★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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麗しき銀幕の住人たち(女優館) 最近の更新のまとめ

『麗しき銀幕の住人たち (女優館)』へ♪

ジェーン・シーモア:JANE SEYMOUR
ジェシカ・ラング:JESSICA LANGE
レイチェル・グリフィス:RACHEL GRIFFITHS
キャロル・ブーケ:CAROLE BOUQUET
ヘレン・ミレン:HELEN MIRREN
パスカル・ビュシエール:PASCALE BUSSIERES
リヴ・ウルマン:LIV ULLMANN
リュディヴィーヌ・サニエ:LUDIVINE SAGNIER
ソフィア・ローレン:SOPHIA LOREN
サンドリーヌ・ボネール:SANDRINE BONNAIRE
ゴールディ・ホーン:GOLDIE HAWN
ホリー・ハンター:HOLLY HUNTER
クラウディア・カルディナーレ:CLAUDIA CARDINALE
レナ・ヘディ:LENA HEADEY
エマニュエル・ベアール:EMMANUELLE BEART
ソフィー・マルソー:SOPHIE MARCEAU
アニー・ジラルド:ANNIE GIRARDOT
ビュル・オジェ:BULLE OGIER
エマ・トンプソン:EMMA THOMPSON
モニカ・ベルッチ:MONICA BELLUCCI
グリニス・オコーナー:GLYNNIS O'CONNOR
アンナ・パキン:ANNA PAQUIN
イザベル・ユペール:ISABELLE HUPPERT
ミュウ=ミュウ:MIOU MIOU
イザベル・カレ:ISABELLE CARRE
シシー・スペイセク:SISSY SPACEK
アニセー・アルヴィナ:ANICEE ALVINA
ジェーン・バーキン:JANE BIRKIN
カトリーヌ・スパーク:CATHERINE SPAAK
キーラ・ナイトレイ:KEIRA KNIGHTLEY
エロディ・ブシェーズ:ELODIE BOUCHEZ
エヴァ・オーリン:EWA AULIN
ジョーン・フォンテイン:JOAN FONTAINE
ケイト・ブランシェット:CATE BLANCHETT
ジャンヌ・モロー:JEANNE MOREAU
ティルダ・スウィントン:TILDA SWINTON
ヴィヴィアン・リー:VIVIEN LEIGH
ルイーズ・ブルックス:LOUISE BROOKS
ナタリー・ウッド:NATALIE WOOD
エリザベス・テイラー:ELIZABETH TAYLOR
マレーネ・ディートリッヒ:MARLENE DIETRICH
ジーナ・ロロブリジーダ:GINA LOLLOBRIGIDA
メリナ・メルクーリ:MELINA MERCOURI
マリア・シェル:MARIA SCHELL
マリー・トランティニャン:MARIE TRINTIGNANT
グレイス・ケリー:GRACE KELLY
グレタ・ガルボ:GRETA GARBO
アンナ・ガリエナ:ANNA GALIENA
フランソワーズ・ドルレアック:FRANCOISE DORLEAC
ドロシー・ギッシュ:DOROTHY GISH
リリアン・ギッシュ:LILLIAN GISH
ソニア・ペトロヴァ:SONIA PETROVA
オードリー・ヘプバーン:AUDREY HEPBURN
ジュリエッタ・マシーナ:GIULIETTA MASINA
ユマ・サーマン:UMA THURMAN
アニー・デュプレー:ANNY DUPEREY
イザベル・アジャーニ:ISABELLE ADJANI
デボラ・カー:DEBORAH KERR
ダイアン・キートン:DIANE KEATON
アリダ・ヴァリ:ALIDA VALLI
シモーヌ・シニョレ:SIMONE SIGNORET
ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド:GENEVIEVE BUJOLD
アナ・トレント:ANA TORRENT



女優讃歌
我がミューズ★讃美
├ 至高の美★ドミニク・サンダ:Dominique Sanda
├ 魅・デカダン★シャーロット・ランプリング:Charlotte Rampling
├ 大好き★ミア・ファロー:Mia Farrow
├ 愛しのナスターシャ・キンスキー:Nastassja Kinski
├ 美の陰影★カトリーヌ・ドヌーヴ:Catherine Deneuve
└ 詩とロマンの女優


★お気に入りの女優さまは数知れず!ずっと追記が続くと思います。
どうぞよろしくお願い致します♪



  1. 2008/09/03(水) 01:30:12|
  2. ★大好きな女優さま★(女優館へ!)|
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『妖精たちの森』 マイケル・ウィナー監督 (1971年)

NIGHTCOMERScinemachouchou
☆マーロン・ブランドとステファニー・ビーチャム♪

これも大好きな映画であり、原作も大好きなヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』をマイケル・ヘイスティングスが脚本化した作品。1971年のマイケル・ウィナー監督による英国映画。原作とは赴きが異なり、大人の世界と子供の世界が取り巻く周りの人々、社会、風習といったものとの絡みの中で幾重にも解釈することができる。子供である姉弟(原作では兄妹である)を中心に少し感想をと想う。

20世紀初頭の英国、ロンドンから遠く離れたある田舎に広大な土地を所有する地主の邸宅がある。しかし、その主夫妻が交通事故で亡くなってしまう。残された幼い姉フローラ(ヴァーナ・ハーヴェイ)と弟マイルズ(クリストファー・エリス)、家政婦のグロース夫人(ゾーラ・ハード)、美貌の家庭教師ミス・ジェスル(ステファニー・ビーチャム)、そして、下男クィント(マーロン・ブランド)、他にも使用人はいるけれど主要な登場人物はこの5人。後見人の伯父役にはハリー・アンドリュース。原作では描かれていない世界を、人間の持つ心のあらゆる面を織り込めながら美しい森やお屋敷、音楽を伴いお話は展開される。

粗野ながら色々なものを作ってくれたりお話してくれる下男クィントをフローラもマイルズもとても慕っている。お勉強や礼儀作法はミス・ジェスルが教えるけれど、馬乗りや凧に風船をつけてマイルズを宙に飛ばしたり、お人形や馬を作ってくれたり(クィントはとても器用な人)、彼らの大人の世界の疑問に彼なりの言葉をしっかり返してくれる。しかし、子供たちはその純白の心ゆえに、彼の言葉をすべて鵜呑みにして信じている。そして、クィントとミス・ジェスルが愛し合っているが、そこには複雑な心理の葛藤がある。けれど、まだ子供であるフローラとマイルズにはその愛や憎悪、女のサガというようなミス・ジェスルの心を読みとることはできない。そして、悲劇の結末へと...。でも、死によって愛する者たちが一緒に居られると信じている。

フローラとマイルズ役のふたりがとても可愛い。姉のフローラの目つきも妖しげで場面を印象つける。また、可愛い少年マイルズの屈託のない笑顔が多いなかでの終盤の行為はさらに強烈に心に残り、色々と考えさせられるものがる。素晴らしい子役たちだと想う。また、クィント役のマーロン・ブランドは『ゴッドファーザー』で知った私なので、その後にこの映画を始め、あのドン・コルレオーネのイメージとは異なる役柄が新鮮だった。あれから、私も出演作を観てゆく中、いつも感じること。マーロン・ブランドの演技はどんな役でもなにか安心感のようなものがある。とりわけ、この粗野で下男という身分、教養もなく馬小屋を与えられているクィントを魅力たっぷりに演じてみせる。子供たちも慕うのは当然に想う。クィントの屈折した心や貧しい境遇、人間の持つ善と悪をとても寛容で大らかにあのお声と風貌で演じる。”包容力”というようなものをいつも感じる。なので、観ていて安心感があるのだろうか...。演技の外からの魅力でもあるのだろう。

マーロン・ブランドはこの『妖精たちの森』や『ラストタンゴ・イン・パリ』の翌年、あの『ゴッドファーザー』となるけれど、公開は『ゴッドファーザー』が先だったようだ。私は、50年代から70年代前半辺りのマーロン・ブランド出演作品に好きなものが幾つもある。また、英国女優のステファニー・ビーチャムも好き!

「人間というものは本来、だれもが純真なままに生まれてくるものだ。それが、大人の世界の常識や規範に染まって、いつの間にかアカをつけていく。もちろん、純真無垢がいいか、わるいかは別問題で、この作品は、そのような子どもの世界と、大人の世界のはかり知れない落差を教えてくれるだろう。それはきわめてミステリアスな領域である...。」  (マイケル・ウィナー監督)

『クララの森・少女愛惜』で綴ったものの追記です♪

妖精たちの森 (ユニバーサル・セレクション2008年第7弾) 【初回生産限定】
妖精たちの森/THE NIGHTCOMERS
1971年・イギリス映画
監督:マイケル・ウィナー 原作:ヘンリー・ジェイムズ 脚本:マイケル・ヘイスティングス 撮影:ロバート・ペインター 音楽:ジェリー・フィールディング 出演:マーロン・ブランド、ステファニー・ビーチャム、ヴァーナ・ハーヴェイ、クリストファー・エリス、ゾーラ・ハード、ハリー・アンドリュース、 アンナ・パーク



  1. 2008/08/31(日) 15:46:39|
  2. 文芸・文学作品|
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麗しき銀幕の住人たち(男優館) 最近の更新のまとめ

『麗しき銀幕の住人たち (男優館)』へ♪

ピエール・クレマンティ:PIERRE CLEMENTI
サム・シェパード:SAM SHEPARD
ジャン=ユーグ・アングラード:JEAN-HUGUES ANGLADE
ランベール・ウィルソン:LAMBERT WILSON
ダニエル・デイ=ルイス:DANIEL DAY-LEWIS
ジャン=クロード・ブリアリ:JEAN=CLAUDE BRIALY
イヴ・モンタン:YVES MONTAND
マルチェロ・マストロヤンニ:MARCELLO MASTROIANNI
『男優館』や綴っていることについて♪
ジェレミー・アイアンズ:JEREMY IRONS
ジェラール・フィリップ:GERARD PHILIPE
マチュー・カリエール:MATHIEU CARRIERE
ダーク・ボガード:DIRK BOGARDE
アラン・ドロン:ALAIN DELON
ヘルムート・バーガー:HELMUT BERGER

★大好きな男優さま達は女優さまに比べるとかなり偏りがあるようです。
美しいお方が好きですが、ただ美しいのでもなく。
男優さまは故人や芸歴の長いお方が多いようです。
どうぞよろしくお願い致します♪



  1. 2008/08/25(月) 00:50:23|
  2. ★大好きな男優さま★(男優館へ!)|
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『追想 愛と復讐と男の戦い』 ロベール・アンリコ監督 (1975年)

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☆美しいロミーとノワレ♪

ロベール・アンリコ監督がフィリップ・ノワレとロミー・シュナイダーを主役に描かれた1975年作品。勿論、音楽はフランソワ・ド・ルーベ!邦題のサブタイトルにあるように”愛と復讐と男の戦い”のドラマ。美しい妻クララ(ロミー!!)と可愛い娘フロランスと愛犬マルセルと共に幸せな日々を送っていた医師のジュリアン。時代は1944年の連合軍によるノルマンディ上陸作戦が決行時のフランスの片田舎。危機感を持ちながら過ごしている人々、負傷した人々の治療をしているのだ。けれど、悪夢が襲う!この世で最も大切な愛する妻子が惨殺されてしまった...もう、ここから、淡々とした巧い味わいのある演技でフィリップ・ノワレの行動を見守る。祖父の古いショットガンを手にして、ドイツ軍の兵士に次々と復讐してゆく。その間、ジュリアンの追想が常に過ぎる。美しいクララに一目惚れした日のこと、結婚式の日、娘の小学校の卒業式の日...この作品では美しいロミーの笑顔を沢山拝見できる。その美しさがさらに悲劇に哀愁を帯びる。血まみれの復讐劇ではなく、アンリコの描き方は此処でも冷静でカッコイイ!

フィリップ・ノワレも好きで、『地下鉄のザジ』で知ったお方。飄々としたとぼけたコメディ・ドラマも絶妙ながら、このような役も演じることができるお方。私はロミー・シュナイダーがとても好きなので、その短い悲運の人生を想うと哀しい。この映画の中で笑うロミー、悲しそうにしている場面...すべてが美しく涙を誘うのだ。これは、全く個人的な感情のことで、もっと冷静に映画だけを観ることができたなら...とも想うけれど、私はただの映画好きなのでこんな具合。

戦争映画が好き!でも、戦車や血まみれシーンは無くてもいい。戦地で闘う兵士たちにも様々で恐怖に怯えながら、戦後も何かにとらわれてしまった方も多いだろう。また、戦時下のその国々で生きていた人々を想うとたまらない。このような戦場の陰を描いたもの、そんな時代に芽生えた恋や友情、家族の絆...などを描くことで訴えてくるような作品が大好き!ロミーというと『離愁』というジャン=ルイ・トランティニャンと共演した作品が想起される。『追想』と同じくパスカル・ジャルダンによる脚本でもあるので不思議ではない。

今、オリンピックの中、驚異的な人々を観て歓喜と感動で泣いてばかりいる。泣き虫の私ながら、その涙にも色々ある。泣いたり笑ったりしていると疲れるけれど、怒ることよりはずっと楽でいられる。

tuisou.jpg
追想 愛と復讐と男の戦い/Le Vieux Fusil
1975年・フランス映画
監督:ロベール・アンリコ 原案:ロベール・アンリコ、パスカル・ジャルダン 脚本:パスカル・ジャルダン、クロード・ヴェイヨ 撮影:エティエンヌ・ベッケル 音楽:フランソワ・ド・ルーベ 出演:フィリップ・ノワレ、ロミー・シュナイダー、ジャン・ブイーズ、マドレーヌ・オーズレー、ヨアヒム・ハンセン、カトリーヌ・デラポルテ、カロリーヌ・ベーム




  1. 2008/08/18(月) 11:17:16|
  2. 戦争・ホロコースト|
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『セメント・ガーデン ルナティック・ラブ:禁断の姉弟』 アンドリュー・バーキン監督 (1992年)

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☆長女ジュリー役の可愛いシャルロット・ゲンズブール♪

現代英国文学のイアン・マキュアンの小説『セメント・ガーデン』(1978年)を基に、アンドリュー・バーキンが脚本・監督し映画化された問題作『セメントガーデン ルナティック・ラブ:禁断の姉弟』!

『クララの森・少女愛惜』にて少し触れています♪

セメントガーデン <ルナティック・ラブ/禁断の姉弟>セメントガーデン ルナティック・ラブ:禁断の姉弟/THE CEMENT GARDEN
1992年・イギリス/フランス/ドイツ合作映画
監督・脚本:アンドリュー・バーキン 製作:ビー・ギルバート 製作総指揮:ベルント・アイヒンガー、マーティン・モスコウィック  原作:イアン・マキュアン  撮影:スティーヴン・ブラックマン 音楽:エドワード・シェアマー 出演:シャルロット・ゲンズブール、アンドリュー・ロバートソン、シニード・キューザック、ハンス・ツィッシュラー、アリス・コルサード、ネッド・バーキン



  1. 2008/07/20(日) 07:35:57|
  2. 文芸・文学作品|
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『マーシェンカ』 ジョン・ゴールドシュミット監督 (1987年)

マーシェンカ VHS 
マーシェンカ/MASCHENKA
1987年・イギリス/フランス/西ドイツ合作映画
監督:ジョン・ゴールドシュミット 原作:ウラジミール・ナボコフ 脚本:ジョン・モーティマー 撮影:ウォルフガング・トロイ 音楽:ニコラス・グロウナ 出演:ケイリー・エルウィズ、イリーナ・ブルック、ズニー・メレス、ジョナサン・コイ、ジャン=クロード・ブリアリ、マイケル・ゴフ、フレディ・ジョーン

ウラジーミル・ナボコフの小説『マーシェンカ』はロシア語で書かれ1926年にベルリンで出版。そして、1970年(44年後)に英訳され『メアリー』と題され出版された。ナボコフ自身の消え去ることのない初恋の思い出がこの小説の中の主人公であるガーニンとマーシェンカに投影されている。ナボコフが16歳の折の15歳の少女タマーラとの初恋。激動の時代を生き、当時はドイツのベルリンで生活していたナボコフが、44年前にロシア語で書いたものをそのまま英訳して世に送った...その大切な深い記憶の痕、少年ナボコフの思春期の儚き甘美な郷愁のようなものを想う。

彼がじっと前方に目を注いで見つめていたのは、へりが少しすり切れている黒い蝶結びのリボンをつけた褐色の編んだ髪、彼の目が愛撫していたのはこめかみのあたりの黒くなめらかな少女らしい髪の艶だ。彼女が顔を横に向けて隣にすわっている少女にすばやいほほえみのまなざしを送ると、彼の目にも彼女の頬の強い色彩や、タタール人のように野性的なきらりと光る目のはしりや、笑うたびに交互に広がったりせばまったりする鼻孔の優雅な曲線などが見える。 
(小説『マーシェンカ』より)


このマーシェンカを演じるのは優美なイリーナ・ブルック。国籍は英国ながら1963年のフランス生まれ。また東欧の血をひいている。英国の奇才監督(ロシア系ユダヤ人で亡命者の)ピーター・ブルックを父親に、女優のナターシャ・パリーを母親に持つお方。ガーニン役はこれまた『アナザー・カントリー』以来のお気に入りであるケアリー・エルウィズが演じている。1962年の英国生まれながら、両親はユーゴスラビア人なので彼もまた東欧の血をひいているお方。美しい映像と共に、印象強く脳裏に焼きつく陽光のまぶしさと綺麗なお衣装。衣装デザインは『マリア・ブラウンの結婚』など一連のライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品を担当したバルバラ・バウムなので納得!また、コリン役でフランスの名優ジャン=クロード・ブリアリが出演しているのも嬉しいかぎりなのです☆

「ロシアが異常に遠く、郷愁が一生のあいだ狂おしく付きまとい、心を引き裂く郷愁にかられて奇異な振る舞いをいつも人前でさらす身であるから、わたしはこの処女作に感傷的な痛みを感じるほどの愛着を持っていると臆せずに告白したい。」 《ウラジーミル・ナボコフ》

小説『ロリータ』(1955年)発表後の世界的な名声を得てから後にこのように語っておられる。

※★『マーシェンカ』の美しい少女(イリーナ・ブルック:IRINA BROOK 原作:ウラジミール・ナボコフ)として書いたものに少し追記致しました。



  1. 2008/07/16(水) 17:45:02|
  2. 文芸・文学作品|
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『ガラスの動物園』 ポール・ニューマン監督 (1987年)

ガラスの動物園vhs
ガラスの動物園/THE GLASS MENAGERIE
       1987年・アメリカ映画
監督:ポール・ニューマン 原作:テネシー・ウィリアムズ 撮影:ミヒャエル・バルハウス 音楽:ヘンリー・マンシーニ 出演:ジョアン・ウッドワード、カレン・アレン、ジョン・マルコヴィッチ、ジェームズ・ノートン

テネシー・ウィリアムズの作品は映画化(舞台化)されているものが多く、私は映画からこの作家を知り次第に興味を持ち始めた。学生の頃から図書館では先ずドイツ文学やフランス文学...と優先順位が勝手に決まっていた。アンチ・アメリカではないつもりながら、どこかで好きではないアメリカがずっとある(好きな芸術家や作品もいっぱいなのでその過程)ようにも想うけれど...。そんな自分の心は解読できないけれど、心に響くもの、突き刺さるものに素直でありたい。歳を重ねる中でこんな気持ちで生きている。映画から教えていただくことは限りない!テネシー・ウィリアムズ原作の映画化で知ったものを大まかに辿ると、『熱いトタン屋根の猫』『雨のニューオリンズ』『欲望という名の電車』『去年の夏、突然に』『夕なぎ』『ガラスの動物園』『イグアナの夜』『ローマの哀愁』『蛇皮の服を着た男』...『ベビー・ドール』(これはお話と幾シーンかのお写真でしか知らず、DVD化を熱望しているもの!)。他にも未読・未見の作品はまだまだあるけれど、通じて私が好きなのは漂う哀歓のようなもの。これらの作品は広大なアメリカ、それも南部のアメリカ、その町で生活する人々の姿を見ることができるよう。

『蛇皮の服を着た男』の原作は『地獄のオルフェウス』。映画では『欲望という名の電車』のマーロン・ブランドが再び出演。こうしてみると、映画の中で主要な役柄を演じている名優方は重なっているようだ。ヴィヴィアン・リーやエリザベス・テイラー然り、そして、『熱いトタン屋根の猫』で苦悩する同性愛の男性を演じた(時代的に規制が厳しく描かれ方はかなり抑制されたもの)ポール・ニューマンが『ガラスの動物園』では監督。この『ガラスの動物園』は幾度か観ている。すっきりしない余韻は決して快適ではないけれど、母親のアマンダ(ポール・ニューマンの奥様のジョアン・ウッドワードが演じている)、娘ローラ(カレン・アレン)、息子(ジョン・マルコヴィッチ)、ローラの憧れのジム(ジェームズ・ノートン)という出演者4人による室内劇にアメリカを感じた!アメリカの病理のような(似通った状況の日本に生きる世代のせいだろうか)...それはテネシー・ウィリアムズご自身のお姿や社会を作品に投影しているので迫り来る強力な印象が強い。実際のお姉さまは精神を病み入院されていた。ご自身も精神的な病を抱え、かつ、まだ当時では公表できずにいたゲイであるということも。作家として成功されてからも、ずっと精神病院の姉を見守ったそうだ。この映画は元々は舞台劇で既にジョアン・ウッドワードとカレン・アレンで演じていたという。

母親との葛藤、姉を慕う弟トムはウィリアムズと重ねてしまう。カレン・アレンはアル・パチーノがゲイに扮して話題になった『クルージング』で知った。この頃のカレン・アレンはとても体型もか細く、神経も繊細でヒリヒリする感じがして好き。脚が不自由で高校を中退してしまうローラが憧れていた青年ジムとの再会の場面と最後のトムの語りが心に残ったまま。『ガラスの動物園』の前に、短編で『ガラスの少女像』としてほぼ同じお話で書かれているのだけれど、私はこの”ガラスの少女”という響きが好きで、部屋に篭り、ガラス細工の動物たちを大切に静かに(深い劣等感と共に)過ごしているローラは映画の中でも今にも壊れてしまいそう。カレン・アレンはそんなローラ役にピッタリだったように想う。ジムは結局ローラの心を救うどころか...彼の語る”普通の人々”とはジムもではないだろうか!とローラの心に光が射したかと想うと曇り壊してゆくのは簡単なのだ。ジムに悪気はないけれど私はローラが好きでたまらない...何故だろう。

『ガラスの少女像』あるいは『ガラスの動物園』の娘ローラ (原作:テネシー・ウィリアムズ) として綴ったものです。



  1. 2008/07/11(金) 06:58:07|
  2. 文芸・文学作品|
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『アンナ』の映画とサウンドトラック(セルジュ・ゲンスブール)

アンナアンナ/ANNA
1966年・フランス映画
監督:ピエール・コラルニック 撮影:ウィリー・クラン 作詞・作曲:セルジュ・ゲンスブール 音楽:ミシェル・コロンビエ 出演:アンナ・カリーナ、ジャン=クロード・ブリアリ、セルジュ・ゲンズブールマリアンヌ・フェイスフル


『アンナ』(1966年)は、『ガラスの墓標』のピエール・コラルニック監督作品(思い込みで暫くセルジュが監督だと勘違いしていた)。主演はこれまた大好きな女優さまのおひとりであるアンナ・カリーナ♪そして、去年お亡くなりになられたジャン=クロード・ブリアリ、パーティー・シーンで可憐に登場され歌われるマリアンヌ・フェイスフルさま♥お話云々以前の歓喜!映像も綺麗で音楽も最高!アンナ・カリーナの魅力に溢れている。丸い黒ぶちの眼鏡が欲しいなぁ~♪と思ったり、公開時に着もしないのにTシャツを買ったり大騒ぎしていた。DVD化されすぐに買った。大好きな方々が勢揃い!中でもマリアンヌ・フェイスフルの登場シーンばかり繰り返し観ていた。この頃のマリアンヌさまは既にドラッグを始めていたので、どうも目が虚ろ。可憐で儚い可愛らしさで、当のご本人まで夢うつつ♪な感じ。そんな時代の空気感がファッションなどにも顕著でとてもカラフル・ポップ!劇中でアンナ・カリーナが歌うとってもカッコよくてキュートな『ローラー・ガール』や、『太陽の真下で』は”名曲!”という成句を軽く遥かに超えた素晴らしい楽曲★

この映画はアンナ・カリーナの為に、讃えるかのように製作された映画だと想う。長い間公開されずにいたけれど拝見できたことを幸せに想う。セルジュの音楽(サウンドトラック)の素晴らしさ抜きには語れないと想う。セルジュは勿論!アンナ・カリーナやのジャン=クロード・ブリアリの歌声も聴ける♪また、ミシェル・コロンビエもとても好き!とりわけこの時期は神懸り的に想える程に相性が良い私。

annacinemachouchou



  1. 2008/07/07(月) 21:39:54|
  2. 映画と音楽:好きなテーマ曲・サントラ|
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『秘密の儀式』 ジョセフ・ロージー監督 (1968年)

secretlizcinemachouchou
☆亡き娘の写真を持つレオノーラ(リズ・テイラー)♪

ジョセフ・ロージー監督の1968年映画『秘密の儀式』がようやくソフト化決定(2008年8月6日発売)。私はミア・ファローが20数年間ずっと好きでいる。ミアの出演作品はまだもう少し未見のものがあるけれど、今のところ、この作品が一等大好きなのだ。80年代にローカル(UHF放送)な映画番組からの録画のビデオを幾度もくり返し観ていたものだ。その放送は吹き替え版だったので、すっかりミア扮する風変りな気のふれた少女チェンチの台詞を暗誦してしまっていた程。そして、外国版のビデオを取り寄せて(当時は随分高かったのですが)英字幕ながらそれも幾度も観ているもの。この少女というのも設定では22歳なのだけれど、時が止まった少女のようなチェンチ(撮影当時のミアは24歳頃)。また、大女優のリズ扮する娼婦レオノーラの哀れさ、義父役のロバート・ミッチャムの不気味さ、美しい映像と少し怖いサスペンス仕立てはジョセフ・ロージー監督のお得意とするところ。最初に観たロージー作品はダーク・ボガード主演の『召使』!!

『ローズマリーの赤ちゃん』と同じ年に製作され公開されたもの。当時のミアはビートルズ達とインドに行ったりしていた頃だと想う。また、ミア・ファローが英国映画にとても合うのは少女期を英国で過ごし教育を受けた国なので。その後、アメリカで本格的な演技の勉強と舞台でデビューを果たすという経歴のお方。この『秘密の儀式』の大まかなあらすじは、9歳の頃に父を亡くし母親と再婚相手の義父と暮らしていた少女チェンチ。その母親も死んでしまう。そして、その義父は不審な男性でアメリカへ渡っていた。そんな母親の面影を忘れられず、豪華な豪邸で一人で暮らしている孤独な少女が、ふと町で母親に瓜二つの娼婦レオノーラと出逢う。レオノーラも溺死した幼い10歳の娘を忘れられず、墓地に参り彼女と心の会話をすることだけが楽しみな孤独な女性。やがて、二人は本当の母と娘のように生活を始めるのだけれど、チェンチの空虚な心は満たされることはない。現実と虚構を混同し自分だけの世界に埋没してゆくチェンチ(この辺りのミアの演技はハマリ過ぎ!)。また、この映画は主演はミア・ファローだとも言える脚本。なので、リズ・テイラーは助演を初めて引き受けた作品だそうだ(子役時代は別として)。私は共に主演だと想う。このお二人の奇妙さが素敵で大好き!レオノーラはチェンチを救うことは出来ずに少女は命を絶つ最期も壮絶。そして、葬儀の日にレオノーラは・・・。

《死んだ子供を忘れかねている売笑婦と、死んだ母を思って気が狂っている娘。「秘密の儀式」は、これをエリザベス・テイラーとミア・ファローという顔合わせで映画化した。これをジャンヌ・モローとジョアンナ・シムカスで演じさせなかったロージー監督の俳優感覚に注意したい。ジャンヌ・モローの智的さをリズは持っていないし、ジョアンナ・シムカスの美しい哀感をミア・ファローは持っていない。リズもミアも妙な云い方だが、どこか狂的なところがあって、まともでない女としては、リズとミアの方がずっと面白い。》 (淀川長治)

『秘密の儀式』 少女チェンチ(ミア・ファロー)と娼婦レオノーラ(エリザベス・テイラー)♪として触れたものの一部に追記致しました。

secretcinemachouchou
秘密の儀式/SECRET CEREMONY
1968年・イギリス映画
監督:ジョセフ・ロージー 原作:マルコ・デネビー 脚本:ジョージ・タボリ撮影:ジェラルド・フィッシャー 音楽:リチャード・ロドニー・ベネット 出演:エリザベス・テイラー、ミア・ファロー、ロバート・ミッチャム、ペギー・アシュクロフト、パメラ・ブラウン




  1. 2008/07/02(水) 00:42:45|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
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  4. コメント:8

『ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭 映画上映会』

ファスヴィンダー

大阪の映画館:シネ・ヌーヴォさんとドイツ文化センター大阪さんとの共催で、
ドイツを代表する映画監督ファスビンダーの特集が開催されます!

60年代末から70年代の変革の時代を疾走し、
ドイツ映画の未来を託される稀有な存在となった矢先、
1982年に37歳の若さで急死しました。

彼の作品は、女性の抑圧、同性愛、ユダヤ人差別、テロリズムなど
スキャンダラスなテーマが多く、常に激しい論争を巻き起こし、
遺された42本の作品は、今日にも多くの問題を提起し続けています。

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭 映画上映会】 
日程:2008年7月12日(土)~18日(金)
会場:シネ・ヌーヴォ
   大阪市西区九条1-20-24  最寄り駅(地下鉄中央線「九条駅」)
値段:1回鑑賞(1000円)、会員(800円) 、当日5回券(4500円)
問合せ:06-6582-1416

上映作品:計18作品、ドイツ語(日本語字幕)
「出稼ぎ野郎」「なぜR.氏は発狂したか」「マリア・ブラウンの結婚」
「ローラ」「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」「四季を売る男」「悪の神々」
「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」「マルタ」「不安と魂」
「エフィー・ブリースト」「少しの愛だけでも」「悪魔のやから」
「シナのルーレット」「哀れなボルヴィーザー」「リリー・マルレーン」
「少しの愛だけでなく」「自由の代償」

プログラム一覧は次からどうぞ。
http://www.cinenouveau.com/cinemalib2008/fassbinder/fass_Frame.html

巨匠ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーへの敬意を込めて、
今回紹介するのは、彼の作品の中でも最も重要なものばかりです。
非常に興味深くて、貴重な作品が多いです。

また、彼の作品の多くは、
DVDなどでも観る事ができないので、是非この機会にどうぞ♪



  1. 2008/07/01(火) 19:28:20|
  2. 個人的な大ニュース!|
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『悪い種子(たね)』と『死の天使レイチェル』

悪い種子悪い種子(たね)/THE BAD SEED
1956年・アメリカ映画
監督:マーヴィン・ルロイ 原作:ウィリアム・マーチ 脚本:ジョン・リー・メイヒン  出演:パティ・マコーマック、ナンシー・ケリー、ヘンリー・ジョーンズ、アイリーン・ヘッカート、イヴリン・ヴァーデン、ウィリアム・ホッパー

マーヴィン・ルロイ監督の1956年映画『悪い種子(たね)』(原題は「THE BAD SEED」)。8歳の少女ローダ役のパティ・マコーマックの恐るべき演技力(生意気さ)に天晴れ!ブロンドに三つ網におリボン、可愛らしいワンピース姿とタップ靴、テイーパーティーごっこをするときなどは実に子供らしく愛らしい。しかし、非情なまでに良心に欠け、善悪の区別がなく、人の死や悲しみに微動たりともしない落ち着きぶりが恐ろしい。この”悪い種子”というのは遺伝のことで、この作品では間隔遺伝であるとされている。ナンシー・ケリー演じる母親は美しく上流階級のお方で優雅で心もお優しい。実は、彼女の母親(少女ローダの祖母)は殺人鬼で我が子も殺そうとしていたところ、当時の事件担当者の養女として育てられたのだった。彼女が2歳の時のことながら、幼い記憶が幾度も悪夢に現れるのだった。夢だと想っていたことが父を問いただし真実が分かる。ローダは書き物コンテストで優勝できずに2位だった。その優勝者の男の子は素敵なペンダントを貰う。それが欲しくて仕方がない。奪おうとして抵抗する少年を海で溺死させてしまう。その他にも近所に住むご夫人の置物を死後頂けると約束していたけれど、我慢できずにわざと階段で滑って事故死させてしまう。この少女の性悪なものを感じ取っている雇い人のリロイという男性がローダをからかったりする。そんな彼も納屋で焼け死ぬ...そんな時も常に心の動揺など無く、ピアノを弾いたり遊びに出かけたりするのだ。ああ、恐ろしい!

原作は共に、ウィリアム・マーチによるものが基になっているけれど未読。『悪い種子(たね)』の方のローダは8歳。そして、レイチェルの方は9歳で此方では父が亡くなっているという設定。大まかなお話の流れはどちらも同じだけれど、少女の印象が大きく違うので良い。個人的にはレイチェル役のキャリー・ウェルズの方が好きなのだけれど、この作品でしか知らない。ローダ役のパティ・マコーマックは演技力のある子役時代から今も女優業を続けておられる。脇役の大人たちも其々個性的。これはサイコスリラーとしてとても秀作だと想う。一見天使のような少女の邪悪な魂...それを遺伝という描き方をしている点も興味深いように想う。

このパティ・マコーマックは見るからに気が強そうでしっかりした少女。なので、リメイクである『死の天使レンチェル』(1985年)での少女レイチェル(名前はローダからレイチェルに変っている)を演じるキャリー・ウェルズの方がさらに怖さは倍増な私。見た目があまりにも愛らしい少女で、彼女は涙も流す。そんな表面とは裏腹に心の邪悪さがさらに恐怖に感じるのだと想う。こちらの母親役はブレア・ブラウン。どちらも母親が最も悲傷で罪は自分にあると責めるのだ、血のせいだと。でも、掛け替えのない我が子をこれ以上放っておくことも出来ず、人をこれ以上殺めてはならないのだと決断をする。二人共に死へと...しかし...。結末はこの二作品では異なる。

『悪い種子(たね)』の少女ローダと『死の天使レイチェル』の少女レイチェル♪として綴ったものに少し追記致します。

同じクラスの少年が海で溺死(母親は最初は全く娘を不審にも思わず事故死だと哀しんでいる)したことで、まだ幼いローダはどれ程ショックを受けて帰ってくるだろう...と二重の不安である。けれども、”ただの事故よ。”という感じでローラースケート靴に履き替えて笑顔で外に出かけるのだった。学校側は不審に想っている。また、亡くなった少年の母親が酔払って真実を!とローダとお話がしたいと2度やって来る。雇い人のリロイという男性はなかなかキーマンで、彼はローダの性悪な心を見抜き、やや妄想気味にからかったりする。それが大きく当ってしまい彼もうろたえる...しかし、彼もまた殺されてしまう。全て事故死のように周りは見える。最も嘆き苦しむのは母親で、どちらも母親役は素晴らしいと想う。リロイの休む小屋が炎を上げ、”助けてくれ!”と叫ぶ声が聞こえる中、ローダは動じることもなく「月の光」を弾いている。レイチェルのピアノ曲は「エリーゼのために」だったと想う。犯罪心理学、ミステリー小説、フロイトの名も出てきたりと変ったサイコ・スリラー作品で、優れたサスペンス映画だと想う。私はホラー的には感じなかったもので。でも、遺伝だとすると、その呪われた宿命を受けた少女が可哀想にも想ったり...。でも、母親の苦悩は想像できない程のものだろう!と余韻を残した。

THE BAD SEEDcinemachouchou
死の天使レイチェル/THE BAD SEED
     1985年・アメリカ映画
監督:ポール・ウェンドコス 原作:ウィリアム・マーチ  脚本:ジョージ・エクスタイン  出演:キャリー・ウェルズ、ブレア・ブラウン、デヴィッド・キャラダイン、リン・レッドグレイヴ、リチャード・カイリー



  1. 2008/06/30(月) 10:41:26|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
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『不良少女モニカ』 イングマール・ベルイマン監督 (1952年)

monika
不良少女モニカ/SOMMAREN MED MONIKA

     1952年・スウェーデン映画
監督・脚本:イングマール・ベルイマン 原作:ペール=アンデシュ・フーゲルストルム 撮影:グンナール・フィッシェル 音楽:エリック・ノードグレーン 出演:ハリエット・アンデルセン(ハリエット・アンデション)、ラーシュ・エクボルイ、オーケ・グリュンベルイ、ベント・エクルンド

イングマール・ベルイマン監督の1952年映画『不良少女モニカ』はいったい何だろう!!と私は衝撃を受けたもの。原題の『モニカとの夏』の方がノスタルジックでメランコリックだろうか。強烈なインパクトをモノクロームの映像と共に感じる。この作品で映画デビューしたハリエット・アンデション(ハリエット・アンデルセン)は撮影当時19~20歳頃。この17歳の少女モニカは自由奔放でわがまま、でも、今という刻の空気を全身で感じている、社会に反抗する象徴のようでもある。新しい女性、これからの女性!という感じでこの躍動感のようなものは途轍もなくダイナミック!そして、生き生きとした若さに溢れた圧倒的な存在感なのだ!

1955年にナボコフの『ロリータ』が、そして1956年にはブリジット・バルドーの『素直な悪女』が登場するけれど、それ以前の1952年のスウェーデンからこの17歳の少女モニカは登場していたのだ。両親は仲が良いけれど父親はいつも酔払っている。兄弟たちも多い家族でモニカは今にも家から飛び出したい様子。ある日、陶磁器の配達をしている19歳の青年ハリーと出会い恋をする。ハリーは母を亡くし病気の父との暮らし。ハリーはボートを借り、モニカの夢でもある旅に出ることにする。短い北欧の夏のひととき。二人は若い。モニカははすっぱな魅力に溢れた少女(不良という言葉も出てくる)、ハリーは真面目で今後のことを考えエンジニアになる勉学をする。そんな若い二人に子供が生まれる。お腹の中にいる頃は無邪気な様子で幸せそうだったモニカながら、いざ誕生すると家で毎日赤ん坊を抱いての生活などまっぴら!となってしまう。ハリーは三人で少しでも豊かにとお仕事と勉学に励んでいる。二人の心の距離は離れる一方。そんな折、モニカが他の男性と浮気をしているところをハリーは目撃してしまう。もう修復不能となり、さっさとモニカは出て行き、ハリーは残された赤ん坊を抱いて、あの幸せなモニカとの夏を回想する...。

モニカに感情移入は全くできない私。でも、この存在感はなんだろう!!とずっと想っている。終盤、他の男性とデート中にジュークボックスから音楽が流れ、モニカの顔のアップが続く。最初は目が合うような感じでドキリ!と息を呑む程凄い...何?モニカが問いかけてくるかのようでもある。そして、モニカは”私はモニカ。これが私。”という毅然たる表明のようにも想える。また、ラストでハリーの顔のアップが鏡に映る...目の下にヤツレタ疲れが顕著で切ない。それでも回想する、あの夏の日を。ハリエット・アンデションの見事な演技力と存在感に圧倒される。ベルイマン一家のお一人として、また数々の難役を演じ続けている素晴らしい女優様として健在なり☆


※『不良少女モニカ』 17歳の少女モニカ(ハリエット・アンデション:HARRIET ANDERSSON)♪として綴ったものです。



  1. 2008/06/28(土) 11:00:56|
  2. 青春映画・学園・寄宿学校もの|
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『モンパルナスの灯』と『モディリアーニ 真実の愛』

モンパルナスの灯モンパルナスの灯/MONTPARNASSE 19
1958年・フランス映画
監督・脚本:ジャック・ベッケル 撮影:クリスチャン・マトラ 音楽:ポール・ミスラキ 出演:ジェラール・フィリップ、アヌーク・エーメ、ジェラール・セティ、リリー・パルマー、リノ・ヴァンチュラ、マリアンヌ・オズワルド

夭折の画家モディリアーニの生涯に興味を覚えたのは、映画『モンパルナスの灯』を観てから。美術関係の書籍を読むことは好きなので、モディリアーニの有名な作品を何点かそれらの中で鑑賞していた位の私は、ジェラール・フィリップとアヌーク・エーメという美男美女のお姿が拝見したいという理由からだったのだけれど、とても胸に響き心に残るものとなっていた。なので、劇中で”モジ”と呼ばれているように、ついつい”モジリアニ”と言ってしまう。

「アメデオ・モディリアーニと妻ジャンヌ・エビュテルヌ」のことを少し綴ったのだけれど、此方ではもう少し映画のことをと想う。モディリアーニは病身で貧困、お酒に溺れ、そして、薬物(ハッシシだと書かれていたのを読んだことがある)もという生活の中、自分の描く絵、そこに向かう心は最期まで貫き通したようなお方でその純真さと不器用さに人間味を感じた。お金持ちの収集家が高く買ってくれたかもしれないチャンスも余計な一言でふいにしてしまったり...。36歳という若さで亡くなったモディリアーニ。そして、同じく36歳でお亡くなりになったジェラール・フィリップ...贔屓目いっぱいで観てしまうのだけれど、それでもこの時に既に病魔に侵されていたであろうジェラール・フィリップの役に挑む想いはどんなだったろう!!美しいだけではない、演技力も兼ね備えたお方だっただけに...と二重で観てしまう。そして、モディリアーニというとどうしてもこの『モンパルナスの灯』と対になっている私。この映画には他にも印象的なお方がおられる。冷淡な画商モレル役のリノ・ヴァンチュラ!渋いお気に入りの男優さまのお一人。モジの死を見届けてから、ジャンヌには知らせずに作品を買い占める様子。そして、何も知らずに涙を浮かべて喜ぶ美しいジャンヌ。ベアトリス役のリリー・パルマーも素敵だし、また、シャンソン歌手でもあるマリアンヌ・オズワルドも出演されているし、とても豪華な俳優陣なのも嬉しい。

2004年作品の『モディリアーニ 真実の愛』も気になるので観たのだけれど、予想以上に良かった!アンディ・ガルシアがモディリアーニを演じていて、何か実在のモディリアーニは此方の方が似ているように感じた、体型や風貌など。この映画は敢えて伝記を基にしたフィクションであり、モディリアーニと妻ジャンヌの絆、ロマンスに重点を置いたもののよう。また、ライバルだったと言われるピカソ、その他ユトリロやマックス・ジャコブ、コクトーまで登場(クセのある役者方が演じている)するのも愉しいものだった。エルザ・ジルベルスタインは80年代から作品は結構観ていて、素敵にお年を重ねている女優様だなぁ~と想う。しかしながら、アンディ・ガルシアは私はあまり詳しくない。幾つか出演作を観ているけれど然程好きでも嫌いでもない...という印象だった。でも、このお方もキューバからの移民なので、生粋のアメリカ人とは佇まいが違う。そして、このモディリアーニ役はお似合いに思えた、素敵だった。他の主演作品をあまり知らないので、また機会があれば観てみようとも想う(課題が増えるばかり)。

モディリアーニ 真実の愛モディリアーニ 真実の愛/MODIGLIANI
2004年・アメリカ/ドイツ/フランス/イタリア/ルーマニア/イギリス合作映画
監督・脚本:ミック・デイヴィス 撮影:マニュ・カドッシュ 音楽:ガイ・ファーレイ  出演:アンディ・ガルシア、エルザ・ジルベルスタイン、イポリット・ジラルド、ウド・キア、オミッド・ジャリリ、エヴァ・ヘルツィゴヴァ、ランス・ヘンリクセン、ピーター・キャパルディ、スージー・エイミー、ミリアム・マーゴリーズ




  1. 2008/06/26(木) 23:08:53|
  2. 伝記・実在の人物を描いたドラマ|
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『ライフ・イズ・ビューティフル』 ロベルト・ベニーニ監督 (1998年)

ライフ・イズ・ビューティフルライフ・イズ・ビューティフル/LA VITA E BELLA
1998年・イタリア映画
監督:ロベルト・ベニーニ 脚本:ロベルト・ベニーニ、ヴィンセンツォ・セラミ 撮影:トニーノ・デリ・コリ 美術・衣装デザイン:ダニーロ・ドナーティ 音楽:ニコラ・ピオヴァーニ 出演:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ジョルジオ・カンタリーニ、ジュスティーノ・デュラーノ、マリサ・パレデス、ホルスト・ブッフホルツ、セルジョ・ブストリック


ロベルト・ベニーニが監督・脚本・主演で、海外の各賞を多数受賞された『ライフ・イズ・ビューティフル」(1998年・イタリア映画)。この映画の感動はまだ私の記憶にも新しく時折観たくなる大好きなもの。でも、10年経っているのだ。グイド(ロベルト・ベニーニ)とドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)の愛息子ジョズエを演じるのはジョルジオ・カンタリーニ君。1992年12月5日・イタリアのフロレンス生まれ。撮影当時は劇中と同じく5歳の幼い愛らしい少年でこの作品がデビュー作。この後、出演以来が殺到したそうだけれど、彼はまだ小さいので詳しいプロフィール等は公開されなかった。私はこの作品でしかまだ知らないけれど、その後も出演した作品があるようだ。

舞台は1939年のイタリアのトスカーナ地方。本屋を開く志を抱くグイドは詩人の友人と、叔父の住むアレッツォの町にやって来る。そこで魅惑的な女性ドーラと出会う。彼女のことを”お姫さま”と呼んでいたのだけれど、偶然にも度々会うあたり運命の出会い!そして、彼女はドーラという小学校の教師であると知る。ドーラには婚約者がいたけれど、次第にこの二人は惹かれあい結ばれる。数年後、念願の本屋も開店し、息子と三人幸せに暮らしていた。しかし、周りではユダヤ人の権利を阻止する動きが広がっていた。グイドは楽観的に想っていたけれど、遂に彼らは時代の嵐に飲み込まれてしまう。息子ジョズエの5歳のお誕生日に強制収容所行きの列車に乗せられてしまう。グイドは幼い息子に説明しなくてはならない...でも、彼は息子に自分たちがゲームに参加しているかの如くに語るのだ。”泣いたり、ママに会いたがったり、おやつを欲しがったりする者は負け。家に戻されてしまう。でも、1000点集めると戦車がもらえるんだ”と。その父のお話を信じ賞品の戦車を思い目を輝かせる純粋さで父を待ち続けたりする。

感動的なことの一つに、ユダヤ人では無い妻ドーラも自らの意志で収容所へ行く決意をする。その中でも三人は生きる希望を忘れない!そして終戦がやってくる。悲劇の中で、笑いと希望と勇気を忘れずに”人生は美しい”と想い続けることの尊さ。しかし、実際に愚かな戦争の中で多くのユダヤ人は殺されてしまった。そんな事実もベニーニは百も承知で、このようなファンタジックな映画を描くことに成功した。これも勇気だと想う。また、スターリン政権下のトロッキーが隠れ家で今にも暗殺者がやって来ると恐怖に怯える中に残した言葉、「いまでも自分は「人生は美しい」と思っている」と。この言葉から大きなインスピレーションを受けたのだそうだ。また、”ベニーニはイタリアのウディ・アレン”と称されることもあるそうで、そのことについてベニーニは、「ロシアのマストロヤンニである方が、イタリアのウディ・アレンであるよりずっと難しいと思うし、僕はロシアのマストロヤンニにはほど遠い。」と語っている、素敵だと想う。音楽も美術や衣装デザインも大好き!素晴らしいがいっぱいの映画☆笑いが感動の涙を届けてくださる、尊いと想う!そして、私も「人生は美しい」と想い続けて生きてゆきたい♪

『ライフ・イズ・ビューティフル』 ジョズエ少年(ジョルジオ・カンタリーニ:GIORGIO CANTARINI)♪ として綴ったものです。



  1. 2008/06/26(木) 11:58:54|
  2. 戦争・ホロコースト|
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『鏡』 アンドレイ・タルコフスキー監督 (1974年)

鏡【デジタル完全復元版】鏡/ZERKALO
1974年・ソビエト映画
監督:アンドレイ・タルコフスキー 
出演:マルガリータ・テレホワ、オレグ・ヤンコフスキー


基本的にタルコフスキー作品が好きな私。敢えて「BRIGITTE」で選ぶのはその作品の中の女性像に惹かれる、あるいは印象強く残っている場面...今回はそういう意味で「鏡」(長編としては第4作目)を選んでみました。この作品はタルコフスキーの少年時代の回想から現在までの時空間を自由に眩暈を伴う様な美しい描写で描いて行く。もっと観るとまだ見えないものが見えて来るだろう。スペイン戦争、第2次世界大戦、 中国文化革命などの歴史を読み解かなくてはならないくらい、心理的な読みは難解な部分が多い。私はこの映画を6回くらい観たくらい。観ているうちに、歳を重ねるうちに理解出来る事が増えて行く。ただ、大好きな場面は初めて観た時のぼんやりとした「綺麗だなぁ~」「悲しくて美しい」と感じた場面。それは変わらないので不思議なくらい。元来、美しい映像を眺めている事が好きだからかもしれません。

主演のマルガリータ・テレホワは母と妻の二役を見事に演じ分けています。忘れら れない大好きな場面は、母役のマルガリータが盥で髪を洗うシーン。したたる濡れた髪と緩やかな動き(スローモーション的)はハッとする程の美しさでした。鏡という存在は過去と現在、夢と幻想、実像と虚像のどちらをも観る者に投げかけてくるには最適だったのでしょうか?タルコフスキーの詩的な印象の強いこの作品では、アルセニー・タルコフスキー(監督の父)による挿入詩があり、その朗読をするのはアンドレイ・タルコフスキー自身。監督自らの声で父の詩を朗読する事によって、この幻想的な世界に実を伴ったものを与える事が出来る様です。ラストのシーンで「心配ない...すべて 何とかなるものだ....」と作者の声、そして若い頃の父と母...そして母は子供を連れて歩いていく...涙ながらも微笑を帯びた母の顔が大写しになる...幼い頃の主人公が大声で叫ぶ...だんだんとそれらの姿は遠ざかって行く。この最後の声は叫び...全てこの少年の叫びによって行き交う時間、飛び交う幻想が美しい調和 を生みます。このラストでのマルガリータ・テレホワの強くて優しい涙を伴った微笑みも一生忘れられない場面なのです。

  未来もここに現れる、光も永久に残るだろう
  過ぎ去った日々を、私はこの肩に積み重ねて

  深い時の森を抜けて来た
  私は自らこの世紀を選ぶ.....
  埃を巻き上げながら、我々が南を目指したとき、
  草原は熱気で私と馬に襲いかかり

  修道僧の様に死をもって脅かした
  運命を鞍に結びつけ、私は今、
  少年の様にあぶみに腰を浮かせ、未来を眺めよう
  私の血が絶えようと、私は不死を求めない、
  暖かで、確かな一隅を私は命にかえもしよう
  この世のどこに連れてゆかれようと

 - タルコフスキーの朗読する父の詩より抜粋 -





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  1. 2008/06/19(木) 18:02:46|
  2. 耽美・デカダン・幻想・映像詩・アート|
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『オードリー・ローズ』 ロバート・ワイズ監督 (1977年)

オードリー・ローズオードリー・ローズ/AUDREY ROSE
1977年・アメリカ映画
監督:ロバート・ワイズ 製作:ジョー・ワイザン、フランク・デ・フェリッタ 原作・脚本:フランク・デ・フェリッタ 撮影:ヴィクター・J・ケンパー 音楽:マイケル・スモール 出演:マーシャ・メイソン、ジョン・ベック、スーザン・スウィフト、アンソニー・ホプキンス、ジョン・ヒラーマン、ロバート・ウォーデン

私は鮮血ホラー映画が苦手で、心臓が弱いくせにサイコホラーは好きな傾向にあるみたい。どちらにしても、それらの作品に登場する少女たちは美少女が多く、どこか病的な可愛らしさのある子役少女たちだったり。故に機会があれば観るようにしている。そんな中でこの映画『オードリー・ローズ』を知った。全く予備知識が無かったのだけれど結構好きなお話。リーインカーネーションもの。1977年のアメリカ映画で監督はロバート・ワイズで、原作・脚本・製作にフランク・デ・フェリッタが携わり、少女IVY(アイヴィ)の着ているお洋服や母親役のマーシャ・メイソンのお洋服が上品で綺麗だなあ~と想って観ていた。調べてみると衣装デザインはドロシー・ジェーキンスだった。先述の『噂の二人』の他数々の名作で担当されているお方☆

高級マンションに住む幸福な家族。しかし、一人娘のアイヴィがお誕生日を重ねる度に異変が起こり出す。このアイヴィ役のスーザン・スウィフト(1964年7月21日・米国テキサス生まれ)は撮影当時12~13歳頃でお声も愛らしくあどけない表情とエキセントリックな表情が交差する感じが役柄にお似合い。母親(マーシャ・メイソン)が娘を学校に迎えにゆくのだけれど、ある見知らぬ男性が付き纏う。その男性は英国からやって来たフーバー(アンソニー・ホプキンス)。彼は1964年に妻と娘を交通事故で亡くしている。しかし、彼は東洋の宗教思想を研究したり体験している内に、死んだはずの娘が死亡と同時にこのアイヴイの中に生きている(霊魂が)という確信を得る。そして、自分の娘(オードリー・ローズ)の魂が平穏に天国へゆけること、また、このままでは命が危うい異国の少女アイヴィを救うべく、この家族に接近する。両親は彼の言葉を信じることが出来ず、気のふれた危険人物だと警察に報告する。しかし、確かにアイヴィの異常さが増してゆくのだ。彼女はアイヴィながらある時オードリー・ローズとして事故の日の苦しみが甦る。彼女たちを救えるのは親たちが協力し合う必要があると。次第にフーバーのお話を信じるようになる母親と、全く信じない父(ジョン・ベック)。裁判に持ち込まれテレビでもこの神秘的なニュースが報道される。このままでは、フーバーは変質者として囚人となる。医学界の権威のような先生が登場し、幼い少女アイヴィを睡眠術にかけ過去に戻らせる実験をすることに父親が合意する。母親は猛反対したけれど手続きの後だった。結局はアイヴィが生まれる前に戻った時点でもうオードリー・ローズとなり、アイヴィは息絶えてしまう...そして、フーバーはインドに渡ったようで、彼に祈りを込めて筆を取る母親との文通が続いているようだ。父親も少しずつ理解しようとしているという。不思議な映画だけれど、音楽や美術デザインも結構好きなもの。輪廻転生を信じる私は全くこの映画をホラー映画(オカルトだしホラーだけれど)とも思わず怖くはなかった。死んでしまった少女たち、その親たちの哀しみの方が観終えた後も心に残っていた。

『オードリー・ローズ』 少女アイヴィ(スーザン・スウィフト:SUSAN SWIFT)♪ について綴ったものです。

AUDREY ROSEcinemachouchou
☆マーシャ・メイソンとスーザン・スウィフトとジョン・ベック♪



  1. 2008/06/16(月) 12:14:18|
  2. 恐怖映画・サイコホラー・パニック|
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ダルフールG8緊急署名のお願いです!『ミア・ファローのダルフールを語る』

ミア ダルフール表明 youtube
『ミア・ファローのダルフールを語る』(YouTube)

ユニセフ親善大使ミア・フォローのダルフール紛争についての発言(訳 fussyvet)

==引用===
Halimaに会われた方はいらっしゃいますか?
彼女の話は私が2004年以降話を聞いた数えきれないほど多くの女性の話と同じで感覚が麻痺するほどです。

彼女は自分の村の空が突然爆撃機と攻撃ヘリに埋め尽くされ、眠っていた、あるいは朝食の用意をしていた、あるいは祈りを捧げていた家族の上に爆弾を降らせた朝のことを語ってくれました。

Halimaは自分の子供たちを呼び集めて走りましたが、民兵がラクダや馬に乗り、銃を撃ち人種差別的な言葉を叫びながら村へやってきました。

まだ乳児だった彼女の息子は抱いていた彼女から無理やりもぎ取られ、彼女の眼前で銃剣で突き刺されました。
5人いた彼女の子供のうち3人はその日に殺されました。

彼女はこのベールを首から外してお守りとして私が身につけるよう差し出してくれました。
その私は彼女を全く守ってあげることができませんでした。

彼女は私の手をしっかり握って言いました。
「ここで起こっていることをみんなに知らせてください。私たちは皆殺されてしまうと伝えて下さい。助けが必要だと伝えて下さい。」

これは2004年の話です。

私はHalimaが今でも生きているかどうか知りません。
しかし、少なくとも子供と女性を含めて200万人の人々が今現在完全に人道的援助を受けられない状態にあることはよく知っています。
====

japanesefordarfur_logo.gif

『日本の声をダルフールへ』
ダルフールでの虐殺を終わらせる為のG8緊急署名を開始しました!
ヒューマンライツナウ、ジャパニーズ・フォー・ダルフール共催
http://japanesefordarfur.org/modules/formmail/index.php?id_form=6

2008年6月26日~6月30日まで。
7月1日の夕方頃まで署名可、だそうです。
ご意志があってまだの方お願いします!


G8各国同時実施。 日本は日本政府に提出します。

あなたの声で世界の首相を動かしてみませんか?

ダルフールG8緊急署名
Call on G8 to Stand uo for Darfur

ヒューマン・ライツ・ファーストを中心に各G8国首脳に送った声明に基づいた、緊急署名を6月26日から各国一斉に始めます。30日までの予定です。

すでに署名できるようになっておりますので、下記の趣旨に賛同される方はジャパニーズ・フォーダルフールの次の署名フォームにアクセスして署名してください。署名は日本政府(内閣)に持参します。
http://japanesefordarfur.org/modules/formmail/index.php?id_form=6

またブログ・サイトを運営されている方は、ぜひリンクをしてより多くの方が署名に参加していただけるようご協力お願いいたします。添付した画像をご利用ください。

またご友人知人の方にお知らせいただけると幸いです。

次が統一の趣旨です。
--------------------------------------------------------
G8署名の趣旨

ダルフール平和キャンペーンに賛同の皆様
G8首脳が日本で会するサミットまで2週間となり、今こそ、ダルフール和平へ向けた行動を起こすよう、各国首脳に強く迫るチャンスです。
G8サミットは、ダルフールとスーダン全体にとって、危機的な時期に開催されます。アメリカ、カナダ、日本、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、ロシアの首脳は、世界的な懸念事項に対する行動を討議するため、サミットで会合を開きます。ダルフールではますます激しくなる暴力がさらなる死者と避難民を生んでいます。また、スーダン・アビェイ地域における最近の戦闘を見ても、南北和平協定が脆弱であり、無益となる危惧が高まっています。ダルフール問題は、まさしくG8サミットで議論されるべき、世界的懸念事項ではないでしょうか。

スーダン政府及び世界が、じっとG8サミットを注視しています。先週、すべてのG8各国とスーダンを代表する40以上のNGOは、すべてのG8首脳と外務大臣に公開書簡を送り、次の要請をしました:

*ダルフールにおける暴力の即時停止
*国連の武器禁輸決議に反する、ダルフールへの直接間接の武器移送の停止
*ダルフール国際平和維持軍(UNAMID)の迅速な配備
*和平交渉の再活性化
*犯された残虐行為に対する正義と責任

ダルフールとスーダンの暴力に対抗して、G8首脳に強固な姿勢と行動の約束を強く望む、世界中の活動家に参加するようご協力ください。

よろしくおねがいします。

★大好きな女優さまのミア・ファローは、ユニセフ親善大使としても活動されております。
このような紛争への声明に私は胸を熱くしています。
教えてくださった皆様にも感謝しております。
署名に間に合いました、ありがとうございます!!

※ユニセフ(国連児童基金)と日本ユニセフ協会は違うものです。黒柳徹子さんが親善大使である方が国連ユニセフです。嘗て、オードリー・ヘプバーンも親善大使として活動されておりました。現在は、ミア・ファローの他、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、スーザン・サランドン、ジェシカ・ラング...と好きな女優さま方がこうした活動をされているお姿や発言に耳を傾けないわけにはゆきません。募金をすることだけではない、心を傾けることで少しの協力ができるのではないかと私は想っています☆



  1. 2008/06/15(日) 18:15:17|
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歌う少女・可憐な歌声たち 最近の更新まとめ♪

「クララの森・少女愛惜」へ♪

★ヴァージニア・アストレイ:VIRGINIA ASTLEY♪
★ミカド:MIKADO パスカル・ボレル(Pascal Borel)とグレゴリー・チェルキンスキー(GregoryCzerkinsky)♪
★バッド・ドリーム・ファンシー・ドレス:BAD DREAM FANCY DRESS (カリーとキャッツのガールズ・デュオ)♪
★ロジー・カクストン:ROSIE CUCKSTON (PRAM)
★我が最後のカリスマ★麗しきデカダンの歌姫 ミレーヌ・ファルメール:MYLENE FARMER★ 「カテゴリー」へ!
★クロディーヌ・ロンジェ:CLAUDINE LONGET
★ウッド・ビー・グッズ:WOULD-BE-GOODS (ジェシカ&ミランダ姉妹)
★アリソン・スタットン:ALISON STATTON
★アリゼ:ALIZEE
★メリー・ホプキン:MARY HOPKIN
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  1. 2008/06/14(土) 11:58:03|
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『噂の二人』 ウィリアム・ワイラー監督 (1961年)

噂の二人/THE CHILDREN'S HOUR噂の二人/THE CHILDREN'S HOUR
    1961年・アメリカ映画
監督:ウィリアム・ワイラー 原作:リリアン・ヘルマン 脚本:ジョン・マイケル・ヘイズ 撮影:フランツ・プラナー 出演:オードリー・ヘプバーン、シャーリー・マクレーン、ジェームズ・ガーナー、ミリアム・ホプキンス、フェイ・ベインター、ヴェロニカ・カートライト、カレン・バルキン

リリアン・ヘルマンの戯曲『子供たちの時間』を原作に、ウィリアム・ワイラー監督(オードリーとの久しぶりの作品)が嘗て『この三人』というタイトルで1936年に映画化されていたものを、自ら再度、タイトルも原作と同じ『子供たちの時間』(邦題は『噂の二人』)で制作された1961年のもの。昨夜、この映画の中の少女二人のことを少し綴ったのですが、こちらでもう少し追記しておこうと想います。

1930年代に舞台劇として大好評だったというものの映画化。その舞台を知らないけれど、表現はどこまで許されたのだろうか...とふと疑問が過ぎる。最初の映画化に当り、監督はタイトルを『この三人』と変えている。色々な検閲からの要請があったようだ。脚本は原作のリリアン・ヘルマンが担当している。”この三人”とは女教師で親友のカレンとマーサとカレンの婚約者のジョー。カレンとマーサがジョーを巡って...という内容にお話も変えられている。1936年という時代に同性愛は禁断でありタブーであったのだろうから仕方がない。ウィリアム・ワイラー監督はそれでも、25年もの年月を経て原題と同じタイトルでこのタブーを描いた。監督はカレンとマーサの窮地に追い込まれてゆく様子、世間の眼差し、子供たちの嘘(少女メアリーもこんな大事になるとは想ってはいなかったのだろうけれど)...それらの人間の繊細な心を描きながら問うようでもある。”人間の尊厳”とは?!また、”愛”とは?!と。尊い信念や気持ちに邪な偏見で揶揄される人々。リリアン・ヘルマンというと”赤狩り”時代にブラックリストにも登録されている左翼運動家のお一人である。彼女の優れた戯曲(作品)たちは多くの映画で知ることが出来て嬉しい。リリアン・ヘルマンの出世作ともなったこの『子供たちの時間』を書くように奨めたのは長年の相棒でもあったハードボイルド作家のダシール・ハメットだそうだ。英国のエジンバラで実際に女性教師が同性愛者のために学校が閉鎖されてしまったという事件をハメットが知り、その人間の尊厳や屈折した心理に興味を抱いたのだろうか...。この事件については私は全く知らない。1930年代、1960年...2008年の現在の時間の流れ。今でもまだまだ偏見はある。いつも想う。何故、人が人を愛する気持ちに”汚らわしさ”を感じるのだろうか。女性が女性を、女性が男性を、男性が男性を...その気持ちの何が?と。

可憐なオードリーは此処でも凛として素敵だ。でも、後半切々と胸に響くマーサの気持ち、それを演じたシャーリー・マクレーンの演技は感動的だった!!共に素晴らしい女優さま♪

THE CHILDREN'S HOURcinemachouchou
☆マーサとカレン♪



  1. 2008/06/13(金) 09:47:44|
  2. 同性愛・QUEERクィア映画・菫色の刻|
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『アパートメント』と『ホワイト・ライズ』

アパートメント (ユニバーサル・セレクション2008年第5弾) 【初回生産限定】アパートメント/L' APPARTEMENT
   1996年・フランス映画
監督:ジル・ミモーニ 脚本:ジル・ミモーニ、ピラール・トマス=ジメネス 撮影:ティエリー・アルボガスト 音楽:ピーター・チェイス 出演:ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ、ロマーヌ・ボーランジェ、ジャン=フィリップ・エコフェ、サンドリーヌ・キベルラン、エヴァ・イオネスコ


書こうと想っている映画は溜まる一方。これも随分前になるけれど『ホワイト・ライズ』を観て、『アパートメント』を観直した時の印象を。『ホワイト・ライズ』でのジョシュ・ハートネットはなかなか好きだった。ダイアン・クルーガーが好きなので観たのだけれど、ハリウッド・リメイクながら結構愉しめたもの。でも、『アパートメント』を久しぶりに再見すると、やはりこちらの方が断然面白くトリックも結末も悲愴感を残し好きだと再確認した。このフランス映画の『アパートメント』の共演を機に、ヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチはご縁が出来ご夫婦となられたのだったと想う。今観ると、みんなお若い!ロマーヌ・ボーランジェ扮するアリス役が実はとても複雑で重要な役。そんな点も『ホワイト・ライズ』の方では違った感じ(リメイクなのだから同じではないのだけれど)。このDVD化のジャケットにも当時のビデオにも表紙に登場しないリュシアン役のジャン=フィリップ・エコフェも重要な役。私はこうしたややこしい展開のサスペンスは好きなのだけれど回転が鈍いので、幾度も観ないと理解できない。よって、これで『アパートメント』は3度観たことになる。秀作だと想う!エヴァ・イオネスコがちょこっと空港の受付で出演しているけれど、このお方はやはり少女時代が良い★

『アパートメント』の劇中で、効果的にかつ印象深く使われている楽曲は、シャルル・アズナヴールの『今ぞ、この時』(名曲!)。『ホワイト・ライズ』では英米のインディーシーンの楽曲たちが多く流れていたけれど、私の大好きなマジー・スターの『フラワーズ・イン・ディセンバー』も使われていてこれはとても嬉しかった!!

ジョシュ・ハートネット主演の2008年作品で『8月』(仮題)ではデヴィッド・ボウイ様とも共演されている。未見なので公開が楽しみ♪そろそろだろうか...。それにしても、最近のアメリカ映画はリメイクが目立つように想うのだけれど、音楽だってカバー曲が目立つのと同じなのだろうな。良い作品は受け継がれてゆくものなのだと想う♪

★《アパートメント》の主要な役柄とキャスト★
マックス役:ヴァンサン・カッセル 
リザ役:モニカ・ベルッチ 
アリス役:ロマーヌ・ボーランジェ 
リュシアン役:ジャン=フィリップ・エコフェ 
ミュリエル役:サンドリーヌ・キベルラン 

★《ホワイト・ライズ》の主要な役柄とキャスト★
マシュー役:ジョシュ・ハートネット
リサ役:ダイアン・クルーガー
アレックス役:ローズ・バーン
ルーク役:マシュー・リラード
レベッカ役:ジェシカ・パレ

ホワイト・ライズホワイト・ライズ/WICKER PARK
   2004年・アメリカ映画
監督:ポール・マクギガン 脚本:ブランドン・ボイス 撮影:ピーター・ソーヴァ 音楽:クリフ・マルティネス 出演:ジョシュ・ハートネット、ダイアン・クルーガー、ローズ・バーン、マシュー・リラード、ジェシカ・パレ



※こちらの映画ブログ(『クララの森・少女愛惜』では少女や少年映画のことを綴っています)にも、好きな映画が沢山あるので、もっと更新をマメに綴ってゆこうと想います。どうぞ宜しくお願い致します!



  1. 2008/06/09(月) 19:41:19|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
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