★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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オール・アバウト・マイ・マザー

オール・アバウト・マイ・マザー オール・アバウト・マイ・マザー
監督:ペドロ・アルモドバル 出演:セシリア・ロス、マリサ・パレデス、ペネロペ・クルス、アントニア・サン・フアン、ロサ・マリア・サルダ (1998年・スペイン映画)

ペドロ・アルモドバル監督作品と知ると観ていると気づく。いつも女性たちが主役で愛の様々な形、様々な女性の生き方を見せてくださるから好き。私は女性なのでどうしても男性のことはよく分からない。なので神秘的なのでもあるけれど、女性映画は身近に思えるのだろうか。この『オール・アバウト・マイ・マザー』はアルモドバル監督作品の中で最も泣いた映画。哀しみや優しさに対する涙に思う。アルモドバル監督は同性愛の方だと思うけれど、いつも女性たちを色んな角度から描く。色彩も綺麗でユーモアもある。そして、スペイン映画からハリウッド進出する今、ここではペネロペ・クルスがシスター・ロサ役で出ていて実に可憐。そして、劇中でも大女優役(女性しか愛せない)としてマリサ・パレデスの凛とした美しさにうっとり。個性的な女優さまのアントニア・サン・フアンは女装したゲイボーイを演じている。そして、息子を事故で亡くす母役のセシリア・ロス。最高!!何て素敵な人なのだろう。

最初にこの監督を知ったのは『神経衰弱ぎりぎりの女たち』。何かの雑誌で紹介されていてタイトルが面白そうだったので。そして、『ハイヒール』『キカ』でスッカリお気に入りの監督さまになっていた。カルメン・マウラもヴィクトリア・アブリルも国際女優として各国の作品で拝見するようになった。新作の『ボルベール』は昨年のカンヌで出演女優さま全員が最優秀女優賞に輝いた。古巣のようなアルモドバル監督作品にまたペネロペ・クルスもカルメン・マウラも帰ってきた。監督はとてもお優しいお人柄に思えた。そして、そんな素顔から各作品の核のような愛を強く感じる。アルモドバル監督にとって母という存在はかけがえの無いものなのだろう。様々な女性を描きながらも常に母なる存在がある。なので、子供のいない私でも何か母性なるものを刺激されるようにも思う。

監督のインタビューにより、主要な女性たちには実は引用された先輩女優さまの存在があったという。大女優ウマ・ロッホにはベティ・デイヴィス。息子を失った母マヌエラにはロミー・シュナイダー。黒い瞳の修道女シスター・ロサにはエマニュエル・ベアール。そして、女になりたかった男アングラードはゲーリー・クーパーだと!それを知り、また再見してみるのだった。そして、古き名画『イヴの総て』やヴィヴィアン・リーの『欲望という名の電車』も劇中で引用されている。こうして映画を愛して止まぬ映画人たちは繋がってゆく。スペインで映画制作は安易なことではない。名匠たちが数多くいるのに作品は中断されたり、日本までやって来ない...。幸いにもアルモドバル監督作品は沢山公開され観ることが出来て嬉しく思う。

マヌエラは、息子に父親の存在を知らせずに育ててきた。打ち明けようとした矢先の事故。運命のいたずら。この悲劇からマヌエラは封印してきた過去に向き合う決意をする。マドリッドからバルセロナへと...。最後までダレる瞬間は私にはなく、マヌエラの静かに深く心を刺激する向かう道のりに力強さを感じ堪え切れず涙に溢れる。とっても好きな映画!

allaboutmymother.jpg



追記
ペドロ・アルモドバル監督作品というと、アントニオ・バンデラスも忘れてはならないのだった。今や大スターさまだなぁ~♪
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  1. 2007/01/26(金) 13:36:03|
  2. 女性映画・群像劇・映画愛・家族ドラマ|
  3. トラックバック:1|
  4. コメント:2
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コメント

私はとても涙腺が弱いだけなのです・・・♪

りりあさま、ありがとうございます。私も音楽好きと言っても外見や視覚的なもの、とっても重要ですっ!ミーハーですので。映画と音楽が強い絆で結ばれていることも嬉しいです。映画同様、音楽の趣味も偏りがあります。

私のキーワードですか!!そのご指摘にドキリとしました。「涙」、色んな涙がありますよね。りりあさまは深く感動した程涙が出ないのですね。友人にもそのような方がおりまして、彼女と「レオン」を観に行きました。ジャン・レノの大ファンな方で。私は雑誌でチラリとワンシーンが映っていたナタリー・ポートマンちゃんに一目惚れ☆彼女を観るために行きました。すると、お気に入りのゲイリー・オールドマンが出ていてとっても感激。お話もラストは悲しいし...映画館でもうかなり泣いていました。ところが彼女は全く泣いていないのです。”あまりだった?”と訊いたのですが”凄く良かった!”と私はドラえもん観ても泣きますし、コメディ観て笑いすぎて涙が出ることもあります。ただ、泣き虫なだけですね。(笑)

さて・・・「ユダヤ物」ですが、私如きが語れないです。ただ、ユダヤ人という人種はないのですよね。でも、ユダヤ教やユダヤの文化、民族としての長い歴史があり、どうしてもナチス、ヒトラーの大量虐殺(600万人の死者とも言われていますよね)が最初の疑問でした。子供の頃に「アンネの日記」を読み、”可哀相・・・”という思いが映画や本などを読んでいくうちに、その感情が”どうして?”となりました。ユダヤ系と呼ばれる人々は世界中に住んでいます。アメリカは特に多いですよね。そして、迫害の歴史と同時に、彼らはとても利口で商才にも長けている。良くないお話も色々聞いたり読んだりします。でも、何故?ユダヤ人の人々迫害されてきたのか?そのことが今もよく分かりません。戦後もまだその差別は残っていると知りさらに。イスラエル(パレスチナ)に祖国を持っても、そこに住むユダヤの人々はみんながユダヤ教徒でもないそうです。ロシア、ドイツ、ポーランドなどから移っていった人々。言語はイディッシュ語というドイツ語なまりのような言葉を話すとも。でも、現在のアメリカには多くのユダヤの人々が住んでいて大きな力も持っているのですよね。その辺のこともとても興味があるのです。今でもヒトラーに対する許せない感情は強いでしょう。そして、私達日本も同盟国でしたし昭和天皇のことをあまりよく思っていない人々も...。何も分かりません。学校で教えてくれなかったこと。少しでも知りたい・・・と思うだけです。でも、映画が全て真実ではないですが。大きな出会いのひとつに「さよなら子供たち」を公開当時観たことです。その前にもうひとつ、違う映画に深く考えされられたのですが、また、近い内に書くと思います。こんなよく分からないお返事で申し訳ございません~。これからも、どうぞヨロシクお願い致します♪v-254
  1. 2007/01/29(月) 23:15:50 |
  2. URL |
  3. chouchou #-
  4. [ 編集]

こんにちは^^
この前は、お仕事の事ありがとうございました。
音楽の事、あまり詳しく知らないので、(苦手意識ある)
また、質問してしまうかもです^^
完全な視覚人間なので、形ない音楽は、
その背景とか、自分の抱く色のイメージ、歌い手とかの外見を
ひっくるめたイメージでしか、把握できません。
広く知りたいと思うのに・・・。
↑の映画は、chouchouさんにとって、涙が溢れる映画なのですね。
chouchouさんのキーワードに、涙がありますが
なぜか、私は深く感動した映画には涙が出ないのです。
逆に、ちょっと単純なストーリーの方が泣けたりするんです。
深く泣きたいな~。
えーっと、質問です。(またまた)
chouchouさんの、お好きもののひとつに、「ユダヤ物」がおありですが
実際、洋画にはこのテーマあるいは、それが前提の展開のものって多いですよね。
それで、この歳で今更ながらですが、ユダヤのこと簡単に教えてほしい。
それを最低知っておくだけで、映画に奥行きをもって観れるように・・・。
すごく、あつかましいんで申し訳ないんですが。(自分で勉強しろっていう感じですよね)
私の中途半端な(というより良く知らない)ままでは、名作も猫に小判ですね。
chouchouさんの映画紹介みてたら、そんな気になり、もっと知りたくなりました。
時間とか、お邪魔でない時の、回答でいいですので、
またよろしくご指南くださいませ。
  1. 2007/01/28(日) 17:23:38 |
  2. URL |
  3. りりあ #-
  4. [ 編集]

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「オール・アバウト・マイ・マザー」

オール・アバウト・マイ・マザー2000年4月29日 上映時間 = 101分 製作国 = スペイン 言語 = スペイン語 制作費 = 興行収入 = 前作 = 次作 = allcinema_id = 160167 kinejun_id = amg_id = imdb_id = 0185125}
  1. 2007/05/25(金) 12:33:28 |
  2. 映画の缶詰
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