★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

『太陽がいっぱい』 ルネ・クレマン監督 (1960年)

alaindelon.jpg

太陽がいっぱい/PLEIN SOLEIL
1960年・フランス/イタリア合作映画
監督:ルネ・クレマン 出演:アラン・ドロン、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレ

アラン・ドロンの名は永遠だろう。この『太陽がいっぱい』はきっと今後ずっと名画として語り継がれてゆくもののひとつだと思う。これはパトリシア・ハイスミスの原作を、ルネ・クレマンが脚本化し映画化されたもの。好きな名場面の連続で大好き!こんなに幾度も観たくなる映画なのだからかなり好きなのだろう。アラン・ドロンがトム・リプレーを演じるにあたって、ルネ・クレマン監督は原作から部分的に変えていったように思えてならない。当時24歳の美青年、演技だけではなくアラン・ドロンというお方の内から滲み出る背徳の匂い、そのような魅力を監督は察知していたに違いないと。当初はモーリス・ロネがリプレーという設定だったともお聞きする。モーリス・ロネもハンサムで素敵なお方。淀川長治さんは古くからこのリプレーとフィリップの同性愛的な描写について語っておられた。私は最初は貧しい青年の嫉妬心からの完全犯罪を描いたものだと思っていた。でも、何十回も観る映画のひとつなので、今ではちょっとしたふたりの会話やシーンを思い浮かべそのようなニュアンスを感じることもできるようになった。そして、美しい男同士だからこそ描き得た、何とも言えないナルシシズムが香る。カミュの『異邦人』が少し重なったりも。そして、カテゴリーはサスペンスに入れたのだけれど青春映画だとも思う。
モーリス・ロネ、アラン・ドロン、マリー・ラフォレという美しいこの組み合わせも完璧!少しずつ実年齢が離れていてそれぞれの魅力がどのシーンにも見られる。青い海と空、そして太陽。終盤の破綻の訪れ寸前の海辺のリプレー。”太陽がいっぱいだ。”と語る。マルジェの手にキスをする時のあの陰鬱な野心に満ちた眼差しのインパクト!同じ1960年にルキノ・ヴィスコンティ監督は『若者のすべて』で心優しい青年役としてこれまた哀しくも美しくアラン・ドロンの眼を捉えている。でも、全く違う。アラン・ドロンのお話も尽きない私...。そうそう、船上での3人のやり取りも複雑なお互いの心理描写でドキドキする。そして、忘れてはならない!この映画が完璧だと思うのは撮影がアンリ・ドカエ。そして、あの哀愁を帯びた旋律の名曲はニーノ・ロータ。嗚呼、見事な揃い組み。両親の洗脳から小学生の時から”アラン・ドロン好き~♪”と言っていた私はいつの間にかアラン・ドロンのファンに自らなってゆき、今も毎年アラン・ドロン大会をしてしまう。モーリス・ロネも素晴らしいお方なのでもう少し長生きして頂きたかった。マリー・ラフォレは歌う女優さまのおひとりでもあり、レコードも色々持っている。60年代から70年代頃のそれらのジャケットを時折眺めるために並べてみたりする。とっても美しいお方でうっとり☆

*マット・デイモンの『リプリー』はリメイクというか別物として楽しむ方がいいと自分に言い聞かせている。そう考えないとどうしたって比較してしまう。でも、ジュード・ロウは美しかったけれど~♪

20070114224236.jpg



追記
思いつきでバァ~っと書いたので、また追記したくなるかもしれません。アラン・ドロンを好きでない映画ファンの知人も居られる。好き嫌いは個人の自由なのでそういうお話を聞くのも嫌ではない。でも、ハンサム(並のハンサムさではない!)過ぎると嫉妬されたり、貧しい境遇を馬鹿にしたり...聞いていて気分が悪くなった事がある。80年代初め頃のある女子とお食事をしながらの会話だった。彼女はゴダール狂!神と崇めているかのような具合だった。私もゴダール映画を必死で観始めていた頃で、今も好き。でも、”アラン・ドロンは商業映画にしか出ていない。スター俳優だからツマラナイ。”...まだまだ批判された。しかし、それから数年後ゴダールはアラン・ドロンを主役にその名も『ヌーヴェル・ヴァーグ』を撮った。”ヤッタ~!”っと嬉しくて飛び上がりそうだった。そして、さらにゴダールが好きになった♪

スポンサーサイト
  1. 2007/01/14(日) 11:10:49|
  2. 同性愛・QUEERクィア映画・菫色の刻|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
<<ホテル・ニューハンプシャー | ホーム | 太陽がいっぱい>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://lavenderangel.blog87.fc2.com/tb.php/378-d8367e3f
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。