★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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『噂の二人』 ウィリアム・ワイラー監督 (1961年)

噂の二人/THE CHILDREN'S HOUR噂の二人/THE CHILDREN'S HOUR
    1961年・アメリカ映画
監督:ウィリアム・ワイラー 原作:リリアン・ヘルマン 脚本:ジョン・マイケル・ヘイズ 撮影:フランツ・プラナー 出演:オードリー・ヘプバーン、シャーリー・マクレーン、ジェームズ・ガーナー、ミリアム・ホプキンス、フェイ・ベインター、ヴェロニカ・カートライト、カレン・バルキン

リリアン・ヘルマンの戯曲『子供たちの時間』を原作に、ウィリアム・ワイラー監督(オードリーとの久しぶりの作品)が嘗て『この三人』というタイトルで1936年に映画化されていたものを、自ら再度、タイトルも原作と同じ『子供たちの時間』(邦題は『噂の二人』)で制作された1961年のもの。昨夜、この映画の中の少女二人のことを少し綴ったのですが、こちらでもう少し追記しておこうと想います。

1930年代に舞台劇として大好評だったというものの映画化。その舞台を知らないけれど、表現はどこまで許されたのだろうか...とふと疑問が過ぎる。最初の映画化に当り、監督はタイトルを『この三人』と変えている。色々な検閲からの要請があったようだ。脚本は原作のリリアン・ヘルマンが担当している。”この三人”とは女教師で親友のカレンとマーサとカレンの婚約者のジョー。カレンとマーサがジョーを巡って...という内容にお話も変えられている。1936年という時代に同性愛は禁断でありタブーであったのだろうから仕方がない。ウィリアム・ワイラー監督はそれでも、25年もの年月を経て原題と同じタイトルでこのタブーを描いた。監督はカレンとマーサの窮地に追い込まれてゆく様子、世間の眼差し、子供たちの嘘(少女メアリーもこんな大事になるとは想ってはいなかったのだろうけれど)...それらの人間の繊細な心を描きながら問うようでもある。”人間の尊厳”とは?!また、”愛”とは?!と。尊い信念や気持ちに邪な偏見で揶揄される人々。リリアン・ヘルマンというと”赤狩り”時代にブラックリストにも登録されている左翼運動家のお一人である。彼女の優れた戯曲(作品)たちは多くの映画で知ることが出来て嬉しい。リリアン・ヘルマンの出世作ともなったこの『子供たちの時間』を書くように奨めたのは長年の相棒でもあったハードボイルド作家のダシール・ハメットだそうだ。英国のエジンバラで実際に女性教師が同性愛者のために学校が閉鎖されてしまったという事件をハメットが知り、その人間の尊厳や屈折した心理に興味を抱いたのだろうか...。この事件については私は全く知らない。1930年代、1960年...2008年の現在の時間の流れ。今でもまだまだ偏見はある。いつも想う。何故、人が人を愛する気持ちに”汚らわしさ”を感じるのだろうか。女性が女性を、女性が男性を、男性が男性を...その気持ちの何が?と。

可憐なオードリーは此処でも凛として素敵だ。でも、後半切々と胸に響くマーサの気持ち、それを演じたシャーリー・マクレーンの演技は感動的だった!!共に素晴らしい女優さま♪

THE CHILDREN'S HOURcinemachouchou
☆マーサとカレン♪

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  1. 2008/06/13(金) 09:47:44|
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