★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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細雪

2006-04-26.jpg

「細雪」
1983年 日本映画 市川崑監督

出演:岸恵子佐久間良子吉永小百合古手川祐子伊丹十三石坂浩二、岸部一徳、三條美紀、江本孟紀、仙道敦子

すっかり桜も散ってしまったけれど、満開の時に久しぶりに『細雪』を観た。というか観たくなってビデオを出してきた。「桜」は綺麗で可愛く儚げ。そして桜の木から想像されるイメージは実はあまり愉快ではない私。この春で両親共に13回忌を終えた。毎年家族で行ったお花見の思い出たちと、すっかりお花見から遠ざかってしまった私の心が「桜」を見ると不思議な感覚を覚えるのだ。なので、実は春はあまり好きな季節ではなくなってしまった。「桜」というと谷崎潤一郎、あるいはもう少し怖い所では坂口安吾などが浮かぶ。

『細雪』は谷崎潤一郎の原作。3度映画化されているけれど、私は世代的にこの1983年の市川崑監督の作品が好き。さらに、長女:鶴子役の岸恵子さんが子供の頃から好きだから。嘗て観た時と年齢も環境も変わっているので、感動もまた違ったものだった。でも、最後は涙が溢れていた。京都の嵯峨での宴、見事な桜吹雪の映像はいつ見ても圧巻だ。そして、4姉妹のそれぞれの性格、テンポの良い会話、美しい関西弁、美しいお着物、髪飾り、家具等、豪華なキャスト...を堪能した。特に、長女:鶴子と次女:幸子(佐久間良子さん)のやり取り、言葉も仕草も素晴らしい!昭和13年という戦争が近づく頃の昭和、大阪の船場。

三女:雪子役の吉永小百合さんの内に秘めた演技も美しいと思った。四女:妙子役の古手川祐子さんも、みんな今から思うととてもお若い。もう20年以上前の作品なのだ。この映画日記で初めて邦画が出てきた。どうしても欧州映画を優先してしまう。邦画は情けない程、昭和で止まったまま。でも、好きな作品はやっぱり再び観てしまう。

すっかり日本も変わったけれど、忘れたくないものって大切にしたいと思う。温故知新、好きな言葉。この映画を観てさらに強く胸に言い聞かせている気がする。子供の頃、おじいちゃんのお家に行くと、母がよく「本家に挨拶に行って来るから付いておいで。」と言われてトコトコ付いて行った。「本家」って何だろう?と思いながら。昔の人は今の少子化と違い兄弟姉妹が多いから羨ましい。でも、それぞれの立場や家族、色んな葛藤や言い争いもあるのだと思う。「みんな、ええようになったらええなぁ~。」と最後に岸恵子さんが見事に語る。

東宝の50周年記念作品というだけあって、脇役の方も名優さんがいっぱい。江本さんも出ていたのだった。私はお久役の三條美紀さんも好きなので再会出来て嬉しく思えた。
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  1. 2006/04/26(水) 08:16:01|
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