★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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『ジャッカルの日』 フレッド・ジンネマン監督 (1973年)

JACKALcinemachouchou
☆素敵なデルフィーヌ・セイリグとエドワード・フォックス♪

原作フレデリック・フォーサイスの小説の映画化である『ジャッカルの日』。この映画を昨年秋頃に、どれ位ぶりだろう...とっても久しぶりに観てかなり愉しかった。直ぐに書いておかないと忘れるのにと思いながらバタバタしていたもので今頃。最初に観た理由はいつもの如く、お目当てである女優さま!デルフィーヌ・セイリグが出演されていると教えて頂いたので。”いつ、登場されるのか?”とその事しか覚えていない状態で久しぶりに観返す機会に恵まれた。とっても素晴らしい!!カッコいい!!のです。エドワード・フォックスが!!

1962年8月26日、フランスの大統領ドゴール暗殺の殺し屋として英国から任務を受けやって来たのがジャッカルなる男性(エドワード・フォック)。原作を読んでいないのだけれど、映画の魅力ははかり知れない。観ているとまるでこの映画は実話のように思われるのだから。どうなるのだろうか...とハラハラ・ドキドキしながらもジャッカルから目は離せない。英国人ならではの出で立ち、ファッションから歩く姿や行動すべてがダンディというのか美しい。コレット夫人(デルフィーヌ・セイリグ)は後半登場される。一匹狼であるジャッカルに隙などない。一流の殺し屋なのだからそうだろう。いちいち、ポーズがキマル!でも、結構コミカルな場面も多く、テンポも最高に良い。警察との絡みも面白く、大統領の式典は何事もなかったかのように終える。実に後味も良いクールな秀逸なサスペンス映画だと感動☆フレッド・ジンネマン監督作品とは相性の良さを感じすっかり好きである!

ジャッカルの日 (ユニバーサル・セレクション2008年第1弾) 【初回生産限定】ジャッカルの日/THE DAY OF THE JACKAL
1973年・イギリス/フランス合作映画
監督:フレッド・ジンネマン、原作:フレデリック・フォーサイス 脚本:ケネス・ロス 音楽: ジョルジュ・ドルリュー 出演:エドワード・フォックス、アラン・バデル、トニー・ブリトン、シリル・キューザック、ミシェル・ロンスデール、エリック・ポーター、デルフィーヌ・セイリグ、ミシェル・オークレール

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  1. 2009/01/19(月) 08:58:20|
  2. 社会派サスペンス・法廷もの|
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『コレクター』  ウィリアム・ワイラー 監督 (1965年)

THECOLLECTORcinemachouchou
☆ミランダとフレディ!

80年代にある友人達数人で映画のお話をしていた。”今まで観た中で一番怖かった映画って何?”という質問だった。その中の一人の女性がかなりの感情溢れる表情で挙げたのが、このウィリアム・ワイラー監督の『コレクター』だった。私はその時も今も大好きな作品のひとつ。観返す度にあの時の彼女の様子を思い出すもの。私は怖がりの割りにはサイコものは好きな方で、反対に鮮血ホラーやスプラッターものが怖くて苦手...アルジェント作品は観たいので観てはいるけれど直視できない場面が多い...ただ美少女観たさの気持ちと同じくらいの覚悟が必要な位。

この『コレクター』は好き嫌いの分かれる作品のようだけれど、ほとんどの場面はテレンス・スタンプ演じるフレディとサマンサ・エッガー演じるミランダのおふたり。カンヌ国際映画祭でおふたりとも男優賞と女優賞を獲得されている。蝶のコレクションを子供の頃から続けているフレディは、銀行員ながら職場でも友人はいなくからかわれたりして孤独。ある日、フットボールの賭けが大当たり!7万1千ポンドという大金を手にすることに。そして、古い一軒家を購入する。フレディは少しの躊躇はあったものの今まで抱いていた夢を実現させるために実行する。これは犯罪であり刑が下ることだと理解してもいる。かねてからレディングのバスで幾度か一緒に乗り合わせていたロンドンの画学生ミランダの誘拐。車で追いクロロフォルムを嗅がせてミランダを気絶させ一軒家の母屋に続く地下室へ。目覚めた時のミランダの気持ちはどんなだっただろう!この映画はアメリカ映画ながら舞台はイギリスでふたりの俳優も英国俳優。ミランダの立場になって想像する恐怖感、また世の中(人々)に溶け込めないフレディ。

フレディがミランダに長年の蝶のコレクション部屋を見せる場面。珍しい数々の蝶々を綺麗に並べて飾っている。それらを説明する時、蝶を追いかけている時のフレディは目も輝き愉しそう。引き出しの中の蝶のケースにミランダの顔が重なる場面はハッとする。彼女はフレディの世界を死の世界と理解できない。また、ミランダの愛読書である『ライ麦畑でつかまえて』やピカソの絵の世界を理解できないフレディ。こういうことは多分にあること。自らの愛する世界を愛せばよいのだと私は想い、共有できるお方もいれば馬鹿にされることもある。そういうものなので他人に強制したりはしない。けれど、フレディは子供のようであり、コンプレックスもかなり強いようだ。ミランダは自分の意見を言える女性でフレディに歩み寄ろうとさえしていたけれど...最後は肺炎で死んでしまう。ミランダの死、憧れのミランダと過ごした4週間を振り返るフレディ。彼女は死にもう戻っては来ないのだと理解する。しかし、高望みをし過ぎたと他の女性を車で追う...この心の冷徹さはやはり異常である。しかし、モノの蒐集癖のある人々は多い。私も多少そうだし、蝶のコレクターが全て異常者であると想われるのは浅はかだと想う。この映画は今から40年以上前の作品。今の日本、現実の事件としてもあること。しかし、この映画が幾度もDVD化され安易に観ることができるのは芸術作品であるからだろうと想う。フレディの抱いていた来た妄想世界を実行してはいけないけれど、私も常に脳内に陳列される”美しい世界”を持っている。現実を見れば見るほど妄想世界との往来は重要なものに感じている。

音楽も好きだし、ファッションも素敵!テレンス・スタンプは好きな英国男優さまでもあるし、サマンサ・エッガーも素晴らしいと想う。フレディのモッズ・スタイルのスーツ姿、ミランダの鮮やかな黄色いお洋服。でも、最も印象に残るのはやはりフレディの目かな。ちょっとした仕草も繊細な演技に想えた。『コレクター』という作品がとても大好きなのである。当時から評価の高い作品で各国の賞にも輝くもの。そうでない微妙な心理を描いた作品はまだまだあり、湾曲され色眼鏡で邪な見方で揶揄される好きな作品たちは報われないなあ...などと想うことも多い。

コレクター [DVD]コレクター/THE COLLECTOR
1965年・アメリカ映画
監督:ウィリアム・ワイラー 原作:ジョン・ファウルズ 音楽:モーリス・ジャール 出演:テレンス・スタンプ、サマンサ・エッガー、モーリス・ダリモア、モナ・ウォッシュボーン




  1. 2009/01/13(火) 22:47:34|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
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『何がジェーンに起ったか?』 ロバート・アルドリッチ監督 (1962年)

WHAT EVER HAPPENED TO BABY JANE
☆ブランチとジェーン姉妹♪

とても好きな映画のひとつである『何がジェーンに起ったか?』は1962年のロバート・アルドリッチ監督作品。原作はヘンリー・ファレル。最初に観たのはテレビ放送で、その初見から強い印象を受けたもの。「映画の宝石箱」のブログに以前『八月の鯨』が好きで少し綴ったことがある。私はベティ・デイヴィスを最初に知った作品は『イヴの総て』だと想うのだけれど、同一人物だと思えない程だった。その時、既にご病気だったと後に知り、”女優”というようなものを強く感じた。私が映画を好きで観始めたのは音楽を好きになるよりも前なので70年代作品にとても好きなものが多かった。そして、今もやはり映画は大好きなので時間が足りない状態の日々。

此処は『少女愛惜』(『クララの森・少女愛惜』で綴ったものです)。何故、この年老いた姉妹が?と想われるお方もおられるかもしれない。ところが、私には大問題なのである!このベティ・デイヴィス扮するジェーンはベビー・ジェーンという子役スターとして人気を博していた。その頃の姉ブランチ(ジョーン・クロフォード)はそんな妹を羨ましくも嫉妬していた。後に姉がスターとなり立場は逆転する。しかし、自動車事故により半身不随となってしまうブランチ。そんな姉妹は古いお屋敷でひっそりと生活している。家政婦の女性が出入りする程度で、車椅子生活の姉は何かと不憫である。次第に妹ジェーンは美しい姉に対して抱いてきたと想われる鬱積したものが狂気に向いだす。陰湿な復讐を始めるのだけれど、その様は見事!というしかない。ここでもやはり”女優”という力量を見せつけられる。凄い!どちらも凄いと想うけれど、妹ジェーンの今はすっかり老醜の至りながらも子役時代の華やかな頃が纏わりついている。子供時代の想い出や体験は永遠に忘れることはないといつも想う私。それらは楽しい想い出もあれば悲しい想い出、辛い想い出たち...。モノクロームの映像は姉の気品と美しさ、不自由な身を黒い衣装で、妹は厚化粧の白塗りに真っ赤な口元、そして白いフリルのお洋服にロールされた髪型...このジェーンの様相は時に醜悪でもあり愛らしくもある。それはベティ・デイヴィスの様々な表情などにも言える。サイコ的でもありゴシックホラー的でもあると私は想う作品。緊張感で一気に観終える終盤の意外な展開。海辺でアイスクリームを買い、踊り舞うジェーンの姿は眩しい...深い余韻を残し私の心を捉え続けている。実際に姉妹女優のお方もおられるし、ベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードは共に名女優。そんな共演(競演)の中での秘話なども色々あるようだ。嘗て、ジョーン・クロフォードとグレタ・ガルボの挨拶事件(勝手にそう名付けている)等など...真相は分からなくていい。

※昨年ポール・ニューマンがお亡くなりになられた。まだ何処にも綴っていないけれど、私だって哀しい...旧友のロバート・レッドフォードとの番組を昨年BSで観た。お互いに年老いていたけれど素敵だった。その番組の中で、年老いることについて、ポール・ニューマンが語っていた言葉。”ベティ・デイヴィスがこう言っていたよ。臆病者は老人には向かない。”と☆

(追記)
昨日『少女愛惜』の方で綴ったものなのですが、この作品は”恐怖映画”殊に私の好きなゴシック感も漂う作品だと思うのですが、カテゴリーは「サスペンス・ミステリー」にいたしました。それにしても、私はプロフィールに記載しておりますまま、相も変わらず反応するキーワードやテーマたち。”姉妹もの”愛と確執のようなものはとても好きです。僅か1週間でこの世を去った姉が私にはいます。戸籍上では私は次女ということになっています。その姉は両親にとって最初の子供でしたので、どんなに嬉しく区役所に届けに行ったのだろう...と想います。年月を経て、私の親友のような上の甥はその私の姉の命日の翌日がお誕生日だとお位牌で確認できます。不思議な血の繋がり、めぐり合わせを思います。私はずっと、その姉のことを両親から聞かされていましたので、”もしも、生きていたのなら♪”と子供の頃から、そして今も偶に思います。上にお姉さんやお兄さんのいるお友達が羨ましくもありました。私は近所のおば様方からも弟が兄で私が妹に思えると言われます(苦笑)。いつの間にか、病弱で手のかかる弟はしっかりした大人になっています...仲の良い姉弟でありますが、時に私はその家族ではないことの寂しさをも感じてしまいます。家族だと彼らは思ってくれているのですが...言葉に上手くなりません。でも、私には好きで選んだお仕事があり、相方とVELVET MOONがいます。私の家族は此処にあるではないか!!とも思えるのです。兄弟や姉妹だから、家族だからと言っても人それぞれです。信じられない程仲が良くないお友達の兄妹や姉妹、父と娘、母と娘...の知人達とそのようなお話をすることがあります。絆の深さの裏返しで、深い固執のようなものもある。学びの人生は果てしなく続きます。


何がジェーンに起こったか? [DVD]何がジェーンに起こったか/WHAT EVER HAPPENED TO BABY JANE?
1962年・アメリカ映画
監督:ロバート・アルドリッチ 原作:ヘンリー・ファレル 脚本:ルーカス・ヘラー 撮影:アーネスト・ホーラー 音楽:フランク・デ・ヴォール 出演:ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード、アンナ・リー、ヴィクター・ブオノ



  1. 2009/01/09(金) 01:30:44|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
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『フランス映画の秘宝2/アキム・コレクション 大阪最終上映会』 

HAKIM

LES COLLECTHIONS DES FRERES HAKIM
フランス映画の秘宝2/アキム・コレクション 
大阪最終上映会2009年1月17日(土)→30日(金)シネ・ヌーヴォさんのHP

『望郷』『嘆きのテレーズ』『太陽がいっぱい』から『昼顔』まで、フランスを代表するプロデューサー、
アキム兄弟が製作した代表作16本一挙上映! 同時に大阪最終上映!!
マルクス兄弟からショウ・ブラザースまで、映画史を彩る兄弟群の中でも、ひときわ異彩を放つ兄・ロベールと弟・レイモンのアキム兄弟。彼らは10代後半でハリウッドに進出して映画産業のノウハウを身に着け、1935年パリで映画会社を設立する。そして37年に『望郷』を発表して一夜にして成功を収めるが、「映画を作ることが生きる証」との哲学から表舞台には一切出ず、その後も上質の作品を次々に生み出していった。
今回が大阪での最終上映となる傑作群を是非お見逃しなく!

★当店が長年お世話になっているシネ・ヌーヴォ様。この企画は、個人的にも大変嬉しいものですので足を運ばせて頂きたいと思っています。作品は全てテレビやソフトで観たことのあるものばかり、それも好きな作品ばかりなので、劇場のあの空間で観ておきたいと思うのです。大阪最終上映ですので、皆様、どうぞお見逃しなく♪

≪上映作品≫
望郷
キネマ旬報ベストテン第1位

1937年/フランス/94分/白黒
●監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ ●原作:ロシェ・アシェルベ ●脚本:ジャック・コンスタン ●撮影:ジュール・クリュージェ ●音楽:ヴァンサン・スコット
●主演:ジャン・ギャバン、ミレーユ・バラン、リーヌ・ノロ、リュカ・クリドゥ、ルネ・カール、マルセル・ダリオ

フランス映画界の巨匠ジュリアン・デュヴィヴィエの傑作メロドラマ。舞台は、フランスの植民地アフリカ・ナイジェリアの首都アルジェにある迷宮街“カスバ”。そこは逮捕を免れるために犯罪者が逃げ込む土地であった。窃盗犯ぺぺもその一人であったが、パリからやって来た美しい女性に心を奪われ、二人は急速に惹かれあう。ジャン・ギャバンの名声を決定づけた傑作であり、そのラストシーンは永遠に残る映画の名場面である。


獣人
1938年/フランス/104分/白黒
●監督・脚本:ジャン・ルノワール ●原作:エミール・ゾラ ●撮影:クルト・クーラン ●音楽:ジョゼフ・コスマ●美術:ウジューヌ・ルリエ
●主演:ジャン・ギャバン、シモーヌ・シモン、フェルナン・ルドー、ジュリアン・カレット、ブランシェット・ブリュノワ、ジェラール・ランドリ

パリとル・アーヴル間の鉄道を背景に、呪われた血筋を受け継いだ男の悲劇を描いた人間ドラマ。自然主義文学の雄エミール・ゾラの血筋を巡る一連の小説のうち、同名小説を映画化したジャン・ルノワールの野心作。機関士のジャックは実直な労働者であるが、発作的に女を殺したくなるという恐ろしい病に侵されていた……。ルノワール作品に共通する牧歌的な男女の情感とは異なり、人間存在の苦痛を前面に出した問題作。


肉体の冠
1951年/フランス/98分/白黒
●監督・脚本:ジャック・ベッケル ●脚本:ジャック・コンパネーズ ●撮影:ロベール・ルフェーヴル●音楽:ジョルジュ・ヴァン・パリス
●主演:シモーヌ・シニョレ、セルジュ・レジアニ、クロード・ドーファン、レイモン・ビュシェール、ガストン・モド

19世紀のパリ。美しいブロンドの髪が特徴の娼婦マリーは、ある日曜に郊外で大工のマンダと知り合う。マリーの情夫ローランは嫉妬し、決闘を申し込むが、マンダが勝利。しかし彼はローランの親分と警察に追われる羽目になる…。シモーヌ・シニョレはこの作品で名女優の地位を獲得。“ヌ−ヴェル・ヴァ−グの叔父貴”ジャック・ベッケルの最高傑作であり、映画史の古典と絶賛されている名作。


嘆きのテレーズ
ヴェネツィア映画祭銀獅子賞/キネマ旬報ベストテン第1位

1952年/フランス/107分/白黒
●監督・脚本:マルセル・カルネ ●原作:エミール・ゾラ ●脚本:シャルル・スパーク ●撮影:ロジェ・ユベール●音楽:モーリス・ティリエ
●主演:シモーヌ・シニョレ、ラフ・ヴァローネ、ジャック・デュビー、ローラン・ルザッフル、シルヴィー

生地店を営む病弱な夫を持つテレーズ。陰険な姑との生活に嫌気がさしていた時、イタリア人運転手ローランと知り合い、密かに情事を重ねる。夫に離婚を申し出るも受け入れられず、もみ合いの末ローランは夫を殺してしまう。テレーズは事の真相を隠し、事件は事故死で片付けられるが…。三角関係から生じる殺人事件と当事者たちの運命が、カルネの冷徹な演出で描かれた名作。フィルム・ノワ−ルにも似たラブ・ストーリーの傑作!


ノートルダムのせむし男
1956年/フランス/120分/カラー
■監督:ジャン・ドラノワ ■原作:ヴィクトル・ユーゴー ■脚本:ジャン・オーランシュ、ジャック・プレヴェール■撮影:ミシェル・ケルベ ■音楽:ジョルジュ・オーリック
■主演:ジーナ・ロロブリジーダ、アンソニー・クイン、ジャン・ダネ、アラン・キュニー、フィリップ・クレー

15世紀のパリ。鐘つき男カジモドは体が不自由で醜い容貌をしていた。ある日彼は奸計にのせられて、美しい娘エスメラルダを奪おうとするが失敗。罰として鞭で打たれている所を、当のエスメラルダに助けられ、彼女に恋をしてしまう。ヴィクトル・ユゴーの名作を、イタリアの名花、ジーナ・ロロブリジーダとアンソニー・クインが見事に体現。当時の街並を再現した壮大なセットも素晴らしい巨匠ドラノワの大ヒット文芸大作。


奥様にご用心
1957年/フランス・イタリア/118分/白黒
■監督・脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ ■原作:エミール・ゾラ ■脚本:レオ・ジョアノン、アンリ・ジャンソン■撮影:ミシェル・ケルベ ■音楽:ジャン・ヴィーネ
■主演:ジェラール・フィリップ、アヌーク・エーメ、ダニエル・ダリュー、ダニー・カレル、ジャック・デュビー、アンリ・ヴィルベール

名匠ジュリアン・デュヴィヴィエ監督が、エミール・ゾラが1882年に書いた「ごった煮」をもとに作った作品。意をこらした時代風俗絵巻のなかに、当時のパリ・プチブル階級の男女関係が、皮肉まじりに描かれる。19世紀末のパリ。服地店で働く美しい青年オクターヴは、女となると見境無く手を出すドン・ファンであった。美しい娘や人妻も容易に彼の魅力の虜に! しかし、服地店の女主人・エドゥアンだけは頑なに彼の誘いを退けた。そこで、最後にもう一度エドゥアン夫人を誘惑しようと試みるのだが…。


二重の鍵
ヴェネツィア映画祭女優演技賞(マドレーヌ・ロバンソン)

1959年/フランス/88分/カラー
■監督:クロード・シャブロル ■原作:スタンリー・エリン ■脚本:ポール・ジェゴフ
■撮影:アンリ・ドカエ ■音楽:ポール・ミスラキ
■主演:マドレーヌ・ロバンソン、ジャック・ダクミーヌ、アンドレ・ジョスラン、ジャンヌ・ヴァレリー、アントネラ・ルアルディ

南仏にあるマルクウ家の主人アンリは、隣家のレダと不倫関係にある。妻テレーズは見て見ぬふりをして過ごしていたが、ある日不倫相手のレダが何者かに殺されてしまう…。アメリカの推理作家スタンリー・エリンの原作を、ヌーヴェル・ヴァーグの旗手クロード・シャブロルが、傾倒するヒッチコック・タッチで撮ったサスペンス映画。アンリ・ドカエの鮮やかな色彩撮影が印象的。マドレーヌ・ロバンソンが素晴らしい!


気のいい女たち
1960年/フランス/95分/白黒
■監督・脚本:クロード・シャブロル ■脚本:ポール・ジェゴフ ■撮影:アンリ・ドカエ ■音楽:ポール・ミスラキ、ピエール・ジャンセン
■主演:ベルナデット・ラフォン、ステファーヌ・オードラン、クロチルド・ジョアーノ、ルシール・サン=シモン、クロード・ベリ、マリオ・ダヴィッド、ジェニー・ドリア

小さな電気製品店で働く4人のパリジェンヌ、ジャーヌ、ジネット、リタ、ジャクリーヌ。彼女たちは厳しい現実にさらされながらも恋や夢を追いかけていく。女性たちの逞しい姿を「これぞヌーヴェル・ヴァーグ!」という瑞々しい奔放なタッチで描き、同時に“二重生活”や陰惨な挿話との対比など、シャブロルの才気が溢れた一編。美しいパリの夜景や60年代ファッション、ジャズ的な映像感覚など冴えに冴えたシャブロルの代表作。


太陽がいっぱい
1960年/フランス・イタリア/117分/カラー
■監督・脚本:ルネ・クレマン ■原作:パトリシア・ハイスミス ■脚本:ポール・ジェゴフ ■撮影:アンリ・ドカエ■音楽:ニーノ・ロータ
■主演:アラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネ、エルヴェール・ポペスコ、エレノ・クリザ

美貌だが貧乏な青年、トムは幼馴染フィリップの父から「息子をイタリアから連れ戻してほしい」と頼まれフィリップに会いに行くが、彼は自由気ままで贅沢な生活を送っていた。トムは彼と過ごしているうちに、この生活を自分のものにしたい欲求にかられ、フィリップを殺す計画を立てる…。名匠クレマンによるサスペンスいっぱいの青春映画の傑作。真っ青な海、太陽の輝き、そしてニーノ・ロータの哀愁感溢れる音楽が秀逸。


太陽はひとりぼっち
カンヌ映画祭審査員特別賞

1962年/イタリア/124分/白黒
■監督・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ ■脚本:トニーノ・グエッラ、エリオ・バルトリーニ、オティエリ
■撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ ■音楽:ジョバンニ・フスコ
■主演:アラン・ドロン、モニカ・ヴィッティ、フランシスコ・ラバル、リッラ・ブリグノン、ルイ・セニエ

ヴィットリアには3年の付き合いになる恋人がいるが、彼との未来が考えられない自分に気づき、別れを告げる。ある日、ピエロという男性と恋に落ちるも、彼女は二人の間に深い溝があると感じる…。都会に生きる男女の不確かな恋愛感情を、モノクロのシャープな映像感覚で描いた傑作。『さすらい』、『情事』、『夜』など“愛の不毛”をテーマに撮り続けたアントニオーニ監督の代表作。


エヴァの匂い
1962年/フランス/113分/白黒

■監督:ジョセフ・ロージー ■原作:ジェームズ・ハドリー・チェイス ■脚本:ヒューゴー・バトラー、エヴァ・ジョーンズ ■撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ ■音楽:ミシェル・ルグラン
■主演:ジャンヌ・モロー、スタンリー・ベイカー、ヴィルナ・リージ、ジョルジョ・アルベルタツィ

イギリスの推理小説作家ジェームズ・ハドリー・チェイスの原作をジョゼフ・ロージーが監督し、ドラマチックに描いた心理ドラマ。小説を盗作し作家デビューした新進作家ティヴィアン。次回作を書きあぐねた彼は、魅力的な娼婦エヴァにのめりこんでいくが……。雨にけむるヴェニス。水上のゴンドラに佇むひとりの女エヴァ。彼女こそ、幾人もの男がこの女のために身を滅していった魔性の女だった。


めんどりの肉
1963年/フランス・イタリア/107分/白黒
■監督・脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ ■原作:ジェームズ・ハドリー・チェイス ■脚本:ルネ・バルジャヴェル■撮影:アンリ・ビュレル ■音楽:ジョルジュ・ドルリュー
■主演:ロベール・オッセン、ジャン・ソレル、カトリーヌ・ルーヴェル、ジョルジュ・ウィルソン、リュシアン・ランブール

一攫千金を夢見るポールとダニエル。彼らは金庫破りに失敗し、山中の一軒家に立てこもる。実はその家の主人の妻マリアは、金目当てで結婚した悪女であった。彼女は色仕掛けで2人をそそのかし、夫の金庫を開けさせるも、気づかれ夫を殺害してしまう。残ったのは男2人と女1人……。名匠ジュリアン・デュヴィヴィエ監督による異色のフィルム・ノワール。人間の本能が剥き出しになる心理サスペンスドラマ。


ダンケルク
1964年/フランス・イタリア/123分/カラー
■監督:アンリ・ヴェルヌイユ ■原作:ロベール・メルル ■脚色:フランソワ・ボワイエ ■撮影:アンリ・ドカエ ■音楽:モーリス・ジャール
■主演:ジャン・ポール・ベルモンド、カトリーヌ・スパーク、フランソワ・ペリエ、ジャン・ピエール・マリエル、ピエール・モンディ

1940年6月、第二次大戦下の北仏ダンケルクにほど近いズイドコートの海岸に、ドイツ軍の猛攻に退却を余儀なくされた40万人もの英仏軍が避難していた。そんな中、ある仏兵士が狂気に走り、民間の少女を暴行する事件を起こす……。ロベール・メルルの小説「ズイドコートの週末」をジャーナリスト出身のアンリ・ヴェルヌイユが厳しく描いた戦争巨編。11月に「大阪ヨーロッパ映画祭」で来阪したモーリス・ジャールが音楽を担当。


輪舞
1964年/フランス・イタリア/111分/カラー
■監督:ロジェ・ヴァディム ■原作:アルトゥール・シュニッツラー ■脚本:ジャン・アヌイ ■撮影:アンリ・ドカエ ■音楽:ミシェル・マーニュ
■主演:マリー・デュボア、ジェーン・フォンダ、クロード・ジロー、アンナ・カリーナ、ジャン・クロード・ブリアリ

マックス・オフュルスの名作のリメーク。舞台をウィーンからパリに移し、ロジェ・ヴァディム監督が耽美的な映像美で描いた艶笑譚。1931年のパリ。ある娼婦が街で兵士に声をかけ、一夜の相手をする。その兵士はダンスホールで小間使いを誘惑。その小間使いの主人の息子は人妻を、その人妻の夫は街で拾った娘と遊び、その娘はある文士に女優の素質があるとそそのかされ、身をまかせる…。10のエピソードを連鎖させ、恋の“輪舞”を描く。


昼顔
1967年/フランス/100分/カラー
■監督・脚本:ルイス・ブニュエル ■原作:ジョゼフ・ケッセル ■脚本:ジャン・クロード・カリエール ■撮影:サッシャ・ヴィエルニー
■主演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・ソレル、ミシェル・ピコリ、ジュヌヴィエーヴ・パージュ、ピエール・クレマンティ

美しく清楚な人妻、セヴリーヌ。彼女は幸せな結婚生活を送っていたが、友人から上流階級の夫人たちが秘密の家で売春をしているという話を聞く。興味をそそられた彼女は、昼は売春婦、夜は貞淑な妻という二重生活を送り始める。鬼才ルイス・ブニュエルがフランスの宝石カトリーヌ・ドヌーヴの二面性を引きだした傑作。2006年、マノエル・ド・オリヴェイラ監督が本作にオマージュを捧げ、登場人物たちの38年後を描いた『夜顔』を監督し話題になった。


夜明けのマルジュ
1976年/フランス/93分/カラー
■監督・脚本:ヴァレリアン・ボロヴツィク ■原作:アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ ■撮影:ベルナール・ダイレンコー ■音楽:ロベール・アキム 
■主演:シルヴィア・クリステル、ジョー・ダレッサンドロ、ミレーユ・オーディベル、アンドレ・ファルコン

南フランスのとある田園地帯で何不自由ない幸せな生活を送っていたセールスマンが、仕事先のパリでほんの気まぐれに娼婦と一夜を共にする。しかし翌朝、彼は思いがけない運命を背負い込むことになる…。『エマニエル夫人』のシルヴィア・クリステルが艶かしい裸体を披露し、当時話題となった。音楽は製作総指揮のアキム兄弟の兄ロベールが担当し、主題歌にシャルル・デュモンの「夢の女」、ピンク・フロイド、エルトン・ジョンなど多彩な挿入歌。





  1. 2009/01/08(木) 15:08:50|
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