エリザベス:ゴールデン・エイジ/ELIZABETH:THE GOLDEN AGE
2007年・イギリス/フランス合作映画
監督:シェカール・カプール 衣装デザイン:アレクサンドラ・バーン 音楽:クレイグ・アームストロング、アル・ラーマン 出演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、アビー・コーニッシュ、クライヴ・オーウェン、リス・エヴァンス、ジョルディ・モリャ スペイン、サマンサ・モートン、トム・ホランダー
上映最終日にどうにか間に合った。前作『エリザベス』から9年(公開まで10年)、再び大好きなケイト・ブランシェットがエリザベス一世を演じるのだから!この"エリザベス”はケイト・ブランシェットの女優としてのキャリアの大きな飛躍となった役柄。私はその前の『オスカーとルシンダ』も大好きな映画なのでこうしてケイト・ブランシェットを追いかけている。ますます演技派女優としての道を奢り高ぶることなくご自分のペースで様々な役柄(商業主義に走ることなく、主演も脇役も)を演じ続けていることは素敵だと想う。そして、相変わらずお美しい☆
私はこのような歴史劇が好きな上に、英国という長い歴史を持つ国が好き。ヴァージン・クィーンと呼ばれたこのエリザベス女王に興味を抱かぬはずはない。なので、それらの書物を読んだりという趣味は続いている。こういうことが何になるのだろう...とも時間の無い中複雑な気持ちにもなるのだけれど、もう今更軌道修正不可能なのでこのまま年老いるのだと想ったりしている。でも、私の心は満たされるのだ。その喜びはかけがえの無いものだと想う。
お話はだいたいのイメージ通りだった。2時間という限られた時間ではやはり描ききれないものがあったのだとも想う。でも感動した!もうすべてはケイト・ブランシェットに尽きる!!と言える私のミーハーさはスペインとの海戦シーンでの鎧を纏い指揮する長い髪のエリザベスの勇士よ!そのシーンが最も泣いた(多分、他の方々の感動シーンとズレていると想うけれど)。ただただ凛々しくて神々しくて、私も彼女に付いて戦おうと想えたのだ(単なる感情移入)。豪華なお衣装や次々と変るヘア・スタイル(かなりの鬘のコレクションをお持ちだったそうだ)や、前作に続いてジェフリー・ラッシュがフランシス・ウォルシンガムを演じていた。このオーストラリアの演技派ふたりの他には英国俳優が脇を固めていた。べス役のアビー・コーニッシュは可愛いし、スコットランド女王メアリー役のサマンサ・モートン、ローリー役のクライヴ・オーウェン、ロバート・レストン役のリス・エヴァンス...とお気に入りの演技派・個性派揃いで嬉しかった。また、音楽も終始美しく響いていた。とは言え、やはりケイト・ブランシェットに尽きるのでした★

☆凛々しいお姿のケイトにうっとり♪
- 2008/03/25(火) 12:00:48|
- 歴史劇・時代劇・西部・開拓史劇|
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いつか眠りにつく前に/EVENING2007年・アメリカ/ドイツ合作映画
監督:ラホス・コルタイ 原作・脚本:スーザン・マイノット 出演:ヴァネッサ・レッドグレイヴ、クレア・デインズ、トニ・コレット、ナターシャ・リチャードソン、メイミー・ガマー、メリル・ストリープ、パトリック・ウィルソン、ヒュー・ダンシー、アイリーン・アトキンス、グレン・クローズ、バリー・ボストウィック、エボン・モス=バクラック
つい先日、お友達と『エリザベス ゴールデン・エイジ』を観に行く日のこと。ランチをご一緒して時間は余裕のはずだったけれど、私が食べるのが遅いこと、楽しいお話が弾んでいたこと....上映時間が過ぎ次の時間に予定を延長しようとゆっくりしていた。しかし、その後の上映は夜の部しかなく帰宅が随分遅くなってしまうと焦る。会場に向かいちょうど上映時間前の『いつか眠りにつく前に』を合意の下観たのだった。チラシは表紙だけ見ていたのだけれど、クレア・デインズが主役でヴァネッサ・レッドグレイヴやメリル・ストリープ達大物女優方は脇役だと思っていた。でも、クレア・デインズ好きだし〜♪とワクワクと席に着き予告編などを。そして、始まった途端!!もう感動☆我ながら呆れるのだけれど、多分自分で思っている以上にヴァネッサ・レッドグレイヴが大好きなのだと思う。海のボートに白いブラウス姿の若き日のアン(クレア・デインズ)と岸壁に黒いロングドレスに身を包み神々しく立っている死を目前とした老女のアン(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)の姿が映し出された。そして、”この映画を今日観なさいということだったのね”とお友達とも語った。彼女にもお伝えしたのだけれど、私は歳のせいか...映画でも実生活でも年老いたお方のお顔や手などの皺を見るのが好きなのだ。好きということばが適切かどうかも分からないけれど、皺はその人の歩み、生きてきた証し、年輪として刻まれるものなので、とても尊く美しいと思えるのだ。今のハリウッド女優さまの多くは皺取りや整形...が公然とされているけれど、英国の誇り!のような大女優のヴァネッサ・レッドグレイヴのお顔や手の甲の皺がアップで映される度に畏怖の念のような気持ちと共に、私の両親の死がオーバーラップもした。父は末期癌だったので最期はこの映画のレッドグレイヴのように、痛みを抑えるためにモルヒネを打たれた。すると、朦朧としながらも独り言を言ったり何か書いている気でいるようだったり...と不思議な光景だった。父はその時間もあまり長くはなかったけれど。
トニ・コレットとナターシャ・リチャードソン(ヴァネッサ・レッドグレイヴの実の娘さま)が死の床の母を看取るのだけれど、母のうわ言から聞いた事の無い名前が幾度も。”ハリス”...40数年前の若き日の記憶に戻っているのだった。そして、死を目前にしてようやく声にした最も(ずっと)愛していた男性ハリス(パトリック・ウィルソン)。歌手として成功したい夢を持っていた若き日、ボーイフレンドのバディ(ヒュー・ダンシー)、親友のライラ(メイミー・ガマー、メリル・ストリープの実の娘さま)とのすれ違う2日間の出来事(過ちだとアンは心に留めていた)。死の時に、それまでの想い出が走馬灯のように駆け巡るのだというけれど、私の死の時は何を想い、誰の名をうわ言で言うのだろう...。
トニ・コレットとナターシャ・リチャードソンも好き。さらに、大物!グレン・クローズとメリル・ストリープの登場シーンは多くはないけれど貫禄というのか凄い!という感じがした。また、もうお一人!!アイリーン・アトキンスも好きな英国の至宝女優さま♪ヴァネッサ・レッドグレイヴとの共演で思い出すのは、『ダロウェイ夫人』!!また、レッドグレイヴ〜メリル・ストリープ(『ジュリア』もあるけれど)〜グレン・クローズの共演となると、『愛と精霊の家』(ジェレミー・アイアンズがここでも素晴らしい!)を想い起こしたりしながら観ていた。芸歴の長い女優さまたち、こんなに好きな女優さまが揃って出演している作品とは知らずに、観る予定ではなかった作品なのに観て良かった!と心から思えた。
結婚や出産に戸惑う次女のニナ(トニ・コレット)に、最期に母が床で言う。
「幸せになろうと努力して。人生に過ちなんてないのよ。」
この言葉をヴァネッサ・レッドグレイヴのあのお声が語る、死の直前の母の言葉、生きてきた人の言葉として、私はこの映画の物語以上のものをこの最期の言葉から得ることができたように思えた。その前に、危篤の知らせを受けて数十年ぶりに会う老いたライラ(メリル・ストリープ)が駆けつける。ふたりだけでベッドで手を握り合い語り合うシーンがこの最期の言葉の感動にも繋がっていると思う。

☆ストリープとレッドグレイヴ☆
- 2008/03/02(日) 05:35:41|
- 家族ドラマ・群像劇・女性映画|
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