★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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屋根の上のバイオリン弾き

屋根の上のバイオリン弾き 屋根の上のバイオリン弾き:FIDDLER ON THE ROOF
監督:ノーマン・ジュイソン 出演:トポル、ノーマ・クレーン、レナード・フレイ、モリー・ピコン、ロザリンド・ハリス
(1971年・アメリカ映画)

去年再見してまた感動の涙に溢れたのだけれど、時間が許せば”また、観たい!”と思っている大好きなミュージカル映画のひとつ。3時間という大作なのでゆっくりと時間がある時にと思いつつ...。ミュージカルながら私がどうしても敏感になる”ユダヤ”ものでもあるので。何故に、彼らは迫害され、受難の道のりを歩まねばならないのか...と。

主役は個性派俳優のトポル(先に『フォロー・ミー』で知りました)。最初は舞台からの映画化で、ロンドンの舞台でもトポルはこのテビエ役を演じておられたという。舞台は20世紀初頭のロシア、ウクライナ地方のユダヤ人たちの村アナテフカ(ロケはユーゴスラビアで行われたそう)。そこで牛乳屋を営みながら妻と娘5人と慎ましくも幸せに暮らしていた。しかし、押し寄せてくるロシア革命の波、住み慣れた村を離れなければならない日がやってくる...ところが、このテビエはマイペースで楽観的。心配事は娘達のこと。長女のツァイテルに結婚話が出てくるお年頃。でも、ツァイテルには愛する恋人モーテル(レナード・フレイ♥美形なお方ですが、ここでは眼鏡と髭をたくわえた優しい青年役)がいた。次女は革命派の青年と恋をし、彼を追ってシベリアへ行くのだという。三女はロシア青年(彼も美しい!)と恋をしポーランドへ行くという。もう、びっくり仰天続き。父と母の思いと、娘達の新しい価値観。どちらを選べばよいのかと親心で悩んだり怒ったりもする。しかし、長女は紆余曲折を経て結婚することができた。そんななか、次第に聞こえて来る足音はユダヤ人追放の日。娘達が幸せでいてくれれば...という深い思いをトポルは見事に表現する(哀切に、そして時にユーモラスに)。そして、遂に残った妻と娘二人を連れて村を去る日がやって来る。...わぁ~こんな風に綴っていても涙が出てくるのだけれど。

屋根の上で危なっかしくバランスをとっているバイオリン弾き。彼はこの村の状況、不安定さを表現している。素晴らしい楽曲たちが沢山流れる。この映画を観る前から知っていた曲もあった程、有名なミュージカル。語り継がれる名作たちの素晴らしさを痛感するばかり♪

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  1. 2007/03/27(火) 08:53:36|
  2. ミュージカル・舞踏・音楽映画|
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女優フランシス

女優フランシス 女優フランシス:FRANCES
監督:グレーム・クリフォード 出演:ジェシカ・ラングサム・シェパード、キム・スタンレー (1982年・アメリカ映画)

昨夜、不意に観たくなって...今もスッキリしない頭と気分。コンディションの悪い時に何故この映画を再見したのだろう?でも、初めて観た時は10代で、痛々しさと可哀相という感情が大きかったけれど、今はまた違う感情が入り混じって、さらに私は困惑し考える。たかが映画というけれど、”映画は文学に負けていない”と嘗て語っておられた淀川長治さんのお言葉が甦る。映画は娯楽であり、一冊の本を読むような気持ちでいるような気がする。

フランシス・ファーマーという実在したハリウッド女優の数奇な半生の伝記映画。女優フランシスに扮するのはジェシカ・ラング。フランシスをずっと支え続けてきたハリー・ヨークにはサム・シェパード(実生活でもこのお二人はこの作品以降パートナー)。初見から随分年月が経ち、今の私が嘗ては考えることのできなかったものが今は感じることができる。ただ可哀相ではなく、フランシスの孤独な葛藤、闘いから一人の女性の生き方、信念の尊さを。故に、”夢の工場"ハリウッドの犠牲者となってしまったのだとも。今の体制とは時代もシステムも違うのだから。当時は会社の工員の一人に過ぎない女優という時代。華やかなイメージだけに魅せられてしまう、そこに夢を見続けたフランシスの母もそんな時代の象徴の様にも感じた。それにしても、実の娘をロボトミー手術させるなんて!父親の存在も弱く、母から自立も出来ず、会社とも意見が合わない。二重のジレンマが常にあった。権力は怖い。会社に反抗すれば簡単に血祭りにあげられてしまう...そんな時代。そして、第二次世界大戦が始まるという時代を生きたフランシス。

私はフランシス・ファーマーという女優さま、ほとんど知らない。資料的なものを読んで知っている事柄がいくつかあるに過ぎない。舞台演劇、映画と演技派(お写真を拝見してもとてもお美しいお方)の女優さまだったそうだ。自分の演技にも信念があるので、言われるがままのお人形のような扱いに不満が募る。そんなうちに幾種類もの安定剤だろうか?劇中ベッドの傍のテーブルに散らばる錠剤たちにハッとした。マリリン・モンローの死が過ぎった...。

取り留めの無い想いを綴っている。ジェシカ・ラングは同じ年の作品にダスティン・ホフマンとの『トッツィー』があるけれど、私はジェシカ・ラングを知ったのはこの『女優フランシス』。それ以降、現在は母親役も多くなっているけれど、主役も脇役も出来る素晴らしい女優さまで出演作はどうしても観てしまう。サム・シェパードはここでも寡黙でハンサムでインテリが嫌味の無いお方で素敵すぎる。ハリー・ヨークの語りの部分がいくつかあるのだけれど、彼は作家でもあるのでその語りはとても詩的に響く。ジェシカ・ラングはこの難役を静かに演じている。熱演とは私には感じられず、その情熱の炎は心の奥底に保ちながら、静かな演技。凄い!と再認識した。物分りの悪い母親役のキム・スタンレーも素晴らしいと思えた。見事な憎まれ役。

ラストの活字がまた重い。「フランシスは映画を1本撮った後、引退してテレビの司会者などを得、70年8月1日死去。享年56歳。生きる時も死ぬ時も、一人であった。」と。精神病院に強制的に収容されロボトミー手術を施され(全て自分の意でない)、感情をコントロールさせられてしまったのだ。16歳で「神は死せり」という本を書き高校で入賞した少女フランシス。とても感性豊かで繊細で自分の意思の強い、そんな素晴らしい個性を潰されてしまったのだ。ハリウッドの犠牲者としか思えない。突出した感受性、それは表現者として大切なものなのに。時に障害ともなるだうけれど...。

私の好きなフランスの歌姫、ミレーヌ・ファルメールMylene Farmer♥ミレーヌはこのフランシス・ファーマーからFarmerと芸名にされたという程、影響を受けた大好きな女優さまだと知り、ここはミーハーな私。”ミレーヌもこの映画を観たのだ”と思い嬉しくなる。と同時にミレーヌのことなので、深い深い思慮に向かわれたと想像し、そんな空想までに及んでしまった。

好き嫌いの分かれるような映画かもしれない。でも、私は気分爽快ではないけれど、とてもこの映画が好き。

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  1. 2007/03/25(日) 15:42:39|
  2. 伝記・実在の人物を描いたドラマ|
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世にも怪奇な物語

世にも怪奇な物語 世にも怪奇な物語:TRE PASSI NEL DELIRIO
監督:ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ 出演:ジェーン・フォンダ、ピーター・フォンダ、アラン・ドロン、ブリジット・バルドー、テレンス・スタンプ、サルボ・ランドーネ (1967年・フランス/イタリア合作映画)

何年かに一度観たくなる映画のひとつ。このような”また観たい”という作品の多くの印象強いシーンは幾度観ても新鮮に残ることが多い。でも、再発見はいつもあるので楽しいのだけれど。そんな感じでこの『世にも奇怪な物語』。当初はアラン・ドロンが観たくて♪

この映画を既にご覧の方々はそれぞれの感想をお持ちで好きなお話もそれぞれだと思う。3つのお話からなるオムニバス作品、私は順番通りに好きというのか強烈!な怖さが残る。でも、どれも好きなのだけれど。原作はエドガー・アラン・ポーなので怪奇幻想なお話。それをフランス、イタリアを代表する名匠方が製作、さらに配役も豪華!

第一話『黒馬の哭く館』:ロジェ・ヴァディム監督
出演:ジェーン・フォンダ、ピーター・フォンダ、フランソワーズ・プレヴォー
第ニ話『影を殺した男』:ルイ・マル監督
出演:アラン・ドロン、ブリジット・バルドー、カティア・クリスチーヌ
第三話『悪魔の首飾り』:フェデリコ・フェリーニ監督
出演:テレンス・スタンプ、サルボ・ランドーネ

データ的にはこんな顔ぶれ。さらに撮影・音楽も監督のお馴染みの方々。ジェーン・フォンダはこの当時はヴァディムの奥様だったので、ブロンドに染めた美しき女性勇者のよう。実の弟さまのピーター・フォンダと共演。流石に美しい映像。次はルイ・マル監督で、アラン・ドロンとB.B.の共演は華やかで、でも怖いドッペルゲンガーもの。アラン・ドロンはここでも美しく、B.B.も素敵。さて、最後はフェリーニ監督でテレンス・スタンプ。私は暗がりとスピードという設定だけで恐怖なので、どうしてもこの最後のお話が怖くて怖くて...さらに、最後にぼんやり出てくる白いボールを持った美少女の幻影が輪をかける。この感覚は正しくホラーというか恐怖映画に思う。そして、テレンス・スタンプは英国の素晴らしい男優さまなのだけれど、国際的にずっと活躍されているお方。全くの個人的なイメージながら、どうもイタリア映画にとっても相性が良い(ただ単に私がそれらの作品が好きだというだけかも)ように感じてしまう。

ややこしいカテゴリーを作ってしまい、はて?...と迷うけれど、恐怖映画に入れさせて頂きます。

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  1. 2007/03/22(木) 03:26:44|
  2. 恐怖映画・サイコホラー・パニック|
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『フランス映画祭2007』の今年の団長はカトリーヌ・ドヌーヴ様♪

今年も始まりました『フランス映画祭2007』♪

今年からは関西も2箇所での開催で嬉しいです。

ところが、ちょっと体調崩している(そんなに大したことでも)ので外出を控えているところ・・・行けるだろうか?という感じ。今年の団長はカトリーヌ・ドヌーヴさま♪新作『輝ける女たち』はきっと後に全国公開されるでしょうね。でも、早く観たいです~☆

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ドヌーヴさま♥「女優館」でも登録させて頂いております~♪



  1. 2007/03/18(日) 05:17:18|
  2. 個人的な大ニュース!|
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ジャン・ロシュフォールが語る、ジョニー・アリディとの共演について。

列車に乗った男 列車に乗った男:L' HOMME DU TRAIN
監督:パトリス・ルコント 出演:ジャン・ロシュフォールジョニー・アリディ (2002年・フランス映画)

先ず、私はパトリス・ルコント監督作品がとても好きなので、かなり贔屓目いっぱいでいつも新作を楽しく鑑賞している。そして、ルコント作品(今のところ6作品に出演)に欠かせないお方、ジャン・ロシュフォール!年老いてゆくことは年輪を刻むことだと思っているので、このようなお方の存在は正しく美しいと思えてならない。とても自然。私も年を重ねる中、このジャン・ロシュフォールという不思議な魅力に溢れた名優さまが好きになってゆく。この作品ではなんと!ジョニー・アリディと共演♪もう観る前から渋いに決まっていると。このアリディ、実は結構映画にも出ておられ、刑事役とか好きだったりする。アリディは今の日本だとお若い方には(こういう言い方をするお年になった自分にドキリとする)ピンと来ないお名前かも?ところが、フランスではずっと、ずっと大スター!であり続けている。カリスマ的な存在のお方。フランスの音楽もとても好きなのでアリディも聴くのだけれど、初期の作品よりも90年代以降の方が好きな曲が多い。それも地味なバラード調の曲たちにグッとくる。ジャン・ロシュフォールジョニー・アリディの初共演。それだけで泣けてくるような気分は何だろう...。お二人の年齢差は一回り以上。共に枯れた渋い男の芳香を醸し出していて素敵。白髪が素敵だと思えるような方々っていいなぁ...。

”これまで、彼とは一度か二度、握手をしたことがあるだけです。ジョニーは彼の歌を通して、私達の時代を見事に物語っています。彼と一緒に仕事をして、あることに気づきました。ショウビジネスの裏側にあるものは、隠された絶望、脆さ、儚さ、驚くまでの偽りのなさです。そういう意味では、ジョニーは完璧に彼自身でした。他の何者でもありません。”

俯く姿の悲哀さに美しさを感じさせるジョニー・アリディ。60年代のロック仲間でもあったジャック・デュトロンも役者として多数の映画に出演されている。私はデュトロンの音楽の方をアリディよりも多く聴いてきたのだけれど、このジャン・ロシュフォールのお言葉を知り、よりアリディに興味を持つようになれたこと。このルコント作品が私に棚で眠っているレコードたちを思い出させて下さったようにも思う。こうして、私は映画と音楽の絆の深さを痛感出来、幸せに思う☆

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  1. 2007/03/10(土) 20:30:08|
  2. 映画人語録・好きな台詞|
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綴り字のシーズン

綴り字のシーズン綴り字のシーズン:BEE SEASON
監督:スコット・マクギー 出演:リチャード・ギアジュリエット・ビノシュフローラ・クロス、マックス・ミンゲラ
(2005年・アメリカ映画)

宗教学者の大学教授ソール・ナウマン(リチャード・ギア)一家のお話。一見何不自由のない幸せな家庭、ナウマン一家。でも、それぞれに家族の誰にも言えない秘密の心があり、次第に均衡が崩れバラバラになろうとする。そのバラバラになったものをまた再生へと向かう優しい力に最後は泣いてしまった...。

完璧過ぎる夫を愛しながらも、実は息が詰まりそうな日々な妻ミリアム(ジュリエット・ビノシュ)。二人には可愛い息子アーロンと娘イライザがいる。父は優秀な息子アーロンに愛情を注ぎ、アーロンもまた誇りに思う父であり尊敬していた。しかし、ある日娘イライザが学校でスペリング大会に優勝して帰ってきた。地区大会でも優勝。とんでもないスペリングの才能を持つ11歳の少女イライザ。彼女は”目を瞑ると文字が浮かんでくるの”と母に語る。そんな娘の才能を知り、父の愛情の傾きがイライザに大きくなってゆく。イライザは父に抱きしめられ会話する時間が増えとても嬉しい。それまで兄を羨ましく思っていたので。でも、今度は兄が心寂しくなる。何となく分かるなぁ~という感じ。意外な展開だったのは、ミリアムには幼い頃に両親を失ったことでのトラウマが今も心に強くあった。そのことはソールも知らない。ミリアムには窃盗癖がありその発覚に驚くソール。全国大会が近づく中、家族がバラバラになってゆく。イライザはその様子を見ながら戸惑うけれど、全国大会優勝目前でワザと間違う終わりのシーン、スペルは折り紙origamiだった。崩れそうな家族の絆を結びつける役目となるこの少女。ミリアムも盗んだ破片たちで形にしていくという秘密の場所、それは心でもあるので、何となく普通の主婦のようで謎めいた役、次第に人格が破綻してゆくミリアムをビノシュは流石に上手く演じていたと思う。

知らない単語が出てきてもイメージして答える大会。ただの暗記大会ではないので新鮮な感じ。映画初出演となるイライザ役のフローラ・クロスは、パリ生まれのフランス人なので次はフランス映画でお会い出来るかも?台詞は多くはないのだけれど静かな大きな役柄を見事にこなしていた。髪どめのスタイルと大きな瞳、万華鏡を覗くシーンなど、とても可愛く印象強く今も残っている♪

Bee Season


  1. 2007/03/08(木) 23:03:33|
  2. 女性映画・群像劇・映画愛・家族ドラマ|
  3. トラックバック:0|
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