★音楽と映画の宝石箱★ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡☆愛してやまない世界に愛を込めて♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

2007年度★第79回アカデミー賞

20070228121305.jpg☆オスカー受賞おめでとうございます〜♪

なんだか波紋が広がっていますね。いつもなのでしょうが。私の予想など当てにもならないので良いのですが、大好きなヘレン・ミレン、往年の渋い男優アラン・アーキン(72歳での初受賞!)、スコセッシ監督はこの作品で?というお声が高いですがもう功績大なので受賞され嬉しく思いました。「オスカーなんかいらない。」と仰っていた御大モリコーネには名誉賞が贈られたのも嬉しいです。

ジャック・ニコルソンが候補から落ちたこと、アルモドバル監督の「ボルベール」の外国語映画賞受賞を望んでいたのですがダメでした。メリル・ストリープは既にオスカー女優さまですが今回でノミネート14回目。キャサリーン・ヘプバーンの記録を抜きました。メリルはおそらく今後もこの記録は軽く更新されるのだと思います。全くの個人的な思いですが、この日のメリルのお衣装はとても地味でした、レッド・カーペットを歩くのにです。おそらく、アルトマンの死(遺作「今宵、フィッツジェラルド劇場で」に出演されて追悼の意も即座に述べられておられましたので)の大きさからではないかと感じました(ファッション・チェックをする司会の綺麗なお姉さまは”あなたは女優なのですよ...(その格好はないでしょうに)”というようなコメントをされていましたが、私は何か訳があるからゴージャズに装っておられなかったのだと感じました。

「クィーン」「リトル・ミス・サンシャイン」「善き人のためのソナタ」が今回の受賞者関連で最も個人的に楽しみな作品です。「マリー・アントワネット」も衣装デザインで受賞されて良かったです。

前日(現地の2/24)に行われた「インディペンデント・スピリット賞」でも、アラン・アーキンは助演男優賞を受賞され、何故か涙が出ました(大好きな作品があるもので)。あと、”アカデミー賞が長年無視してきた故ロバート・アルトマン賞が2008年度から贈られます”というコメントと、追悼シーンに感動していました。2005年にようやくアカデミーで名誉賞を受けておられるアルトマンですが、作品・監督賞としては無冠でした。それも不思議だったのですがそうなのだろう...という雰囲気も持っていたので(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン、英国アカデミー、インディペンデント・スピリット賞などでは受賞されていますので、なおさら本国の無視振りには何か感じるものがあったのです)、この来年からの”ロバート・アルトマン賞”は嬉しくまた楽しみが増えました。”ジョン・カサヴェテス賞”というのはずっと今もこの賞では継続されています。低予算だから良いとも思いませんが、低予算作品に大物俳優さまが出演されることも多々あります。その時に、彼らはお金ではなく、その作品、監督や脚本、仲間たちとの映画製作を愉しむ姿が浮かびます。今回、デヴィッド・リンチ&ローラ・ダーン(リンチ作品のミューズですね♪)が栄誉賞を受賞され、その時のスピーチはデニス・ホッパーでした。リンチは会場には来られておらず、ホッパー曰く”彼は今、パリで非現実的な生活をしているので来れません。(笑)”と。愛されているのだなぁ〜とこれらの仲間たちのお言葉を気持ちよく聞いていました。『インランド・エンパイア』(リンチの最新作)が少し流れたのも嬉しかったです(これには、ローラ・ダーンと共にジェレミー・アイアンズが出演されている、また不可思議な作品のようです♪)。あと、ショーン・ペンとロビン・ライト・ペン夫妻のお姿もこの賞ではよく拝見できるので嬉しいです。映画人たちと映画を愛する人々との親密さのようなものを強く感じるのでした〜♥

<第79回アカデミー賞>は以下のような結果となりました。
作品賞: ディパーテッド - グレアム・キング
監督賞: ディパーテッド - マーティン・スコセッシ
主演男優賞: フォレスト・ウィテカー - ラストキング・オブ・スコットランド
主演女優賞: ヘレン・ミレン - クィーン
助演男優賞: アラン・アーキン - リトル・ミス・サンシャイン
助演女優賞: ジェニファー・ハドソン - ドリームガールズ
脚本賞: リトル・ミス・サンシャイン - マイケル・アーント
脚色賞: ディパーテッド - ウィリアム・モナハン
撮影賞: パンズ・ラビリンス - ギレルモ・ナヴァロ
編集賞: ディパーテッド - セルマ・スクーンメイカー
美術賞: パンズ・ラビリンス - エウヘニオ・カバレロ(美術監督)、ピラール・レブエルタ(装置)
衣装デザイン賞: マリー・アントワネット - ミレーナ・カノネロ
メイクアップ賞: パンズ・ラビリンス - ダビ・マルティ、モンセ・リベ
作曲賞:バベル - グスターボ・サンタオラヤ
歌曲賞:"I Need to Wake Up" (作詞・作曲: メリッサ・エスリッジ) - 不都合な真実
録音賞:ドリームガールズ - マイク・ミンクラー、ボブ・ビーマー、ウィリー・バートン
音響編集賞:硫黄島からの手紙 - アラン・ロバート・マーレイ、バブ・アスマン
視覚効果賞:パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト - ジョン・ノール、ハル・ヒッケル、チャールズ・ギブソン、アレン・ホール
外国語映画賞:善き人のためのソナタ - ドイツ (監督: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク)
長編アニメ映画賞: ハッピー フィート - ジョージ・ミラー
長編ドキュメンタリー映画賞: 不都合な真実 - デイビス・グッゲンハイム(監督)
短編ドキュメンタリー映画賞: The Blood of Yingzhou District - Ruby Yang、Thomas Lennon
短編アニメ映画賞: The Danish Poet - トリル・コーヴ
短編実写映画賞: West Bank Story - アリ・サンデル

名誉賞: エンニオ・モリコーネ
ジーン・ハーショルト友愛賞: シェリー・ランシング
ゴードン・E・ソーヤー賞: レイ・フィニー



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  1. 2007/02/27(火) 23:03:56|
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マリー・アントワネット

20070225204355.jpgマリー・アントワネット:MARIE ANTOINETTE
監督:ソフィア・コッポラ 出演:キルステン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツマン、リップ・トーン、ジュディ・デイヴィス、マリアンヌ・フェイスフル、アーシア・アルジェント、ローズ・バーン、ジェイミー・ドーナン
(2006年・アメリカ映画)





バタバタした季節で公開が終わっては困ると早起きして朝一番の上映でやっと観てきた(正確には2/23)。私はソフィア・コッポラの感性や作品が好き。これで第3作目で、主演は『ヴァージン・スーサイズ』でも組んだキルステン・ダンスト(キルスティン・ダンスト)。今回もチラシを頂いていたけれど、あまり内容も読まずに楽しみにしていた。感想を簡潔に言うのなら「綺麗な映像と可愛い子供たち。少女マリー・アントワネットの運命。ヴェルサイユ宮殿や美しい自然の景色。ハンサムなフェルゼン♪」にキュンとなったりジ〜ンとなったりで素敵だった。

去年のカンヌ国際映画祭での賛否両論(ブーイングも起こったとか)も、実は観て納得出来た。私は個人的にフランス史上、最も愛され憎まれてきたこの、マリー・アントワネットという人物に興味を抱き続けているので、マリー・アントワネットに関する映画などはどうしても観てしまう。そして、池田理代子さまの『ベルサイユのばら』(タカラズカ公演で先に知ったのだけれど)も子供の頃から好きなので、原作も違うし比較する映画ではないのだけれど、フェルゼンの登場シーンでは思わずキャァ〜!と色々と蘇る想い出のシーンたちだったり。

世代感というのもとても大きいのだろう。いきなりセックス・ピストルズの字体で幕が開き、何と!ギャング・オブ・フォーの音楽。次々と懐かしい青春時代の音楽たちが流れる。エイフェックス・ツインやスクエアプッシャー、フランスのエール、ヴィヴァルディのクラシック音楽なども織り交ぜながら。仮面舞踏会でスージー&ザ・バンシーズが流れた時は踊りたくなった♪ロココな美麗なお衣装や家具や小物たちにはうっとり〜だし、侍女の小さな少女たち、最初に生まれたマリー・テレーズ役の少女もとても可愛くて嬉しかった。スイーツたち、それも"王のお菓子”とされるブルオッシュ。色彩豊かにこれらのスイーツや美しい数々の靴たちが印象的だった。当時はフランス人は入浴という習慣がなかったけれど、母マリア・テレジア(マリアンヌ・フェイスフル様!)は幼い頃から入浴の習慣を身につけさせていたので、幾度かシーンで登場していた。頼りないルイ16世役のジェイソン・シュワルツマンはタニヤ・シャイアの息子さんなのでソフィア・コッポラは従姉妹。コッポラ・ファミリーは増え続けている。そうそう、配役がまた私好みだったのでもうお話は二の次、三の次。前述のマリアンヌ・フェイスフルさま(出番は少ないけれど娘に宛てた手紙の朗読であのお声が幾度も響いた。あのお声の存在感をソフィアは熟知している。そんなところも好き)を始め、ノアイユ伯爵夫人役のジュディ・デイヴィス(オーストラリアの名女優さま!)、デュ・バリー夫人役のアーシア・アルジェント(言わずもがなのイタリア・ホラーの巨匠:ダリオ・アルジェントの娘さま★)、ルイ15世役にはリップ・トーン(シシー・スペイセクは従妹にあたり、ボウイ様の『地球に落ちて来た男』が直ぐに浮かぶアメリカの往年の渋い役者さま)とキルステン・ダンストも可愛いけれど、他に好きなお方が多くて私は満足していた。まぁ、”ええ!もう終わり?”という感じがしたけれど、2時間強をあっという間に観終えた後の気分は良かった。

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  1. 2007/02/25(日) 19:50:37|
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ハンガー

ハンガー ハンガー:THE HUNGER
監督:トニー・スコット 出演:カトリーヌ・ドヌーヴデヴィッド・ボウイスーザン・サランドン、クリフ・デ・ヤング、ソフィー・ウォード、ウィレム・デフォー
(1983年・イギリス映画)

吸血鬼映画にお詳しいお方はこの映画をどのように感じられたのだろうか?私はデヴィッド・ボウイが大好きで、この映画での共演がカトリーヌ・ドヌーヴスーザン・サランドンという好きな女優さまたちと知り、もう公開前からワクワクしていたのが懐かしい。監督はトニー・スコットなのでとても全編美麗な映像でファッショナブル。そして、この美男美女コンビ(普通のレベルではなく質も異様な美しさ♪)。ボウイは女吸血鬼(カーミラ)ミリアムに拾われた元英国貴族のジョン。18世紀のこと。その頃の回想シーンがとても美しく穏やかで大好き。ミリアムはピアノ、ジョンはチェロ、少女アリスはヴァイオリンという三重奏。ボウイ・ファンとしてはこの後、とても悲しい思いをすることになる...ジョンはミリアムに永遠の命を与えられ吸血鬼になったのだけれど寿命が近づいていたのだ、200歳までしか生きられない。ミリアムは何と8000年も行き続けている美しいままに(こういう魔性の魅力がドヌーヴにはあるのでお似合い)。嗚呼・・・哀れ!老いを感じ始めていたジョンは「眠りと寿命」という本を出版した女性サラの勤める病院へ赴く。しかし、彼女を待つ間の数十分の間に髪がゴッソリと抜け落ちてゆく...その後のボウイは特殊メイクを施された状態での出演で、あの美しいお姿はもう画面では観れなくなり死にゆく。かなりガッカリ★

しかし、この後はミリアムとサラの関係がとても興味深いもの。ミリアムはサラを誘惑し、遂にはサラも吸血鬼になる決意を。ミリアムの魅力に負けてしまったのだ。二人のレズビアン・シーンも話題となった。ロジェ・ヴァディムの初期の作品の『血とバラ』が重なり合うような吸血鬼映画。モダン・ホラーというのかかなり耽美的で美しい映像が印象的なので恐怖感は私はあまりないもの(でも、カテゴリーは「ホラー」にしておきます)。

後、忘れてはならないのは冒頭に登場する我らがバウハウス★ボウイの影響を大きく受けているこの英国のゴシック・バンド(ニュー・ウェイヴ)の歌う曲は『ベラルゴシの死』。もう、この辺りもトニー・スコットならではのセンスが光る計らい。トニー・スコット監督はとてもボウイ・ファンでもあり、『ザ・ハンガー』というカナダのテレビ映画のシリーズにボウイをホスト役で起用している。50代のボウイながらここでもとても素敵で美しい。監督もボウイの美と存在感に魅せられているというお話もされていた(嬉しい♪また、60代のボウイ様を主役で作品撮って下さい〜とお願いしたいです)。

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  1. 2007/02/19(月) 23:42:03|
  2. 恐怖映画・サイコホラー・パニック|
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ハンガー

カトリーヌ・ドヌーヴ、スーザン・サランドンと共演のボウイ出演映画『ハンガー』

  1. 2007/02/19(月) 08:25:10|
  2. デヴィッド・ボウイ (「ボウイ館」へ!)|
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オスカーとルシンダ

オスカーとルシンダ オスカーとルシンダ:OSCAR AND LUCINDA

監督:ジリアン・アームストロング 出演:レイフ・ファインズ、ケイト・ブランシェット、シアラン・ハインズ、トム・ウィルキンソン、リチャード・ロクスバーグ
(1997年・オーストラリア映画)

レイフ・ファインズはもうこの作品時には注目されていたけれど、ケイト・ブランシェットは『エリザベス』の前の作品なので、ブレイク直前。私はこのお二人共のファンなので、この共演が嬉しくて♪そして、美しい光景と切ないロマンス感覚。時は英国ヴィクトリア朝時代。

オックスフォード大学で学び、敬虔な牧師となったオスカー(レイフ・ファインズ)は伝道師としてオーストラリアに赴くのだけれど、その道中の船中でルシンダ(ケイト・ブランシェット)に出会う。彼女はオーストラリアで親の莫大な遺産を受けガラス工場を営んでいる女性。この二人、実はギャンブルが大好き同士。オスカーは止めよう止めようと誓うけれどギャンブルの魅力から離れられないで苦悩している。ルシンダは子供の頃に母親から涙ガラスをプレゼントされて以来、ガラスの美しさに魅せられている。しかし、大のギャンブル好き。とてもこの辺りが面白い。次第に二人は惹かれ合うのだけれど、お互いの気持ちを伝えられないでいる。愛し合っているのに、オスカーはルシンダが好きな男性は共同経営者だったハセット牧師(サイアラン・ハインズ)だと思い込んでいる。もう、この辺りのいじいじした感じの気弱なオスカーが大好き!レイフ・ファインズは作品によっては冷酷な役もあるけれど、こういう役が実はとても私の好みでハマリ役だと思っている。そして、このオスカーは水恐怖症なので船中でもおろおろしている。ところが、男オスカー!愛するルシンダの夢の設計からガラスの教会を作って、彼女の愛する(愛しているのはオスカーのことなのに!)ハセット牧師の赴任先のオーストラリアの奥地まで運ぶ決意をしその賭けをする。大変な作業なわけで、今の時代ではないので当時高価なガラスを破損無きように解体して運び、遂には組み立てられたガラスの教会が静かに筏にのってゆっくりと渡ってゆく・・・とってもキラキラして美しいシーン。

無事、届けられたのだけれど思わぬハプニング。その地で男性をいつも狙っている未亡人ミリアム(ジョゼフィーヌ・バーンズ)が、長旅で衰弱したオスカーの看病を口実に誘惑(完璧に汚された立場!)し、子沢山のミリアムはオスカーの子を宿す。愛しているルシンダへの気持ち、身を汚され、水辺の筏に浮かべたままの教会で神に懴悔する。ところが、ガラスに石が当たり壊れてしまう・・・重いので次第に沈んでいくガラスの教会、オスカーを閉じ込めたまま。彼の水死の訃報が届き駆けつけるルシンダの悲しみ。もう号泣な私。ルシンダはオスカーの子供を引き取り育てる。そんな昔話を子供にしてあげるシーンも美しい。そして、ナレーションを担当しているのがジェフリー・ラッシュ。オスカーとルシンダ、レイフ・ファインズとケイト・ブランシェット。個人的にながら感じる香りが似ているようにも思う。なので、原作はブッカー賞受賞のピーター・ケリーのこの文芸作品の主人公に違和感もなく、オーストラリア映画ながら英国の香り漂う作品でとてもお気に入り♪

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  1. 2007/02/15(木) 15:10:01|
  2. 文芸・文学作品|
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ゴーストワールド

ゴーストワールド ゴーストワールド:GHOST WORLD
監督:テリー・ツワイゴフ 出演:ソーラ・バーチスカーレット・ヨハンソンスティーヴ・ブシェミ、ブラッド・レンフロー (2001年・アメリカ映画)

宣伝文句は「ダメに生きる」の秀作青春映画♪イーニド(ゾーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)の二人は仲良しで無事高校を卒業するが、その後の進路が決まらない。何だかとっても現代の思春期の若者像なのに親近感が湧く。アメリカの著名なコミック作家ダニエル・クロウズの原作だそう。知らないのだけれど面白いのだろうなぁ。全編色彩豊かでとってもキッチュ!ソーラ・バーチはこのイーニド役の為に体重を増やしたという。お洒落で個性的なイーニド、そのままで可愛いレベッカがライヴハウスでゆる〜く横に揺れるシーンとか可愛くて大好き♥全体的にとっても脱力感に溢れ心地良いのは何だろう...。そして、名脇役者というかどこでも印象深いスティーヴ・ブシェミがブルースの音楽オタクとして登場している。イーニドは年齢差もある独身のこの中年男性シーモアに興味を抱き、恋人探しをしてあげたり...。レベッカはやる気なさげにバイトしている。そして、この女子たちにおちょくられる気弱な男子ジョシュ役のブラッド・レンフロー君も可愛い(最初は分からなかったけれど)。

さて、どんなお仕事がしたいのか?どんな風に生きて行きたいのか?分からない年頃。そんな微妙な時期の心理描写を好演しているなぁ〜と思う。クラシック映画の台詞とは全く違う今時の台詞。日本だってギャル用語とかが氾濫していて耳にするけれど、”ハテ?”となる事がよくある。時代と共に語り方も変わっていくのは万国共通なのだろう(出来れば古き良き時代の美しい言葉でお話していたいけれど...)。

この映画の後、全くソーラ・バーチの作品を観ていない。新作にはずっと出演しているようなのに日本公開されていないようだ...とても残念。ジュリエット・ルイスと共演した作品も未公開のままなので、観たい思いが募るばかり。スカーレット・ヨハンソンはすっかりグラマーになられ話題作が多い。お二人とも子役時代から今に至るまだ20代。どちらも好きなので今後の作品をとても楽しみにしている私。これは青春映画であり、音楽オタク中年の悲哀と情熱も描かれている。でも、イーニドとレベッカのユルユルの愛らしさ故「少女映画」に♪バスに乗らないイーニド。そこから先はどうしたのかな...。

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  1. 2007/02/13(火) 03:07:40|
  2. 少年・少女映画(『クララの森・少女愛惜』へ!)|
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翼をください

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翼をください:LOST AND DELIRIOUS
監督:レア・プール 出演:パイパー・ペラーボ、ジェシカ・パレ、ミーシャ・バートン
(2001年・カナダ映画)

この作品も何度も観ている。ミーシャ・バートンが好きなので彼女がお目当てだった。ところが、もう主になる3人の女の子たち、それぞれ可愛くて切なくて...。1978年のカナダのトロントで実際に起きた少女による猟奇殺人事件を基に書かれた原作の映画化。原作を読んでいないのだけれど、この映画では殺人事件は出てこない。でも、ポーリー(パイパー・ペラーボ)が愛するトリー(ジェシカ・パレ)と交際する男子に決闘を申し込み彼の足に剣を刺してしまう。そして、傷を負ったハヤブサを森で飛べるようになるまでに仲良くしていたポーリーは、そのハヤブサと共に飛んでしまう。舞台は女子の寄宿学校。時代は1970年代終わり頃。劇中ポーリーは”私はレズビアンじゃない。トリーを愛しているの!”とメアリー(ミーシャ・バートン)に語るシーン。両親の愛を知らない少女ポーリーはやっと、自分を愛してくれる人が現れた。それが同性だったというだけ。彼女の一途な思いは暴走してしまい、狂気と共に闇に飲み込まれてしまった。結末の悲劇に至るまでの、彼女たちのそれぞれの心の描写が好き。トリーの父親は頭が堅く同性愛を理解出来ない人。そんなことを分かっているトリーはまだ自立出来ないし絶縁されるのを恐れる。そして、ポーリーを愛しているけれどジェイクという男子の恋人になる。そんな二人と同室のメアリーは戸惑いながらも静かに接していて自分も少しずつ成長する姿を好演している。メアリーはその学校へは新入りで母を無くした悲しみが心に大きく刺さっていた。最初から最後までメアリーの語り(ナレーション)は重要に思う。ポーリーとトリーが一緒にベッドにいるところを他の女子達に目撃されてしまう。そこから、二人の仲は元のようには戻れないものに。あざ笑い軽蔑の眼差しをポーリーに向ける少女たち。”伯母もレズだから気にしない。”という少女もいる。でも、ひたすらトリーへの愛、彼女を失いたくない、失うのなら存在理由は無い...。”あなたのことを理解しているつもりよ。”と心配して見守る先生の言葉にもう少し耳を傾ける事ができたなら...などとも思ったり。でも、思春期純粋さ故、猛禽のような激しさで突き進むポーリーの加速する姿は切なく愛らしく純粋すぎて痛い。

この3人、みんな素晴らしい!当時一番年少のミーシャ・バートンは『キャメロット・ガーデンの少女』からのファンなので、今はすっかりスラリと身長も伸びたけれど可愛い。このメアリー役もピッタリだと思う。途中でヴァイオレント・ファムスの音楽が流れたり、エンディング曲も含め音楽も良く、そしてカナダの美しい風景も印象的。そして、彼女たちの制服姿(ジャケットとネクタイにチェックのミニスカートと黒いハイソックス)も好き。さらに、時折スローモーションのような映像になる辺りもとても綺麗♪授業でシェイクスピアの「マクベス」が出てくるのも嬉しい。ずっと思っていること、好きになる、人を愛するという尊い気持ちは誰もが持っている。その相手が同性でも異性でも。・・・昨日また観てしまいまた泣いていた。”愛”とは尊く美しいものだけれど、なかなか困難なものだなぁ。

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  1. 2007/02/10(土) 04:33:03|
  2. 同性愛・QUEERクィア映画・菫色の刻|
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ギャンブル・プレイ

ギャンブル・プレイ ギャンブル・プレイ:THE GOOD THIEF
監督:ニール・ジョーダン 出演:ニック・ノルティ、チェッキー・カリョ、エミール・クストリッツァ、ナッサ・クヒアニチェ、レイフ・ファインズ、ジェラール・ダルモン、サイード・タグマウイ (2002年・イギリス/フランス/カナダ/アイルランド合作映画)

チェッキー・カリョとエミール・クストリッツァが出てると知り観たのだけれど、とっても気に入ってしまったもの。主役のボブはニック・ノルティ。あのしゃがれた声とお年を召され深みを感じるお方だと再認識。友人にファンの方が居るのだけれど、私はようやく彼が好きな理由が少し分かった気がした。男性から見てどこか渋さを感じさせるようなお方に思う。この原作はフィルム・ノワールの巨匠ジャン=ピエール・メルヴィルの『賭博師ボブ』だと後から知り、”カッコイイ"筈だと納得したり。このもう賭博から足を洗おうと決めた中年ボブ。しかし、仲間のトラブルなどもあり、最後の大仕事をカジノで決行する。脇役も私には豪華過ぎて、これは多分笑ったりする場面ではないだろう...と思いながらもクスクスしたり(特にエミール・クストリッツァ監督なのだけれど)、レイフ・ファインズは画商役で騙され損する、そして、長年ボブを追う刑事ロジェのチェッキー・カリョ!このお方、お年を召される毎にダンディというかハンサムだけれど屈折した素敵さで超ミーハー気分で観てしまう。また、このボブとロジェは追われ追う立場ながら、どこか友情めいたものがある。もう、そういうの大好き!なので大満足。

若いヒロイン役のアンを演じるナッサ・クヒアニチェがまた可愛い♪ドイツ人で可愛い容姿とはギャップも個性な太めのお声。最後は夜明けをボブと一緒に歩いてゆく...エンディングではニック・ノルティの歌声も。こういう犯罪ものだけれど、香る男のロマン。好きなのだ♪カテゴリーは「フィルム・ノワール」にいたします(これも時代の空気感だろうか、嘗てのメルヴィル作品のブルーさとは違いますが)。でも、「男のロマン」という感じはとても好きです。それにしても、おじさま男優さま達、世界的に頑張っていますね。女優さま達も同じく♪

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  1. 2007/02/08(木) 06:21:19|
  2. フィルム・ノワール|
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ちょっとボヤいてみる♪

うん・・・困る困る。こうして好きな映画を”次は何にしようかなぁ〜”ってめちゃくちゃな勝手なカテゴリーのバランスも考えたりしながら浮かぶ映画たちはいっぱい。まだ観たくても観れないものもあるし。出来るだけレンタル屋さんにあったりDVDになったりしているものを書いた方が良いかな?と思うのだけれど、偏った趣向のせいか、DVD化されていない作品が何と多いことか!!と嘆いたりボヤいたりしてみたい。音楽も同じで多分永遠にCD化されないのかも?という作品に大好きなものがあったりする。それは仕方のないことだけれど。でも、何故?この映画がまだ・・・と思うのが多過ぎる。廃盤だったり。意外なマニアックなものが発売されたりもあるけれど。契約関係や諸々の事情があるのだろうなぁ・・・。古いビデオはますます愛着を感じてしまう。当時は定価が1万円以上のものが当たり前だった。観たいがために買ったのに、今は廉価版や再発で1/4位の価格になった。喜ばしいことだけれど。折角DVD化された『地球に落ちて来た男』『モーリス』『ロシュフォールの恋人』・・・みんなプレミア付きだと気付く。再発を願う方々って多いと思うのだけれど...。レンタル屋さんも頑張って辛抱強くヨーロッパ映画も入れて下さい〜(よく、某レンタル屋さんのリクエスト箱に入れる私)ってお願いしたい!最近、アジア映画が頑張り過ぎでますます肩身の狭いワールド・コーナーなのです。英国映画など悲惨で、英語圏なものだからアメリカ映画とごっちゃになっていて、結局レンタル屋さんに行くとウロウロして長時間いる。でも、数は多いので大変お世話になっている。どうしても欲しいものしか買えないのだから。根気強くリクエストを続けよう!

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大好きなドミニク様のDVD化は嬉しいのですが、あの「ルー・サロメ」のDVDジャケット好きではありません!あのシーンがメイン場面だと思っておられるのだろうか?少しエロティックな感じの方が売れるのでしょうか?ビデオの方が断然いい。でも、買うのですが...逆の場合もあるけれど、度々思うのです。ジャケットが・・・?!って。嫌な私です。あっ、まったく「ちょっと映画から離れて」ではありませんでしたが偶にこんな思いも書いてみたりします。


  1. 2007/02/07(水) 08:36:23|
  2. 雑記など|
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エンジェル・アット・マイ・テーブル

エンジェル・アット・マイ・テーブル エンジェル・アット・マイ・テーブル
:AN ANGEL AT MY TABLE

監督:ジェーン・カンピオン 出演:ケリー・フォックス、アレクシア・キオーグ、カレン・ファーガソン
(1990年・ニュージーランド映画)

ジェーン・カンピオン監督作品は好きなので、初期の短編作品から『イン・ザ・カット』までは観ている。最初の出会いはこの『エンジェル・アット・マイ・テーブル』で、今も好き。監督同様にニュージーランドの女流作家ジャネット・フレイムの自伝的原作が基になっている。何というのだろう...切なくて感情豊かでユーモラスも忘れないというふんわりした空気が好き。ジェーン・カンピオン監督の初期の作品には少女達が主役なのも嬉しい。この作品の主人公のジャネットを演じる3人(童女期の少女・思春期の少女・大人になってのジャネット)それぞれに個性的。特徴は赤毛の強いくせ毛とちょっと太り気味。みんな同郷の人達のようだ。成長してからのジャネットを演じたケリー・フォックスは今も活躍されている。監督はこの3年後には『ピアノ・レッスン』で世界各国で絶賛され各賞を受賞となる。

ニュージーランドやオーストラリアには優れた映画人の方々が多く、好きな役者さんも多い私。さて、この作品。成長と共に学校内、友人たちとの関係が上手く保てない少女ジャネット。拠り所のような文学が大好きな文学少女だった。子供時代に姉が水死したことなども大きく影響しているのだろうが、心のふれあいのようなものが上手くない。時代も今とは違うので周囲からは安易に”おかしい”と烙印される。不幸なことに精神病院での8年間に200回ものショック療法を受け、母親の同意の下、あわやロボトミー手術という矢先、短編集『礁湖』が文学賞を受けることに。それから欧州旅行の体験などを経て、文学の道で生きていこうと故郷に戻り平穏な日々を迎えることができるようになった。しかし、当時の精神科医の方々はその後、彼女の異常さを撤回している。少女期に精神異常者と烙印を押し苛酷な療法をこれだけしておきながら、よくもまぁ〜!と率直に不審感を覚えてしまう。でも、”良かったね!”。ジャネットには文学がずっとあった。劇中、私の好きな詩がいくつか出てくる。イエーツやシェリーなど♪

”あわてないでいい、天使が不意におまえのテーブルに来たとしても・・・・・”というリルケの詩集『果樹園』よりこのタイトルは得られている。正しく、ジャネット・フレイムに相応しいと思う。

この映画の撮影当時、実在のジャネット・フレイムは66歳。監督は映画化することで彼女を幻滅させるのではと心配していたという。でも、ジャネット・フレイムは”大丈夫、おやりなさい。あなたの映画を作りなさい。”と穏やかに仰ったという。お写真を拝見してもお優しそうで、シャイな可愛らしいお方に思える。繊細過ぎる感性が時に狂気に映る。辛い8年間、精神の白夜を体験してきたジャネット・フレイム。でも、前向きに生きるその姿から学ぶことができる。こういう映画をユーモアも交えて肯定的に描くジェーン・カンピオン監督って素敵だと思う。

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実在のジャネット・フレイムと演じた3人のジャネットたち♪

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  1. 2007/02/06(火) 17:56:41|
  2. 伝記・実在の人物を描いたドラマ|
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赤い靴

赤い靴 赤い靴:THE RED SHOES
監督:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー
出演:モイラ・シアラー、アントン・ウォルブルック、レオニード・マシーン、ロバート・ヘルプマン、マリウス・ゴーリング、リュドミラ・チェリナ (1948年・イギリス映画)

この映画を最初に観たのはハッキリしないのだけれど、まだ幼かった。夜の洋画劇場ではなくお昼か夕方の放送で母と一緒に観ていた。母が多分古い名画なので何か想い出があったのかもしれない。私は何となく一緒に。ところが、だんだん引き込まれて行くのだった、主人公のヴィクトリアに。赤い靴を履いて踊り周る。踊り続ける。綺麗な映像と共にとても怖い気もした。最後は可哀相だし。当時こんなに古い作品には思えなかったのは、ジャック・カーディフのカメラワークのお陰だろう。うん、そうに違いない!何を観ても好きみたい。このバレエ映画の名作は元々はアンデルセン童話のお話を脚色したもの。そして、一流のバレエ・スタッフを集めて大成功したものだという。監督や出演者のお名前もずっと後で知るのだけれど、この映画の影響からバレエが好きになったと言える。それから後、少女漫画で有吉京子さまの 『スワン』 の連載が始まり愛読していたのも懐かしい想い出。そんな入り混じった記憶が今も忘れられずに蘇るのだから不思議。

この『赤い靴』に登場するバレエ団の団長ボリス・レルモントフ(アントン・ウォルブルック)のモデルとなるお方はバリエ・リュス(ロシアバレエ団)の主宰であったセルゲイ・ディアギレフなのだそうだ。勿論その活動は伝え聞くのみで観たことはないのだけれど、かのニジンスキーやアンナ・パブロワを率いて、フランスを中心に世界中の注目を浴び、バレエ界の革新的な偉業を残すお方。何事もだけれど、何か運命を背負った者はそこから逃れることは出来ず、華麗に舞う姿の陰には常に血のにじむような日々が共にある。名バレリーナとなる代わりにヴィクトリア(モイラ・シアラー)は死ぬまで踊り続けなければならず、恋も許されぬという運命。赤い靴に魅せられ履いてしまう、その日から。美しさと残酷さが共存し、かつ現実と幻想を彷徨うかの如く夢の世界のようでもある。モイラ・シアラーは実際にプリマとしてロンドンで活躍していたところを抜擢されたという。続いて出演された『ホフマン物語』も好きなのでまたいつか♪

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振付を担当したロバート・ヘルプマンとモイラ・シアラーの劇中バレエのシーン★

  1. 2007/02/05(月) 03:56:09|
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セリーヌとジュリーは舟でゆく

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セリーヌとジュリーは舟でゆく:CELINE ET JULIE VONT EN BATEAU
1974年・フランス映画
監督:ジャック・リヴェット 出演:ジュリエット・ベルト、ドミニク・ラブリエ、ビュル・オジエ、マリー=フランス・ピジェ、バルベ・シュローデル(バーベット・シュローダー)、ナタリー・アズナル

”ヌーヴェル・ヴァーグとは、今もこうして生き残って、映画を撮り続けていることです。フランソワ・トリュフォーの死だけは、ほとんど不慮の出来事で、大きな損失でしたが・・・。”と嘗てルイ・マルは語っていた。そのルイ・マルももう居られない。一時期のことではない、継続されるものって好きだ。お歳でいうと、エリック・ロメールの次に年長監督であるジャック・リヴェット。ジャン=リュック・ゴダールも健在だ。後追いながら同じ時代を生きているのだと思うと嬉しい。でも、リヴェット作品は最もお目にかかる機会が少ない日本。未公開作品も多いのでずっと不満でいる。おそらく『美しき諍い女』が最もヒットした作品ではないのだろうか?私が特に好きな傾向は文学作品とか演劇というような匂いのものが多い。なので、フランス映画に好きなものが多いのかもしれない。イギリス映画のあの屈折した美しさもあるけれど。

限られた中で観る機会に恵まれたリヴェット作品の中で一等好きなのは即答でこの『セリーヌとジュリーは舟でゆく』。3時間以上の大作ながらワンダーランドなので時間等問題にならない程、楽しい。でも、好き嫌いは分かれる作品かも。基本的にルイス・キャロル好きの私は「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」のモチーフのあるものはすんなり入り込めるという体質。それも、リヴェット特有の魔法仕掛けのようなおとぎ話。好きな女優さまが揃っているのも嬉しい。特にジュリエット・ベルトとビュル・オジェは大好き!ベルトの早すぎる死は惜しまれてならない。また、まとまりのないことをツラツラと書いている...。図書館勤めのセリーヌがスカーフと眼鏡を落とす。それを公園のベンチで魔術書を読んでいたジュリーが拾い彼女を追いかける。白兎さながらの入り口。ここから奇妙な展開が繰り広げられる。魔法のボンボンを食べるとある館に行ける。そのお屋敷の領主は鰥夫で可愛い娘がいる。そしてソフィとカミーユという二人の美女と共に。セリーヌとジュリーはボンボンを食べないとそのお屋敷に入れないので試行錯誤が繰り返される。また元に戻ったり。しかし、一人の女性がその幼い少女を毒殺しようと企んでると知り、二人は少女を助け出そうとする。そのお屋敷がまた不思議で、ヴィクトリア朝時代風で幽霊屋敷のような佇まい。主人は監督でもあるバルベ・シュローデル(バーベット・シュローダー)。やたらとすぐに気絶する女性カミーユのビュル・オジェもここでも素敵過ぎ★少女の救出成功から船にのり漕ぎ出すのだが、そこでまた・・・。

何とも不可思議な謎の多いお話ながら、現実と夢幻の往来するその世界は正しくファンタジイ♪セリーヌとジュリーのお二人が実に魅力的だし。こういうハッキリしない余韻を残す作風は大好き!リヴェット監督は特に変わった創り方をされるらしく、出演者の各人に結末などを知らせないそうだ。その場その場で創り上げていくような感じなので即興的な効果もあるのだろう。なので、役作りを十分して撮影に挑む必要もなく、逆にそのようなタイプの役者様はリヴェット映画には必要とされていないかのよう(サンドリーヌ・ボネールの「ジャンヌ・ダルク」は例外のようだけれど)。そういう自由さが不思議な魅力となるのだろう。脚本に出演者の名も共同で記されているのもそういうことだろう。とても、お芝居、演劇的な風景が浮かぶ。長い作品で1度だけでは進行を把握しにくいのだけれど、ハマルと愉快極まりない♪幻想的だし耽美とも言えるけれど、とってもファンタジック!それも最高級のファンタジー映画。アリスを描いた少女映画も多数あり、それぞれ好き。でも、このユーモラスな魔法の世界とはまた異なる魅力♪

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  1. 2007/02/01(木) 04:18:44|
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