★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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司祭

司祭 司祭
監督:アントニア・バード出演:ライナス・ローチ、ロバート・カーライル、トム・ウィルキンソン、キャシー・タイソン、クリスティーン・トレマルコ (1994年・イギリス映画)

何度観ても最後に溢れる涙と深いテーマに考えさせられてしまう。英国映画には同性愛作品が多い。この『司祭』は若きハンサムな司祭役のライナス・ローチ、さらに彼の恋人役を演じるロバート・カーライルが出演しているというだけで観たもの。そして、何たる衝撃!複雑な感動と疑問が入り交ざり、とても重要な愛すべき作品のひとつとなっている。司祭(ここでは神父)としての使命、聖職者としての社会の眼差し、しかし人間。欲望との葛藤で主人公グレッグは苦悩する。隠れてゲイバーへ通う彼はある欺瞞を抱えている人間でもある。その欲望を抑え込もうとする意志がある故に、さらに苦渋は重い。この映画はアメリカや世界各国のカトリック教会からボイコットされ、ローマ法王も抗議の声明を発した。しかし、この映画は何も教会を批難するものではないし、ゲイ讃歌を謳うものでもない。人間だれしもが抱えている心の問題。お話は二重で進んで行くので実の父親に性的虐待を受けている少女とその家族の問題。神父は個人の秘密を他言できない。でも、この少女を救いたい気持ち...。最低の父親!知っていて黙っていたと批難する母親に憤る。少女サラだけはグレッグと心が通じ合う。懺悔。最後に二人が抱き合いグレッグが許しを請う。ふたりの涙は浄化する心から溢れるものだと私も涙する。色んな意見が持たれる作品だろうけれど、深い問題があるけれど、慈悲と憐れみはいかなる立場、職種、国籍の異なる人間にも共通したものではないだろうか。

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  1. 2006/12/31(日) 18:56:13|
  2. 同性愛・QUEERクィア映画・菫色の刻|
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菫色の刻について

このカテゴリーでは、主に同性愛映画レズビアンゲイ、バイセクシャル、異装愛者たちが描かれている)を中心に好きな作品を綴ってみます。同じ人間、男性と男性、女性と女性の恋愛が特別だとは思わないのです。こういう気持ちはずっと漠然と幼少期から抱いていました。成長する中で苦悩する友人達とも出会え、彼らとは良き友人関係が続いています。愛するという権利は誰にもあり自由。誰もが人間として日々を生きている。現状の日本ではまだまだマイノリティな感があるのですが、実はとても古い歴史のある国。もうクローゼットを開け放ち、偏見や差別は時代遅れの時のよう。基本的にポルノは掲載致しませんのでご了承下さい。性描写よりも心の揺れや葛藤の描写、イマジネーションを刺激する美しい映像等を重視して観ますので、面白くない文章だと思いますが世界を共有できるお方がいて下さると幸いです。お気軽にコメントやTBにお越し下さい。どうぞ宜しくお願い致します。

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  1. 2006/12/30(土) 06:21:13|
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ルキノ・ヴィスコンティ:LUCHINO VISCONTI

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生年月日:1906年11月2日 蠍座 イタリア・ミラノ生まれ 没年:1976年3月17日

イタリアの名門貴族に生まれ、芸術的香りに満ちた環境で演劇の素養を高めながら成長。映画監督としてデビューするきっかけは、パリでココ・シャネルにジャン・ルノワールを紹介され助監督を務めたこと。1942年に監督デビュー。1944年のレジスタンス活動により捕らえられるが、連合軍のローマ解放で自由となる。1963年にカンヌ国際映画祭にて『山猫』でパルム・ドール受賞。その他世界的映画祭で多数の受賞。しかし、アカデミー賞の受賞はない。それも納得出来る。ヴィスコンティは映画に留まらず演劇やオペラの舞台も多数手掛けている。間違いなく20世紀の巨匠のお一人。そして、私にとって一等大好きな監督。

個人的にとても尊敬していてかつ自分でもよく分からないけれど多大な影響を受けてきた大監督。公爵の息子として生まれ育ちとっても裕福。絹の手触りには慣れすぎて庶民が着ている綿のお洋服を着たがったという。ヴィスコンティの大きなお屋敷のためだけに一軒のお花屋さんが存在している。町で土を掘っている人々、海の漁師たちの躍動に憧れを抱く。貴族である自分が嫌でも生まれながらの貴族。そういう哀切さ。作品の中で描かれる愛は敗北。華麗な頽廃美を細部にまで拘って美しく描く。初期のネオリアリスモ時代から『夏の嵐』以降の壮絶なまでの華麗なる世界。赤い貴族、ヴィスコンティ作品はどれもひとつの美術品のよう。今年の2006年で生誕100年。残念ながら私はヴィスコンティのリアルタイム世代ではないけれど『ヴィスコンティ映画祭』が幾度か巡り、80年代には劇場に連日通った。大好き!


◆代表作◆
ヴィスコンティの肖像 (1976)
イノセント (1975)
家族の肖像 (1974)
ルードウィヒ/神々の黄昏 (1972)
ベニスに死す (1971)
地獄に堕ちた勇者ども (1969)
異邦人 (1968)
華やかな魔女たち (1966)
熊座の淡き星影 (1965)
山猫 (1963)
ボッカチオ'70 (1962)
若者のすべて (1960)
白夜 (1957)
夏の嵐 (1954)
われら女性 (1953)
ベリッシマ (1951)
揺れる大地 (1948)
郵便配達は二度ベルを鳴らす (1942)



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  1. 2006/12/29(金) 23:43:41|
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私の好きな監督たち (随時更新)

大好きな監督さま達の更新一覧です。※追々、追記いたします♪

★フランソワー・トリュフォー:FRANCOIS TRUFFAUT
★ダニエル・シュミット:DANIEL SCHMID
★ルキノ・ヴィスコンティ:LUCHINO VISCONTI

  1. 2006/12/29(金) 10:45:50|
  2. ★好きな監督★|
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エコール

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エコール 2004年 ベルギー・フランス合作映画

監督:ルシール・アザリロヴィック
製作:パトリック・ソベルマン
原作:フランク・ヴェデキント『ミネハハ』
脚本:ルシール・アザリロヴィック
撮影:ブノワ・デビエ
音楽:レオシュ・ヤナーチェク、セルゲイ・プロコヴュー、ピエトロ・ガリ、リチャード・クーケ

出演:ベランジェール・オーブルージュ、ゾエ・オークレール、リア・ブライダロリ、マリオン・コティヤール、エレーヌ・ドゥ・フジュロール

エコール/INNOCENCE

◆あらすじ◆
深い森の中、高い塀で外界と遮断された学校(エコール)。そこには6歳から12歳までの少女達と、年老いた使用人二人と教師二人。全て女性ばかりで、ダンスと生物を学んでいる”秘密の学校”。 毎年、棺で眠ったまま新しい生徒が運ばれてきて、最年長者は去っていく。髪には学年を区別する七色のおリボン。制服は清楚な白。純粋無垢なままどこからか運ばれてきて、またどこかへ行くのか。それは謎のまま・・・。

★やっと関西上映となり、でも期間が短そうなのでドキドキしながら観てきた。劇場で観る映画の内容はあまり予備知識無しが好き。なので、少しのシーンの映像とキャッチコピーなどを知っていただけ。でも、それだけで充分過ぎるものだと直感していた。そして、声を出しそうに(出したかも?)なる位感激だった。冒頭からもう”きゃぁ~♪(ニヤニヤ)”していたのを知っている。お隣には知らない落ち着いた感じの大人の女性が静かに鑑賞されていた。なので、少し気を遣いながらも心の中は幸福感に満ち溢れていくのだった。ラストは極まったのか、綻ぶ自分の顔、溢れだしそうな涙。これが私の好きな世界の一つであるのだろう...と今思う。昨日(映画日記)「映画大好き!cinema chouchou」に勢いでメモ書きしておいた。支離滅裂ながらその時の気持ちを綴っておこうと思ったので。私は少年映画もとても好き。少年も少女も束の間の時。なので儚く美しい。子供の脚(足)って個人差はあれど、その時だけのもの。少女マンガの世界だと特にそれらの繊細な描写がされていると思う。『エコール』も、この謎の学校の一年間を少女たちを中心に幻想的に繊細で優しい眼差しで描いている。

フランスのロリータ映画巨匠となるであろう、この最強のカップル(ルシール・アザリロヴィック監督とギャスパー・ノエ監督)の作品は日本公開ものは必ず観ていると気づく。世代的にも近いので親近感を覚えるのだろうか。でも、女性なのでルシール・アザリロヴィック監督のファンタジックな感性の方がより好きだけれど。先に東京で観た映画友達は酷評だった。彼女の意見を聞くのもとても好き。私が手放しに喜んでいるものをグサリと突き刺すのだ。嘗てはショボンとしたものだけれど、今は彼女の意見は新鮮で面白い。そして、何故?私は大好きで彼女は気分が悪くなるのか?と考える。すると、またそこから色々と考えることが出来る。広がり深まる。少年も少女もある時がくれば体や声が変わってしまう。そして、大人になる準備を体と頭でしながら外の世界で葛藤しながらも生きていく。でも、私は心が追いつかない、拒絶する気持ちが強かった(これはかなり意識的にしていた。絶対に嫌!と)。今も自分では不安定・・・なので、こうして綴っているのだろう。兎に角、素晴らしい作品が観れたこと。それだけで幸せ。蘊蓄より心が喜んでいる、この気分が幸福で仕方がない。DVD発売が待ち遠しい★



  1. 2006/12/08(金) 06:57:04|
  2. 少年・少女映画(『クララの森・少女愛惜』へ!)|
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エコール

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エコール:INNOCENCE
2004年 ベルギー/フランス合作映画 ルシール・アザリロヴィック監督 

出演:ベランジェール・オーブルージュ、ゾエ・オークレール、マリオン・コティヤールエレーヌ・ドゥ・フジュロール

ルシール・アザリロヴィック監督の新作(初の長編作)とあり、関東で上映開始頃から待ち遠しくドキドキしていた。やっと昨日(12/6)劇場で観る事が出来て良かった。ルシール・アザリロヴィック監督の公私に渡るパートナーはかの、ビザール映画の鬼才!ギャスパー・ノエ。このお二人は互いに監督、製作などを協力しあって来ている。『エコール』の最後には”ギャスパーに捧ぐ”と画面に記されていて嬉しかった。ノエ監督と言えば、『カルネ』から10年経つけれど、あの映画は驚いたものだ。ルシール・アザリロヴィック監督は前作の『MIMI』も好きな作品だった。あの少女は12歳だったけれど、今作では6歳から12歳までの少女たちが主役。そして、二人の美しい女性の先生にはマリオン・コティヤールエレーヌ・ドゥ・フジュロール!ハリウッド作品にも進出している女優さま。このお二人の出ている映画にも好きなものは他にもあるけれど、今日は『エコール』。

基本的に寄宿舎ものは大好き!でも、この学校は不思議で新入生は棺に入れられてやって来る。卒業してゆく少女は地下の鉄道から外の世界へ。学校は森の中。使用人の老婆が二人、ダンスと生物学の先生が二人、そして校長先生ともうお一人、みんな女性ばかり。私は少女映画は幅広く好むので始終気分が良かった。それぞれの少女たち、みんな可愛くて危うくて儚い。馴染めずボートで逃亡しようとして死んでしまうローラちゃん、新入生のイリスちゃんがやって来たので1つ年上になってちょっと意地悪するセルマちゃん(この少女!個人的にプチっとした愛らしいお顔で好み♪)、高い壁をよじ登り脱出に成功するアリスちゃん、そして、最も美しい脚とお鼻の感じがキュートな年長のビアンカちゃん、その後を引き継ぐナディアちゃん...すっかり役名を覚えてしまった。

まだ、公開中なのであまり内容は書かない方が良いのかぁ?私の感想は、冒頭の音から棺、白いミニスカートの下の2本の脚(白いソックスと靴)が順番に登場する。もう!この始まり方からして同類項。何故、この監督の作品が好きかと言えばこういうことだろう。『サスペリア』と同じ原作

『ミネハハ』だと知り、なるほどぉ~!って思う(違った描き方だけれど)。原題は『イノセンス』。そして、好きな映画が次々と連想される。最後は外の世界に出たビアンカちゃんが男子と噴水のしぶきの中、笑顔で眩いばかりのかわいらしさ!この瞬間、幸福だった。綻ぶ顔と溢れそうな涙で私は幸せだった。何故かは分からないけれど。

少女と言っても幅がある。幼女、童女から思春期手前辺りの子供時代。少年にも少年だけの瞬間があるように少女にもあり、それらはあまりにも瞬く間の時。森や水、光や蝶。生態の変化を森の生き物たちと共に幼い少女たちの外の世界(大人になっていく)への準備段階を、この森の中で過ごす様子たち。それぞれの危うい気持ちは女性監督なので繊細に優しくそれらを美しく描いていた。古い大きな時計、これもポイントというか私が好きなもの。カチカチと時を刻む音も、ノイズの様な底で蠢く水の音、弾ける水の音...全て好き。音楽も良かったし、映像もとっても綺麗だった。このお二人の監督作品中、もっとも受け入れられる可能性の高い作品に思えた。でも、好き嫌いは分かれる作風だけれど。幻想的でゴシック感覚もありながらも光に向かうファンタジックな世界。ジトジトしていない。ジトジトした世界を描いてもいるのだけれど...そんな気がした。DVDが出ると買うのでまた何度でも観るのだと思う。ビアンカちゃんが学校を去って、また次の新入生が棺で運ばれて来た。また、少女たちはおりボンを交換するのだ。7色の年齢別に決められた色。こういうのもとてもツボ!でも、あの学校に一生仕えるのだろうか...と先生と使用人の女性たちの存在も気になったり。また、もう少し『クララの森・少女愛惜』で追記。今は頭の中が「好き!」「可愛い~」「きゃぁ~♪」「しあわせ~」という気分でいっぱい。でも、映画友達の中にこういう映画が大嫌い!なお友達も居るのも知っている。色んな映画があり、人それぞれの感じ方がある。嫌い!という意見を聞くのも嫌じゃない。新鮮に感じることもあるから。私は、身近に感じられる気がするのかな?こういう映画は。なので、逆に全く知らない世界を描いた映画だって興味はいっぱい。どうしても映画は最良の娯楽★


  1. 2006/12/07(木) 09:00:30|
  2. 少年・少女映画(『クララの森・少女愛惜』へ!)|
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