★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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『三島由紀夫映画批評2』「双頭の鷲」について

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「悲劇を成就せねばならぬ。崩れるものはすべて醜い。」という全篇の主題は、登場人物の心理というよりは、この詩人の作者の制作心理に近いのである。映画という即戦即決の、はかないジャンルに対するコクトオの熱情をも、この主題が告白しているようにも思われる。

この映画を見たあとで、ふしぎに細部を思い出さない。コクトオの映画では、いちばん大味なもので、また大味なところを狙ったものであろう。この大味が気に入らない人は、きっと悪口をいうだろう。しかし私はコクトオびいきだから、この作品ではわざと、粗い太い線を使ったのだと考えたい。by三島由紀夫

★三島の映画評論は多数残されて嬉しい。コクトオと書かれているのでもっと若い頃は作文を書くとき等私もこの様なカタカナ表示を使っていたことを思い出す。三島の映画好き、ことにジャン・コクトー好きは有名でコクトーに関する興味深い文章はとても多いので、また他にも色々綴らせて頂くと思う。私は単純に綺麗で壮大なドラマティックなこの映画(映像もお話も)『双頭の鷲』が好き。美輪明宏さまのお芝居も素晴らしいものだったので、この様な方々の繋がりに慄く。
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  1. 2006/10/26(木) 14:06:50|
  2. 映画人語録・好きな台詞|
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ボーイフレンド

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ボーイフレンド 1971年 イギリス映画

監督:ケン・ラッセル
製作:トニー・ウォルトン、ケン・ラッセル
脚本:ケン・ラッセル
撮影:デヴィッド・ワトキン
音楽:ピーター・マックスウェル・デイヴィス、ピーター・グリーンウェル

出演:
ツイッギー、クリストファー・ゲイブル、マックス・エイドリアン、マレイ・メルビン、
グレンダ・ジャクソン、ジョージナ・ヘイル、ブライアン・ブリングル、トミー・チューン

ボーイフレンド/THE BOY FRIEND

◆あらすじ◆
1920年代の英国の港町ポーツマスの劇場では、マックス(マックス・エイドリアン)一座のミュージカル「ボーイフレンド」の準備に追われていた。舞台監督助手兼使い走りの少女ポリー(ツイッギー)が客席を覗くと、一握りの観客しかいない。主演女優のリタ(グレンダ・ジャクソン)が足をケガして舞台に立てなくなり、マックスはポリーを代役に起用する。ポリーはおたおたしながらも何とかこなしていた。しかし、秘かに恋するハンサムなトニー(クリストファー・ゲイブル)が他の女性と話しているのを見ては心痛めるのだった。ハリウッドの大監督が観に来ているので皆は大ハッスル。ポリーはその監督からハリウッド入りを勧められるのだけれど、トニーとの恋を確かなものにした彼女は、誘いを断りトニーと手をとって去ってゆくのだった。

★TWIGGYの映画デビュー作となるもの。それも主演!しかし脇にはケン・ラッセル映画の常連方がしっかり。可憐でカラフル、そして幻想的な映像はラッセルのお得意とするところ。このミュージカルの主役を見事にこなしたTWIGGYはゴールデン・グローブ賞も受賞している。中で歌声も聴けるのも嬉しい。お気に入りの監督とお気に入りの俳優陣。鮮やかなアールデコ調のお衣装もとても素敵で、担当しているのは当時の監督夫人であったシャーリー・ラッセル。勿論、音楽も素晴らしく高く評価された。ミュージカルですが少女映画としても脳内には存在していたりします。私個人的にラッセル作品の一等好きなものは他にもあるので、また気ままに綴らせて頂こうと思います。



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  1. 2006/10/24(火) 17:00:04|
  2. ミュージカル・舞踏・音楽映画|
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ツィッギー:TWIGGY

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音楽・映画・ファッション...は切り離せない。そんな象徴のお一人でもあるTwiggy。現在は結婚後の名前ツイッギー・ローソン (Twiggy Lawson) として活動されている。でも、やっぱり60年代のTWIGGYが最高にキュート♥スウィンギング・ロンドン、ビートルズ、マリー・クワント、ミニ・スカートの女王。”小枝のように細い”ということからツイッギーの愛称で呼ばれるようになったという。ツィギーマネキン(ツィギードール)が登場したり、当時の人気は凄まじいものだったのだと想像できる。主に1966年~1977年(16~17歳)頃のお写真を眺めていると、どれもこれもあまりにも可愛くて胸トキメク♪モデル、歌手、女優でもあるお方。

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  1. 2006/10/20(金) 07:58:19|
  2. 銀幕の少年少女たち(『クララの森・少女愛惜』へ!)|
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八月の鯨

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八月の鯨/THE WHALES OF AUGUST(1987年・イギリス映画)

監督:リンゼイ・アンダーソン
製作:キャロリン・ファイファー、マイク・カプラン
脚本:デヴィッド・ベリー
撮影:マイク・ファッシュ
音楽:アラン・ブライス

出演:リリアン・ギッシュ、ベティ・デイヴィス、ヴィンセント・プライス、アン・サザーン、ハリー・ケリー・ジュニア、メアリー・スティーンバージェン、マーガレット・ラッド、ティシャ・スターリング

イギリスの名匠リンゼイ・アンダーソン監督が、リリアン・ギッシュ90歳、ベティ・デイヴィス79歳、ヴィンセント・プライス76歳、アン・サザーン78歳、ハリー・ケリー・ジュニア66歳という、ハリウッド映画の各分野で活躍し続けてきた名優達を配しての名作。この映画が大好きで次はこれを綴ろう!と思っては書けなくて...好きなシーンがいくつも巡り、溢れる涙で胸がいっぱいになってしまう。初めて観た時はまだ20歳そこそこだった。映画の魅力は自分が年を重ねていく中で作品がまた新鮮なものになる。なので、何度も観たくなる。この往年の名優たちの初期の作品はまだまだ未見のものが多い。古くからのファンのお方はこの作品が封切られた時、どんなに嬉しかっただろう!と想像し私も嬉しくなる。そういう優しい詩情溢れる品格のある作品。老練という言葉が相応しいのは随所に。

娘時代に姉妹リビー(ベティ・デイヴィス)とセーラ(リリアン・ギッシュ)は幼馴染みのティシャ(アン・サザーン)と3人で、8月になると入江にやってくる鯨を見にかけて行ったものだった。でも、もう遠い昔のことになってしまった。その間50年もの歳月を色々な思い出と共に生きてきたのだ、それぞれに。出演者は主に年老いた5人の名優たち。あとは、海辺の別荘と美しい自然、そして別荘内の小物たちや衣装たち。特に野ばらや紫陽花が印象的。とてもシンプルに流れてゆく。

戦争で先立たれた夫への変わらない愛。薄化粧をし髪を整え、よそ行きのお洋服と靴に着替え、花一輪と蝋燭のともし火、そしてワインを用意する。そして、亡き夫に語りかけるセーラ。私はリリアン・ギッシュがとても好きなのだけれど、何故好きなのかという答えが必要ではないことを、こういうシーンから得られる。幸せなのだ。このセーラ役もリビー役も適役。ただ年老いた役者というだけではこの情感は表現出来ないと思う。そして、この撮影当時既に癌に侵されていたであろうベティ・デイヴィスの痩せこけたお姿。視力を失って自分の事が自分で出来ない、そんな苛立ちを流石の演技で見せてくれる。すべて自然な感じ。姉の白くなった長い髪を妹が梳くシーン。最後のこの老女優お二人が固く手を握って微笑むシーン・・・私は、きっと年を重ねる度に、この人生を静かに謳い上げる名作を味わい続けるのだと思う。



  1. 2006/10/16(月) 14:24:23|
  2. 女性映画・群像劇・映画愛・家族ドラマ|
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コロンバインの空に コロンバイン高校事件を乗り越えて

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コロンバインの空に コロンバイン高校事件を乗り越えて:Dawn Anna
2005年 アメリカ映画 アーリス・ハワード監督

出演:デブラ・ウィンガー、クリスタ・ラエ、ラリー・オースティン、リー・キャメロン

久しぶりのデブラ・ウィンガー主演作品。「僕はラジオ」でのエド・ハリスの奥さん役も素敵だった。いい感じに年を重ねているお方のお一人。この方はきっとこのまま皺の整形などもしないのではないだろうか。お声が特に好きでもある。というわけで、これはデブラ・ウィンガーが出ているというので観たかったもの。監督は俳優のアーリス・ハワードでデブラのご主人でもある。

実際に起こった事件を基に、そして犠牲者となった生徒たちに捧げられている。原題は「Dawn Anna」。デブラが演じる女性の名前。女手一つで4人の子供を育ててきた。苦しい家計の為に2つものお仕事を始める。すると家事が出来ない。でも、4人の子供達が母の家庭内の仕事を手分けして助ける。アンナは子供と仕事で精一杯。高校の女子バレー部のコーチの仕事で、ある男性と出会う。この中年男性は独身でやっと理想の女性を見つけたのだ。この男性の存在が後々の困難な時期に重要な支えとなっていく。運命的なものを感じた。

アンナは数学教師の仕事もしている。予兆はあったけれど眩暈で倒れてしまう。時折、すぐ直前の事さえ忘れてしまう。脳の難病に侵されていたのだ。難しい手術を受けたけれど、単語一つから覚えないといけない状況に。そんな母を子供たちは必死で看病する。あの男性も。驚くべき精神力と忍耐力。アンナはリハビリを続け少しずつ回復してゆく。彼女には4人の子供がいる。彼らの為に闘っていたのだと思う。強い!

そうして、5年後。4人はそれぞれ成長し、もう同居している子供は一番下の娘だけ。アンナと子供達を優しく見守って来た男性とも再婚。そして、3人はコロンバインへ引越す。その高校で娘もバレー部に所属していた。絵が上手で、大切に育てていた卵が遂に羽化した。穏やかな日々に突然の事件。武装した者達がコロンバイン高校に侵入し銃を乱射する事件が起こる。アンナの娘は死者の一人となってしまった。家族の嘆きの深さはどんなに辛いものだっただろう!今もその悲しみは消えないだろうが、アンナはこのような事件が二度と起こらないようにと活動を始める。今もその活動は続けているという。これは、ドーン・アンナという女性の苦難と人生に向かう姿を描いていて、それをデブラ・ウィンガーが演じる。少し設定が違えば感動の度合いも違ったように思う。素晴らしい女優さま。復帰して下さってとても嬉しい。


  1. 2006/10/10(火) 08:53:55|
  2. 伝記・実在の人物を描いたドラマ|
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