★音楽と映画の宝石箱★ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡☆愛してやまない世界に愛を込めて♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

ブリキの太鼓

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ブリキの太鼓/DIE BLECHTROMMEL 1979年 西ドイツ/フランス合作
 
監督:フォルカー・シュレンドルフ 
製作:フランク・ザイツ、アナトール・ドーマン 
原作:ギュンター・グラス 
脚本:ジャン=クロード・カリエール、フォルカー・シュレンドルフ 
撮影:イゴール・ルター 
音楽:モーリス・ジャール 
 
出演:ダーヴィット・ベネント、マリオ・アドルフ、アンゲラ・ヴィンクラー、カタリナ・タルバッハ、ハインツ・ベネント、ダニエル・オルブリフスキー、シャルル・アズナヴール

ギュンター・グラスの原作を映画化したもの。おそらく最も有名なニュー・ジャーマン・シネマではないだろうか。各国で多数の賞に輝いている。正直なところ、初めて観た時は気持ち悪かった。でも幾つかのシーンが焼きついていた。それらは私の好きな色彩、映像美だと今だと言える。1924年、3歳で大人になる事を止めたオスカル(ダーヴィット・ベネント)、彼の奇異な周りの大人たち、当時のナチス台頭のポーランドの緊張。そんな中1cmたりとも成長せず、嫌な事があると太鼓を叩きながら奇声を発しガラスを割るという超能力を身につけたオスカル。女中としてやって来た義母マリア(カタリーナ・タールバッハ)との関係、この16歳の少女(実はオスカルと同い年)は父親の子を産む...異常な倒錯した世界を描きながらも美しい。特にマリアとの関係のシーンのエロティシズムには息を呑む。サーカス団の小人達との行進、ユダヤ人のおもちゃ屋マルクス役でシャルル・アズナヴールが出てくるところも好き。でも美しいけれどグロテスク。そこがこの映画の魅力であり、ギュンター・グラスの世界なのかもしれない。モーリス・ジャールの音楽も素晴らしいと思う。

★1979年度アカデミー賞:外国語映画賞受賞
★1979年度カンヌ国際映画祭:パルム・ドール受賞(フォルカー・シュレンドルフ)




  1. 2006/06/18(日) 22:46:22|
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