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★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

ネル

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ネル:NELL
1994年 アメリカ映画 マイケル・アプテッド監督

出演:ジョディ・フォスターリーアム・ニーソンナターシャ・リチャードソン、リチャード・リバティーニ 
音楽:マーク・アイシャム

ジョデイ・フォスターの最初に観た作品はTVで「ダウンタウン物語」。「可愛いなぁ~」と作品共に今でも好きなもの。天才子役と言われ今日までずっと第一線で活躍している稀なる名優だと思う。2002年の「パニック・ルーム」以降作品は未見だけれど、これまでに2度のオスカーを獲得している実力は誰もが認めるところだろう。

可愛い少女時代から20代、30代とだんだんちょっと筋肉質な体系が気になっていたけれど、この「ネル」を観て「ジョディ・フォスター好き!」と確認出来たように思う。初めて観た時はあまりの感動とショックとかで涙が止まらず、暫く観れなかった。いつもの様に好きな作品は繰り返し観るのだけれど、未だに泣いてしまう。でも、お涙頂戴映画では決して無い!

ジョディが製作にも携わっている作品で、全身全霊を込めたような演技や美しいノース・キャロライナの森と湖、彼女を守ろうとする医師と精神科医役のリーアム・ニーソンナターシャ・リチャードソンという素晴しい配役も嬉しい。

母親の死後もずっと独りで外界との接触を断ちながら生きてきたネルは普通の英語が話せない。独自のネル語と身振り手振りで表現する。その一言一言を真剣に受け止めようとするジェリーとポーラ。人間性と自然、社会との問題、双子だったのだけれど幼くして死んでしまった(姉?妹?)との森を駆ける懐かしい思い出のシーンなど、随所に胸を打つものがある。夜中、ヌードで湖に入るシルエットもとても美しい。

蛇足ながら、この作品で共演したリーアム・ニーソンナターシャ・リチャードソンはその後結婚されて今に至る。そんなスタッフみんなで作り上げた良作なのだと全編から感じられる。終盤、5年後という設定でネルはジェリーとポーラの娘ルーシーたちと森で再会する(ネルのお誕生日のお祝い)。その小さな少女と戯れる中でのネルの表情がまた素晴しい!
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  1. 2005/09/05(月) 07:09:38|
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