★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

ホワイト・オランダー

2005-09-16.jpg

ホワイト・オランダー:WHITE OLEANDER
2002年 アメリカ映画 ピーター・コズミンスキー監督

出演:アリソン・ローマンミシェル・ファイファーレニー・ゼルウィガーロビン・ライト・ペン、パトリック・フュジット

ある友人のお薦めで「マッチスティック・メン」を先に観て知ったアリソン・ローマン。可愛い好印象がこの作品で絶対化したかの様。可愛らしさの中にひたむきな眼差し、透明感のある容姿にすっかり魅了されてしまった。ミシェル・ファイファーレニー・ゼルウィガーロビン・ライト・ペンの3人共好きなので、とても贅沢な気もした。でも、この先輩方以上にアリソン・ローマンに魅入ってしまう。不思議な静かな感動が残る。(今後、繰り返し観たくなる作品がまた増えたみたい。)

アリソン・ローマン扮する少女と母親は同じ色の美しいブロンドの髪。母親役はミシェル・ファイファーなのだけれど、このお方はルックスが演技力を翳めてしまう様に思うときがある。でも、この作品では愛人殺しの終身刑の囚人。そして、美しいがとてもエゴイスト!ここがこの映画のタイトルと関係していると後で分かった。白い夾竹桃はとても美しいけれど毒素が強いそうだ。そんな役を見事に演じていると思った。気品のある役柄の方が好きだけれど、ミシェル・ファイファー素晴しい!と再認識できた。何故、まだオスカー貰えないのだろう・・・(ジュリア・ロバーツでも貰ってるのに...なんて疑問をいつも抱く。*ジュリア・ロバーツのファンの方お許し下さい。)

先日のラスムス君とはまた状況も年齢も違うけれど、ここでもまた里親探しの問題が出てくる。この15歳の少女アストリッド(実際のアリソンは当時21歳くらい)は生まれた時から父を知らない。母の言われるがままに育ち、その教えが障害となることも...。そして、生まれ持った美しい容姿と純粋な心は嫉妬の的ともなる。里親を転々とする生活の中で、彼女の雰囲気も変化していく。そういう表面的な所と共に内面の葛藤・苦悩ぶりを静かに優しく表現していると私は感じた。アリソン・ローマンの新作が早く観たい!今後もとっても楽しみなお方がまたお一人。

作品毎に色んな役を演じられるレニー・ゼルウィガーも流石~!という2番目の優しい里親を演じていた。このピーター・コズミンスキー監督の作品は「嵐が丘」に続いてまだ2つしか知らないけれど、何か相性の良さを感じる。

アストリッドがある日、施設の同世代の女の子に不当な意地悪をされ喧嘩となり、その後鏡を見ながら美しい髪をナイフでバサっと切るシーンが何故か忘れられない・・・。
スポンサーサイト


  1. 2005/09/16(金) 07:14:14|
  2. 女性映画・群像劇・映画愛・家族ドラマ|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

ネル

2005-09-05.jpg

ネル:NELL
1994年 アメリカ映画 マイケル・アプテッド監督

出演:ジョディ・フォスターリーアム・ニーソンナターシャ・リチャードソン、リチャード・リバティーニ 
音楽:マーク・アイシャム

ジョデイ・フォスターの最初に観た作品はTVで「ダウンタウン物語」。「可愛いなぁ~」と作品共に今でも好きなもの。天才子役と言われ今日までずっと第一線で活躍している稀なる名優だと思う。2002年の「パニック・ルーム」以降作品は未見だけれど、これまでに2度のオスカーを獲得している実力は誰もが認めるところだろう。

可愛い少女時代から20代、30代とだんだんちょっと筋肉質な体系が気になっていたけれど、この「ネル」を観て「ジョディ・フォスター好き!」と確認出来たように思う。初めて観た時はあまりの感動とショックとかで涙が止まらず、暫く観れなかった。いつもの様に好きな作品は繰り返し観るのだけれど、未だに泣いてしまう。でも、お涙頂戴映画では決して無い!

ジョディが製作にも携わっている作品で、全身全霊を込めたような演技や美しいノース・キャロライナの森と湖、彼女を守ろうとする医師と精神科医役のリーアム・ニーソンナターシャ・リチャードソンという素晴しい配役も嬉しい。

母親の死後もずっと独りで外界との接触を断ちながら生きてきたネルは普通の英語が話せない。独自のネル語と身振り手振りで表現する。その一言一言を真剣に受け止めようとするジェリーとポーラ。人間性と自然、社会との問題、双子だったのだけれど幼くして死んでしまった(姉?妹?)との森を駆ける懐かしい思い出のシーンなど、随所に胸を打つものがある。夜中、ヌードで湖に入るシルエットもとても美しい。

蛇足ながら、この作品で共演したリーアム・ニーソンナターシャ・リチャードソンはその後結婚されて今に至る。そんなスタッフみんなで作り上げた良作なのだと全編から感じられる。終盤、5年後という設定でネルはジェリーとポーラの娘ルーシーたちと森で再会する(ネルのお誕生日のお祝い)。その小さな少女と戯れる中でのネルの表情がまた素晴しい!

  1. 2005/09/05(月) 07:09:38|
  2. 少年・少女映画(『クララの森・少女愛惜』へ!)|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

時計じかけのオレンジ

2005-09-02.jpg

時計じかけのオレンジ:A CLOCKWORK ORANGE
1971年 イギリス映画 スタンリー・キューブリック監督

出演:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、エイドリアン・コリ、オーブリー・スミス
原作:アンソニー・バージェス

私にとって過去最悪の夏がようやく去ろうとしている中、台風の到来。早すぎる夏バテ状態でも映画は欠かせないものだった。今月からはマメに日記に綴ろうと思う。10数年振りに観た「時計じかけのオレンジ」。初めて観たのは80年代初頭頃のリバイバル上映で「地球に落ちて来た男」との2本立て。今はもう無い梅田の小さな映画館に大人の人たちがいっぱい詰め掛けていた。学校を早退(不当な理由ではこの1度だけ)して制服姿で友人と大慌てで向かったものだ。でも、こんなに年月が経っているとは思えないから不思議。凄い熱気にワクワクした。到着が遅かったので立ち見で4時間程を過ごしたのかと思うと気が遠くなる、今なら。

こんな遠くて色褪せない記憶と共にこの映画は私に焼きついているのだけれど、実は最初はさっぱり意味が分からなかった。2本目のボウイがお目当てで集中していなかったのか?でも、修正いっぱいのボカシたものが氾濫する映画の初体験でもある。今ではDVD化されレンタル屋さんにも普通に名作として並ぶ。今回、3度目の鑑賞で私ははじめて無修正版を体験できた。(以前から思うけれどあの不思議なボカシたもので観る方がずっと意味有り気な感じ...)。

怪優・名優のお一人であるマルコム・マクダウェル扮するアレックスは15歳の少年という設定(当人は当時20代後半)、暴力・セックス・ベートーヴェンを愛するこの少年の悪行と社会機構の中で色鮮やかに描かれる映像の美しさに感動した。1971年作品だとは思えない。SF映画とも言われるけれどジャンルは超えている。アレックスが愛する音楽がロックでなくベートーヴェンというのもこの作品の魅力に思う。犯罪は罰せられるべきなのだけれど、社会仕掛けにされてしまうあの実験シーンは辛かった。そして、人工化されたアレックスがかつての仲間(警官になっている!)に暴力を受けるシーンとか・・・。そして、助けを求めてたどり着く邸宅は以前押し入り残虐な悪行を働いた作家アレクサンダーが今は車椅子生活をしている場所だった・・・。

「第九交響曲」と「雨に唄えば」がこの作品の中でキー的な使われ方をしていること、今この名作が年齢制限があるのか?とか、キューブリックの叛逆的なユーモアと映像美、面白い語り口調(ロシア語混じりの造語だそうだ)、マルコム・マクダウェルはカッコイイ!...そんな観終えたあとの不思議な思いがグルグルした。

キューブリックという監督が偉大な方だと知ったのもボウイのインタビューだった。公開当時は賛否両論だったそうな「2001年宇宙の旅」に感銘を受けて作られた「スペース・オディティ」(ほぼ同時期作品)。でも、私が今までに観たキューブリック作品で一等好きなのは「バリー・リンドン」なのだけれど。


  1. 2005/09/02(金) 07:06:39|
  2. ファンタジー・タイムトリップ|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。