
「フォルムの探求を熱心に行ったために、私の映画には人間に対する感情が欠落していたのだ。映画とエモーショナルなものは切り離せない関係にある。」 by フィリップ・ガレル
★この様に語るガレルが恋人同士だったニコ(元ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)との愛の日々を描いたモノクロームな美しい作品を。
「白と黒の恋人たち」:SAUVAGE INNOCENCE
2001年 フランス映画 フィリップ・ガレル監督
出演:メディ・ベラ・カセム、 ジュリア・フォール、ミシェル・シュボール
- 2005/05/31(火) 08:13:10|
- 映画人語録・好きな台詞|
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 | 8人の女たち/8 FEMMES デラックス版 2002年・フランス映画 監督:フランソワ・オゾン 出演:ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、ファニー・アルダン、エマニュエル・ベアール、ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、フィルミーヌ・リシャール
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フランソワ・オゾン監督の素敵な映画「8人の女たち」のサウンドトラック。出演する8人の女優さま達が映画の中で歌われる、その楽曲、雰囲気と各人素敵過ぎる。
リュディヴィーヌ・サニエはシェイラが歌った「パパは流行遅れ」。イザベル・ユペールはフランソワーズ・アルディの名曲「告白」。ファニー・アルダンはニコレッタ(オリジナルはスタイリスティック)の「愛のすべて」。ヴィルジニー・ルドワイヤンはマリー・ラフォレの「モナムール・モナミ」。フィルミーヌ・リシャールはダリダの「ひとりぼっち」。エマニュエル・ベアールはコリンヌ・シャルビーの「裏か表か」。カトリーヌ・ドヌーヴはシルヴィ・ヴァルタンの「あなたは決して」。そして、ダニエル・ダリューはジョルジュ・ブラッサンスの「幸せな愛はない」と並ぶ。(ルイ・アラゴンの詩にブラッサンスが曲を付けた名曲中の名曲!)
切なく胸に響く「幸せな愛はない」を大女優かつ歌手であるダニエル・ダリューが歌う。こんなに説得力というか出来過ぎな選曲と映画の内容なので、静かに込み上げる感動を抑える事が出来ないでいた...。個人的にも大好きな曲で、ブラッサンスのオリジナルを聴く以前にアルディの歌声で知る事が出来たのだった。
- 2005/05/29(日) 11:36:59|
- 映画と音楽:好きなテーマ曲・サントラ|
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ミッシング:THE MISSING
2003年 アメリカ映画 ロン・ハワード監督
出演:
トミー・リー・ジョーンズ、
ケイト・ブランシェット、
エヴァン・レイチェル・ウッド、ジェナ・ボイド、アーロン・エッカート、ヴァル・キルマー
ケイト・ブランシェットと
トミー・リー・ジョーンズの共演と知り観たのだけれど、とても感動した。大体、父と娘ものには弱く、ご贔屓女優さまである
ケイト・ブランシェットが出演していてつまらないと思った事などないのだ。
19世紀末のアメリカ、コロラドを舞台に嘗て家族を捨てアパッチ族としての生活を選んだ父、その娘は今は女手一つで2人の娘を育てながら村で女医としての日々を送っていた。許せない父がその村へひょっこりと現れる。そんな中、長女が人買いインディアンに連れ去られてしまうところから救出までのインディアンとの闘いの中、蟠りのある父と娘、祖父と孫娘との関係、絆の強さが大袈裟でなくひしひしと伝わる、この滲み出る個々の心はとても美しいと思った。それは、彷徨う心のままに生きる父(
トミー・リー・ジョーンズ)と、娘マギー(
ケイト・ブランシェット)の演技力、表現力は大きいものだ。勇敢なマギーの姿は母としての愛の深さを感じたし、一緒に闘う中で次第に許せない父の心に歩み寄って行くかの様な複雑な心理を表情でよく感じる事が出来た。本当に素晴しい女優さまだと思えてならない。
また、マギーの娘のリリー(
エヴァン・レイチェル・ウッド)の美しさはますます光り輝きうっとりしてしまう。でも、末娘ドット(ジェナ・ボイド)がまた可愛くてしっかり者で微笑ましかった。撮影当時9歳か10歳なのだけれど、とてもしっかりしていてかつ、可愛い子供らしさが愛くるしい。(この作品後、ジェナ・ボイドは再度
トミー・リー・ジョーンズと共演した作品がある様なのでまた観てみたいと思う。)
あまり西部劇を沢山観る方ではないのだけれど、往年の西部劇の快活さと勇敢さを感じ観ていてとても楽しく「どうなるのだろう〜」ってのめり込んでしまうのだ。魔術を使って呪いをかけるインディアンの総長は気持ち悪く怖かった。でも、最後は連れ去られた娘たちも助け出せ人買いインディアンもやっつけた。でも、死なないで欲しいと思いながら観ていたけれど嫌な想像通りに父はその村で死んでしまう。トッドはおじいちゃんにとてもなついていた。許せない父と一緒に闘う中で、その死と共に、やっとマギーの心は浄化され父と娘という断ち切れない絆、血縁の強さの様なものを痛感した。アメリカではあまり評判は良くなかったそうだけれど人それぞれ。私はとても感動した!
トミー・リー・ジョーンズはお年と共に独特の渋さを醸し出している様に思う。今年のカンヌ映画祭でも男優賞を受賞された式を生放送で観ていたのだけれど、何故か思わず拍手をしていた私。良かった!
- 2005/05/22(日) 06:21:34|
- 歴史劇・時代劇・西部・開拓史劇|
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嵐が丘:WUTHERING HEIGHTS
1992年 イギリス映画 ピーター・コズミンスキー監督
出演: ジュリエット・ビノシュ、レイフ・ファインズ、ジャネット・マクティア、サイモン・シェパード、ジェレミー・ノーザム、シンニード・オコナー
音楽:坂本龍一
「嵐が丘」というとエミリー・ブロンテ、ケイト・ブッシュ、ローレンス・オリヴィエ(ケイトは曲名だけれど)...と浮かぶ、英国文学としても映画としても馴染みの深い作品。海外での映画化はこれで5回目となるもの。
ジュリエット・ビノシュは「汚れた血」「存在の耐えられない軽さ」の辺りがどうしても好き。でも、出ていると見ているけれど。この「嵐が丘」のキャサリン役はとても期待していたものだ。しかし、ヒースクリフ役のレイフ・ファインズが素晴しく、今作ではキャサリンの娘キャシーまで描かれているけれど、その娘役もビノシュだったのはやっぱりどこか不自然さとう〜ん?という気がしてならないのだった。二役に物足らなさを感じた様な気がする。
レイフ・ファインズは色んな役をこなすお方だけれど、この執念、情念のヒースクリフを好演していたと思う。繊細さとぎらぎらした面がとても胸を打つ場面が多かった。ビノシュには少し物足らないものを感じたけれど、映画としては結構好きだと思う。音楽の坂本龍一は素晴しいし、エミリー・ブロンテ役でシンニード・オコナー、ヒンドレイ役のジェレミー・ノーザムも出ていて個人的に楽しむ事が出来た。
ビノシュにはもう少し運命的な女性の持つ込み上げる様な情感、小悪魔的なキャサリンが感じられず残念だったのかも?イザベル・アジャーニにお若い頃、演じて頂きたかった様な気もした。1977年にエミリー・ブロンテを演じたあのアジャーニはとても素晴しく美しかった。そんな事を連想していた。英国の荒野に建つ古びたお館、あの光景はどうしても好きだと言える。
- 2005/05/18(水) 06:17:45|
- 文芸・文学作品|
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ミスティック・リバー:MYSTIC RIVER
2003年 アメリカ映画
クリント・イーストウッド監督
出演:
ショーン・ペン、
ティム・ロビンス、
ケヴィン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、 ローラ・リニー
クリント・イーストウッド監督特集が放送されていて、やっと「ミスティック・リバー」を観る事が出来た。深い悲しみの残る作品で、「21グラム」を観終えた後の感覚にも少し近いものが私の心を占領した。そういえば、どちらも
ショーン・ペンが出ているのだなぁ...。
子供時分からの友人(そんなに仲良しでも無かったようだけれど)が25年ぶりに再会する。ジミー(
ショーン・ペン)、デイヴ(
ティム・ロビンス)、ショーン(
ケヴィン・ベーコン)はそれぞれの道を歩き家族も居る。ある日、ジミーの娘が何者かに殺されてしまった、とても無残な形で。ところが、この作品はその犯罪を大きく描写はしない。娘を殺された父、その容疑にかかる者、その事件を捜査する刑事...そして、この3人は嘗ての少年時代をふと思い出し「もしも、あの時・・・」と思考する。そして、彼らを支える妻や子供たち。すべてに於いて、各人物の苦悩と葛藤が見事に描かれていた。それは監督の手腕でもあろうが見事なキャスティングを痛感した。
個人的には、特に
ティム・ロビンスが良かった。そして、お気に入り女優様でもあるマーシャ・ゲイ・ハーデンならではのあの戸惑う妻。この夫妻の心の動き、その描写が素晴らしいと思った。
ショーン・ペンも
ケヴィン・ベーコン(彼の悪役の作品は怖いけれど)もすっかり、演技派、個性派という彼等ならではの作品が顕著な昨今だと再認識できた。
ロバート・アルトマンの作品での
ティム・ロビンスの印象が強いので、このデイヴ役の肩を落として歩く姿、冴えない顔つき、常に何かに捉われている様な怯え...少年期のある事件のトラウマの重さ!そんな人物を見事に演じていたと思え、作品と同時に
ティム・ロビンスの役者としての力量を実感出来て良かった。ポイント・アップ!
「21グラム」の時の様なやるせなさは感じたけれど、この映画を観て涙腺の極めて弱い私は涙は溢れなかった。しかし、今も何かを考え続けている...。
- 2005/05/15(日) 06:14:35|
- サスペンス・ミステリー|
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戦場のピアニスト:THE PIANIST
2002年 フランス/ドイツ/ポーランド/イギリス合作映画
ロマン・ポランスキー監督
出演:
エイドリアン・ブロディ、
トーマス・クレッチマン、エミリア・フォックス、ミハウ・ジェブロフスキー、エド・ストッパード、モーリン・リップマン、フランク・フィンレイ
90年代後半からピアニストと題させた秀作が立て続けに公開された。中でも好きなのはイザベル・ユペールの「ピアニスト」。でも、ポランスキー好きなのでこの作品も見逃せないものだった。世界中で多くの賞を受賞された様で良かったと思う。個人的にポランスキー作品の中でとても好きな方でもない「戦場のピアニスト」。でも、秀作には違いないと思う。
ウワディスワフ・シュピルマン役の
エイドリアン・ブロディも個性的で繊細な演技をされるお方だ。ポランスキーは常に狂気を描く。この作品は単なる反戦映画でもなければ、お涙頂戴映画でもない。観終えた後の残像は実に荒涼としていた。あのワルシャワの廃墟化した街、多くのユダヤ人の迫害、ナチス・ドイツ軍...。ポランスキー監督が自らの体験(数奇な体験が多い不思議な巨匠!)があるからこそ描ける世界だと思う。これは実話を基に映画化されたと知って驚いたものだ。ドイツ軍のヴィルム・ホーゼンフェルト大尉の様な方も存在したのだ。最後はロシアの捕虜として亡くなってしまうこの大尉役の
トーマス・クレッチマンは実はお気に入り!そして、シュピルマンの元恋人ドロタ役のエミリア・フォックスが登場するシーンは特に真剣に魅入ってしまう。そんなシュピルマンとの関わりのある人々も皆存在感を感じるものだった。
このような実話を知るとやっぱり運命というものを強く感じてならない。運良く生き延びた人、惨殺されてしまった人、そして人や社会をも大きく狂わせてしまう戦争の脅威に慄く。前日の「レッズ」とは全く違う感覚。シュピルマンはただただ運命に身を任せて生き延びた様にも感じる。またピアノを弾ける日々が訪れて良かった。何とも言えない涙が溢れるまま、私はまたポランスキーが好きになっていた。彼流のアナーキーな世界、狂った世界が好き。その彷徨う感覚がたまらなく好きなように感じている。アカデミー賞でも監督賞を受賞されたけれど、未だに入国は出来ないのだろう...こんな巨匠と呼ばれるお方は他にはいないだろう。
- 2005/05/12(木) 06:08:12|
- 戦争・ホロコースト|
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レッズ:REDS
1981年 アメリカ映画
ウォーレン・ビーティ監督
出演:
ウォーレン・ビーティ、
ダイアン・キートン、
ジャック・ニコルソン、イエジー・コジンスキー、モーリン・ステイプルトン、ニコラス・コスター、ジーン・ハックマン
最近は長い作品ばかりを偶然にも続いて観ていた。なのでまだ頭の中がグルグルしている。この「レッズ」も3時間以上あるもの。
ウォーレン・ビーティが監督・主演で「世界をゆるがした十日間」を著した芸術家ジョン・リード(ビーティ)の革命に投じる情熱と、女性解放運動家ルイーズ・ブライアント(
ダイアン・キートン)との恋愛、その他の革命家達、20世紀初頭のロシア、アメリカの共産主義者達...そんな大きな時代の変革期を映画を通じて垣間見る事が出来た。当時を知る証言者達の回顧録の様な形も導入されていたのも良かった。
長いので分けて観る事が多かったのだけれど、やっぱり好きなシーンはラスト。幾度と喧嘩、口論を繰り返すけれど離れられないジョンとルイーズ。彼等は夫婦と言えるのだけれど最後まで「同志」だった。とても深い絆!ルイーズの反対を押し切ってフィンランドへ密航者として入国。反共闘のフィンランドで逮捕、列車爆破など痛々しい姿の列車と共にモスクワに着く。出迎える時、そしてその後ニューヨークに帰国する事無く病に伏したジョンを看病する病院内でのあの姿、表情の深さ...
ダイアン・キートン流石!という大好きなシーンが続くのだ。女性アナキストかつ女権主義者エマ・ゴールドマン(モーリン・ステイプルトン)、ジョンの友人で劇作家ユージン・オニール(
ジャック・ニコルソン)他、脇を固める俳優陣も豪華だった。
若い頃からどうも好きではなかった
ウォーレン・ビーティなのだけれど、何か好感が持てる様になってきたのは、この作品を観てからかも知れない。
ウォーレン・ビーティがジョン・リードにシンパシーを感じて製作した、そんな熱い情熱をこの作品の中で感じる事が出来た。それにしても、時の残酷さをまた痛感してしまう...そんな映画ばかり最近は観ているのは何故だろう...。
- 2005/05/11(水) 06:02:42|
- 伝記・実在の人物を描いたドラマ|
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哀しみの街かど:THE PANIC IN NEEDLE PARK
1971年 アメリカ映画 ジェリー・シャッツバーグ監督
出演:
アル・パチーノ、
キティ・ウィン、アラン・ヴィント、リチャード・ブライト
アル・パチーノの「シモーヌ」と「哀しみの街かど」と新旧作品を観ていた。見終えた後の残像がほろ苦く残る「哀しみの街かど」の方がやっぱり好き。これはもうどうしようもない、時代の空気感だから...。原題のNEEDLE PARKというのが痛々しいくらいだった。ドラッグ(麻薬)の蔓延する街で暮らす若いカップル。
アル・パチーノ扮するボビーと
キティ・ウィン扮するヘレン。
麻薬の怖さ、陥り易い人間の脆さ、日々の生活、愛する者同士...1971年のアメリカ、当時のファッションや荒廃する都市と若者たちを描いていて、アメリカン・ニュー・シネマと言われていた時代の作品なのだろう。ジェリー・シャッツバーグ監督はファッション誌のカメラマンから映画監督へ転身しての第2作目となるのがこの作品。次作はまた
アル・パチーノと組んでのかの「スケアクロウ」(ジーン・ハックマン共演)と続く。
アル・パチーノはこの作品が主演としては最初のものだそうだ。30歳を過ぎてから現在65歳。多くの名作があるけれど知っているだけを頭に浮かべただけでも「やっぱり、凄いなぁ〜。」って思ってしまう。「ゴッドファーザー」でブレイクだろうけれど、この「哀しみの街かど」を観たコッポラ監督が抜擢したのも納得!というシーンがいくつもある。チャーミングな目元とどこか憂いを帯びた幸福ではないあの感じは胸に突き刺さる(そういう辺りは演技とかではなく、
アル・パチーノという人の持つ拭い去れないものの様にも感じる)そして、あの迫力は凄味があり怖い。可憐な
キティ・ウィンが殴られたりする時、観ている私まで痛く感じるし怖いのだ。あのチャーミングな瞳が凄味を増し違う眼光を浴びせる...なので、マイケル・コルレオーネへの繋がりが自然に思えたりした。
キティ・ウィンは時折、フランス・ギャルを少し彷彿させる可憐な女性で素敵だ。後に「エクソシスト」に出演したっきりで何処へ行ってしまったのだろう...。「哀しみの街かど」は
アル・パチーノと同じくらいに
キティ・ウィンの存在無くしてはここまで語られる作品では無かった様に思う。それにしても、どんよりと切ない気持ちになってしまう。
- 2005/05/03(火) 05:57:52|
- 青春映画・学園・寄宿学校もの|
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陽のあたる場所:A PLACE IN THE SUN
1951年 アメリカ映画 ジョージ・スティーヴンス監督
出演:
モンゴメリー・クリフト、
エリザベス・テイラー、
シェリー・ウィンタースエリザベス・テイラーってお若い時は本当に美しい!全く興味のなかった理由も自分で何となく分かっているのだけれど、次第に魅力にうっとりする今日この頃。往年の多くのファンの方々が麗しの"リズ"と讃える魅力は実は容姿だけではないとも感じている。
この暗く重いテーマの映画「陽のあたる場所」の頃、
エリザベス・テイラーは18.9歳。可憐なのはお声にも言える事。そして、どこか弱い女性。ここで扮するのは富豪令嬢アンジェラ役。モノクロームな映像に映える白や黒のお衣装も実に美しい!そして、主役はかの
モンゴメリー・クリフトだ。このお方は40代の若さで亡くなっているので作品は多くは残っていないのが残念で仕方がない。ハンサムなのだけれど私の好きな翳りがあり、かつ繊細さが演技の中でも充分に発揮されている。貧しい青年ジョージ役、見事!としか言えない感動なのだ。あの様な演技が出来るお方であの美形。年老いたお姿も見たかった...と惜しい名優様だと思えてならない。
哀しい結末、成就せぬ恋愛...そこには階級社会の壁、そして宗教観など安易に悲恋の物語と語るにはあまりにも複雑で重いものがある。それらの軋轢と青春像とをとても繊細に描き出していて、最後まで名場面いっぱいなのだ。素晴らしい!
この美男美女お二人と、正しく名優!キャサリン・ヘプバーンの豪華な共演作「去年の夏、突然に」も好きな作品なので、また観たくなってきた。しかし、この「陽のあたる場所」のDVDジャケットは雰囲気伝わらないような...、もっともっと映像の方が素敵なので。
- 2005/05/02(月) 05:53:53|
- 恋愛ドラマ・ラヴロマンス|
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