★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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007 カジノ・ロワイヤル

2005-03-29.jpg

007 カジノ・ロワイヤル:CASINO ROYALE
1967年 イギリス映画 ジョン・ヒューストン、ケン・ヒューズ、ロバート・パリッシュ、ジョセフ・マクグラス、ヴァル・ゲスト監督

出演:ピーター・セラーズデヴィッド・ニーヴンデボラ・カーウィリアム・ホールデンウディ・アレンシャルル・ボワイエジョン・ヒューストンオーソン・ウェルズ、ウルスラ・アンドレスダリア・ラヴィ、ジャクリーン・ビセット、ジャン=ポール・ベルモンド
音楽:バート・バカラック

あまり考えなくて良い映画を観よう~と思って古いコメディ映画を選んだ。気品溢れるデボラ・カーもここでは可笑しな役(ラッパの罰ゲームとか)、まだお若い頃のジャクリーン・ビセットはミス太ももという役柄だし。ジョン・ヒューストンの鬘が飛んだり...随所にクスクス笑える場面がいっぱい。

私はこのピーター・セラーズデヴィッド・ニーヴンの共演するスマートなコメディが好きみたい。このひねくれたイギリスらしいセンスと、この華麗なコンビの雰囲気が好き。アメリカにも好きなコンビが居る。ジャック・レモンとウォルター・マッソー。こちらはまた誰にも真似できないユニークさ。でも、シリアスな演技も出来る方々ばかり...。

2時間強のこのハチャメチャっぽい「カジノ・ロワイヤル」。オープニングから最後まで流れる音楽はバート・バカラック!ハル・デヴィッドとのコンビ。最近のSFXを多用した映画には無いチープな可愛らしさがいっぱい有って、やっぱりこんな映画の方が性に合う気がした。知らなかったけれど、この作品は5人もの監督さんが一緒に作った様だ。そして、何とも豪華な顔ぶれ~!

ウディ・アレンはニーヴン扮するジェームズ・ボンド卿の甥のジミー・ボンド。終盤しゃっくりの数の吹き出しとかあの変な動きが好きだ。そう言えば、この映画と「何かいいことないか子猫チャン」はとてもメンバーがだぶっている。ああ、面白い♪ジェームズ・ボンド卿が唯一愛した女性はかのマタ・ハリ。その二人を両親に持つ娘の名はマタ・ボンド。こんな役名も馬鹿馬鹿しくて好きだ。役者が揃っているが故にこのギャップが楽しいのだと思った。

ファッションも鮮やかでさり気ない置物にもクスクス笑えるものがあちらこちら。お腹を抱えて笑う事も無く何も考えずに楽に観れるのだ。ピーター・セラーズが着せ替えごっこしてヒトラーやナポレオンになったり、最後は各国軍入り乱れて(ジェロニモが踊っていたり)訳が分からない...でも、あの有名な曲「愛の面影」が流れると何故かジ~ン♪・・・そんな小粋な映画を愉しんだ。
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  1. 2005/03/29(火) 03:58:27|
  2. コメディ・ロマンティックコメディ|
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アメリカン・ラプソディ

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アメリカン・ラプソディ:AN AMERICAN RHAPSODY
2001年 アメリカ映画 エヴァ・ガルドス監督

出演:ナスターシャ・キンスキースカーレット・ヨハンソン、エファエラ・バンサギ、エミー・ロッサム

ここ数年のアメリカの若手女優さん達にいいなぁ~って思う方々が目立つ。それも、大抵子役からというキャリアの方達。ソーラ・バーチ、クリスティーナ・リッチも魅力的だけれど、このスカーレット・ヨハンソンは特にお気に入り!最近作「ロスト・イン・トランスレーション」「真珠の耳飾りの少女」「ゴーストワールド」それぞれ良かった。

そんな人気が高まる中、2001年の「アメリカン・ラプソディ」がようやくDVD化された。先にケーブルで観たのだった。本来はナスターシャ・キンスキーをお目当てに。すると、「あら、可愛い~!スカーレット・ヨハンソンちゃん。」と登場し嬉しい意外さだった。でも、後半しか出てこないのだけれど。前半の幼女期役の少女も可愛かった。

それにしても、ナスターシャももう母親役のお年になられたのだなぁ・・・。でも、まだまだお美しいけれど、今回の日本版のDVDのジャケットでも顕著なのは、もう売りはスカーレット・ヨハンソン。ちょっと複雑な気分になる・・・。

お話はハンガリーからアメリカに移住する家族。時代はルーズベルト大統領時代のアメリカ。ややクラシカルなナスターシャのファッションやヘアスタイルも素敵だった。問題は経済的理由から両親が先にアメリカに渡る。可愛い娘を初老のご夫婦に預けて。

成長した少女の馴染めないアメリカ、2組の親の狭間で苦悩と葛藤が起きる。そんな役をとても素晴らしい魅力で演じていた。ただ可愛いだけではない!ロバート・レッドフォードの「モンタナの風に抱かれて」での子役時代をまた観たくなった。でも、産みの親より育ての親・・・という事もふと考えたりして、育てた親の心境、引き取れない本来の親の心境、何も知らずのびのびとハンガリーで育った少女の環境に馴染めない様子、そこまでの行程を受け入れるまでの苦悩などを思うと、それぞれの悲哀と運命を痛く感じた。


  1. 2005/03/24(木) 03:54:07|
  2. 女性映画・群像劇・映画愛・家族ドラマ|
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サイコ 2

2005-03-22.jpg

サイコ2:PSYCHO II
1983年 アメリカ映画 リチャード・フランクリン監督

出演:アンソニー・パーキンスヴェラ・マイルズメグ・ティリー、ヒュー・ギリン

私は推理力・頭の回転がとてもスローなので馬鹿みたいに気になった作品を幾度と観てしまう。好きで観る作品があればこの「サイコ2」の様に「う~ん...?」と訳の分からない箇所、でも気になって仕方がないという場合。でも、結局この映画が好きなのだと思う。今もハッキリしない部分があるのだけれど。また観よう~。

アンソニー・パーキンスって不思議な魅力のある俳優さんだったと思う。スタイリッシュながらどこか少年の様。でも、ちょっと変わってる。なので、このノーマン・ベイツ役はあまりにもハマリ役だった。ヒッチコックの「サイコ」から23年を経て制作されたこの「サイコ2」。お話は続いている様で新しい角度から描かれている気もする。勿論、ノーマン役は引き続きアンソニー・パーキンス。そして、22年(と台詞にはある)前に姉マリオン(ジャネット・リー)を惨殺された妹ライラ(ヴェラ・マイルズ)もここでも登場。メグ・ティリーはその娘役。

このメグ・ティリーの存在感が私にはかなり大きなものとなっている。ただ好きだというだけなのだけれど。それにしても、リチャード・フランクリン監督のこの「サイコ2」はあのヒッチコック作品の続編的なとてもプレッシャーのかかる制作に挑んだのだなぁ...でも、とても面白い。最後に意外な展開となり、当然その続編も。(でも、まだ3と4は観ていない。)

あのお屋敷の無気味に美しい長い階段を下から映し出す中に立つノーマンのシルエット。少しゾクゾクするけれど素敵だと思う。母の中に自分を投影し、自分の中に母を投影する。何とも不可解な心理世界。2つの人格を意図せず併せ持っているのだろうか...多重人格と妄想の亡き母と自分自身が混在するのだろう...不思議だ。1960年の時点でこの様なサイコ・スリラー作品を作り上げたヒッチコックは天才!(ご本人は全くご自分のことをそうは思っておられなかっただろうが)だと思う。結局、ヒッチコックはこの「サイコ2」を観る事無く他界されてしまったけれど、アンソニー・パーキンスはエイズで他界される晩年に再度「サイコ4」に出演されている。役者としてある決定的な拭い去れないイメージや役柄というものが良し悪しは別として、始終付きまとっていたのは間違いない様だ。

イヴ・モンタン、イングリッド・バーグマンと共演した「さよならをもう一度」や、ローレン・バコール他、豪華キャストによる「オリエント急行殺人事件」などの印象も強く残っている。あっ「ジキルとハイド」も怖かったなぁ~。

嘗てアンソニー・パーキンスとアンソニー・ホプキンス(この方も凄い!)がごっちゃになっていた時期があったけれど...(苦笑)。なかなかこの様なタイプの俳優さんも居ない。すっかり、大好きなアンソニー・パーキンス


  1. 2005/03/22(火) 03:48:01|
  2. 恐怖映画・サイコホラー・パニック|
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ワンダーウォール

2005-03-20.jpg

ワンダーウォール:WONDERWALL
1968年 イギリス映画 ジョー・マソット監督

出演:ジェーン・バーキン、ジャック・マッゴーラン 音楽:ジョージ・ハリスン

日本での初公開は1996年と比較的最近なので、この公開作品を観られた方も多いかもしれない。私もそうでビデオも買ったのにDVD化...でも、嬉しい。1968年のジェーン・バーキンがまだロンドン時代に制作された作品で、やっぱり60年代末期の空気が1時間半程の間、全編に溢れている。

この映画で最も注目されることは音楽をビートルズ時代のジョージ・ハリスンが担当していることだろう!彼のインド音楽への傾倒はその後、色んなアーティストにも影響している。ここでも、シタールの響きが効果的なロック・サウンドは、映像のサイケデリックさ、摩訶不思議な雰囲気にとてもピッタリ。

それにしても、この頃のジェーンは可愛い!まだ22歳位なのだ。長身で長い足と太い腰がミニスカートやワンピース姿、メイク...60年代の気怠いサイケデリックな色彩の中で奇妙な可憐さとして焼き付いている。老教授が壁の穴から覗き見しているのだけれど、次第に研究が幻想と現実の交錯する世界へ。そして、ジェーンは台詞が全く無い!覗き見される対象としてのモデル的な役柄の様だった。

各人のカラフルなファッション等を観ているだけでも結構楽しめる。でも、これもカルト的作品と言えると思う(広義な意味合いで)。

私はジェーン・バーキンは歌手としての方がより好きだったりする。あの歌唱は「ジェーン・バーキン・スタイル」(セルジュの仕業・業績?!)を生み出し、何より綺麗なお声だから好き。特に高音などたまらない。まだ未見の作品もあるけれど今のところ一等好きな映画は「スキャンダル」。「ジュ・テーム」は実はあまりそんなに好きではないのだ...セルジュ・ゲンスブールのサントラの「ジュ・テーム」は好きなのに。でも、ここ数年は映画に出演されていないので新作が楽しみではあるのだけれど。


  1. 2005/03/20(日) 08:49:56|
  2. 耽美・デカダン・幻想・映像詩・アート|
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ワンダーウォール

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ワンダーウォール:WONDERWALL
1968年 イギリス映画 ジョー・マソット監督

出演:ジェーン・バーキン、ジャック・マッゴーラン 音楽:ジョージ・ハリスン

日本での初公開は1996年と比較的最近なので、この公開作品を観られた方も多いかもしれない。私もそうでビデオも買ったのにDVD化...でも、嬉しい。1968年のジェーン・バーキンがまだロンドン時代に制作された作品で、やっぱり60年代末期の空気が1時間半程の間、全編に溢れている。

この映画で最も注目されることは音楽をビートルズ時代のジョージ・ハリスンが担当していることだろう!彼のインド音楽への傾倒はその後、色んなアーティストにも影響している。ここでも、シタールの響きが効果的なロック・サウンドは、映像のサイケデリックさ、摩訶不思議な雰囲気にとてもピッタリ。

それにしても、この頃のジェーンは可愛い!まだ22歳位なのだ。長身で長い足と太い腰がミニスカートやワンピース姿、メイク...60年代の気怠いサイケデリックな色彩の中で奇妙な可憐さとして焼き付いている。老教授が壁の穴から覗き見しているのだけれど、次第に研究が幻想と現実の交錯する世界へ。そして、ジェーンは台詞が全く無い!覗き見される対象としてのモデル的な役柄の様だった。

各人のカラフルなファッション等を観ているだけでも結構楽しめる。でも、これもカルト的作品と言えると思う(広義な意味合いで)。

私はジェーン・バーキンは歌手としての方がより好きだったりする。あの歌唱は「ジェーン・バーキン・スタイル」(セルジュの仕業・業績?!)を生み出し、何より綺麗なお声だから好き。特に高音などたまらない。まだ未見の作品もあるけれど今のところ一等好きな映画は「スキャンダル」。「ジュ・テーム」は実はあまりそんなに好きではないのだ...セルジュ・ゲンスブールのサントラの「ジュ・テーム」は好きなのに。でも、ここ数年は映画に出演されていないので新作が楽しみではあるのだけれど。


  1. 2005/03/20(日) 03:42:22|
  2. 未分類|
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みんな元気

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みんな元気:STANNO TUTTI BENE
1990年 イタリア/フランス合作映画 ジョゼッペ・トルナトーレ監督

出演:マルチェロ・マストロヤンニミシェル・モルガン、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・"トト"・カシオ
音楽:エンニオ・モリコーネ

何故かまた観たくなったので観た。登場人物がごっちゃになり記憶が薄れていたが思い出せた。別に役名などはどうでもいいのだけれど。切なく優しい感情をおぼえる傑作映画だ、やっぱり。

定年退職した74歳(老眼鏡が印象的!)のスクーロ(マルチェロ・マストロヤンニ)はシチリアに住んでいる。5人の子供達はそれぞれ自立しているが全く連絡もよこさない。なので、みんなを驚かせよう~と意気揚々とローマへ旅立つ。孫へのお土産なども詰めて。

順番に子供に会いに行くのだけれど、父との再会を喜ぶ裏に言えない諸々の問題を各自が抱えている。まだ若い少年である孫が妊娠させたと聞かされたり、夜中隣室で聞こえた会話には「父上は好きだけれど、早く帰って欲しい。」とか...挙げ句の果てには、最後まで姿を見せない息子アルヴァーロは自殺して遺体も海で見つからない、新聞欄にも僅か2行で名前も間違っていたと。

スクーロはみんなで集まって食卓を囲む事を楽しみにしていたけれど、来たのはグリエルモとカニオの2人だけ。息子3人、娘2人、その伴侶、孫たちが揃ったのはもう旅の終わり間近の疲労で入院した病床でだった。何とも...という悲哀とこれが現実なのだろうか?と私は切なく、でも、子供達のそれぞれの人生や父に言えない気持ちも分かる部分がある。しかし、我が子が自殺した事を知らずに会いに来て聞かされるなんて...。現代の親子関係を感じた。イタリアもこの日本でも同じ様な事が言えるのだろう、全ての家族ではないけれど...。

スクーロはシチリアに戻り、愛する妻アンジェラのお墓で子供達の様子、旅の報告をする。あたかも傍に寄り添っている妻に語りかける様に(魂は寄り添い合っているのだと思う)。そして、妻にはアルヴァーロの死は告げず、「遠くのものはいつも綺麗に見える。みんな元気だ。子供達もよろしくと言っていた。」と。伝えない思いやりという事もある、時に。

親とは子供が幾つになっても子なのだ。幼い子供時代が時折フィードバックする。死んでしまったアルヴァーロの子役を演じるのはサルヴァトーレ"トト"カシオ(前作ニュー・シネマ・パラダイスの)。個人的に嬉しかった場面はスクーロが旅の途中の列車の中で巡り合う女性がミシェル・モルガンだったこと。年老いてもお美しく気品溢れる優雅な佇まいが素敵過ぎた。

マルチェロ・マストロヤンニが、ご自分の事を「私は美男でもなく演技も下手だし...」という様なお話をされていたのを映像でお聞きした事がある。しかし、50年代初期からお亡くなりになる1996年まで全くのブランクの無さで、毎年の様に数多くの名作に出演された。正しく、映画人生と言えるものだろう。数が多いのでまだまだ未見のものがある。それでも30数本は観ているとチェックして気付いた。そして、どれも何かしらの印象、シーンを思い出させて下さるのだ。私がマストロヤンニが好きだと言うこともあるけれど、演技が上手いとかとは違う魅力が役者の方にはある。名優と呼ばれるハッキリした基準など無いだろうし、不必要!でも、素晴らしい名優のお一人だ。もう新作でお会い出来ないけれど、こうしていつでも映画の中でお会い出来る...そして、「やっぱり、好きだぁ~♪マストロヤンニ」って思えて嬉しい。


  1. 2005/03/19(土) 03:35:11|
  2. 女性映画・群像劇・映画愛・家族ドラマ|
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あの胸にもういちど

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あの胸にもういちど:LA MOTOCYCLETTE
1967年 イギリス/フランス合作映画 ジャック・カーディフ監督

出演:マリアンヌ・フェイスフル、アラン・ドロン、ロジャー・マットン、マリウス・ゴーリング、カトリーヌ・ジュールダン
音楽:レス・リード

やっと!やっと!の国内初DVD化。大好きなマリアンヌ・フェイスフルとアラン・ドロンの共演した1967年制作映画。原作はフランスの耽美派作家:アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの「オートバイ」。

可憐な少女、60年代ロンドンの華の様な存在だったマリアンヌは、ローリング・ストーンズと一緒に麻薬所持で逮捕、ミック・ジャガーとの恋愛~破綻(身篭もった子供も流産)、その後もドラッグ、アルコール、自殺未遂とスキャンダルの女王様の様に堕ちて行く...そんな時期に制作された作品で、この主人公レベッカ役は御本人と重なり合う部分も多い。平穏な生活を送る妻と、冷酷で魅惑的な恋人ダニエル(アラン・ドロン)の元へハーレーダヴィッドソンで走る、その二面性。黒革のレーシングスーツに着替えるシーンなど、ドキドキしたものだ。

美しい顔立ちと冷酷で神秘的な役のアラン・ドロンの存在も欠かせない。二人の全裸でのラブシーンは、当時は過激すぎるとカットされていたそうだ。幸いにも私が観た時はそのシーンも観る事が出来た。マンディアルグの原作をかなり好きな方は、きっとこの映画には何か不満が残るだろう。でも、この蔓延のお花が匂い立つ様なラブシーンは必見だと思う。原作では感じられない美しさを私は得る事が出来たのは、他でもない美しく虚ろなマリアンヌとアラン・ドロンというお二人だったからだと思う。個人的にこの頃のアラン・ドロンのニヒルな役柄が滅法好き。お二人共に何か翳りの様なものが漂い美しい容姿に影を落とす時期にも思える。そんなヒロインは死へと向かう。(マリアンヌはそこから這い上がって今も凛と健在なのは嬉しい限り。)

名作というよりもカルト作品と言われるものなのかも知れないけれど、ロジェ・ヴァディムの描くシュールさとも違った、哀愁を帯びた映像美は限りなく幻想的で綺麗だ。兎に角、嬉しいDVD化である!特典も色々付いている様なのでワクワクして待とう~★

● デラックス・エディション <初回限定生産>には、オリジナルTシャツ、ステッカーシート、24Pブックレット付等豪華です! ●


  1. 2005/03/18(金) 08:42:56|
  2. 耽美・デカダン・幻想・映像詩・アート|
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あの胸にもういちど

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あの胸にもういちど:LA MOTOCYCLETTE
1967年 イギリス/フランス合作映画 ジャック・カーディフ監督

出演:マリアンヌ・フェイスフルアラン・ドロン、ロジャー・マットン、マリウス・ゴーリング、カトリーヌ・ジュールダン
音楽:レス・リード

やっと!やっと!の国内初DVD化。大好きなマリアンヌ・フェイスフルアラン・ドロンの共演した1967年制作映画。原作はフランスの耽美派作家:アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの「オートバイ」。

可憐な少女、60年代ロンドンの華の様な存在だったマリアンヌは、ローリング・ストーンズと一緒に麻薬所持で逮捕、ミック・ジャガーとの恋愛~破綻(身篭もった子供も流産)、その後もドラッグ、アルコール、自殺未遂とスキャンダルの女王様の様に堕ちて行く...そんな時期に制作された作品で、この主人公レベッカ役は御本人と重なり合う部分も多い。平穏な生活を送る妻と、冷酷で魅惑的な恋人ダニエル(アラン・ドロン)の元へハーレーダヴィッドソンで走る、その二面性。黒革のレーシングスーツに着替えるシーンなど、ドキドキしたものだ。

美しい顔立ちと冷酷で神秘的な役のアラン・ドロンの存在も欠かせない。二人の全裸でのラブシーンは、当時は過激すぎるとカットされていたそうだ。幸いにも私が観た時はそのシーンも観る事が出来た。マンディアルグの原作をかなり好きな方は、きっとこの映画には何か不満が残るだろう。でも、この蔓延のお花が匂い立つ様なラブシーンは必見だと思う。原作では感じられない美しさを私は得る事が出来たのは、他でもない美しく虚ろなマリアンヌとアラン・ドロンというお二人だったからだと思う。個人的にこの頃のアラン・ドロンのニヒルな役柄が滅法好き。お二人共に何か翳りの様なものが漂い美しい容姿に影を落とす時期にも思える。そんなヒロインは死へと向かう。(マリアンヌはそこから這い上がって今も凛と健在なのは嬉しい限り。)

名作というよりもカルト作品と言われるものなのかも知れないけれど、ロジェ・ヴァディムの描くシュールさとも違った、哀愁を帯びた映像美は限りなく幻想的で綺麗だ。兎に角、嬉しいDVD化である!特典も色々付いている様なのでワクワクして待とう~★

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  1. 2005/03/18(金) 03:28:43|
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魂のジュリエッタ

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魂のジュリエッタ:GIULIETTA DEGLI SPIRITI
1964年 イタリア/フランス合作映画 フェデリコ・フェリーニ監督

出演:ジュリエッタ・マシーナサンドラ・ミーロ、マリオ・ビスー、シルヴァ・コシナ
音楽:ニーノ・ロータ

暫く絶版(廃巻)だったフェリーニの「魂のジュリエッタ」が再販される事になった。フェリーニの長編でのカラー作品としては最初のものと言われている。主演のジュリエッタ・マシーナは平凡な主婦(妻)。15年連れ添った夫の浮気を知り落ち込み苦悩する。そんな彼女とは別世界に生きる様な隣人のスージー(サンドラ・ミーロ)や、謎の霊媒師や不思議で華麗な人々の登場と共に、次第にジュリエッタは幻想的な世界を垣間見ることになる。そういう中年期の家庭を持つ女性の心理描写がなんともフェリーニらしい煌びやかさで描かれている好きな作品。

「8 1/2」はフェリーニ自身をマルチェロ・マストロヤンニが演じたもので、この「魂のジュリエッタ」はジュリエッタ・マシーナの分身をジュリエッタとして描いたとも言われる。実際に、お二人は生涯連れ添ったご夫婦だったことからも、色々な解釈があるようだけれど、私はとにかく美しい色彩、「色」の強烈なインパクトばかり焼き付いている。サンドラ・ミーロのグラマラスな雰囲気もこの作品ではとても印象強いもの。そう言えば、サンドラ・ミーロは「81/2」にも出演されている。シルヴァ・コシナも妖しい華麗さでお美しい。「ヴォッカチオ」「黄金の七人・1+6 エロチカ大作戦」にも出ていらした個性派美人なお方。

カラー作品と言っても色々。ヴィスコンティのカラー、ゴダールのカラー、ウィリアム・クラインのカラー...どれも私は衝撃を受けた。この様な古い時代のカラー映像と、現在の飽和的とも思えるカラーの印象とは全く異質の美しさ、輝きにうっとり~する。映画の手法とか専門的な事は何も分からないけれど、観る者に「綺麗だ!」と色褪せぬ印象を焼き付ける事が出来る事、それは何て素敵なのだろう!と思う。

そして、ジュリエッタ・マシーナの魅力は何と形容すれば良いのだろう...決して美人女優様でもないかもしれないけれど、少女的というか可愛らしいお方だと思う。「カリビアの夜」「道」でのジュリエッタ・マシーナの素晴らしさは言うに及ばずという名作。あの可憐な瞳と表情がとても好き。


  1. 2005/03/17(木) 03:12:37|
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天使の肌

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天使の肌:PEAU D'ANGE
2002年 フランス映画 ヴァンサン・ペレーズ監督

出演:モルガーヌ・モレギョーム・ドパルデュードミニク・ブラン、カリーヌ・シラ、マガリ・ヴォック

タイトルとヴァンサン・ペレーズが監督というので気になって観た。ペレーズは「インドシナ」(カトリーヌ・ドヌーヴも素晴らしい!)や「王妃マルゴ」(イザベル・アジャーニも素晴らしい!)が好きかな?最近はハリウッド作品でも活躍している男優さん。「愛のめぐりあい」ではイレーヌ・ジャコブと共演していた。観る度に頭髪が薄くなっていらっしゃるけれど、何か印象を残す。

この作品はペレーズの奥様のカリーヌ・シラと共同の脚本による初監督作品のようだ。ドミニク・ブランは脇役ながらここでも素敵だった。でも、主役アンジェル役の女の子が素朴で透明感があって可愛かった。初めて知ったお方でモルガーヌ・モレという女優さん。優しい顔立ちと純粋な役柄がピッタリだった。

貧しい生家(田舎町)から家政婦として働きに出る事になるアンジェルが恋をする。たった一夜限りでその男性グレゴワールはその土地からアンジェルに別れも告げずに離れるのだけれど、アンジェルはずっと彼を思い続ける。あまりにも一途でひたむきな恋心。グレゴワール役はギョーム・ドパルデュー(ジェラール・ドパルデューの息子さん)でやっぱり何か大きな鼻とか体型など苦手なのだ。彼は「ポーラX」で有名だろうか。いつもの如く、こんな調子で可愛いアンジェルを眺めていた。天使の様な女性なので最後は天に召されてしまう...。

お話展開よりも、チョコチョコと流れる音楽に嬉しくなるのだった。先ず、レ・リタ・ミツコ!そして、アンジェルも歌うバルバラの「小さなカンタータ」で「わぁ~!」って嬉しくなった。そして、渋い聴いた事のある男性のお声...アラン・バシュンだったり。そして、最後はバルバラ自身が歌う「小さなカンタータ」で終えるのだった。映画が引き締まる様に感じた。セレクトさせていた挿入歌の趣味が好みに合った事で、ヴァンサン・ペレーズのポイントがアップした気がする。実に単純だけれど。

アンジェルが妻殺しの夫の共犯者として刑務所に送られるのは不当で、そんな事をも受け入れてしまうというか怒りを表さない、常に心の平静さを保つアンジェル...こんな美しい優しい心は悲しみと短い人生だった。でも、彼女のリンゴの髪の香りはグレゴワールの閉ざした心に優しく伝わって行ったようだ。



  1. 2005/03/15(火) 03:07:37|
  2. 恋愛ドラマ・ラヴロマンス|
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ペダル・ドゥース

2005-03-14.jpg

ペダル・ドゥース:PEDALE DOUCE
1995年 フランス映画 ガブリエル・アギヨン監督

出演:ファニー・アルダンパトリック・ティムシットリシャール・ベリミシェル・ラロック、ジャック・ガンブラン

とても面白い映画を愉しんだ。ファニー・アルダンが出ているので前から観たいと思っていた映画。やっと観る事が出来、それも予想以上に楽しかったので大満足!

ファニー・アルダンを初めて知ったのは「隣の女」。そして「日曜日は待ち遠しい」は封切り前から楽しみで、小さな映画館だったけれどスクリーンで観る事が出来て感激して帰ったものだ。最も最近観たアルダン作品は「永遠のマリア・カラス」。これも最高に素敵だった!この日記を綴り初め、やたらと登場するお名前であるジェレミー・アイアンズとの共演。アイアンズとは「スワンの恋」でも共演されていた。アルダンは実に素敵。今年56歳、まだまだ素敵になられると思う。こんなにお顔の皺が素敵に思えるお方はいない。大きなお口と眼差し、表情、全く衰えないスタイル...うん、とてもカッコイイ女性。

そんなアルダンがここでは、ゲイ・バーのマダム役エヴァ。でも、結婚している夫はゲイのエイドリアン(パトリック・ティムシット)が実にユニークな雰囲気を全編に漂わせている。流石!コメディアン出身のお方だ。そして、アレクサンドル(リシャール・ベリ)はゲイではないのにエヴァに恋をした為ゲイ・バーに出入りするようになり、それを知った奥様のマリー(ミシェル・ラロック)はすっかり勘違いをしてしまう...。そんなすれ違い、勘違いが全く湿っぽくなく描かれている。

普段(昼間)はスーツを着てお仕事もしっかりしているアンドレ(ジャック・ガンブラン)も、実は夜になるとエヴァのお店の常連。あのナヨっとした目とストリップ・シーンの可笑しさ。私は全くと言って良いほど同性愛に偏見が無いと思う。これまでにもそんなお友達が男性にも女性にも居たし、ゲイの男性の方の方が繊細な女らしさを身につけていたり...。この様な映画は賛否両論なのではないだろうか?日本だと。ところが、フランスでは大ヒット!ゲイ・カルチャーがもう文化としてある国は素敵だ。

そんなこの映画のオープニングもエンディングも私の大好きな曲が流れるのだ。それは、ミレーヌ・ファルメール★途中もダリダやヴィレッジ・ピープル...と選曲もそういう文化と関係している。ファションも鮮やかなで楽しかった。子供が欲しいけれど夫がゲイなので無理。そんなエヴァが一夜だけの浮気をアレクサンドルとした事で身篭もってしまう。堕胎を決めるエヴァに猛烈に反対するエイドリアン。二人で育てる事になり、その後もアレクサンドルとの関係も継続される様な不思議な三角関係。

エイドリアンは息子には「絶対に、ゲイにはさせない!」と真顔で言いながら運転。でも、後座席に座るちょっと大きくなった息子は口紅を塗って遊んでいた。そして、エヴァは笑っているのだ。素敵だと思った。そして、マリー役のミシェル・ラロックの「ぼくのバラ色の人生」(大好きな映画)での母親役を思い出したりも。


  1. 2005/03/14(月) 03:03:38|
  2. 同性愛・QUEERクィア映画・菫色の刻|
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スイミング・プール

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スイミング・プール:SWIMMING POOL
2003年 フランス/イギリス合作映画 フランソワ・オゾン監督

出演:シャーロット・ランプリングリュディヴィーヌ・サニエ、チャールズ・ダンス、ジャン=マリー・ラムール

まだ暗い早朝から複雑な面持ちで画面に向かう。大好きなお方の作品は何かゆっくりと観たいので静かな時間を選ぶ。いつもそう。小学6年生の時の「愛の嵐」の衝撃は今も私に付き纏って下さる。絶対的な好きを越えた存在の様なアーティストが数人居るのだけれど、シャーロット・ランプリングとはそんなお一人。偶に「あれまぁ~?」という作品にも出演されたりもするけれど、それでも観てしまう。

フランソワ・オゾン監督の「まぼろし」で久しぶりに公にも「名作」と讃えられる作品が生まれた。ランプリング健在なり!と。とても嬉しい!そして、続いてオゾン監督作品の「スイミング・プール」。やっぱり、良かった。「まぼろし」のお話の方が好きなのだけれど、「スイミング・プール」はより現実と妄想が交錯して観る者に様々な解釈をさせてくれる作品となっている。オゾン監督は緻密な計算を細部まで意図的にしている。英国人であるランプリング様のここでの役柄はロンドンからフランスの田舎町にやって来るサスペンス作家。なので、英語とフランス語での会話構成。「まぼろし」の時よりお痩せになっていた。神経質で気難しい独身の中年女性作家のサラ・モートン。その対称的な存在の女性ジュリー役はリュディヴィーヌ・サニエ

30歳を軽く越える年齢差のこの女性ふたり。「8人の女たち」から随分大人っぽくなったサニエの大胆な裸体にとても若さを感じた。私の好きな肢体とはやや異なるけれど綺麗だった。しかし!ラスト間近で予想もしていなかった(予備知識を敢えて持たずに観たもので)この撮影時、56歳か57歳であったランプリング様の裸体にクラクラした。先月、久しぶりに「評決」(ポール・ニューマンと共演)を観ていたので、この年月の経過をお顔や指の皺などは隠せない。でも、何も変わらない私にとっての「シャーロット・ランプリング」に驚愕のあまり泣いてしまった...その美しさに、私の信じてきた何かを見たかの様に。

最後にジュリアという若い女性が登場する...どこまでがサラ・モートンのお話なのか?と考えてしまうけれど、そこもオゾン監督の「色々とご自由に想像して楽しんで下さいね。」という様な意図だと思え、「やられたな。」って。

ランプリング様はこの作品でヨーロッパ映画祭の女優賞を受賞された。当然だろう!アカデミー賞に登場する女優様には表現出来ない、比類無き名女優に間違いない。オスカー俳優に好きな方々も多い。でも、賞に恵まれない名優も何と多く居られる事だろう!...そんな事を考えたりもしていた。



  1. 2005/03/07(月) 03:00:31|
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ギャングスター・ナンバー1

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ギャングスター・ナンバー1:GANGSTER NO. 1
2000年 イギリス/ドイツ合作映画 ポール・マクギガン監督

出演:ポール・ベタニーマルコム・マクダウェル、サフロン・バロウズ、デヴィッド・シューリス

どうも最近偶然遭遇する映画は英国!という感じ。元々好きな国なので嬉しいけれど、何かこの様な偶然性というか巡り合わせに不思議な喜びを感じたりしている。今回はギャングもの。マフィアものはフランス映画が好きなのだけれど、先日は「ゴッドファーザー」1~3(ヘルムート・バーガー様がお禿げの強欲な銀行家として出演されているのをまた観たかったので)を3夜連続で観ていた。長かったけれど退屈ではない。1と2は特にもう何度か観ている。アル・パチーノは3作共に出ていて、通して観ると凄さを痛感した。マーロン・ブランドはやっぱり渋いし...。

私には珍しくこの様な流れで今度は英国のギャングものの「ギャングスター・ナンバー1」。オープニングから何やら惹き付けられる楽曲で画面を観ていると、何と!マルコム・マクダウェルが登場。先日のテレンス・スタンプにも感じたけれど、タイトで渋いお年の重ね方をされていて格好良かったのだ。マルコム・マクダウェルと言えば「時計仕掛けのオレンジ」、「if...もしも」、「キャット・ピープル」...とかなりキワモノ的というか、そういう役がピッタリ。かなりのインパクトをあの容姿と役柄で植え付けられているお方である。マルコム・マクダウェルは55歳の年老いたギャングでその回顧的な展開として60年代の若き日にタイムトリップしたりする。その若き日の役はポール・ベタニーでまた、素敵なのだ。ベタニー(ジェニファー・コネリーちゃんのご主人でもある)の眼がクローズアップされると、何となくマクダウェルと似ている様な気もした...不自然さの無いキャスティングだったと思う。

ライバルの彼女役のサフロン・バロウズはモデル出身でもあるので、特に60年代の若き日のファッションやメイクなど、とても素敵だった。お話よりもそんなミーハー気分で愉しんでいると、中盤デヴィッド・ボウイ様の「ジーン・ジニー」のイントロ!!一人で観ていたけれどきっと奇声を発したと思う、凄く嬉しくって。でも、その曲はイントロが一緒だっただけの別の曲だった。この映画の音楽担当はサイモン・フィッシャー・ターナーであることが最後に分かり、納得。さらに気分は良くなった。モッズ~グラム・ロック~今日(30年の時間の流れがこのお話)までの、その各時代の雰囲気が音楽と共に楽しめる作品でもあった。そして、とにかくクール!ロンドン~パリ~ニューヨーク...とそれぞれの雰囲気というものがあるけれど、やっぱりロンドンは中学生の頃から夢見てきた異国なので、どうも根深い何かがあるようだ...スタイリッシュなクールな映像を音楽と共に愉しんだ。



  1. 2005/03/04(金) 02:56:38|
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ゴスフォード・パーク

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ゴスフォード・パーク:GOSFORD PARK
2001年 アメリカ映画 ロバート・アルトマン監督

出演:マギー・スミスヘレン・ミレンクリスティン・スコット・トーマス、エミリー・ワトソンジェレミー・ノーサムマイケル・ガンボンアイリーン・アトキンス

私の好きなアメリカの監督さんであるロバート・アルトマン。でも、70年代の作品はほぼ観ているのに、80年代後半から90年代作品は未見のものがポロポロある。「ショート・カッツ」は2度程観ているけれど、登場人物が多くてまた観なければ...。アルトマン監督は時々、この様な多くの豪華キャストで製作する。この2001年作品となる「ゴスフォード・パーク」もそんな映画だ。

アルトマンの描く人間喜劇が好き!とっても。私が屈折しているのかどうも、ゲラゲラ大笑いする様なコメディよりも、クスクス笑える作風を好む傾向が強いみたい。アメリカ人である監督が描くイギリス人というのかな?そんなブラック・ユーモアも嫌味が無いから愉しい。英国好きの私がクスクス笑えたり、同時にホロリとさせられる、そんな粋な映画。英国女優様の御大!マギー・スミスを始め、キャスティングも私好みな方々がズラリ~!でも、ここでも登場人物が多いので役名を覚えてお話の展開が理解出来るには3度観なくてはならなかった。

複雑なミステリー映画ではない。ここで描かれているのはやっぱり、多種多様な人間模様。上階にはブルジョワの伯爵や貴婦人たち。下階には執事やお仕えの方々。その優雅なカントリーハウス(ゴスフォード・パーク)である殺人事件が起こるのだけれど、この犯人探し云々よりも、この後の各人の反応の様を観て愉しいのだった。

マギー・スミスの風格、クリスティン・スコット・トーマスの華麗さ、エミリー・ワトソンの存在感、ヘレン・ミレンの巧さ、ジェレミー・ノーサムの歌...と見所いっぱい。貴族達のお衣装も美麗ながら、メイドさん達の制服もとても可愛かった。殺されてしまうウィリアム卿は憎まれ愛され...。その夫人は涙一つ零さない。そして、人は噂話が好きなのだなぁ~とも思った。それは貴族も従者も同じ。可笑しい。

英国はアガサ・クリスティ、アルフレッド・ヒッチコックの国でもある。そして、英国人のどこかねじ曲がったシニカルさと優美さを辿ると、やっぱりシェイクスピアの国なのだから~って思え、またニヤリとしてしまう。また、観ようと思う。


  1. 2005/03/01(火) 02:51:07|
  2. 女性映画・群像劇・映画愛・家族ドラマ|
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