★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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トーク・トゥー・ハー

2005-02-27.jpg
トーク・トゥー・ハー:HABLE CON ELLA
2002年 スペイン映画 ペドロ・アルモドバル監督

出演:ハヴィエル・カマラ、レオノール・ワトリング、ダリオ・グランディネッティ、ジェラルディン・チャップリンカエターノ・ヴェローゾ

いつもながら奇抜で独自の愛と性を描く監督さんだと考え込んでしまった。「オール・アバウト・マイ・マザー」もとても良かったけれど、この「トーク・トゥー・ハー」も良かった。でも、かなりの問題作だと思う。何か全てに納得出来ないけれど、この様な愛のかたちがあってもいいと思うし、実際あるだろう。

バレリーナのアリシア役のレオノール・ワトリングはとても可愛いお方だ。一方的に恋していた主人公のベニグノは看護士で、事故で4年間昏睡状態となる彼女を優しくずっと介抱し、彼女の好きな映画を観に行ってはその感想を報告する。綺麗に身体を拭きお化粧もしてあげる...意識は無い彼女なのに。あるサイレント映画がきっかけで、まさか!?の行為を彼は犯す。ここが問題...。良いとか悪いとか、そういう事は考えたくない。この様な「愛」もあると。彼は心から彼女を愛していたのだろうから。でも・・・?

同じ境遇に遭う友人マルコの「愛」もある。こちらは理解しやすいのかもしれない。この映画は犯罪を問うたものではない。最後にベニグノは自らの命を絶つ。蘇生したアリシアの事を知らされないままに。彼の事をストーカー的変態と評するお方もいるだろう。それ程、強烈なお話展開なので。でも、ふと、エドガー・アラン・ポーや川端康成の描いた小説が脳裏を掠めたりする私は、この映画は好きだと言える。

スペイン映画と言えば、カウロス・サウラ監督の「カラスの飼育」はとても、とても大好きな映画。その中でアナ・トレントちゃんのお母さん役を演じていたジェラルディン・チャップリンが出演されていて嬉しかった。個性的な好きな女優様。ドミニク・サンダ様と共演された「二人の女」、もっと古くは「ドクトル・ジバゴ」等好きな作品に多数出ていらっしゃる。かのチャップリンの娘さんでもある。

音楽も(カエターノ・ヴェローゾなど)素晴らしく効果的だった。覚えにくいお名前だけれど、マルコ役のダリオ・グランディネッティというお方を初めて知った。舞台を観ながら泣くシーンがとても印象に残っている。ベニグノの棺にはお母さんとアリシアの写真を一緒に入れてあげたと語る。ベニグノにとって、愛した女性はこの二人だったのだから。純粋過ぎる事の罪でもあるのだろう...不思議な優しい映画だ。
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  1. 2005/02/27(日) 02:47:19|
  2. 恋愛ドラマ・ラヴロマンス|
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仮面の男

2005-02-26.jpg
仮面の男:THE MAN IN THE IRON MASK
1998年 アメリカ映画 ランドール・ウォレス監督

出演:レオナルド・ディカプリオジェレミー・アイアンズジョン・マルコヴィッチジェラール・ドパルデューガブリエル・バーンアンヌ・パリロー、ジュディット・ゴドレーシュ

もっと早く観れば良かった~!とても楽しかった。レオナルド・ディカプリオのファンの方は多いと思うので、脇を固める四銃士の中年名優様たちの存在感を感じて頂けたと思う。私は逆なので、あまり興味の無かったディカプリオの良さを感じる事が出来た。でも、お目当てはジェレミー・アイアンズガブリエル・バーン

アレクサンドル・デュマの「鉄仮面」の映画化なので、フランスのルイ14世時代の歴史劇。この映画の主役はアイアンズ(アラミス)、マルコヴィッチ(アトス)、ドパルデュー(ポルトス)、バーン(ダルタニアン)の四銃士だ。うん!間違いない。でも、明らかに肌の艶などの違うお若いディカプリオも二役を好演していたと思う。ルイ14世と双子の幽閉されていた鉄仮面の弟フィリップを。

好きな作品によく出演されているけれど、どうも苦手なドパルデューも滑稽な役柄で可笑しかった。やっぱり上手い役者さんだ。頭は禿げているけれど渋い演技を見せるマルコヴィッチはここでも素晴らしかった。バーンはここではブロンドの横分けの長髪で今まで観た作品中、最も美しかった。大好きなアイアンズは、やっぱり素敵~!ドパルデューって大きいのだけれど、身長はアイアンズが一番高かった。スラリと凛としていらっしゃる。お髭の感じや神父という役柄からロバート・デ・ニーロと共演した名作「ミッション」を思い出したり。最後の方でこの中年四銃士が若い騎士に走り立ち向かって行くシーンでは泣いてしまった。でも、4人とも生きていた。その勇姿に若い騎士達は圧倒されてしまう。勇者達の美!

結構、コメディっぽいシーンも多くクスクス笑ったりもした。皇后様にはアンヌ・パリローだったのも嬉しかった。でも、もう母親役をされるお年になってきたのだぁ...と。でもまだまだお綺麗だ。「ニキータ」が代表作かもしれないけれど、私は髪の長いアンヌ・パリローが好き。華奢な身体で色んな役をこなすお方だ。アラン・ドロンとの「危険なささやき」やダニエル・オートゥイユとの「悪魔の囁き」、デビュー作の「ガールズ」(これは試写会のチケットが当選して母と行ったのだ)、音楽は10ccだった。内容はあまり覚えていないけれどラブリーなハイティーンの女子達の青春ものだった。でも、テーマ曲は今でも浮かぶ。

偏見は損をする。そして、この映画は四銃士の見事な揃え方に勝利あり!また、観ようと思う。今度はもっとお衣装などもじっくりチェックしたり、アインアズの馬車に駆け乗るシーンの格好いいシーンとか...。ジュディット・ゴドレーシュも可愛かったし(自殺してしまうけれど)。

英仏米から個性的な演技派が揃って見応え充分。満足、満足な見終えた後の気分も良い作品だった。名作かと言われるとそんなのは後回し~っていう感じ。見所が多いのは何度も楽しめるから好き。


  1. 2005/02/26(土) 02:38:50|
  2. 歴史劇・時代劇・西部・開拓史劇|
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『仮面の男』 ランドール・ウォレス監督 (1998年)

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仮面の男:THE MAN IN THE IRON MASK
1998年 アメリカ映画 ランドール・ウォレス監督

出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコヴィッチ、ジェラール・ドパルデュー、ガブリエル・バーン、アンヌ・パリロー、ジュディット・ゴドレーシュ

もっと早く観れば良かった~!とても楽しかった。レオナルド・ディカプリオのファンの方は多いと思うので、脇を固める四銃士の中年名優様たちの存在感を感じて頂けたと思う。私は逆なので、あまり興味の無かったディカプリオの良さを感じる事が出来た。でも、お目当てはジェレミー・アイアンズとガブリエル・バーン!

アレクサンドル・デュマの「鉄仮面」の映画化なので、フランスのルイ14世時代の歴史劇。この映画の主役はアイアンズ(アラミス)、マルコヴィッチ(アトス)、ドパルデュー(ポルトス)、バーン(ダルタニアン)の四銃士だ。うん!間違いない。でも、明らかに肌の艶などの違うお若いディカプリオも二役を好演していたと思う。ルイ14世と双子の幽閉されていた鉄仮面の弟フィリップを。

好きな作品によく出演されているけれど、どうも苦手なドパルデューも滑稽な役柄で可笑しかった。やっぱり上手い役者さんだ。頭は禿げているけれど渋い演技を見せるマルコヴィッチはここでも素晴らしかった。バーンはここではブロンドの横分けの長髪で今まで観た作品中、最も美しかった。大好きなアイアンズは、やっぱり素敵~!ドパルデューって大きいのだけれど、身長はアイアンズが一番高かった。スラリと凛としていらっしゃる。お髭の感じや神父という役柄からロバート・デ・ニーロと共演した名作「ミッション」を思い出したり。最後の方でこの中年四銃士が若い騎士に走り立ち向かって行くシーンでは泣いてしまった。でも、4人とも生きていた。その勇姿に若い騎士達は圧倒されてしまう。勇者達の美!

結構、コメディっぽいシーンも多くクスクス笑ったりもした。皇后様にはアンヌ・パリローだったのも嬉しかった。でも、もう母親役をされるお年になってきたのだぁ...と。でもまだまだお綺麗だ。「ニキータ」が代表作かもしれないけれど、私は髪の長いアンヌ・パリローが好き。華奢な身体で色んな役をこなすお方だ。アラン・ドロンとの「危険なささやき」やダニエル・オートゥイユとの「悪魔の囁き」、デビュー作の「ガールズ」(これは試写会のチケットが当選して母と行ったのだ)、音楽は10ccだった。内容はあまり覚えていないけれどラブリーなハイティーンの女子達の青春ものだった。でも、テーマ曲は今でも浮かぶ。

偏見は損をする。そして、この映画は四銃士の見事な揃え方に勝利あり!また、観ようと思う。今度はもっとお衣装などもじっくりチェックしたり、アインアズの馬車に駆け乗るシーンの格好いいシーンとか...。ジュディット・ゴドレーシュも可愛かったし(自殺してしまうけれど)。

英仏米から個性的な演技派が揃って見応え充分。満足、満足な見終えた後の気分も良い作品だった。名作かと言われるとそんなのは後回し~っていう感じ。見所が多いのは何度も楽しめるから好き。


  1. 2005/02/26(土) 02:38:13|
  2. 文芸・文学作品|
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イギリスから来た男

2005-02-25.jpg
イギリスから来た男:THE LIMEY
1999年 アメリカ映画 スティーヴン・ソダーバーグ監督

出演:テレンス・スタンプピーター・フォンダ、ルイス・ガスマン、レスリー・アン・ウォーレン、ジョー・ダレッサンドロ

ヘルムート・バーガーやマチュー・カリエールは違うけれど、私の好きな男優様は英国人に多いと先日も思った。この「イギリスから来た男」の監督さんを知ったのはジェレミー・アイアンズが主演というので観た「カフカ/迷宮の悪夢」。御贔屓の監督さんではないけれどチョコチョコ観ている。でも、この作品は観なければ!という使命感の様なものを感じながらというもの。

監督云々ではない。全てはテレンス・スタンプが主役だから!ミーハーな私は美麗な俳優様が大好き。このテレンス・スタンプは決して麗人系ではない。では、何故?こんなに好きかと言うと詳しくまだ分からないけれど、あの眼に惹き付けられるのは確か。初めて知ったのは「コレクター」、たまらなく大好きな映画だ。捕らえられたいと思うもの(ちょっと危ない発言かも...)。

「言え、言うんだ、ジェニーのことを。」と声だけのオープニング。そして、ザ・フーの音楽と共に現れるテレンス・スタンプ!このオープニングを繰り返し観てしまう。格好良すぎ!お話はあまりどうでもいいかな?っていうと変だけれど、この60年代から今も現役のある種、英国俳優の伝説というかイコンの様な存在のお方。きっと、監督さんはファンなのだと思う。そして、流れる60年代の楽曲達、時間軸を効果的に巧く描き(最初は解りにくかったけれど)、68年の「夜空に星のあるように」のシーンもフラッシュバックして表れるのだ。これは、テレンス・スタンプの為に作った様な作品。なので、全編を通して渋過ぎる!もっと観たかった。

この時、スタンプは60歳。頭髪は真っ白だけれど、あの眼光と時折見せる哀愁感...どこか屈折しているあの感じ。英国の音楽が好きなのも何か関係していると思えてならない屈折感が好き。娘の復讐劇なのだけれど、何故殺されたのか?その訳が知りたかった。頭の中では何度もその張本人を撃ち殺す妄想を抱くけれど、最後は経緯を聞き命を奪わなかった。それは、幾度もフィードバックする6歳の時の娘の顔と言葉...さり気なく素敵な表情をするのだ、またここで。寡黙でクールなスタンプとは対称的に、実に情けないその敵にはピーター・フォンダ。これまた、60年代の米国のヒーロー。でも、私はピーター・フォンダはあまり興味が無いので、ここでもポイントは上がらないままだった(ピーター・フォンダのファンの方に叱られるかも...)。

個人的にもう一つ嬉しかったのは、ちょっとした役だけれどジョー・ダレッサンドロが出ていた事。アンディ・ウォーホルやセルジュ・ゲンスブールの映画で主役だったお方。どうにか素敵に年老いていらした。お若い頃のお顔とサラリとした髪は好きだったりする。

それにしても、やっぱり、私は「眼」を重視してしまう様だ。視線の鋭さや眼の動きにとても反応し易い。そして、そんな方に好きな方がとても多い。と再確認出来て嬉しい。何だかとても長くなってしまった。


  1. 2005/02/25(金) 02:33:24|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
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ボッカチオ'70

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ボッカチオ'70:BOCCACCIO '70
1962年 イタリア映画 マリオ・モニチェッリフェデリコ・フェリーニルキノ・ヴィスコンティビットリオ・デ・シーカ監督

出演:マリサ・ソリナス、ジェルマーノ・ジリオーリ、アニタ・エクバーグ、ペッピノ・デ・フィリッポ、ロミー・シュナイダー、トーマス・ミリアン、ソフィア・ローレン、ルイジ・ジュリアーニ

なんて豪華~!とやっぱりウットリ。ヴィスコンティ作品(それも、ロミーを観たいばかりに)が収録されていると知り観てから、かなり暫く観る機会が無かったのだけれど、今こうして再会出来てとても、とても嬉しい!簡単にメモしておこう~っと。今では、好きな監督さんばかりなので、とても長くなりそうだから。

14世紀のイタリアのかのボッカチオの「デカメロン」をテーマにイタリアの4人の巨匠監督達で構成された、4話のオムニバス映画。でも、やっぱり第3話が好き!お婆さんになっても、ヴィスコンティの映画を何度も何度も観ていると思うくらいに大好き!(でも、4話ともそれぞれ美しく愉しいと断言しておかなくては。)

4つのお話のタイトルは、「レンツォとルチアーナ」(モニチェッリ)、「アントニオ博士の誘惑」(フェリーニ)、「仕事中」(ヴィスコンティ)、「くじ引き」(デ・シーカ)。女優様陣がとにかく豪華絢爛!お衣装から装飾、美しい色彩の中で、さらに煌びやかに輝くお方ばかり。でも、やっぱり、ロミー贔屓な私。この頃はまだ20代なのでとてもお若いなぁ~。可愛らしい。10年後、同じくヴィスコンティの「ルートヴィヒ/神々の黄昏」に出演されるけれど違う魅力をさらに漂わせていた。ロミー・シュナイダーは稀なる高貴な美しさ。ただ美人さんの女優様には興味がないのは、きっと10代の頃にこの様に素晴らしき個性美と存在感を備え持つ女優様を知ったからだとも思う。ロミーは不幸な死を迎えてしまうけれど、こうして映画の中でお会い出来るので幸せだ。

ロミーの事ばかり綴りそうなので、音楽について。これまた素晴らしい!ピエロ・ウミリアーニ、ニーノ・ロータ、アルマンド・トロヴァヨーリが担当!(ロータはフェリーニとヴィスコンティの2話を担当)。

ロミーの「チャオ...」と右目に大きな一粒の涙を浮かべるシーンの美しさ!真珠のネックレスをしているのだけれど、その涙の方が美しい~と思えるくらい。

嗚呼、幸せ、幸せ★やっぱり、欧州映画が好き。

表紙にマリサ・ソリナスが載っていないのは、劇場公開時は3話作品(マリオ・モニチェッリ作は省かれていたそうだ!)として公開されていたからだろうか?公開時に忠実にってちょっと変だし...だいたい、よく再販されるジャケットに納得いかない事の多い我が儘な私ではある。


  1. 2005/02/24(木) 02:29:00|
  2. 短編・オムニバス映画|
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めぐりあう時間たち

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めぐりあう時間たち:THE HOURS
2002年 アメリカ映画 スティーヴン・ダルドリー監督

出演:ニコール・キッドマンジュリアン・ムーアメリル・ストリープエド・ハリス、クレア・デインズ

ニコール・キッドマンヴァージニア・ウルフ役!?...ビックリ!あの冷たく美しいお顔が別人の様だった。つけ鼻を施しての好演だった。最初の頃はあまり好きでは無かったのだけれど、段々好きになって行くお方。(トム・クルーズとお別れしてからの作品達は特に好きなのは何故だろう...)。

シャーロット・ランプリング様の「まぼろし」はここ数年の作品中、最も感動した作品だったけれど、私の中では並んだ様に思う、この「めぐりあう時間たち」。おそらく、ヴァージニア・ウルフが好きなのでって自分でも分かる。

この作品でニコール・キッドマンは主演女優賞(アカデミー)を獲得されて良かった。でも、ジュリアン・ムーアメリル・ストリープエド・ハリス、クレア・デインズという素晴らしい存在無くしてはこの作品はここまで私を魅了したとは思えない。複雑なストーリー展開だ。だって、1923年のロンドン、1951年のロス、2001年のN.Y.という時間の流れ。その中で3人の女性達に共通するものは「ダロウェイ夫人」(ヴァージニア・ウルフ著)。難しい構成を2時間弱でまとめているので、何度も観なくてはならなかった。でも、確信的な事はクラリッサ・ダロウェイという女性が好きなのだ!と。

「ダロウェイ夫人」という映画も好き。この中でダロウェイ夫人を演じるのは英国の至宝的女優様のお一人!ヴァネッサ・レッドグレーヴ様だった。そういえば、「オルランド」もヴァージニア・ウルフもので、ティルダ・スウィントンが素晴らしく凛々しかった。ティルダはデレク・ジャーマン作品にも欠かせないお方である。う~む、やっぱり私はヴァージニア・ウルフ作品がお気に入りなのだ。

それにしても、見終わってとても重い気分になる。映画の感動にも様々。狂気が生と死の狭間で彷徨する...そんな苦悩の中でどの選択をして生きていくのかは、人間独り独り...。


  1. 2005/02/22(火) 02:23:58|
  2. 女性映画・群像劇・映画愛・家族ドラマ|
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草原の輝き

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草原の輝き:SPLENDOR IN THE GRASS
1961年 アメリカ映画 エリア・カザン監督

出演:ウォーレン・ビーティナタリー・ウッド、パット・ヒングル

ナタリー・ウッドは美しいまま早くに世を去ってしまった銀幕の名花のお一人だと思う。おしゃまな子役時代から10代、20代とめきめきと美しさを増していく。「理由なき反抗」も代表作だと思うけれど、私はこの「草原の輝き」がとても好き。嘗ては相手役のウォーレン・ビーティは全く興味が無く対して覚えてもいないくらいだった。ナタリー・ウッドの思春期の大人になる手前の恋心が痛い程印象的だった。

いつもの如く、今だと相手役のウォーレン・ビーティも気持ちを抑えて進学...という今の時代の若者とは違う純愛ものを好演していたと思える(お二人とも、実生活では恋多き方々だったようだけれど)。初々しいお二人の存在、特にナタリー・ウッドの美しさと恋の病を素晴らしく表現した幾つかの忘れられないシーンがある。

ナタリー・ウッドは40代という若さで水死してしまった...とても残念に思う。シリアスな作品のみならず、コミカルな演技もとてもキュートだった。「グレートレース」とか大好き!(ジャック・レモンがまた最高!)ロバート・レッドフォードと共演した「雨のニューオリンズ」も素敵だし、とにかく綺麗だった。

「草原の輝くとき、花美しく咲くとき、再びそれは帰らずとも嘆くなかれ、その奥に秘められし力を見出すべし。」というワーズワースの詩がラストに流れる...その言葉とほろ苦い青春の悲哀に胸がいっぱいになる。後追いながら、私が好きな青春映画の一つだと思う。

監督は「欲望という名の電車」「エデンの東」などでも有名なエリア・カザン。50年代に「赤狩り事件」により、引退後も亡くなった(2003年)今日も、アメリカの映画関係者の方々にでさえ、一部では今なお批判され続けているという...。


  1. 2005/02/19(土) 22:22:37|
  2. 青春映画・学園・寄宿学校もの|
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シベールの日曜日

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シベールの日曜日:CYBELE OU LES DIMANCHES DE VILLE D'AVRAY
1962年 フランス映画 

監督:セルジュ・ブールギニョン 出演:ハーディー・クリューガーパトリシア・ゴッジ、ニコル・クールセル

おそらく最も号泣した作品はこの「シベールの日曜日」(今のところ)。また放送された。嬉しいけれどやっぱり号泣...暫く何も出来なくなってしまうのだ。夜の放送で良かった。

初めて観た時はシベール(フランソワーズ)にばかり感情移入していたと思う。そして、「可哀想なシベール...。」と。しかし、今はピエールもその恋人のマドレーヌもあまりにも悲しい結末だと痛感する。そして、同時に今はとても多くの世間の目に対する怒りの様なものさえも。マドレーヌはピエールをとても愛していた。戦争の恐怖から記憶を失い精神を病むピエールが少女と無邪気な笑顔で楽しく過ごしている様子をそっと見つめて優しい面持ちで戻っていくシーンなどでもよく分かる。(実際、お話がまだまだ続くと問題も生じるのかもしれないけれど。)

こんな風に考えるとどちらかの死が必要だったのだろうと思う。生の苦悩から少し開放されて来たピエールにとって、12歳の少女の存在は光の存在。一緒に少年に戻っていた。でも、傍目には大人と少女。この光景は好奇の眼差しと邪推により噂となる。そして、悲劇の結末が近寄ってくる。

12歳のパトリシア・ゴッジだったからこその可愛らしさ。でも、時々大人びた物言いと眼差しを向ける。兎に角可愛い!それにしても、本名を封印されフランソワーズとして寄宿学校にあずけられる孤独な少女の心の空虚さなど大人は分かりはしない(私だって)。唯一、お互いの孤独を埋め合わせる事の出来る存在であったピエールとシベール。何よりも美しいモノクロの映像と音楽がその心の清らかさを物語っていたと思える。

教会の風見鶏を勝手に取ったりは良くないけれど(きっと、元に戻した様に思うけれど...)、シベールにとって生まれて初めてのクリスマスの夜(楽しい)だった。小さな箱の中に本名を記した紙切れにはCybeleと。大地と樹木の古代の神の名だそうだ。美しい響き、シベール。初めての楽しいクリスマスは最悪の記憶となりシベールの「もう私には名前は無いの。」と泣くあの顔が忘れられない...。また、目が腫れる位に泣いてしまった。そして、私の「森」のイメージにはどうしても欠かせない映画であるのだと強く感じた。フランソワーズ...私の好きな森の妖精の様な名でもある。


  1. 2005/02/18(金) 18:46:04|
  2. 少年・少女映画(『クララの森・少女愛惜』へ!)|
  3. トラックバック:0|
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あゝ結婚

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あゝ結婚:MATRIMONIO ALL'ITALIANA
1964年 イタリア映画 

監督:ビットリオ・デ・シーカ 出演:ソフィア・ローレンマルチェロ・マストロヤンニ、アルド・ブリージ

ソフィア・ローレン。若い頃は、この素晴らしきイタリアを代表する女優様が何故か苦手だった。理由はあまりにも短絡的というか馬鹿げた偏見(あるいはコンプレックス?)によるものだったと今なら思える。そう!あの肉感的なプロポーション。スレンダーな女優様が基本的に好きな傾向には変わりはないけれど、この「ああ結婚」のヴァイタリティ溢れる女性をランプリング様が演じる事は出来ない。また、それは全く異質の作品となるでしょうから。

出来るだけ、様々なものを受け入れたい。私も丸くなったというか年を重ねたお陰で今はこうして色々な作品を鑑賞しては愉しむ事ができるのだ。初めて観たソフィア・ローレンは「ひまわり」だった。そのコンビによる作品ながら、こちらはちょっとコメディ風とも言える作風。

さて?タイトルの「ああ結婚」の"ああ"に含まれるものが分かった気がした。ソフィア・ローレンは娼婦役。娼館に通っていたマルチェロ・マストロヤンニにとっては、数居る愛人達の一人にすぎない女性(ソフィア・ローレン)と結婚させられてしまうという物語。それも実は3人の隠し子が居た。「結婚」にも様々、夫婦にも様々...そんな思いで観ていた。

最後に「やったわぁ~!」という様な生き生きとした笑顔のソフィア・ローレンと、「まあ仕方ないかぁ...う~む」といった表情のマストロヤンニ。そして、後ろには3人の子供達で家族写真を撮る様なシーンで、私はもうクスクス笑ってしまった。

そして、全編を流れるユニークな音楽がまた最高だった!アルマンド・トロヴァヨーリだものなぁ~ってとても愉しい気分になった。やっぱり、イタリア映画は独特。もちろん、各国ならではの雰囲気というものがあるのだけれど、この楽天的というか悲哀を描いてもポップというのだろうか?

マストロヤンニはとても好き。観た作品につまらないと思ったものはない。ヴィスコンティやフェリーニ作品はもちろん、晩年の年老いてからのものも。主張し過ぎないのに存在感を残すのだ。ちょっとしたゲスト参加の僅かのシーンですら、「いいなぁ~マストロヤンニ。」って思ってしまう。こんな役者様がだんだん居なくなってしまうのだろうなぁ...。


  1. 2005/02/15(火) 18:26:51|
  2. コメディ・ロマンティックコメディ|
  3. トラックバック:0|
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耳に残るは君の歌声

耳に残るは君の歌声耳に残るは君の歌声:THE MAN WHO CRIED 
(2000年・イギリス/フランス合作映画)

監督:サリー・ポッター 出演:クリスティーナ・リッチ、ジョニー・デップケイト・ブランシェット、ジョン・タトゥーロ、クローディア・ランダ=デューク

ロシアで父と暮らす貧しいユダヤの少女フィゲレ。この幼女役のクローディア(クラウディア)という少女がとても可愛かった。前歯が抜けている場面とか子供特有の動きにキュンとなる。フィゲレはロシアからロンドン、フランスと成長しながら生きる。大きくなった役がクリスチナ・リッチだ。ジョニー・デップは少ししか出てこなくて台詞も大してないのだけれど、存在感を残していた。

クリスチナ・リッチって10歳位から子役として順調に演技力を身につけている。何かを感じさせる人だ。小さくて丸っこい体型と大きな瞳も個性に思う。私はこの作品の中では断然!ケイト・ブランシェットが好きなので彼女の鮮やかでしっかりとした存在感、巧さを感じさせる演技にうっとりするのだった。ケイト・ブランシェットが大きいのでクリスチナ・リッチと並ぶと凄い身長差だった。

ジョン・タトゥーロは「愛のエチュード」(チェスの名手役)でとても感動した。今作ではオペラ歌手の役だった。アメリカ人ながらヨーロッパ映画にもよく出演されるのが何か分かる気がする...どことなく顔つきが暗く決して陽気な快活さではない。ナイーヴな繊細な演技の出来る男優様だと思う。ケイト・ブランシェットは最初、イギリス人だとばかり思い込んでいたのだけれど、オーストラリア出身だと知った。ニコール・キッドマンもそうらしい。

最近、自分で少し気づいた事。どうも好きな男優様は英国人に多い...という傾向を。女優様は世界中に数え切れない位に存在するけれど。英国はやはり私の中でとても大きな影響というか何かを与え続けているのだろう。

お話がすっかり逸れてしまっている。この映画、最後は幼い頃に離ればなれになったお父さんにやっと出会うことが出来るフィゲレ(スーザン)。でも、その時はもう病床のお父さんだった。涙を流しながら美しい歌声で歌う...その静かな描写は父と娘の心の動きを優しく包んでいた。

しかし、この映画は本来4時間位の超大作だったのでは?と思えた。もしかして、カットされたシーンにもっと素敵なものがあったのでは?...という様な感想も。


  1. 2005/02/14(月) 18:28:45|
  2. 女性映画・群像劇・映画愛・家族ドラマ|
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若草物語

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若草物語:LITTLE WOMEN
1994年 アメリカ映画 

監督:ジリアン・アームストロング 出演:スーザン・サランドンウィノナ・ライダークレア・デインズトリニ・アルバラードキルステン・ダンスト、サマンサ・マシス、ガブリエル・バーン、クリスチャン・ベイル、エリック・ストルツ

ルイザ・オルコットによる原作は有名。そして、映画化も今作で4度目となるもの。何度観ても泣いてしまう。主人公の次女ジョー役のウィノナ・ライダーが生き生きとあまりにも素晴らしい!母親役がスーザン・サランドンである事も嬉しいキャスティングなのだけれど、何度も観ているとみんなそれぞれ素敵で仕方がない。そんな映画。原作に忠実なストーリー展開なので19世紀半ばのお衣装や家具などを見ているだけでも美しい。

キルステン・ダンストがエミーの幼女時代役で出演しているのも見所かもしれないけれど、私は実は三女の死んでしまうベスを演じるクレア・デインズがとても好きだったりする。ジョーとは対称的な女性(少女)を演じている。

ウィノナを中心に他の出演者皆が存在感があって鮮やかな傑作に思う。特にガブリエル・バーンの演じる貧乏な哲学者フレデリックには驚いたものだ。だいたい、彼の印象は強烈でどこか悪魔的というか凄味を感じさせるイメージが強かった。それは、あまりにもかの「ゴシック」(ケン・ラッセル)でのバイロン卿の印象が色濃く焼き付いているからだと想像出来る。まだ未見ながら「仮面の男」にもジェレミー・アイアンズと共に出演している様なので早く観てみたいと思っているところ。ここでのフレデリックの様な人間(性別を問わず)がとても好きだ。なので、最後にジョーと結婚して学校を開校するという終わりは実に美しく胸に響く。

それにしても、ウィノナ・ライダーって可愛いだけではなく、しっかりとした演技力もあるお方だなぁ~っていつも思う。よく分からない事件や不運もあったけれど、まだまだお若いし、これからさらに素敵な女優様になって頂きたいお方。



  1. 2005/02/13(日) 18:18:46|
  2. 文芸・文学作品|
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ゲッタウェイ

2005-02-12.jpg

ゲッタウェイ:THE GETAWAY
1972年 アメリカ映画 

監督:サム・ペキンパー 出演:スティーヴ・マックィーンアリー・マッグロー、ベン・ジョンソン、アル・レッティエリ
この偉大なるアメリカの名優!スティーヴ・マックィーンを今頃「凄い!凄い!」と色々観てはワイワイ言っている私。この作品での共演は「ある愛の詩」で涙したアリー・マッグロー。実生活でもご夫婦だったお二人なのだなぁ~とかミーハーな眼差しも。

マックィーンはスタントマン無しで危険なシーンをこなす。でも、ただのアクション・スターでは無かった。もう亡くなってしまってとても残念に思う。だいたい、アクションものを好んで観るタイプではないけれど、観るとドキドキ、ハラハラと魅入ってしまう。私が単純というのもあるけれど、そこが映画の面白さなのだろう。

しかし、こういう犯罪ものというと「俺たちに明日はない」が直ぐに浮かぶ。かっこいい~!思わず二人を応援してしまっているのだ。ボニーとクライド!フェイ・ダナウェイは好きな女優様。マックィーンと共演した作品では「華麗なる賭け」がとても好き。甘い旋律のテーマ曲も美しいし、粋なのだ。

この「ゲッタウェイ」でも絶対に二人とも実際に怪我や傷を負ったのでは?というシーンが随所に出てくる。強盗犯で常に狙われ逃げ回らなければならないので危険の連続。でも、やっぱりここでも二人の逃亡を応援してしまう。「俺たちに明日はない」や「ボウイー&キーチ」の壮絶なラスト・シーンの印象も強いけれど、この「ゲッタウェイ」のラストの、埃まみれの二人が肩を寄せ合いながら国境を越えて歩いて行くシーン...ジーンとする美しい場面だと思う。アリー・マッグローの細く美しい長い脚も印象的だった。


  1. 2005/02/12(土) 18:14:04|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
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恋愛日記

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恋愛日記:L'HOMME QUI AIMAIT LES FEMMES
1977年 フランス映画 

監督:フランソワ・トリュフォー 出演:シャルル・デネナタリー・バイブリジット・フォッセー、ジュヌヴィエーヴ・フォンタネル、ネリー・ボルゴー

トリュフォー監督も好きな監督なので好きな作品はとてもいっぱい。この「恋愛日記」は中でも凄く好きでもない。でも、面白く観てしまう。

主人公のプレイボーイなベルトラン。彼は常に女性に執着していて...まぁ「女好き」とか「女たらし」という男性。それは本人の全く意識してではなく本能なのか?女性の私には分かり得ない何かがあるのかもしれない。個人的にこの様な男性は嫌いだけれど、このベルトランなる男性の女性遍歴、トラブルや数々のエピソードがテンポ良く描かれていて、すっかり面白く観てしまうのだ。流石!トリュフォーというところ。

このベルトラン、遂にはこの自らの恋愛体験を小説にしてしまう。その本のタイトルは「恋愛日記」。この時期のトリュフォー作品によく出ていたナタリー・バイや、ブリジット・フォッセーも出ているのだけれど、私は中でもジュヌヴィエーヴ・フォンタネルがお気に入り。少しマリー・ラフォレとマリー・トランティニィヤンを足してどうにかした様な個性的な美人。

ベルトラン役はシャルル・デネ。エラの張った角張ったやや神経質そうなお顔立ち。この方も好きな作品に色々顔を出しているお方である。「黒衣の花嫁」「私のように美しい娘」(トリュフォー)、「マイ・ラブ」「愛よもう一度」(ルルーシュ)や「死刑台のエレベーター」や「Z」など...。

最後はこのベルトランは死んでしまうのだけれど、そのお葬式には関わった女性達がみんなそれぞれの面持ちで別れを告げる。結局みんなに愛されていた、何とも幸せな男性。特にこのシーンが愉しく滑稽にも思えた。

以前、ある知人から聞いたお話を思い出した。その女性もお付き合いしていた男性は自分の彼女だった方のお写真を貼って保存しているという!何とも気持ち悪い~と思ったものだけれど、この映画を観るとその男性もきっとそれぞれの女性を彼なりに愛していたのだろう?...とか。色んな性癖を持つ者、変わり者は多いのだ。


  1. 2005/02/11(金) 18:06:56|
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歌え!ロレッタ愛のために

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歌え!ロレッタ愛のために:COAL MINER'S DAUGHTER
1980年 アメリカ映画 

監督:マイケル・アプテッド 出演:シシー・スペイセクトミー・リー・ジョーンズ、ビヴァリー・ダンジェロ、レヴォン・ヘルム

この映画でシシー・スペイセクはアカデミー賞の主演女優賞に輝いた。私がシシーを好きになったのは「キャリー」から。26才で高校生役を演じたとTVの解説者の方が語っていたのを聞き驚いたものだった。大人なのに少女っぽい。それもちょっと風変わりな雰囲気。ミア・ファローもそうだけれどこういうタイプの女優様も好きなのだ。初めて観た時、この「歌え!ロレッタ愛のために」は今一つピン!と来なかった。でも、今見ると夫婦の絆が支えとなって、実在のカントリー歌手、ロレッタ・リンをシシーは見事に演じているのだと感動する。歌も全てあの少しハスキーで少女っぽい声で。

最近まで全く興味の無かったトミー・リー・ジョーンズが夫役。最近、やっと凄い役者さんなのだと感じる様になってきた。それにしても、DVDのジャケット良くないなぁ~って。そんな事はしょっちゅう思うのだけれど。この映画の中でも中盤からスターになって大きな舞台に立つ時のロレッタは濃いブラウンの鬘とメイクもしっかり。でも、普段のノーメイク風のシシーの方がずっと可愛くて好きだ。ブロンドの髪を軽くカールしたり下ろしたり。カントリー・スタイルの服装も自然だった。テキサス出身のシシーなのでさらりとこういう役もこなせたのかもしれない。

小さな華奢な体型は今も変わらない。もう50代後半のハズだけれど。私が好きなシシーの役はちょっと変わった女性を演じたものが多いけれど、実に色んな役を演じ続けている。

「三人の女」がリバイバル上映された時、映画館で釘付けとなった。帰りの駅のホームへ向かう時、すっかり私は彼女のスクリーンの中の動きを真似ていた...よくあること。そして、長い髪に憧れたのをしっかり覚えている。あの頃のシシーは最も髪が長かったと思う。綺麗なブロンドの細い髪だった。

カントリー音楽には全く詳しくないのだけれど、14歳で結婚して20代でカントリーの女王となった実在のロレッタ・リン。少女が妻になって母になり、いつの間にかヒットチャートにまで。当然、その間には色んな葛藤があった。ずっと傍で支えていた夫役のトミー・リー・ジョーンズ!ポイントアップ度が最近顕著な方の様だ。


  1. 2005/02/10(木) 17:59:37|
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『地獄に堕ちた勇者ども』 またまた再見の折のメモ

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地獄に堕ちた勇者ども:LA CADUTA DEGLI DEI
1969年 イタリア/西ドイツ/スイス合作映画 

監督:ルキノ・ヴィスコンティ 出演:ダーク・ボガード、イングリッド・チューリン、ヘルムート・バーガー、ウンベルト・オルシーニ、シャーロット・ランプリング、ヘルムート・グリーム、ルノー・ヴェルレー

大好き!という言葉では足りない位に大好きな映画。ややブルー気味だった私は偶然この映画がTVで放映されているタイミングに遭遇してしまった。もう10回以上は観ているだろう。それでも、この偶然飛び込んできた映像から逃れる訳にはいかないのだった。お陰様でブルーな気分はすっかり落ち着いたものへ。しかし、気分爽快!になれる作品ではない。ただ、この様な滅びの美学に滅法弱い私は安堵する。

これはここでの覚え書きとして書くには大層長くなりそうなので、またいずれ「映画の宝石箱」の方で綴りたいと思っている。兎に角、全て凄い!ヴィスコンティ贔屓というか一等好きな監督様。この作品でヘルムート・バーガーを知った。あなたの一番好きな男優は?と訊かれたならば、即答で「ヘルムート様!」と答える私は10代から変わらない。好きな俳優様方がズラリ~と揃っている。うっとり。

それにしても、ヴィスコンティの眼差しはナチスを美化するものでは決してない!しかしながら、不謹慎ながらもあの将校姿に魅了されてしまう。ヘルムート様の倒錯したあの様な役柄はハマリ過ぎ!

いけない。こうしてヘルムート様の事だけでもうこんなに書いている。好きな場面は多すぎるのでまたゆっくりと。私の心の中の大切な引き出しの中に長年(否、きっと永遠に)しまってある様な核的な作品の一つであるのだと思う。

心の平静さは取り戻せたけれど、全くお仕事の出来ない一日となってしまった。そんな作品をお昼間に放送しないで欲しい...でも、幸せだった。

※2005年に覚書として書いたものなので、また追記予定です★

  1. 2005/02/08(火) 17:50:21|
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地獄に堕ちた勇者ども

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地獄に堕ちた勇者ども:LA CADUTA DEGLI DEI
1969年 イタリア/西ドイツ/スイス合作映画 

監督:ルキノ・ヴィスコンティ 出演:ダーク・ボガードイングリッド・チューリンヘルムート・バーガー、ウンベルト・オルシーニ、シャーロット・ランプリング、ヘルムート・グリーム、ルノー・ヴェルレー

大好き!という言葉では足りない位に大好きな映画。ややブルー気味だった私は偶然この映画がTVで放映されているタイミングに遭遇してしまった。もう10回以上は観ているだろう。それでも、この偶然飛び込んできた映像から逃れる訳にはいかないのだった。お陰様でブルーな気分はすっかり落ち着いたものへ。しかし、気分爽快!になれる作品ではない。ただ、この様な滅びの美学に滅法弱い私は安堵する。

これはここでの覚え書きとして書くには大層長くなりそうなので、またいずれ「映画の宝石箱」の方で綴りたいと思っている。兎に角、全て凄い!ヴィスコンティ贔屓というか一等好きな監督様。この作品でヘルムート・バーガーを知った。あなたの一番好きな男優は?と訊かれたならば、即答で「ヘルムート様!」と答える私は10代から変わらない。好きな俳優様方がズラリ~と揃っている。うっとり。

それにしても、ヴィスコンティの眼差しはナチスを美化するものでは決してない!しかしながら、不謹慎ながらもあの将校姿に魅了されてしまう。ヘルムート様の倒錯したあの様な役柄はハマリ過ぎ!

いけない。こうしてヘルムート様の事だけでもうこんなに書いている。好きな場面は多すぎるのでまたゆっくりと。私の心の中の大切な引き出しの中に長年(否、きっと永遠に)しまってある様な核的な作品の一つであるのだと思う。

心の平静さは取り戻せたけれど、全くお仕事の出来ない一日となってしまった。そんな作品をお昼間に放送しないで欲しい...でも、幸せだった。

※2005年に覚書として書いたものなので、また追記予定です★

  1. 2005/02/08(火) 17:49:32|
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エデンより彼方に

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エデンより彼方に:FAR FROM HEAVEN
2002年 アメリカ映画 

監督:トッド・ヘインズ 出演:ジュリアン・ムーア、デニス・クエイド、デニス・ヘイスバート、パトリシア・クラークソン

アメリカ女優様、特に30代後半から40代、50代という辺りに好きな方々が集中していると最近気付く。ミア・ファロー、シシー・スペイセク、ダイアン・キートン、メリル・ストリープ、ジェシカ・ラング...はもうベテランの域に達しながらも今なお現役で素敵な人達だ。そして、もう少しお若い方々の中でニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーアは今最もこれからが期待出来る女優様に思える。

以前TVで途中から観てしまった作品を最初から観た。1950年代のアメリカが舞台。とにかく最後まで綺麗な映像美に溜息。「シッピング・ニュース」でのムーアも実は好きなのだけれど、この作品ではブルジョワ夫人...そこからの転落・破綻が描かれていた。そして、まだ同性愛や黒人に対する偏見と差別は露骨な時代。そういう歴史背景の中で、ブルジョワの白人夫人と庭師の黒人男性との心のやり取りも、とても美しいと思った。

同じ監督である「ベルベット・ゴールドマイン」よりもずっとこの「エデンより彼方に」の方が佳い作品に思えた。50年代のクラシカルなヘアスタイルやお衣装などもとても好きなものだった。50年も前の時代なのだから当然だけれど、アメリカも日本もあまりにも大きく変わったということを映画を通しても教えて頂ける。

私の両親たちの思春期・青春期なのだなぁ...と、まだ私が存在する以前の時代。まだ行った事のないアメリカの50年前を想像していた。

作品としては、かなり評判が良いそうだけれど私は映像の美しさだけで充分だった。お話の展開には少し腑に落ちない気分が残ったもので...。しかし、「めぐり会う時間たち」でもそうだったけれど、ジュリアン・ムーアの色鮮やかなフレアー・スカート姿と美しいお顔、しっかりとした演技力に圧倒された。ただ表面的な美しさだけでは女優様も終わり。もう40代半ばと決してお若いお年ではないけれど、この世代でなければ演じる事の出来ない役もある。ムーアはこれからもますます私に大きな期待を抱かせて下さるお一人だと確信している。

ユマ・サーマンは違う分野でブレイクしてしまったけれどついてゆく。さて...心配しているのはメグ・ライアンとロザンナ・アークェット。可愛いので今が踏ん張り所という時期なのだろうか?元々可愛い印象で人気を得た方の方が生き残るには過酷な銀幕の世界だとも思える。特にアメリカだと...なんて、また勝手な事ばかり考えてしまう。男優様に至っては論外!ケビン・コスナーは何処に行ってしまったのだろう?真っ当なハンサム・スターだったのに。「JFK」格好良かったなぁ・・・。マット・ディモンは大人気!彼が「太陽がいっぱい」のリメイクでアラン・ドロンの演じた役で主役だった。リメイクはハンディがあるけれど、やっぱりあのギラギラしたアラン・ドロンの瞳と哀愁を帯びた青年像とは別世界の青年だ。時代と共にスター像も変わって行くのだ...。


  1. 2005/02/06(日) 17:42:48|
  2. 女性映画・群像劇・映画愛・家族ドラマ|
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ロリータ

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ロリータ:LOLITA
1997年 アメリカ映画 エイドリアン・ライン監督

出演:ジェレミー・アイアンズドミニク・スウェイン、メラニー・グリフィス、フランク・ランジェラ

最近に限らないけれど、リメイク版というものが沢山ある。この「ロリータ」はキューブリック作品から30数年経てからのもの。ハンバート教授役はジェレミー・アイアンズ。彼の英国人ならではの内面の屈折した演技力は素晴らしい!なので、この役はピッタリだと思う。ジョン・ローンと共演した「M.バタフライ」のアイアンズも大好き。この様な内的演技の天才だと思っている。英国男優というとダーク・ボガード!な私。ボガードが亡くなって今はアイアンズがそんな私の嗜好を継続して下さる貴重な存在。

ドミニク・スウェインは可愛いけれど、私のナボコフの描くロリータ像とは少し違うと違和感を覚えた。でも、映画化だし、リメイクなのでそれで面白いと仰る方も居られるだろう。12才と18才では同じ10代でも大きく違う。それは少年でも同じだと思う。この「ロリータ」でのローはあまりにも現代っ娘(そういう設定なのだけれど)過ぎて...可愛いけれどちょっと...。ロリータとは?定義の中に20才未満、小悪魔、妖精...つまりニンフェットな存在でなければならない(と思っている。)そして、そんな少女に翻弄される者たちが居る。

ハンバートが最後に語る言葉が全てを言い表しているとも思える。あの言葉が私の頭の中でループし、彼の悲哀に美を見る。

「絶望的な孤独はロリータがいないことではない。彼女の声が聞こえないことだ。」

何故だか、私はこの言葉に頭も心も大きく頷き、そして涙に溢れるのだ。

この新しい「ロリータ」はハンバート役にアイアンズだったこと。そして、音楽がエンニオ・モリコーネだったこと。これだけで鑑賞に値すると思える依怙贔屓だらけの私。


  1. 2005/02/05(土) 16:56:07|
  2. 文芸・文学作品|
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悲しみよこんにちは

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悲しみよこんにちは:BONJOUR TRISTESSE
1957年 イギリス・アメリカ合作映画 

監督:オットー・プレミンジャー 出演:デヴィッド・ニーヴンデボラ・カージーン・セバーグミレーヌ・ドモンジョジュリエット・グレコ

古い映画。「悲しみよこんにちは」というタイトルに目が止まり図書館で借りたのは、このセシールとほぼ同じ年の頃だった。原作のフランソワーズ・サガン(昨年秋に他界された)は18才の時に書いたのだそうだ。大人に近づく少女の心理がとてもよく分かる。今はさらに。

デヴィッド・ニーヴンデボラ・カーは素敵な大人のカップルだ。でも、愛する父を取られたくない!そんなセシール(ジーン・セバーグ)に感情移入しながら...でも、今だとアンヌ(カー)の悲しみはどんなだっただろう!と胸が痛む。そして、ハマリ役のニーヴン扮するプレイボーイな父に呆れる。(しかし、ニーヴンなので怒れない。)

若い愛人役のミレーヌ・ドモンジョはそんなに好きではない。健康的な肢体と輝く美しい髪に綺麗なドレスを纏って素敵だけれど...どうも(もう少し不健康そうなお方を好む傾向がある)。でも、ジーン・セバーグは可愛い。大人になって謎の早い死を迎えてしまう。セバーグを初めて知ったのはゴダールの「勝手にしやがれ」だった。小さな身体とボーイッシュな愛らしさは新鮮だった。

まだ幼い頃、友人達と駄菓子を買いに行き(私は確かチェルシーを買った)、「セシール・カットって知ってる?」という会話をした日を思い出す...まだ、太陽の眩しさが不快だと感じる事もない頃の事。淡いノスタルジー。

※青春映画でもありますが、此処では文学作品のカテゴリーに入れさせて頂きました。


  1. 2005/02/04(金) 16:47:31|
  2. 文芸・文学作品|
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