★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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恋に生きた女ピアフ

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恋に生きた女ピアフ:EDITH ET MARCEL
1983年 フランス映画 

監督:クロード・ルルーシュ 出演:エヴリーヌ・ブイックス、マルセル・セルダンJr、ジャン=クロード・ブリアリ、シャルル・アズナヴール、ジャック・ヴィユレ

世紀のシャントゥーズ!コクトーはピアフの声を「芸術だ」と絶賛し、運命的とも言えるピアフの訃報を聞き同じ日に他界してしまったという。そんな「エディット・ピアフ」はまだ私には大き過ぎる...。

この映画はピアフとマルセル・セルダンの友情を越えた深い絆で結ばれた愛の時間を描いたもの。2時間40分に及ぶものだけれど、時間が足らない位なのかもしれない。名曲「愛の讃歌」はピアフが書いた壮絶な尊い愛のシャンソンだという事を知ったのは、美輪明宏様のお歌の会に行くようになってから。そんな事を知った上で観たのでなおさら感動的だった。監督はクロード・ルルーシュ。音楽はフランシス・レイシャルル・アズナヴール。(共に出演もしている。)

ピアフを取り巻くブレーンのお一人にはジャン=クロード・ブリアリも居て嬉しかった。国民的歌手であるピアフと、国民的英雄ボクサーの二人の愛。セルダンは事故で命を失ってしまう...この悲劇にどれだけの人々が悲しんだことだろう!作り話でもなく実話なのだから。ピアフはその後、アルコールやドラッグ、自殺未遂...と身体がボロボロになってもあの小さな身体で最期まで歌った。歌う事が宿命の様な人だったのだろう。ピアフの人生を描くには時間が足らない。でも、二人の関係、セルダンの死までを映画にしたルルーシュの眼差しには、とても尊敬と優しさのようなものが感じられるのだった。親交の深かったアズナヴールは全編を通して登場している。

ピアフとは与える事を惜しまない方だったという。愛した人、友人達に惜しみなく...そんな人だから、愛されたのだろうし、愛した男達は道が開けて行った。素敵な女性だと思う。最後の方で「あなたと共に」と繰り返される歌声を聴きながら涙に溢れていた。

セルダン役はセルダンの実際の息子さんが担当していた。そんな配役やシャルル・デュモンの曲なども含め、ルルーシュのピアフを讃える、それも押しつけがましくない描き方で粋に思えた。ピアフ役のエヴリーヌ・ブイックスは実際のピアフよりずっと美人で、少しパトリシア・カースの美しさを想起させるお方だ。ルルーシュ作品にはよく出ているお方でもある。
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  1. 2005/01/27(木) 16:45:14|
  2. 伝記・実在の人物を描いたドラマ|
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浮気なシナリオ

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浮気なシナリオ:A CHORUS OF DISAPPROVAL
1990年 イギリス/アメリカ合作映画 

監督:マイケル・ウィナー 出演:ジェレミー・アイアンズアンソニー・ホプキンス、ジェニー・シーグローブ、プルネラ・スケールズ、パッツィ・ケンジット

ジェレミー・アイアンズが好きなのでちょっとコミカルな映画を観ようと思い、この「浮気なシナリオ」を観た。劇場未公開作品なのでまだ本格的なハリウッドブレイクする直前のもの。舞台監督役にはこれまた名優アンソニー・ホプキンス。劇団の中にはパッツィ・ケンジットもいた。彼女のお声はとても可愛いのでキュンとなる。

原作は英国演劇界を代表するアラン・エイクボーンの戯曲。監督はマイケル・ウィナーだ。個性的な役者陣とこの軽快なお話で実に愉しめた。

ホプキンスと対称的なアイアンズのナイーヴで線の細い誠実な青年。そのガイ(役名)がいつの間にか監督夫人、劇団一美人な人妻(ジェニー・シーグローブ)に惚れられ、内気で小心者のガイがすっかりプレイボーイぽくなっていく。そして、遂には演劇の主役まで務める事に。

途中、歌うシーンもあり素敵だった。元々舞台俳優で映画デビュー前からトニー賞などを受賞していた実力者なので、そんなアイアンズの演劇の基礎がしっかりしている事を再確認出来た。英国らしいコメディ・タッチの作品だと思う。


  1. 2005/01/17(月) 16:04:48|
  2. コメディ・ロマンティックコメディ|
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グラン・プリ

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グラン・プリ:GRAND PRIX
1966年 アメリカ映画 ジョン・フランケンハイマー監督

出演:イヴ・モンタンジェームズ・ガーナー三船敏郎エヴァ・マリー・セイントフランソワーズ・アルディ

あまりカーレースは詳しくないけれど、とても迫力のあるシーンがいっぱい。音響も素晴らしく臨場感溢れるもので、スリリングだった。

元々は、イヴ・モンタン三船敏郎、さらにフランソワーズ・アルディという好きな人達が出演していると知り観たものだ。他にも豪華なメンバーが揃って華やかだ。レースを中心に、レーサーのそれぞれの恋愛なども描かれていて長時間作品ながら退屈さはなかった。車好きの方ならもっと楽しめる映画だと思う。

よく分からないけれど、猛スピードで命がけのレースに挑む男達の美しさを感じた。レースが終わるとそれぞれの日々の苦悩や葛藤などもあるのだけれど、どんなに事故で大怪我をしても、彼らは次のレースにチャレンジしていく。グラン・プリを目指して。

イヴ・モンタン三船敏郎という、フランスと日本を代表する名優の顔合わせ!個人的にとても好きな方々なのでそれだけで観る価値があったと思う。タイプは違うけれど共に渋い存在感を漂わせていた。



  1. 2005/01/16(日) 14:56:56|
  2. 恋愛ドラマ・ラヴロマンス|
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ピンクの豹

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ピンクの豹:THE PINK PANTHER
1963年 アメリカ映画 ブレイク・エドワーズ監督

出演:デヴィッド・ニーヴンピーター・セラーズクラウディア・カルディナーレキャプシーヌ

アニメでも有名な、そしてあのヘンリー・マンシーニによるテーマ曲はあまりにも耳に馴染んでいるもの。その「ピンク・パンサー」シリーズの第一弾となるこの「ピンクの豹」を観た。最近、年を重ねたせいか、このように再度観たくなる映画がとても多い。でも、あまり偏見を持たずに新しい作品もハリウッド作品も機会があれば観ている。嘗てはフランスやイタリア等のヨーロッパ映画をかなり依怙贔屓して選んでいたけれど、今はとても広い範囲の作品を楽しめるようになって幸せに思う、今日この頃。

さて、この「ピンクの豹」は実に粋でエレガントなコメディ映画だと思う。怪盗ファントムはいったい誰なのか?...デヴィッド・ニーヴンなのだけれど、最後ではクルーゾー警部がファントムにされてしまうのだ。そして、そのクルーゾー警部はかのピーター・セラーズだけれど、彼のちょっとした仕草や動作がとても繊細で計算されているのかされていないのか?とてもさり気なく巧い!とクスクス笑ってしまうのだった。

私は女優さまに好きなお方が大変多く、このクルーゾーの奥様にしてファントムの愛人という華麗なる悪い女性を演じるのはキャプシーヌ。実に美しい!そして、デヴィッド・ニーヴンの優雅さも。そんな二人がピンチの場面でドタバタする辺りはその華麗さとのギャップであまりにもキュートに思えた。そして、王女役にはクラウディア・カルディナーレ!あの野性的な瞳をくっきりと縁取るアイメイク。でも、まだ若々しくて可愛い王女様だった。こうして観ると、凄い豪華な顔ぶれだと再認識させられる。

ファントムを一目見ようと花束を抱えて押し掛ける女性ファン達。怪盗ファントムは女性に大人気!そんなファントムにされてしまったクルーゾーだけれど、連行される車中では次第にすっかりファントムと言われる事に鼻高々になっていた...可笑しい。こんな調子でクスクス笑える場面がいっぱい。華麗なコメディ映画を愉しんだ。



  1. 2005/01/14(金) 15:00:59|
  2. コメディ・ロマンティックコメディ|
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奇跡の人

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奇跡の人:THE MIRACLE WORKER
1962年 アメリカ映画 アーサー・ペン監督

出演:アン・バンクロフトパティ・デューク、ビクター・ジョリー、インガ・スウェンソン

ヘレン・ケラーの伝記を読んだのは小学生の頃。そして、この映画を初めて観たのはTVで高校生の頃だったと思う。初めてこの伝記を読んだとき、可哀想で泣いてしまった。そして、初めてこの映画を観た時はあまり気持ちよくなかった...。

あれから随分久しぶりに見終わった後、じんわりと涙が溢れてくるのだった。思えば、このヘレン・ケラー役のパティ・デュークは当時16歳くらいで6歳の少女を演じていたのだなぁ。もう少し幼い少女に見える。とにかく、凄い迫真の演技で圧倒される。アニー・サリヴァン役のアン・バンクロフトも然り!共に、アカデミー賞の主演・助演女優賞に輝いたのも納得。時に、観ているこちらまで痛い思いがする。ある種のヒステリックさが怖く不快な場面もある。きっと、10代の頃の私はその辺りの描写を直視出来ずにいたのかもしれない。そんな風に懐かしく苦笑いする思いがした。

「ナタリーの朝」の少女ナタリー、「アグネス」のルース院長も印象強く残っている。1979年の「奇跡の人」ではパティ・デュークがサリヴァン先生に扮しているそうだ。こちらは未見なので是非、観てみたいと思う。

人間の魂を信じ、最後まで諦めずに三重苦の少女と共に闘ったアニー・サリヴァンの孤高の精神にとても勇気づけられる。光に弱い瞳は不可解な心の光を見る作業を諦めなかったのだ。



  1. 2005/01/13(木) 15:06:08|
  2. 伝記・実在の人物を描いたドラマ|
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BRIGITTE FONTAINE/ COMME A LA RADIO(ラジオのように)

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ブリジット・フォンテーヌ 「ラジオのように/COMME A LA RADIO」
1969年 

女性ヴォーカルの会を作りたいって数人のお友達にお話してみると予想外に大きな反応を頂き歓喜したものだった。そして、名前は「BRIGITTE」と迷わなかった。「KATE」でも良かったし「MYLENE」でも良かったけれど、フランスの音楽に興味を持ち始める機会を与えて下さったのはBRIGITTE FONTAINEだから。きっと、お婆さんになっても聴いていると思う。あのお声が大好きなのだ。好き過ぎて何を書けば良いか分からないので思いつくままに。

リアルタイムではない「ラジオのように」をジャケ買いした。伊丹の星電社の片隅に再発盤が新入荷のコーナーに有ったのだ。不思議な悦ばしき出会いは思いがけずやって来た。とにかく「わぁ~!これ買う!!」という感覚でレジに持っていった様に思う。全くその時はこの作品が名盤だということすら知らなくて、さらにフランス人であるということさえ...。針を下ろして音が流れてきた時のあの奇妙な気持ちを何と喩えればよいのだろう...「なんだろう?この音楽は。」「よく分からないけれどかっこいい!」「大人になった気分」こんな印象を持った。そして、間章氏のライナーノーツをじっくり拝読していく内にすっかり私はフォンテーヌに魅了されていたのだと思う。あの文章の持つ意味は私にはあまりにも大きなものだった。

当時、英国を中心としたニューウェーヴの音楽が好きでラジオは毎日聴いていた。雑誌も細かくチェックしていた。16歳の私は学校では音楽の会話の出来るお友達がほとんど居なかった。みんな恋愛や日本の音楽やアイドルのことで楽しそうだった。そんなお話を聞きながらも早くお家に帰って好きな音楽が聴きたい!と思ったり、気分が乗らない会話に時間を費やすより図書館で過ごす事を選ぶ様になってしまった。休日は数人で映画に行く事もあったけれど、次第に私の観たい映画では無いことに忠実な態度を取り始めていた。今振り返ってみて、この時期の私はとてつもない速度で音楽や文学や映画といった今の私の宝物たちに接近して行ったと思える。そして、「ブリジット・フォンテーヌ」という風変わりなアーティストの存在の衝撃はボウイ様との出会い以来の事。私にとってのあるキーであると言える。そうとしか思えない。「ヴァガボンド」という言葉に憧れたけれど私には持ち合わせてはいないと今も思う...。訳詞を読みながら浮かぶ不可思議な幻想。ラディカルであり猥雑であり、でもあの優しさは今も私の心に必要なのだ。一等好きな作品は「III」。「はたご屋」ばかりを何度も繰り返し針を置き聴き入った。このままだと狂ってしまうかも?というくらいにその世界に引き込まれてしまった。正しく声の美力なり!というかこのお方は魔力の様だ。今も御大フォンテーヌは健在だけれど、あの空気感はあの時代のものだったのだと思う。誰にも時代の空気感は再現不可能なのだ。特にあの様な時代は...なので一層憧れるのかもしれない。

アレスキーやジャック・イジュラン、ピエール・バルーにも傾倒していく中、セルジュに出会い、バルバラ、はたまたカトリーヌ・リベロに出会う。映画ではゴダール!文学はランボーからネルヴァルに向かっていった。この選択肢が今の私に繋がっている大切なキーだと思うし、もうどうしようもない後戻り不可能な組み込まれてしまった何かの様にも。たかが私個人の事ながら、音楽やある一曲が人生を変えるきっかけになる事を私は感じる事が出来たのだ。良かったのか?悪かったのか?はどうでもいい。フォンテーヌのお声は今も時に少女の様に可愛らしく響き、かつ厳しいアナーキストな面持ちも消えてはいない。過激な優しさをこれ程までに表現出来るヴォーカリストを私は知らない。シャンソンというカテゴリーからは大きくはみ出した異端児フォンテーヌ。そんなカテゴリーを軽く飛び越えるフォンテーヌを永久に愛す。



  1. 2005/01/03(月) 09:18:41|
  2. 私の好きな音楽・アーティスト|
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