★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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『ノートルダムのせむし男』 ジャン・ドラノワ監督 (1956年)

ノートルダムのせむし男/NOTRE-DAME DE PARIS
         1956年・フランス映画
監督:ジャン・ドラノワ 脚本:ジャック・プレヴェール、ジャン・オーランシュ 原作:ヴィクトル・ユゴー 音楽:ジョルジュ・オーリック 出演:アンソニー・クイン、ジーナ・ロロブリジーダ、アラン・キュニー、ジャン・ダネ、ダミア、マリアンヌ・オズワルド、ボリス・ヴィアン、ヴァランティーヌ・テシエ

『クララの森・少女愛惜』にて、この映画と原作のことを少し綴っています♪


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  1. 2009/06/17(水) 03:33:57|
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『妖精たちの森』 マイケル・ウィナー監督 (1971年)

NIGHTCOMERScinemachouchou
☆マーロン・ブランドとステファニー・ビーチャム♪

これも大好きな映画であり、原作も大好きなヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』をマイケル・ヘイスティングスが脚本化した作品。1971年のマイケル・ウィナー監督による英国映画。原作とは赴きが異なり、大人の世界と子供の世界が取り巻く周りの人々、社会、風習といったものとの絡みの中で幾重にも解釈することができる。子供である姉弟(原作では兄妹である)を中心に少し感想をと想う。

20世紀初頭の英国、ロンドンから遠く離れたある田舎に広大な土地を所有する地主の邸宅がある。しかし、その主夫妻が交通事故で亡くなってしまう。残された幼い姉フローラ(ヴァーナ・ハーヴェイ)と弟マイルズ(クリストファー・エリス)、家政婦のグロース夫人(ゾーラ・ハード)、美貌の家庭教師ミス・ジェスル(ステファニー・ビーチャム)、そして、下男クィント(マーロン・ブランド)、他にも使用人はいるけれど主要な登場人物はこの5人。後見人の伯父役にはハリー・アンドリュース。原作では描かれていない世界を、人間の持つ心のあらゆる面を織り込めながら美しい森やお屋敷、音楽を伴いお話は展開される。

粗野ながら色々なものを作ってくれたりお話してくれる下男クィントをフローラもマイルズもとても慕っている。お勉強や礼儀作法はミス・ジェスルが教えるけれど、馬乗りや凧に風船をつけてマイルズを宙に飛ばしたり、お人形や馬を作ってくれたり(クィントはとても器用な人)、彼らの大人の世界の疑問に彼なりの言葉をしっかり返してくれる。しかし、子供たちはその純白の心ゆえに、彼の言葉をすべて鵜呑みにして信じている。そして、クィントとミス・ジェスルが愛し合っているが、そこには複雑な心理の葛藤がある。けれど、まだ子供であるフローラとマイルズにはその愛や憎悪、女のサガというようなミス・ジェスルの心を読みとることはできない。そして、悲劇の結末へと...。でも、死によって愛する者たちが一緒に居られると信じている。

フローラとマイルズ役のふたりがとても可愛い。姉のフローラの目つきも妖しげで場面を印象つける。また、可愛い少年マイルズの屈託のない笑顔が多いなかでの終盤の行為はさらに強烈に心に残り、色々と考えさせられるものがる。素晴らしい子役たちだと想う。また、クィント役のマーロン・ブランドは『ゴッドファーザー』で知った私なので、その後にこの映画を始め、あのドン・コルレオーネのイメージとは異なる役柄が新鮮だった。あれから、私も出演作を観てゆく中、いつも感じること。マーロン・ブランドの演技はどんな役でもなにか安心感のようなものがある。とりわけ、この粗野で下男という身分、教養もなく馬小屋を与えられているクィントを魅力たっぷりに演じてみせる。子供たちも慕うのは当然に想う。クィントの屈折した心や貧しい境遇、人間の持つ善と悪をとても寛容で大らかにあのお声と風貌で演じる。”包容力”というようなものをいつも感じる。なので、観ていて安心感があるのだろうか...。演技の外からの魅力でもあるのだろう。

マーロン・ブランドはこの『妖精たちの森』や『ラストタンゴ・イン・パリ』の翌年、あの『ゴッドファーザー』となるけれど、公開は『ゴッドファーザー』が先だったようだ。私は、50年代から70年代前半辺りのマーロン・ブランド出演作品に好きなものが幾つもある。また、英国女優のステファニー・ビーチャムも好き!

「人間というものは本来、だれもが純真なままに生まれてくるものだ。それが、大人の世界の常識や規範に染まって、いつの間にかアカをつけていく。もちろん、純真無垢がいいか、わるいかは別問題で、この作品は、そのような子どもの世界と、大人の世界のはかり知れない落差を教えてくれるだろう。それはきわめてミステリアスな領域である...。」  (マイケル・ウィナー監督)

『クララの森・少女愛惜』で綴ったものの追記です♪

妖精たちの森 (ユニバーサル・セレクション2008年第7弾) 【初回生産限定】
妖精たちの森/THE NIGHTCOMERS
1971年・イギリス映画
監督:マイケル・ウィナー 原作:ヘンリー・ジェイムズ 脚本:マイケル・ヘイスティングス 撮影:ロバート・ペインター 音楽:ジェリー・フィールディング 出演:マーロン・ブランド、ステファニー・ビーチャム、ヴァーナ・ハーヴェイ、クリストファー・エリス、ゾーラ・ハード、ハリー・アンドリュース、 アンナ・パーク



  1. 2008/08/31(日) 15:46:39|
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『セメント・ガーデン ルナティック・ラブ:禁断の姉弟』 アンドリュー・バーキン監督 (1992年)

cementgardencinemachouchou
☆長女ジュリー役の可愛いシャルロット・ゲンズブール♪

現代英国文学のイアン・マキュアンの小説『セメント・ガーデン』(1978年)を基に、アンドリュー・バーキンが脚本・監督し映画化された問題作『セメントガーデン ルナティック・ラブ:禁断の姉弟』!

『クララの森・少女愛惜』にて少し触れています♪

セメントガーデン <ルナティック・ラブ/禁断の姉弟>セメントガーデン ルナティック・ラブ:禁断の姉弟/THE CEMENT GARDEN
1992年・イギリス/フランス/ドイツ合作映画
監督・脚本:アンドリュー・バーキン 製作:ビー・ギルバート 製作総指揮:ベルント・アイヒンガー、マーティン・モスコウィック  原作:イアン・マキュアン  撮影:スティーヴン・ブラックマン 音楽:エドワード・シェアマー 出演:シャルロット・ゲンズブール、アンドリュー・ロバートソン、シニード・キューザック、ハンス・ツィッシュラー、アリス・コルサード、ネッド・バーキン



  1. 2008/07/20(日) 07:35:57|
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『マーシェンカ』 ジョン・ゴールドシュミット監督 (1987年)

マーシェンカ VHS 
マーシェンカ/MASCHENKA
1987年・イギリス/フランス/西ドイツ合作映画
監督:ジョン・ゴールドシュミット 原作:ウラジミール・ナボコフ 脚本:ジョン・モーティマー 撮影:ウォルフガング・トロイ 音楽:ニコラス・グロウナ 出演:ケイリー・エルウィズ、イリーナ・ブルック、ズニー・メレス、ジョナサン・コイ、ジャン=クロード・ブリアリ、マイケル・ゴフ、フレディ・ジョーン

ウラジーミル・ナボコフの小説『マーシェンカ』はロシア語で書かれ1926年にベルリンで出版。そして、1970年(44年後)に英訳され『メアリー』と題され出版された。ナボコフ自身の消え去ることのない初恋の思い出がこの小説の中の主人公であるガーニンとマーシェンカに投影されている。ナボコフが16歳の折の15歳の少女タマーラとの初恋。激動の時代を生き、当時はドイツのベルリンで生活していたナボコフが、44年前にロシア語で書いたものをそのまま英訳して世に送った...その大切な深い記憶の痕、少年ナボコフの思春期の儚き甘美な郷愁のようなものを想う。

彼がじっと前方に目を注いで見つめていたのは、へりが少しすり切れている黒い蝶結びのリボンをつけた褐色の編んだ髪、彼の目が愛撫していたのはこめかみのあたりの黒くなめらかな少女らしい髪の艶だ。彼女が顔を横に向けて隣にすわっている少女にすばやいほほえみのまなざしを送ると、彼の目にも彼女の頬の強い色彩や、タタール人のように野性的なきらりと光る目のはしりや、笑うたびに交互に広がったりせばまったりする鼻孔の優雅な曲線などが見える。 
(小説『マーシェンカ』より)


このマーシェンカを演じるのは優美なイリーナ・ブルック。国籍は英国ながら1963年のフランス生まれ。また東欧の血をひいている。英国の奇才監督(ロシア系ユダヤ人で亡命者の)ピーター・ブルックを父親に、女優のナターシャ・パリーを母親に持つお方。ガーニン役はこれまた『アナザー・カントリー』以来のお気に入りであるケアリー・エルウィズが演じている。1962年の英国生まれながら、両親はユーゴスラビア人なので彼もまた東欧の血をひいているお方。美しい映像と共に、印象強く脳裏に焼きつく陽光のまぶしさと綺麗なお衣装。衣装デザインは『マリア・ブラウンの結婚』など一連のライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品を担当したバルバラ・バウムなので納得!また、コリン役でフランスの名優ジャン=クロード・ブリアリが出演しているのも嬉しいかぎりなのです☆

「ロシアが異常に遠く、郷愁が一生のあいだ狂おしく付きまとい、心を引き裂く郷愁にかられて奇異な振る舞いをいつも人前でさらす身であるから、わたしはこの処女作に感傷的な痛みを感じるほどの愛着を持っていると臆せずに告白したい。」 《ウラジーミル・ナボコフ》

小説『ロリータ』(1955年)発表後の世界的な名声を得てから後にこのように語っておられる。

※★『マーシェンカ』の美しい少女(イリーナ・ブルック:IRINA BROOK 原作:ウラジミール・ナボコフ)として書いたものに少し追記致しました。



  1. 2008/07/16(水) 17:45:02|
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『ガラスの動物園』 ポール・ニューマン監督 (1987年)

ガラスの動物園vhs
ガラスの動物園/THE GLASS MENAGERIE
       1987年・アメリカ映画
監督:ポール・ニューマン 原作:テネシー・ウィリアムズ 撮影:ミヒャエル・バルハウス 音楽:ヘンリー・マンシーニ 出演:ジョアン・ウッドワード、カレン・アレン、ジョン・マルコヴィッチ、ジェームズ・ノートン

テネシー・ウィリアムズの作品は映画化(舞台化)されているものが多く、私は映画からこの作家を知り次第に興味を持ち始めた。学生の頃から図書館では先ずドイツ文学やフランス文学...と優先順位が勝手に決まっていた。アンチ・アメリカではないつもりながら、どこかで好きではないアメリカがずっとある(好きな芸術家や作品もいっぱいなのでその過程)ようにも想うけれど...。そんな自分の心は解読できないけれど、心に響くもの、突き刺さるものに素直でありたい。歳を重ねる中でこんな気持ちで生きている。映画から教えていただくことは限りない!テネシー・ウィリアムズ原作の映画化で知ったものを大まかに辿ると、『熱いトタン屋根の猫』『雨のニューオリンズ』『欲望という名の電車』『去年の夏、突然に』『夕なぎ』『ガラスの動物園』『イグアナの夜』『ローマの哀愁』『蛇皮の服を着た男』...『ベビー・ドール』(これはお話と幾シーンかのお写真でしか知らず、DVD化を熱望しているもの!)。他にも未読・未見の作品はまだまだあるけれど、通じて私が好きなのは漂う哀歓のようなもの。これらの作品は広大なアメリカ、それも南部のアメリカ、その町で生活する人々の姿を見ることができるよう。

『蛇皮の服を着た男』の原作は『地獄のオルフェウス』。映画では『欲望という名の電車』のマーロン・ブランドが再び出演。こうしてみると、映画の中で主要な役柄を演じている名優方は重なっているようだ。ヴィヴィアン・リーやエリザベス・テイラー然り、そして、『熱いトタン屋根の猫』で苦悩する同性愛の男性を演じた(時代的に規制が厳しく描かれ方はかなり抑制されたもの)ポール・ニューマンが『ガラスの動物園』では監督。この『ガラスの動物園』は幾度か観ている。すっきりしない余韻は決して快適ではないけれど、母親のアマンダ(ポール・ニューマンの奥様のジョアン・ウッドワードが演じている)、娘ローラ(カレン・アレン)、息子(ジョン・マルコヴィッチ)、ローラの憧れのジム(ジェームズ・ノートン)という出演者4人による室内劇にアメリカを感じた!アメリカの病理のような(似通った状況の日本に生きる世代のせいだろうか)...それはテネシー・ウィリアムズご自身のお姿や社会を作品に投影しているので迫り来る強力な印象が強い。実際のお姉さまは精神を病み入院されていた。ご自身も精神的な病を抱え、かつ、まだ当時では公表できずにいたゲイであるということも。作家として成功されてからも、ずっと精神病院の姉を見守ったそうだ。この映画は元々は舞台劇で既にジョアン・ウッドワードとカレン・アレンで演じていたという。

母親との葛藤、姉を慕う弟トムはウィリアムズと重ねてしまう。カレン・アレンはアル・パチーノがゲイに扮して話題になった『クルージング』で知った。この頃のカレン・アレンはとても体型もか細く、神経も繊細でヒリヒリする感じがして好き。脚が不自由で高校を中退してしまうローラが憧れていた青年ジムとの再会の場面と最後のトムの語りが心に残ったまま。『ガラスの動物園』の前に、短編で『ガラスの少女像』としてほぼ同じお話で書かれているのだけれど、私はこの”ガラスの少女”という響きが好きで、部屋に篭り、ガラス細工の動物たちを大切に静かに(深い劣等感と共に)過ごしているローラは映画の中でも今にも壊れてしまいそう。カレン・アレンはそんなローラ役にピッタリだったように想う。ジムは結局ローラの心を救うどころか...彼の語る”普通の人々”とはジムもではないだろうか!とローラの心に光が射したかと想うと曇り壊してゆくのは簡単なのだ。ジムに悪気はないけれど私はローラが好きでたまらない...何故だろう。

『ガラスの少女像』あるいは『ガラスの動物園』の娘ローラ (原作:テネシー・ウィリアムズ) として綴ったものです。



  1. 2008/07/11(金) 06:58:07|
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『ビリティス』  デヴィッド・ハミルトン監督 (1977年)

カリエール ビリティス
☆素敵すぎ!謎の美青年ニキアス☆

ピエール・ルイスの『ビリチスの歌』を原作に、脚本はカトリーヌ・ブレイヤが担当している。カトリーヌ・ブレイヤというと女性監督でもあり『本当に若い娘』が浮かぶ。とても好きな作品でもないけれど少女や思春期を扱った作品は気になるので観てしまう。この映画『ビリティス』が好きかと尋ねられたなら「好き!」と即答する。英国ロンドン出身のファッション・カメラマンとして既に有名だったデヴィッド・ハミルトンの映画初監督作品。恋愛関係にもあった美しいモナ・クリステンセンを重要なメリサ役で登場させている。主人公の16歳の少女ビリティス役には当時20代半であったパティ・ダーバンヴィル。アメリカ出身の女優さまで主役はこのビリティス役しか知らない。脇役では70年代~80年代の作品で幾つか観ているけれど、最近は全く知らない。冒頭から前半辺りまでただただうっとり♪とソフト・フォーカスな美麗な映像、寄宿舎の少女たちの可愛らしさ、お別れの日の舞台で台詞を言えないビリティス、お花の冠にギリシャ神話の乙女たちのような白いお衣装、水色の制服と白いソックス...流石に隅々まで繊細な拘りを感じさせるもの。少女同士の戯れの中、カメラを持った青年ルカに恋をするのだけれど、その気持ちには戸惑いがある。思春期の少女の性に対する恐怖心というのか、男性への思慕と同時に抱く気持ちなのだ。お話のストーリーよりもその時期の少女の心のひだを美しい映像で綴る。

ルカ役はデビュー作であるベルナール・ジロドー。実は結構好きな男優さま!知ったのはダニエル・シュミット監督の『ヘカテ』を劇場でドキドキしながら観た時。それ以降『リリィ』までほとんど追っている、何故だか。しかししかし!!ここからは多くの『ビリティス』の映画がお好きなお方と観る箇所がズレているようなのだ。なぜなら、謎の美青年ニキアスとして大好き!!なマチュー・カリエールが登場するので☆もう可愛い少女たちも軽く吹っ飛んでしまう位に大好きな男優さま。いつから好きかというと(訊かれてもいないけれど)、これまた大好きなデヴィッド・ボウイさまが当初演じる予定だった『エゴン・シーレ』を観た時から。リバイバル上映も含めると3度劇場で観ている。そして、可能な限り出演作品は追っている。ベルナール・ジロドーとは後に『地獄の暗号指令』でも再び共演している。その中では主人公はベルナール・ジロドーで、マチュー・カリエールは上司の役だった。ニキアスも両側に男性を侍らせて素敵に登場される役柄だったけれど、ここでもゲイの役(他にもあるけれど)だった。私なりに今もこれからも色々な映画を観続けると想うけれど、このような男優さまは他にはおられない!ヘルムート・バーガーさまの美しさとも違う。知的で繊細すぎる程!容姿のみならずお声も好き。オーバーアクションも知らない。最近は流石にお年を召され主役が減ったけれど、まだ現役で嬉しい。あの冷たい美麗さはどんな役柄でも絵になるのだ。お名前が書かれてあれば観たいと想う男優さまを「男優館」で少しずつ挙げているのだけれど、好きな男優さまというと必ず指折りに入るお方でとっても大好きなのだ。データを調べる折にチェックさせて頂くIMDmというデータベースに『欲望の華』があったけれど、ウィレム・デフォーとレナ・オリン目当てで観たけれどマチュー・カリエールのお姿はなかった...おかしいなあ?と想い再見したけれどやはり出演されていなかった。かと想うと、あまり観たいと想っていなかった『嵐の中で輝いて』に出演されていると知り観るとほんの一瞬、素敵なお姿がリーアム・ニーソンと一緒にドイツ人将校の役で出演されていた。エンドロールで上の方にお名前があったので、見逃していたのかともう一度観てみたけれど、やはりほんの一瞬だけのご出演だった。こんな調子ですっかりと『ビリティス』のお話から逸れ、マチュー・カリエールのお話がまだまだ続いてしまう私。なので、そのうちにと想っていた主演作を続けようと想います♪

ビリティス DVD
ビリティス/BILLITIS
1977年・フランス映画
監督:デヴィッド・ハミルトン 製作:シルヴィオ・タベット、ジャック・ナーアム 原作:ピエール・ルイス 脚本:カトリーヌ・ブレイヤ 撮影:ベルナール・ダイレンコー 音楽:フランシス・レイ 出演:パティ・ダーバンヴィル、モナ・クリステンセン、ベルナール・ジロドー、マチュー・カリエール、ジル・コーレル
※このDVDは英語圏で発売のものです。

  1. 2008/03/29(土) 23:58:58|
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ジェイン・エア

『クララの森・少女愛惜』にて少し触れています♪


  1. 2007/11/15(木) 14:46:19|
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居酒屋

居酒屋居酒屋:GERVAISE
1956年・フランス映画
監督:ルネ・クレマン 原作:エミール・ゾラ 撮影:ロベール・ジュイヤール 音楽:ジョルジュ・オーリック 出演:マリア・シェル、フランソワ・ペリエ、アルマン・メストラル、ジャック・アルダン、シュジー・ドレール、ジャニー・オルト、シャンタル・ゴッジ

久しぶりにBSにて遭遇。マリア・シェルを初めて知った映画はこの『居酒屋』が先か『女の一生』が先だったのか...よく覚えていないけれど似た時期に知り得たことを幸運に思う。そして、ルキノ・ヴィスコンティの『白夜』、デヴィッド・ボウイのお母様役の『ジャスト・ア・ジゴロ』はシドニー・ローム(アラン・ドロンとの共演作『個人生活』で知った女優さま)、キム・ノヴァク、マレーネ・ディートリッヒとの共演作。弟のマクシミリアン・シェルと共演した『オデッサ・ファイル』、ドストエフスキーの『カラマゾフの兄弟』、ロミー・シュナイダー、ミシェル・ピコリ、マチュー・カリエール、ヘルムート・グリーム達との『サン・スーシの女』、超豪華オールキャストでの『さすらいの航海』...マリア・シェルは年老いても脇役でも、ヨーロッパ映画でもハリウッド映画でも、マリア・シェルのシーンを刻んだお方だと思っている(贔屓目いっぱいかもしれないけれど)。美しく演技力もある本物のアクトレス。美しい容姿だけではなく、あのブルー・グリーンな瞳や表情豊かな演技に魅了されてきたように思う。それにしても、お若い頃の主演作、代表作にはなんと耐える健気な女性を数多く演じているのだろう!どんな境遇でも哀しみと希望をも忘れないあの笑顔は美しすぎる。ところが、『居酒屋』のラストは目も虚ろな酒浸りのジェルヴェーズの姿が残る。ここでは、もう希望はない。でも、少し大きくなった娘ナナはリボンを首元に付け颯爽と男の子たちのもとに駆けてゆく...『娼婦ナナ』へと続くことを示唆している。この少女は『シベールの日曜日』の名子役!パトリシア・ゴッジの実の姉のシャンタル・ゴッジ♪

エミール・ゾラの原作の映画化。監督はルネ・クレマン。徹底したリアリズムというのだろうか、細かい部分まで当時の労働者階級の人々の生活を表現しているのだと思う。マリア・シェルはどう考えてもとんでもなく素晴らしい!映画の中で食卓でのお食事の場面などが好きなようで、よく観た後、お腹が空いた気がして同じものを食べたくなったりする(食いしん坊♪)。ここでも、晩餐会のシーンは秀逸で、がちょうのお肉を食べるシーンがあるのだけれど、それぞれ食べ方が違う。滅多に食べることのできないご馳走なのだ。晩餐会の主役であるジェルヴェーズは笑顔でそのお肉を貪るように食べる...生き生きと伝わるものがある。ナイフとフォークもテーブルにはあるけれど使わない。自然主義文学の原作を見事に映像化した名作。いつまでも心に残る映画なのです。

GERVAISEcinemachouchou
ジェルヴェーズと息子たち♪

  1. 2007/10/14(日) 02:58:33|
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テス

テス プレミアム・エディション テス:TESS
監督:ロマン・ポランスキー 出演:ナスターシャ・キンスキー、ピーター・ファース、レイ・ローソン(リー・ローソン)
(1979年・イギリス/フランス合作映画)

3時間近い文芸大作『テス』。色褪せない美しくも哀しい運命と愛の物語で全てに於いて大好きなもの。私はこの映画でナスターシャ・キンスキーという美しい女優さまを知り、それ以来今も大好きなお方。監督はロマン・ポランスキー。ポランスキーは『ローズマリーの赤ちゃん』で知った。はっきり覚えていないのだけれど、多分この『テス』は映画雑誌の広告を見て直ぐに反応したと思う。その時はポランスキー監督作品だからという動機で観たものではないと思う。後に色々絡み合い、繋がり合い、今ではポランスキー監督はお気に入り監督のお一人となっている。また、思いつくままに。先ずは原作は英国文学のトーマス・ハーディ(トマス・ハーディ)で、嘗ての監督の愛妻で美しいシャロン・テイトが映画化をお薦めしたもの。なので、冒頭に”シャロンへ”という献辞が表れる。命があればシャロン・テイトがこのテスを演じていたのかもしれないと思うと、監督がどのような思いで、愛を込めて丁寧に撮った作品だろうか...と胸が熱くなる。ナスターシャはこの『テス』で一躍脚光を浴び、ゴールデン・グローブの新人賞を受賞。監督や撮影、衣装、美術(音楽はフィリップ・サルド)・・・と各国で数々の賞に輝く名作でもあるけれど、もう随分前の作品なのだとふと思う。ナスターシャも今はもう30年以上の女優キャリアのお方、監督は『戦場のピアニスト』でオスカー受賞。しかし、ポランスキーは亡命者である(ポランスキーについては長くなるので、またいずれ)。

とにかく美しい!!19世紀末の英国のドーセット地方が舞台となっている(実際のロケはフランスのノルマンディやブルターニュなどで行われたそうだ)。その田園風景や光と影の美しさ、農作業をする娘達の瑞々しさ、ナスターシャの美しさは言葉に出来ない程!エンジェル役のピーター・ファースも好演しているし、ダーバヴィル家の息子アレック役のレイ・ローソン(ツイッギーのご主人でもある)の存在感も。ハンサムだし私はレイ・ローソンは悪役ながら気になっていた。そして、エンジェルの家族が彼のお嫁さんにと望んでいた娘マーシー役には、まだお若い頃のアリエル・ドンバール。出番は少ないけれど美しい印象を残してくださった。『テス』はとにかく”美しい”の連呼なのです♪

テスの背負った運命、エンジェルとテスの苦悩と愛の深さ、最後のストーンヘンジのシーン・・・清楚さと妖艶さを併せ持つナスターシャもお若いので今よりもさらにお声が可憐♪この大作をまだ無名に近かったナスターシャは見事にテスを演じきったと思う。とても、静かにあの瞳の奥底から放たれる強さは何だろう!有名な名シーンのひとつ、アレックが貧しくも美しい娘テスに魅せられ彼女の気を引くために苺を食べさせるシーンはやはり好き。隠しておられない過去をエンジェルに手紙で伝えようとするテスのエンジェルの様子を不安げにじっと待つ姿(その手紙は彼は読まずに結婚するのだけれど)にドキンドキンする。他にも沢山あるけれど、エンジェルがテスを運びたいがために他の女性3人を水溜りの中を一人ずつ運んでゆく、その時の二人の心と緑の草木と陽光の色彩にうっとりしてしまう。ハーディの小説はこういう運命的な愛を描き深い残像を残すので好き(メロドラマ的とも言えるのかもしれないけれど、メロドラマ大好き!)。そして、ポランスキーのこの『テス』もただ悲運なふたりの愛の物語で終わらない、さらに尊いものをラストシーンの後姿を見つめながら感じる。私にとって『テス』は、再見を繰り返す生涯の一作なのかも。

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  1. 2007/04/30(月) 08:50:15|
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オスカーとルシンダ

オスカーとルシンダ オスカーとルシンダ:OSCAR AND LUCINDA

監督:ジリアン・アームストロング 出演:レイフ・ファインズ、ケイト・ブランシェット、シアラン・ハインズ、トム・ウィルキンソン、リチャード・ロクスバーグ
(1997年・オーストラリア映画)

レイフ・ファインズはもうこの作品時には注目されていたけれど、ケイト・ブランシェットは『エリザベス』の前の作品なので、ブレイク直前。私はこのお二人共のファンなので、この共演が嬉しくて♪そして、美しい光景と切ないロマンス感覚。時は英国ヴィクトリア朝時代。

オックスフォード大学で学び、敬虔な牧師となったオスカー(レイフ・ファインズ)は伝道師としてオーストラリアに赴くのだけれど、その道中の船中でルシンダ(ケイト・ブランシェット)に出会う。彼女はオーストラリアで親の莫大な遺産を受けガラス工場を営んでいる女性。この二人、実はギャンブルが大好き同士。オスカーは止めよう止めようと誓うけれどギャンブルの魅力から離れられないで苦悩している。ルシンダは子供の頃に母親から涙ガラスをプレゼントされて以来、ガラスの美しさに魅せられている。しかし、大のギャンブル好き。とてもこの辺りが面白い。次第に二人は惹かれ合うのだけれど、お互いの気持ちを伝えられないでいる。愛し合っているのに、オスカーはルシンダが好きな男性は共同経営者だったハセット牧師(サイアラン・ハインズ)だと思い込んでいる。もう、この辺りのいじいじした感じの気弱なオスカーが大好き!レイフ・ファインズは作品によっては冷酷な役もあるけれど、こういう役が実はとても私の好みでハマリ役だと思っている。そして、このオスカーは水恐怖症なので船中でもおろおろしている。ところが、男オスカー!愛するルシンダの夢の設計からガラスの教会を作って、彼女の愛する(愛しているのはオスカーのことなのに!)ハセット牧師の赴任先のオーストラリアの奥地まで運ぶ決意をしその賭けをする。大変な作業なわけで、今の時代ではないので当時高価なガラスを破損無きように解体して運び、遂には組み立てられたガラスの教会が静かに筏にのってゆっくりと渡ってゆく・・・とってもキラキラして美しいシーン。

無事、届けられたのだけれど思わぬハプニング。その地で男性をいつも狙っている未亡人ミリアム(ジョゼフィーヌ・バーンズ)が、長旅で衰弱したオスカーの看病を口実に誘惑(完璧に汚された立場!)し、子沢山のミリアムはオスカーの子を宿す。愛しているルシンダへの気持ち、身を汚され、水辺の筏に浮かべたままの教会で神に懴悔する。ところが、ガラスに石が当たり壊れてしまう・・・重いので次第に沈んでいくガラスの教会、オスカーを閉じ込めたまま。彼の水死の訃報が届き駆けつけるルシンダの悲しみ。もう号泣な私。ルシンダはオスカーの子供を引き取り育てる。そんな昔話を子供にしてあげるシーンも美しい。そして、ナレーションを担当しているのがジェフリー・ラッシュ。オスカーとルシンダ、レイフ・ファインズとケイト・ブランシェット。個人的にながら感じる香りが似ているようにも思う。なので、原作はブッカー賞受賞のピーター・ケリーのこの文芸作品の主人公に違和感もなく、オーストラリア映画ながら英国の香り漂う作品でとてもお気に入り♪

OSCARANDLUCINDAcinemachouchou.jpg


  1. 2007/02/15(木) 15:10:01|
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から騒ぎ

20070124202232.jpg

から騒ぎ:MUCH ADO ABOUT NOTHING
1993年・アメリカ映画(イギリス映画) 
監督:ケネス・ブラナー 出演:ケネス・ブラナーエマ・トンプソン、デンゼル・ワシントン、ロバート・ショーン・レナード、ケイト・ベッキンセイル、キアヌ・リーヴス、リチャード・ブライアーズ、マイケル・キートン、アレックス・ロー、ブライアン・ブレッスド

大好きな作品ばかり書いてるので、”大好き!”と連呼し続ける私。でも、仕方ない。色んな作風があり比較など出来ないのだから。この『から騒ぎ』も毎年のように繰り返し観てしまう。そして、泣き笑いの感動はまだ飽きない。以前、『映画大好き!Cinema Chouchou』で書かせて頂いたので、あまり重複しないように。

ケネス・ブラナーを知ったのは『ひと月の夏』が最初。でも、お目当てはコリン・ファースの方だったのだ。それから少ししてだろうか、既にファンになっていたジェレミー・アイアンズのインタビューで、”今注目している英国の若い役者は?”というような中で、”ケネス・ブラナーとダニエル・デイ=ルイスだよ。”と絶賛されていた。ダニエル・デイ=ルイスはお美しいのでその時点でチェック済みだったのだけれど、アイアンズがとてもケネス・ブラナーの事も評価していて好きだというので気にするようになったという、いつもの単純なきっかけ。

英国の優れた役者様は先ず映画の前に舞台。アイアンズは大物なのに今でも映画と舞台の両方を続けておられる。メリル・ストリープが”英国の役者には敵わないわ。だって、シェイクスピアの台詞を空で言えるのですから。”と仰っていた。シェイクスピアの国だし、ローレンス・オリヴィエもみんな舞台俳優としても名優。私もシェイクスピアは熱狂的ではないけれど、やっぱり好きで時折ソネット集を読んだりして気分が良くなる。『から騒ぎ』は監督・脚本・主演とケネス・ブラナーが担当。心からシェイクスピアを愛しているのだと伝わる。なので、原作の『空騒ぎ』を彼流の脚本で現代人の私達に伝わり易い感覚で描いている。美しいイタリアの景色、そして村の日に焼けた女性たちの生き生きした感じ、美麗な音楽と全てに於いて好き。もう何十回も観ていて、もうすぐ全部の台詞を覚えそうなくらい。歌は覚えてしまった♪

ケネス・ブラナーの当時の奥様であったエマ・トンプソンも上手く素敵な女優さま。そして、まだ初々しく可愛らしい頃のケイト・ベッキンセイル、ロバート・ショーン・レナード(彼はアメリカ人ながらシェイクスピア舞台の経験もある好青年なので、このクローディオ役もピッタリだと思う)、デンゼル・ワシントン....と私の好きな役者様がいっぱいの豪華キャスト!アメリカ映画となっているみたいだけれど、私の中ではイギリス映画という感じ。最後はハッピー・エンドで爽やかな感動。シェイクスピア悲劇も好きだけれど、このような喜劇もとても好き。ロマンティック・コメディ♪ケネス・ブラナーは役者としても監督としても才能に長けたお方。最近は「ルーズベルト」を演じていたのも良かった。もう一度、また観ようと思っているところ。

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  1. 2007/01/24(水) 14:59:23|
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ホテル・ニューハンプシャー

ホテル・ニューハンプシャー ホテル・ニューハンプシャー
監督:トニー・リチャードソン 出演:ジョディ・フォスター、ロブ・ロウ、ナスターシャ・キンスキー、ボー・ブリッジス (1984年・アメリカ映画)

これまた、何から...というくらい好きな映画。まだ10代で現代アメリカ文学のことなど全く興味も持てずに無知極まりない頃。ある友人がジョン・アーヴィングのこと、『ガープの世界』の映画が最高だと嬉しそうにお話してくれた。そして、この『ホテル・ニューハンプシャー』は激推薦され観たもの。原作は後から読み、そしてもう20年以上経った今もふと観たくなって観てしまう。当時の感想は、好きなジョディとナスターシャの共演♪というだけで彼女たちを観ていた。ところが、私も年を重ねる中で両親の死や飼っていた犬の死、変わった愉快な友人達との出逢いや別れ...まだまだ青いけれどなんとなく”人生って色々あるんだなぁ...”と悲喜交々なものを感じている。そして、出来るだけ人生讃歌な気持ちでいたいと思えるようになった。この作品にはそんな色んなことが詰まっていて、それもテンポ良く進み、最後は死んだ人々も一緒に『ホテル・ニューハンプシャー』の美しい緑の芝生の中で彼らは走り踊り笑っている。背が延びない少女作家となり自殺してしまうリリーの背がグ~ンと伸び、ジョンがリリーなら言うよ、”人生はおとぎ話よ。”って。カテゴリーは文学作品に入れたけれど、これはもう最高のファンタジーの世界。そして、家族というものを強く感じさせられ、色んな悲劇が起こるけれども夢を捨てないパパは盲目になっても素敵な笑顔で生きている。観終えたあと、とっても気分が良くなる。

キャスティングも素晴らしい!当時大人気だったロブ・ロウ(私はあまり興味がなかったけれど)も今観ると悪くないし、中心人物のフラニー役のジョディ・フォスターの演技力と存在感、そして、スージー・ベアことサラー・ローレンス役のナスターシャ・キンスキーの存在感、さらに二役で登場するマシュー・モディン(珍しく悪役なのだけれど演技派だし、何をしてもかっこいい!)と私のお気にリの役者方がいるのも嬉しい。フラニーとパパの役は監督は当初から決めていたらしい。スージー役のナスターシャは撮影に入る少し前に決まったという。それも、ジョディが監督に語った一言で。”ナスターシャって、自分のことを魅力がないと思ってるの。信じられる?”と。私も同感!信じられないけれどそんなナスターシャが大好き~♪でそんなジョディも大好き!若手の実力派と生き生きした感じの素敵なキャスティング。近親相姦やレイプ、自殺や過激派という問題も出てくるけれど、長男はゲイで妹は背が延びない、暗い過去の傷を隠すために熊になっているスージーはフラニーに恋をするし...もう凄いことになっているけれど、最後は人生讃歌。アーヴィングの原題は『KEEP PASSING THE OPEN WINDOWS』。ホテルの多くの窓たちは象徴的なのだろう。開いた窓を見過ごさないで生きよう!飛び降りるなってことだと。人生はおとぎ話。嫌なことに次々と遭遇しやるせない。でも、嘘でもいいから楽しく生きようよって。監督はイギリスのトニー・リチャードソン(元ヴァネッサ・レッドグレイヴのご主人でもある)。監督はアーヴィングを英国のディケンズに近いと語っていた。そして、アーヴィングは自らのことを語る中で”私は現代の文学の主流から外れている。でも、現代の文学が真の文学の主流から外れているのです。”と。既成概念などどうでもいいのだともこの作品は伝えてくれる。シリアスなことも描きながらも軽やか。なのでとっても爽快!

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  1. 2007/01/15(月) 02:31:15|
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