★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

『ブレイブ ワン』 ニール・ジョーダン監督 (2007年)

braveonecinemachouchou
☆美しいジョディ♪

私は子供の頃から映画が大好きで今に至る。両親の影響は大きく古い映画に好きな作品が多いけれど、同時代的な作品も平行して観ることも続けている。ジョディ・フォスターは私よりお姉様だけれどまだ40代なのにこのキャリア。ジョディやナスターシャ・キンスキーは同時代的な女優さまとして、今もずっと大切な存在。この女性版『狼よさらば』とも言われる『ブレイブ ワン』は賛否両論のようだ。愛する恋人を殺されその復讐をしてゆく女性エリカ(ジョディ)の姿...。

私は好きな映画だった。けれど、理由はすべてジョディ・フォスターという女優さまの魅力に尽きる!復讐が良いとか悪いかとはまた別のことで、ただただこのエリカに釘付けとなっていた。このような強い女性を演じるジョディはハマリ役なのかもしれない。あの知的で涼しいクールな瞳。小柄なのだけれどとってもかっこいい!このDVDのジャケットと同じ大きなポスターが貼られていた。宣伝用のものでよく伺うレンタル屋さんに。あまりにも素敵なので見上げてぽお~っとしていたら、お優しい店員さまが貼りかえる時にくださると仰った。そして、本当に頂いた。稀なる女優のおひとり。子役から生き残るだけでも大変なこと。なのに、オスカー2度獲得!ずっと作品を追う、これからも。美しく年を重ね、強い意志と信念。あの凛々しいお姿にジョディ・フォスターの歴史が刻まれている。50代、60代のジョディも楽しみ!観る者をひきつける力。私は単純にその魅力に引き込まれていたい。映画の素晴らしさや観方は様々だけれど、観終えた私はひとりで”かっこいい!ジョディ素敵!”を連呼していた。その心の喜びは私に何かしらのエネルギーを与えてくださるのだろう。私のミューズのおひとり。IQは180とも200とも言われる。小さな頃から働いてきたジョディは家族を支えてきたのだろう。父親不在の家庭。

ジョディのお話はひとつの作品から長々と続く。少女時代の作品は『クララの森・少女愛惜』にカテゴリーがあるので追々に。こちらの更新が止まっていたけれど、最近観たもので感想をメモしておきたい感動した映画がまだまだあるけれど、その時に書かないと気持ちが違うのでタイミングを逃しがち。ニール・ジョーダン監督作品、結構好き!この『ブレイブ ワン』の製作者の名にジョディもいる。次の『幸せの1ページ』はまったく違う役柄を演じたジョディ。これからも色んな役を演じて頂きたいな☆

ブレイブ ワン 特別版 [DVD]ブレイブ ワン/THE BRAVE ONE
2007年・アメリカ/オーストラリア合作映画
監督:ニール・ジョーダン 音楽:ダリオ・マリアネッリ 出演:ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード、ナヴィーン・アンドリュース、メアリー・スティーンバージェン

スポンサーサイト


  1. 2009/03/05(木) 09:48:32|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

『ジャッカルの日』 フレッド・ジンネマン監督 (1973年)

JACKALcinemachouchou
☆素敵なデルフィーヌ・セイリグとエドワード・フォックス♪

原作フレデリック・フォーサイスの小説の映画化である『ジャッカルの日』。この映画を昨年秋頃に、どれ位ぶりだろう...とっても久しぶりに観てかなり愉しかった。直ぐに書いておかないと忘れるのにと思いながらバタバタしていたもので今頃。最初に観た理由はいつもの如く、お目当てである女優さま!デルフィーヌ・セイリグが出演されていると教えて頂いたので。”いつ、登場されるのか?”とその事しか覚えていない状態で久しぶりに観返す機会に恵まれた。とっても素晴らしい!!カッコいい!!のです。エドワード・フォックスが!!

1962年8月26日、フランスの大統領ドゴール暗殺の殺し屋として英国から任務を受けやって来たのがジャッカルなる男性(エドワード・フォック)。原作を読んでいないのだけれど、映画の魅力ははかり知れない。観ているとまるでこの映画は実話のように思われるのだから。どうなるのだろうか...とハラハラ・ドキドキしながらもジャッカルから目は離せない。英国人ならではの出で立ち、ファッションから歩く姿や行動すべてがダンディというのか美しい。コレット夫人(デルフィーヌ・セイリグ)は後半登場される。一匹狼であるジャッカルに隙などない。一流の殺し屋なのだからそうだろう。いちいち、ポーズがキマル!でも、結構コミカルな場面も多く、テンポも最高に良い。警察との絡みも面白く、大統領の式典は何事もなかったかのように終える。実に後味も良いクールな秀逸なサスペンス映画だと感動☆フレッド・ジンネマン監督作品とは相性の良さを感じすっかり好きである!

ジャッカルの日 (ユニバーサル・セレクション2008年第1弾) 【初回生産限定】ジャッカルの日/THE DAY OF THE JACKAL
1973年・イギリス/フランス合作映画
監督:フレッド・ジンネマン、原作:フレデリック・フォーサイス 脚本:ケネス・ロス 音楽: ジョルジュ・ドルリュー 出演:エドワード・フォックス、アラン・バデル、トニー・ブリトン、シリル・キューザック、ミシェル・ロンスデール、エリック・ポーター、デルフィーヌ・セイリグ、ミシェル・オークレール



  1. 2009/01/19(月) 08:58:20|
  2. 社会派サスペンス・法廷もの|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

『コレクター』  ウィリアム・ワイラー 監督 (1965年)

THECOLLECTORcinemachouchou
☆ミランダとフレディ!

80年代にある友人達数人で映画のお話をしていた。”今まで観た中で一番怖かった映画って何?”という質問だった。その中の一人の女性がかなりの感情溢れる表情で挙げたのが、このウィリアム・ワイラー監督の『コレクター』だった。私はその時も今も大好きな作品のひとつ。観返す度にあの時の彼女の様子を思い出すもの。私は怖がりの割りにはサイコものは好きな方で、反対に鮮血ホラーやスプラッターものが怖くて苦手...アルジェント作品は観たいので観てはいるけれど直視できない場面が多い...ただ美少女観たさの気持ちと同じくらいの覚悟が必要な位。

この『コレクター』は好き嫌いの分かれる作品のようだけれど、ほとんどの場面はテレンス・スタンプ演じるフレディとサマンサ・エッガー演じるミランダのおふたり。カンヌ国際映画祭でおふたりとも男優賞と女優賞を獲得されている。蝶のコレクションを子供の頃から続けているフレディは、銀行員ながら職場でも友人はいなくからかわれたりして孤独。ある日、フットボールの賭けが大当たり!7万1千ポンドという大金を手にすることに。そして、古い一軒家を購入する。フレディは少しの躊躇はあったものの今まで抱いていた夢を実現させるために実行する。これは犯罪であり刑が下ることだと理解してもいる。かねてからレディングのバスで幾度か一緒に乗り合わせていたロンドンの画学生ミランダの誘拐。車で追いクロロフォルムを嗅がせてミランダを気絶させ一軒家の母屋に続く地下室へ。目覚めた時のミランダの気持ちはどんなだっただろう!この映画はアメリカ映画ながら舞台はイギリスでふたりの俳優も英国俳優。ミランダの立場になって想像する恐怖感、また世の中(人々)に溶け込めないフレディ。

フレディがミランダに長年の蝶のコレクション部屋を見せる場面。珍しい数々の蝶々を綺麗に並べて飾っている。それらを説明する時、蝶を追いかけている時のフレディは目も輝き愉しそう。引き出しの中の蝶のケースにミランダの顔が重なる場面はハッとする。彼女はフレディの世界を死の世界と理解できない。また、ミランダの愛読書である『ライ麦畑でつかまえて』やピカソの絵の世界を理解できないフレディ。こういうことは多分にあること。自らの愛する世界を愛せばよいのだと私は想い、共有できるお方もいれば馬鹿にされることもある。そういうものなので他人に強制したりはしない。けれど、フレディは子供のようであり、コンプレックスもかなり強いようだ。ミランダは自分の意見を言える女性でフレディに歩み寄ろうとさえしていたけれど...最後は肺炎で死んでしまう。ミランダの死、憧れのミランダと過ごした4週間を振り返るフレディ。彼女は死にもう戻っては来ないのだと理解する。しかし、高望みをし過ぎたと他の女性を車で追う...この心の冷徹さはやはり異常である。しかし、モノの蒐集癖のある人々は多い。私も多少そうだし、蝶のコレクターが全て異常者であると想われるのは浅はかだと想う。この映画は今から40年以上前の作品。今の日本、現実の事件としてもあること。しかし、この映画が幾度もDVD化され安易に観ることができるのは芸術作品であるからだろうと想う。フレディの抱いていた来た妄想世界を実行してはいけないけれど、私も常に脳内に陳列される”美しい世界”を持っている。現実を見れば見るほど妄想世界との往来は重要なものに感じている。

音楽も好きだし、ファッションも素敵!テレンス・スタンプは好きな英国男優さまでもあるし、サマンサ・エッガーも素晴らしいと想う。フレディのモッズ・スタイルのスーツ姿、ミランダの鮮やかな黄色いお洋服。でも、最も印象に残るのはやはりフレディの目かな。ちょっとした仕草も繊細な演技に想えた。『コレクター』という作品がとても大好きなのである。当時から評価の高い作品で各国の賞にも輝くもの。そうでない微妙な心理を描いた作品はまだまだあり、湾曲され色眼鏡で邪な見方で揶揄される好きな作品たちは報われないなあ...などと想うことも多い。

コレクター [DVD]コレクター/THE COLLECTOR
1965年・アメリカ映画
監督:ウィリアム・ワイラー 原作:ジョン・ファウルズ 音楽:モーリス・ジャール 出演:テレンス・スタンプ、サマンサ・エッガー、モーリス・ダリモア、モナ・ウォッシュボーン




  1. 2009/01/13(火) 22:47:34|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

『何がジェーンに起ったか?』 ロバート・アルドリッチ監督 (1962年)

WHAT EVER HAPPENED TO BABY JANE
☆ブランチとジェーン姉妹♪

とても好きな映画のひとつである『何がジェーンに起ったか?』は1962年のロバート・アルドリッチ監督作品。原作はヘンリー・ファレル。最初に観たのはテレビ放送で、その初見から強い印象を受けたもの。「映画の宝石箱」のブログに以前『八月の鯨』が好きで少し綴ったことがある。私はベティ・デイヴィスを最初に知った作品は『イヴの総て』だと想うのだけれど、同一人物だと思えない程だった。その時、既にご病気だったと後に知り、”女優”というようなものを強く感じた。私が映画を好きで観始めたのは音楽を好きになるよりも前なので70年代作品にとても好きなものが多かった。そして、今もやはり映画は大好きなので時間が足りない状態の日々。

此処は『少女愛惜』(『クララの森・少女愛惜』で綴ったものです)。何故、この年老いた姉妹が?と想われるお方もおられるかもしれない。ところが、私には大問題なのである!このベティ・デイヴィス扮するジェーンはベビー・ジェーンという子役スターとして人気を博していた。その頃の姉ブランチ(ジョーン・クロフォード)はそんな妹を羨ましくも嫉妬していた。後に姉がスターとなり立場は逆転する。しかし、自動車事故により半身不随となってしまうブランチ。そんな姉妹は古いお屋敷でひっそりと生活している。家政婦の女性が出入りする程度で、車椅子生活の姉は何かと不憫である。次第に妹ジェーンは美しい姉に対して抱いてきたと想われる鬱積したものが狂気に向いだす。陰湿な復讐を始めるのだけれど、その様は見事!というしかない。ここでもやはり”女優”という力量を見せつけられる。凄い!どちらも凄いと想うけれど、妹ジェーンの今はすっかり老醜の至りながらも子役時代の華やかな頃が纏わりついている。子供時代の想い出や体験は永遠に忘れることはないといつも想う私。それらは楽しい想い出もあれば悲しい想い出、辛い想い出たち...。モノクロームの映像は姉の気品と美しさ、不自由な身を黒い衣装で、妹は厚化粧の白塗りに真っ赤な口元、そして白いフリルのお洋服にロールされた髪型...このジェーンの様相は時に醜悪でもあり愛らしくもある。それはベティ・デイヴィスの様々な表情などにも言える。サイコ的でもありゴシックホラー的でもあると私は想う作品。緊張感で一気に観終える終盤の意外な展開。海辺でアイスクリームを買い、踊り舞うジェーンの姿は眩しい...深い余韻を残し私の心を捉え続けている。実際に姉妹女優のお方もおられるし、ベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードは共に名女優。そんな共演(競演)の中での秘話なども色々あるようだ。嘗て、ジョーン・クロフォードとグレタ・ガルボの挨拶事件(勝手にそう名付けている)等など...真相は分からなくていい。

※昨年ポール・ニューマンがお亡くなりになられた。まだ何処にも綴っていないけれど、私だって哀しい...旧友のロバート・レッドフォードとの番組を昨年BSで観た。お互いに年老いていたけれど素敵だった。その番組の中で、年老いることについて、ポール・ニューマンが語っていた言葉。”ベティ・デイヴィスがこう言っていたよ。臆病者は老人には向かない。”と☆

(追記)
昨日『少女愛惜』の方で綴ったものなのですが、この作品は”恐怖映画”殊に私の好きなゴシック感も漂う作品だと思うのですが、カテゴリーは「サスペンス・ミステリー」にいたしました。それにしても、私はプロフィールに記載しておりますまま、相も変わらず反応するキーワードやテーマたち。”姉妹もの”愛と確執のようなものはとても好きです。僅か1週間でこの世を去った姉が私にはいます。戸籍上では私は次女ということになっています。その姉は両親にとって最初の子供でしたので、どんなに嬉しく区役所に届けに行ったのだろう...と想います。年月を経て、私の親友のような上の甥はその私の姉の命日の翌日がお誕生日だとお位牌で確認できます。不思議な血の繋がり、めぐり合わせを思います。私はずっと、その姉のことを両親から聞かされていましたので、”もしも、生きていたのなら♪”と子供の頃から、そして今も偶に思います。上にお姉さんやお兄さんのいるお友達が羨ましくもありました。私は近所のおば様方からも弟が兄で私が妹に思えると言われます(苦笑)。いつの間にか、病弱で手のかかる弟はしっかりした大人になっています...仲の良い姉弟でありますが、時に私はその家族ではないことの寂しさをも感じてしまいます。家族だと彼らは思ってくれているのですが...言葉に上手くなりません。でも、私には好きで選んだお仕事があり、相方とVELVET MOONがいます。私の家族は此処にあるではないか!!とも思えるのです。兄弟や姉妹だから、家族だからと言っても人それぞれです。信じられない程仲が良くないお友達の兄妹や姉妹、父と娘、母と娘...の知人達とそのようなお話をすることがあります。絆の深さの裏返しで、深い固執のようなものもある。学びの人生は果てしなく続きます。


何がジェーンに起こったか? [DVD]何がジェーンに起こったか/WHAT EVER HAPPENED TO BABY JANE?
1962年・アメリカ映画
監督:ロバート・アルドリッチ 原作:ヘンリー・ファレル 脚本:ルーカス・ヘラー 撮影:アーネスト・ホーラー 音楽:フランク・デ・ヴォール 出演:ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード、アンナ・リー、ヴィクター・ブオノ



  1. 2009/01/09(金) 01:30:44|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

『秘密の儀式』 ジョセフ・ロージー監督 (1968年)

secretlizcinemachouchou
☆亡き娘の写真を持つレオノーラ(リズ・テイラー)♪

ジョセフ・ロージー監督の1968年映画『秘密の儀式』がようやくソフト化決定(2008年8月6日発売)。私はミア・ファローが20数年間ずっと好きでいる。ミアの出演作品はまだもう少し未見のものがあるけれど、今のところ、この作品が一等大好きなのだ。80年代にローカル(UHF放送)な映画番組からの録画のビデオを幾度もくり返し観ていたものだ。その放送は吹き替え版だったので、すっかりミア扮する風変りな気のふれた少女チェンチの台詞を暗誦してしまっていた程。そして、外国版のビデオを取り寄せて(当時は随分高かったのですが)英字幕ながらそれも幾度も観ているもの。この少女というのも設定では22歳なのだけれど、時が止まった少女のようなチェンチ(撮影当時のミアは24歳頃)。また、大女優のリズ扮する娼婦レオノーラの哀れさ、義父役のロバート・ミッチャムの不気味さ、美しい映像と少し怖いサスペンス仕立てはジョセフ・ロージー監督のお得意とするところ。最初に観たロージー作品はダーク・ボガード主演の『召使』!!

『ローズマリーの赤ちゃん』と同じ年に製作され公開されたもの。当時のミアはビートルズ達とインドに行ったりしていた頃だと想う。また、ミア・ファローが英国映画にとても合うのは少女期を英国で過ごし教育を受けた国なので。その後、アメリカで本格的な演技の勉強と舞台でデビューを果たすという経歴のお方。この『秘密の儀式』の大まかなあらすじは、9歳の頃に父を亡くし母親と再婚相手の義父と暮らしていた少女チェンチ。その母親も死んでしまう。そして、その義父は不審な男性でアメリカへ渡っていた。そんな母親の面影を忘れられず、豪華な豪邸で一人で暮らしている孤独な少女が、ふと町で母親に瓜二つの娼婦レオノーラと出逢う。レオノーラも溺死した幼い10歳の娘を忘れられず、墓地に参り彼女と心の会話をすることだけが楽しみな孤独な女性。やがて、二人は本当の母と娘のように生活を始めるのだけれど、チェンチの空虚な心は満たされることはない。現実と虚構を混同し自分だけの世界に埋没してゆくチェンチ(この辺りのミアの演技はハマリ過ぎ!)。また、この映画は主演はミア・ファローだとも言える脚本。なので、リズ・テイラーは助演を初めて引き受けた作品だそうだ(子役時代は別として)。私は共に主演だと想う。このお二人の奇妙さが素敵で大好き!レオノーラはチェンチを救うことは出来ずに少女は命を絶つ最期も壮絶。そして、葬儀の日にレオノーラは・・・。

《死んだ子供を忘れかねている売笑婦と、死んだ母を思って気が狂っている娘。「秘密の儀式」は、これをエリザベス・テイラーとミア・ファローという顔合わせで映画化した。これをジャンヌ・モローとジョアンナ・シムカスで演じさせなかったロージー監督の俳優感覚に注意したい。ジャンヌ・モローの智的さをリズは持っていないし、ジョアンナ・シムカスの美しい哀感をミア・ファローは持っていない。リズもミアも妙な云い方だが、どこか狂的なところがあって、まともでない女としては、リズとミアの方がずっと面白い。》 (淀川長治)

『秘密の儀式』 少女チェンチ(ミア・ファロー)と娼婦レオノーラ(エリザベス・テイラー)♪として触れたものの一部に追記致しました。

secretcinemachouchou
秘密の儀式/SECRET CEREMONY
1968年・イギリス映画
監督:ジョセフ・ロージー 原作:マルコ・デネビー 脚本:ジョージ・タボリ撮影:ジェラルド・フィッシャー 音楽:リチャード・ロドニー・ベネット 出演:エリザベス・テイラー、ミア・ファロー、ロバート・ミッチャム、ペギー・アシュクロフト、パメラ・ブラウン




  1. 2008/07/02(水) 00:42:45|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:8

『悪い種子(たね)』と『死の天使レイチェル』

悪い種子悪い種子(たね)/THE BAD SEED
1956年・アメリカ映画
監督:マーヴィン・ルロイ 原作:ウィリアム・マーチ 脚本:ジョン・リー・メイヒン  出演:パティ・マコーマック、ナンシー・ケリー、ヘンリー・ジョーンズ、アイリーン・ヘッカート、イヴリン・ヴァーデン、ウィリアム・ホッパー

マーヴィン・ルロイ監督の1956年映画『悪い種子(たね)』(原題は「THE BAD SEED」)。8歳の少女ローダ役のパティ・マコーマックの恐るべき演技力(生意気さ)に天晴れ!ブロンドに三つ網におリボン、可愛らしいワンピース姿とタップ靴、テイーパーティーごっこをするときなどは実に子供らしく愛らしい。しかし、非情なまでに良心に欠け、善悪の区別がなく、人の死や悲しみに微動たりともしない落ち着きぶりが恐ろしい。この”悪い種子”というのは遺伝のことで、この作品では間隔遺伝であるとされている。ナンシー・ケリー演じる母親は美しく上流階級のお方で優雅で心もお優しい。実は、彼女の母親(少女ローダの祖母)は殺人鬼で我が子も殺そうとしていたところ、当時の事件担当者の養女として育てられたのだった。彼女が2歳の時のことながら、幼い記憶が幾度も悪夢に現れるのだった。夢だと想っていたことが父を問いただし真実が分かる。ローダは書き物コンテストで優勝できずに2位だった。その優勝者の男の子は素敵なペンダントを貰う。それが欲しくて仕方がない。奪おうとして抵抗する少年を海で溺死させてしまう。その他にも近所に住むご夫人の置物を死後頂けると約束していたけれど、我慢できずにわざと階段で滑って事故死させてしまう。この少女の性悪なものを感じ取っている雇い人のリロイという男性がローダをからかったりする。そんな彼も納屋で焼け死ぬ...そんな時も常に心の動揺など無く、ピアノを弾いたり遊びに出かけたりするのだ。ああ、恐ろしい!

原作は共に、ウィリアム・マーチによるものが基になっているけれど未読。『悪い種子(たね)』の方のローダは8歳。そして、レイチェルの方は9歳で此方では父が亡くなっているという設定。大まかなお話の流れはどちらも同じだけれど、少女の印象が大きく違うので良い。個人的にはレイチェル役のキャリー・ウェルズの方が好きなのだけれど、この作品でしか知らない。ローダ役のパティ・マコーマックは演技力のある子役時代から今も女優業を続けておられる。脇役の大人たちも其々個性的。これはサイコスリラーとしてとても秀作だと想う。一見天使のような少女の邪悪な魂...それを遺伝という描き方をしている点も興味深いように想う。

このパティ・マコーマックは見るからに気が強そうでしっかりした少女。なので、リメイクである『死の天使レンチェル』(1985年)での少女レイチェル(名前はローダからレイチェルに変っている)を演じるキャリー・ウェルズの方がさらに怖さは倍増な私。見た目があまりにも愛らしい少女で、彼女は涙も流す。そんな表面とは裏腹に心の邪悪さがさらに恐怖に感じるのだと想う。こちらの母親役はブレア・ブラウン。どちらも母親が最も悲傷で罪は自分にあると責めるのだ、血のせいだと。でも、掛け替えのない我が子をこれ以上放っておくことも出来ず、人をこれ以上殺めてはならないのだと決断をする。二人共に死へと...しかし...。結末はこの二作品では異なる。

『悪い種子(たね)』の少女ローダと『死の天使レイチェル』の少女レイチェル♪として綴ったものに少し追記致します。

同じクラスの少年が海で溺死(母親は最初は全く娘を不審にも思わず事故死だと哀しんでいる)したことで、まだ幼いローダはどれ程ショックを受けて帰ってくるだろう...と二重の不安である。けれども、”ただの事故よ。”という感じでローラースケート靴に履き替えて笑顔で外に出かけるのだった。学校側は不審に想っている。また、亡くなった少年の母親が酔払って真実を!とローダとお話がしたいと2度やって来る。雇い人のリロイという男性はなかなかキーマンで、彼はローダの性悪な心を見抜き、やや妄想気味にからかったりする。それが大きく当ってしまい彼もうろたえる...しかし、彼もまた殺されてしまう。全て事故死のように周りは見える。最も嘆き苦しむのは母親で、どちらも母親役は素晴らしいと想う。リロイの休む小屋が炎を上げ、”助けてくれ!”と叫ぶ声が聞こえる中、ローダは動じることもなく「月の光」を弾いている。レイチェルのピアノ曲は「エリーゼのために」だったと想う。犯罪心理学、ミステリー小説、フロイトの名も出てきたりと変ったサイコ・スリラー作品で、優れたサスペンス映画だと想う。私はホラー的には感じなかったもので。でも、遺伝だとすると、その呪われた宿命を受けた少女が可哀想にも想ったり...。でも、母親の苦悩は想像できない程のものだろう!と余韻を残した。

THE BAD SEEDcinemachouchou
死の天使レイチェル/THE BAD SEED
     1985年・アメリカ映画
監督:ポール・ウェンドコス 原作:ウィリアム・マーチ  脚本:ジョージ・エクスタイン  出演:キャリー・ウェルズ、ブレア・ブラウン、デヴィッド・キャラダイン、リン・レッドグレイヴ、リチャード・カイリー



  1. 2008/06/30(月) 10:41:26|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
  3. トラックバック:1|
  4. コメント:0

『アパートメント』と『ホワイト・ライズ』

アパートメント (ユニバーサル・セレクション2008年第5弾) 【初回生産限定】アパートメント/L' APPARTEMENT
   1996年・フランス映画
監督:ジル・ミモーニ 脚本:ジル・ミモーニ、ピラール・トマス=ジメネス 撮影:ティエリー・アルボガスト 音楽:ピーター・チェイス 出演:ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ、ロマーヌ・ボーランジェ、ジャン=フィリップ・エコフェ、サンドリーヌ・キベルラン、エヴァ・イオネスコ


書こうと想っている映画は溜まる一方。これも随分前になるけれど『ホワイト・ライズ』を観て、『アパートメント』を観直した時の印象を。『ホワイト・ライズ』でのジョシュ・ハートネットはなかなか好きだった。ダイアン・クルーガーが好きなので観たのだけれど、ハリウッド・リメイクながら結構愉しめたもの。でも、『アパートメント』を久しぶりに再見すると、やはりこちらの方が断然面白くトリックも結末も悲愴感を残し好きだと再確認した。このフランス映画の『アパートメント』の共演を機に、ヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチはご縁が出来ご夫婦となられたのだったと想う。今観ると、みんなお若い!ロマーヌ・ボーランジェ扮するアリス役が実はとても複雑で重要な役。そんな点も『ホワイト・ライズ』の方では違った感じ(リメイクなのだから同じではないのだけれど)。このDVD化のジャケットにも当時のビデオにも表紙に登場しないリュシアン役のジャン=フィリップ・エコフェも重要な役。私はこうしたややこしい展開のサスペンスは好きなのだけれど回転が鈍いので、幾度も観ないと理解できない。よって、これで『アパートメント』は3度観たことになる。秀作だと想う!エヴァ・イオネスコがちょこっと空港の受付で出演しているけれど、このお方はやはり少女時代が良い★

『アパートメント』の劇中で、効果的にかつ印象深く使われている楽曲は、シャルル・アズナヴールの『今ぞ、この時』(名曲!)。『ホワイト・ライズ』では英米のインディーシーンの楽曲たちが多く流れていたけれど、私の大好きなマジー・スターの『フラワーズ・イン・ディセンバー』も使われていてこれはとても嬉しかった!!

ジョシュ・ハートネット主演の2008年作品で『8月』(仮題)ではデヴィッド・ボウイ様とも共演されている。未見なので公開が楽しみ♪そろそろだろうか...。それにしても、最近のアメリカ映画はリメイクが目立つように想うのだけれど、音楽だってカバー曲が目立つのと同じなのだろうな。良い作品は受け継がれてゆくものなのだと想う♪

★《アパートメント》の主要な役柄とキャスト★
マックス役:ヴァンサン・カッセル 
リザ役:モニカ・ベルッチ 
アリス役:ロマーヌ・ボーランジェ 
リュシアン役:ジャン=フィリップ・エコフェ 
ミュリエル役:サンドリーヌ・キベルラン 

★《ホワイト・ライズ》の主要な役柄とキャスト★
マシュー役:ジョシュ・ハートネット
リサ役:ダイアン・クルーガー
アレックス役:ローズ・バーン
ルーク役:マシュー・リラード
レベッカ役:ジェシカ・パレ

ホワイト・ライズホワイト・ライズ/WICKER PARK
   2004年・アメリカ映画
監督:ポール・マクギガン 脚本:ブランドン・ボイス 撮影:ピーター・ソーヴァ 音楽:クリフ・マルティネス 出演:ジョシュ・ハートネット、ダイアン・クルーガー、ローズ・バーン、マシュー・リラード、ジェシカ・パレ



※こちらの映画ブログ(『クララの森・少女愛惜』では少女や少年映画のことを綴っています)にも、好きな映画が沢山あるので、もっと更新をマメに綴ってゆこうと想います。どうぞ宜しくお願い致します!



  1. 2008/06/09(月) 19:41:19|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

プレステージ

prestigecinemachouchou

プレステージ:THE PRESTIGE
監督:クリストファー・ノーラン 出演:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン、デヴィッド・ボウイ、アンディ・サーキス、レベッカ・ホール、パイパー・ペラーボ
(2006年・イギリス/アメリカ合作映画)

この『プレステージ』は、クリストファー・ノーラン監督がクリストファー・プリーストの『奇術師』の小説を5.6年かけて映画化したものだそうだ。私はお友達に教えて頂き、最終上映日にどうにか観ることができ、とても嬉しかった。不思議な巡り合わせだけれど、違うお友達に少し前にお借りした作品もノーラン監督のもの。また、近い内に観て感想をこちらで書こうと思っているもの。

舞台が19世紀末ロンドンと正に好きな時代。ヴィクトリア調のお衣装たちも素敵だった。主役はヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベイル(ベール)。クリスチャン・ベイルは子役時代から活躍されているお方だけれど、いつの間にか、すっかり好きな男優さまとなっている。ヒュー・ジャックマンもハンサムだし、脇役のマイケル・ケインやスカーレット・ヨハンソン他、キャスティングが私の好みにピッタリで、ストーリー展開も時間軸が交錯するうえ、ラストは驚愕!さらに、かの発明王エジソンを震撼させた実在の天才科学者ニコラ・ステラ(この映画で初めて知った)を演じるのは、デヴィッド・ボウイさま☆で、黒く髪を染め口ひげ姿のボウイ。出演シーンは少ないけれど存在感を残していた!(私がこう言っても全く説得力ないと思う。でも、先にご覧になったお友達もそのように仰っていた。)パンフレットにある監督のボウイ起用のインタビューを、証明の如く掲載させて頂こう♪

何故、ニコラ・ステラ役をボウイに依頼したのか?...
「彼には、”この人は普通ではない。欲しいものは何でも可能にしてみせる人だ”と感じさせるカリスマがある。そういう役を誰もが知ってる映画スターにやらせると、観客の気が散ってしまって、マイナスだ。ステラは、是非デヴィッドにやってほしいと思った。僕はニューヨークまで彼を訪ねていって、とことんお願いしたんだ。彼は映画にはあまり出たがらないほうで、今回もすぐにはイエスと言ってくれなかった。でも、僕は、ステラ役には彼以外は考えつかなかったんだよ。もともと彼の大ファンでもあるし。」
偉い!!と、ノーラン監督がさらに好きになった私である。

奇術がとても盛んだった時代だとは伝え聞くけれど(フーディニーなど)、このような内容の映画は初めてだった。130分の作品、全くどうなるのだろう...と魅入っていた。二人のマジシャンはライバル同士、それも宿命の。人間のもつ執拗なまでの執着心と情念は悪意すら生む。そのような空気を主演のお二人は見事で、そんな中でマイケル・ケインが居るので人間の温もりのようなものが加わる。この役はマイケル・ケインならでは!だと思った。スカーレット・ヨハンソンもイメージにあった(私には)役柄に思えた。キャスティングが如何に重要であるかと感じることが出来て、映画自体がトリック装置のようなもので、ラストも読みの浅い私はビックリ仰天!と同時に凄い!と喜々とした気分で、エンドロールを眺めていた。そして、”うむ?!このお声は”となり、最後にまだ私に喜びを与えて下さったのは、そのエンディング曲がトム・ヨークであったこと★とても気分の良い、ミステリアスなドラマを堪能したように思う。


続きを読む→
  1. 2007/07/17(火) 10:47:16|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:4

タクシー・ドライバー

タクシー・ドライバー【ワイド版】 タクシー・ドライバー:TAXI DRIVER【ワイド版】
監督:マーティン・スコセッシ 出演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ジョディ・フォスター、ハーヴェイ・カイテル (1976年・アメリカ映画)

最初に観たのはテレビで多感な頃。何かがこの作品に対して残ったまま今日に至る気がしてならない。去年も再見し、今年も。年月が経過する中で病めるアメリカ、世界の大都市ニューヨークで生きる人々、街の光と影。時代への叛逆。若者の孤独と混沌としたものが不気味に胸に突き刺さるばかり。この頃のデ・ニーロの蒼白な顔つきは好きだけれど、ここでのトラヴィス役は何だろう...凄まじい。70年代のアメリカ、アメリカン・ニューシネマの名作に違いないのだろう。スコセッシ監督はカンヌでパルムドール受賞作品ながら、本国アカデミーは候補に挙がりながら受賞を逃した。デ・ニーロもジョディも。バーナード・ハーマンの珠玉のスコアも...映画賞の受賞ってなんと困難で大きな意味があり、またはあまり関係ない気もする。

トラヴィスが恋心を抱く女性ベッツィー役のシビル・シェパード、街に立つ娼婦アイリス役の撮影当時12歳~13歳のジョディ・フォスター!お若いハーヴェイ・カイテルは壮絶な最期を迎えるスポーツ役。スコセッシ監督もちょこっと出てくる。凄い豪華な脇役と主役のデ・ニーロにため息。

私はこの映画が好きか?と問われたなら、今もまだ答えられない。でも、この恐怖感は今を生きる私達にとてもリアルな感覚も持ち合わせているように思う。30年前の作品なのに!一見、英雄のように映るトラヴィス。そこが怖いと思うし、今的な気がする。華やかな街のざわめきを照らすネオン。タクシーで徘徊しながらトラヴィスは不浄な世界が目に付き苛立ちと持って行き場の無い怒りと孤独が募る。ベトナム戦争から帰って来たというのも要因だろう。恋も実らず、ますますやるせない気持ちが狂気を伴っていく様から終盤へ...壮絶だ。見事過ぎて怖い!

この映画の公開後、少女ジョディは、ある熱狂的なファンによるレーガン大統領が襲われるという事件が起こり大きなショックを受ける。演技者として優れた才能は映画を離れても予期せぬ形で影響を与えてゆく。現実と妄想の境目が不安定になるというお方も多い。幸い、どうにか私は映画が大好きで感情移入し過ぎて時に暫く境界を彷徨う一瞬がある。それが魅力だとも思っているし、映画は最良の娯楽だと思っているので、美しい風景の中にいつまでもいたいと願う作品に感銘を受けても、また現実に戻ることができる。多くの映画好きなお方はそうだろうし、もっと細かい分析をされたり、かなり精神的な衝撃を受け深い思考に陥ることもあるだろう。何が言いたいのだろう...よく自分でも分からないけれど、デ・ニーロは優れた名優だけれど役柄のトラヴィスではない。そして、トラヴィスは結果的にアイリスを救ったけれど彼女のためという英雄劇ではなく、己との葛藤や憤り、都会の孤独や寂寥が痛ましいデス・コミュニケーション。この残像が30年経った今もリアルに色褪せないものとして伝わってくるように感じる。

サイドには欧州映画やアート系作品を多く並べている私。映画も音楽もだけれど、メジャー作品、ヒット作品、マイナー作品、インディー作品...とどこにも素晴らしいものがある(面白くないものもあるけれど)。マニアックな作品やアート系を好む私もいるけれど、語り継がれる名画、優れたスタッフが集結して生まれる素晴らしき世界を見逃すには勿体無い!そして、また観たいと思う映画に出会えることが嬉しい。

taxidrivercinemachouchou
乗客役のスコセッシ監督とトラヴィス(デ・ニーロ)★


  1. 2007/06/12(火) 11:20:12|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:6

ギャンブル・プレイ

ギャンブル・プレイ ギャンブル・プレイ:THE GOOD THIEF
監督:ニール・ジョーダン 出演:ニック・ノルティ、チェッキー・カリョ、エミール・クストリッツァ、ナッサ・クヒアニチェ、レイフ・ファインズ、ジェラール・ダルモン、サイード・タグマウイ (2002年・イギリス/フランス/カナダ/アイルランド合作映画)

チェッキー・カリョとエミール・クストリッツァが出てると知り観たのだけれど、とっても気に入ってしまったもの。主役のボブはニック・ノルティ。あのしゃがれた声とお年を召され深みを感じるお方だと再認識。友人にファンの方が居るのだけれど、私はようやく彼が好きな理由が少し分かった気がした。男性から見てどこか渋さを感じさせるようなお方に思う。この原作はフィルム・ノワールの巨匠ジャン=ピエール・メルヴィルの『賭博師ボブ』だと後から知り、”カッコイイ"筈だと納得したり。このもう賭博から足を洗おうと決めた中年ボブ。しかし、仲間のトラブルなどもあり、最後の大仕事をカジノで決行する。脇役も私には豪華過ぎて、これは多分笑ったりする場面ではないだろう...と思いながらもクスクスしたり(特にエミール・クストリッツァ監督なのだけれど)、レイフ・ファインズは画商役で騙され損する、そして、長年ボブを追う刑事ロジェのチェッキー・カリョ!このお方、お年を召される毎にダンディというかハンサムだけれど屈折した素敵さで超ミーハー気分で観てしまう。また、このボブとロジェは追われ追う立場ながら、どこか友情めいたものがある。もう、そういうの大好き!なので大満足。

若いヒロイン役のアンを演じるナッサ・クヒアニチェがまた可愛い♪ドイツ人で可愛い容姿とはギャップも個性な太めのお声。最後は夜明けをボブと一緒に歩いてゆく...エンディングではニック・ノルティの歌声も。こういう犯罪ものだけれど、香る男のロマン。好きなのだ♪カテゴリーは「フィルム・ノワール」にいたします(これも時代の空気感だろうか、嘗てのメルヴィル作品のブルーさとは違いますが)。でも、「男のロマン」という感じはとても好きです。それにしても、おじさま男優さま達、世界的に頑張っていますね。女優さま達も同じく♪

20070209071802s.jpg


  1. 2007/02/08(木) 06:21:19|
  2. フィルム・ノワール|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

「フィルム・ノワール」について

20070118154835.jpg

フィルム・ノワール」という言葉や作品がずっと好き。特に父がそれらの時代の作品を好んでいたことで影響されたように思う。嘗てはフランス語なのでフランス映画だけに限られた呼称と思っていた。元来は1940年~1950年頃のアメリカでの男たちの犯罪映画(『マルタの鷹』ハンフリー・ボガードが粋!などの優れた作品が多数ある)が先だと知る。私が好む「フィルム・ノワール」ものはフランス映画が中心となりそう。しかし、今の時代ではもうほとんど見られなくなったよう。ジョゼ・ジョヴァンニ監督が亡くなった時、その思いは強く感じた。でも、映画は色褪せることはない。優男も好きな私ながら、このような社会の裏側、ある意味ドロップアウトした男たちの世界、そこに描かれる友情や裏切りや復讐。任侠の世界。乾いたブルーさと男の心意気!女性の私には持ち合わせていない美学がこれらの世界にあり、それらに憧れるのだろうか...ミステリアスな存在として悪女も登場することも多く、それらの女優さまに好きなお方も多いのも魅力。時代的には限られた作品となり、最近の犯罪サスペンスやギャング映画などは違うカテゴリーに入れさせて頂きます。曖昧な私なりのカテゴリー。微妙に迷うものも多いけれど、どうぞご了承ください。


  1. 2007/01/17(水) 15:45:10|
  2. フィルム・ノワール|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

太陽がいっぱい

alaindelon.jpg

太陽がいっぱい/PLEIN SOLEIL
1960年・フランス/イタリア合作映画
監督:ルネ・クレマン 出演:アラン・ドロン、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレ

アラン・ドロンの名は永遠だろう。この『太陽がいっぱい』はきっと今後ずっと名画として語り継がれてゆくもののひとつだと思う。これはパトリシア・ハイスミスの原作を、ルネ・クレマンが脚本化し映画化されたもの。好きな名場面の連続で大好き!こんなに幾度も観たくなる映画なのだからかなり好きなのだろう。アラン・ドロンがトム・リプレーを演じるにあたって、ルネ・クレマン監督は原作から部分的に変えていったように思えてならない。当時24歳の美青年、演技だけではなくアラン・ドロンというお方の内から滲み出る背徳の匂い、そのような魅力を監督は察知していたに違いないと。当初はモーリス・ロネがリプレーという設定だったともお聞きする。モーリス・ロネもハンサムで素敵なお方。淀川長治さんは古くからこのリプレーとフィリップの同性愛的な描写について語っておられた。私は最初は貧しい青年の嫉妬心からの完全犯罪を描いたものだと思っていた。でも、何十回も観る映画のひとつなので、今ではちょっとしたふたりの会話やシーンを思い浮かべそのようなニュアンスを感じることもできるようになった。そして、美しい男同士だからこそ描き得た、何とも言えないナルシシズムが香る。カミュの『異邦人』が少し重なったりも。そして、カテゴリーはサスペンスに入れたのだけれど青春映画だとも思う。
モーリス・ロネ、アラン・ドロン、マリー・ラフォレという美しいこの組み合わせも完璧!少しずつ実年齢が離れていてそれぞれの魅力がどのシーンにも見られる。青い海と空、そして太陽。終盤の破綻の訪れ寸前の海辺のリプレー。”太陽がいっぱいだ。”と語る。マルジェの手にキスをする時のあの陰鬱な野心に満ちた眼差しのインパクト!同じ1960年にルキノ・ヴィスコンティ監督は『若者のすべて』で心優しい青年役としてこれまた哀しくも美しくアラン・ドロンの眼を捉えている。でも、全く違う。アラン・ドロンのお話も尽きない私...。そうそう、船上での3人のやり取りも複雑なお互いの心理描写でドキドキする。そして、忘れてはならない!この映画が完璧だと思うのは撮影がアンリ・ドカエ。そして、あの哀愁を帯びた旋律の名曲はニーノ・ロータ。嗚呼、見事な揃い組み。両親の洗脳から小学生の時から”アラン・ドロン好き~♪”と言っていた私はいつの間にかアラン・ドロンのファンに自らなってゆき、今も毎年アラン・ドロン大会をしてしまう。モーリス・ロネも素晴らしいお方なのでもう少し長生きして頂きたかった。マリー・ラフォレは歌う女優さまのおひとりでもあり、レコードも色々持っている。60年代から70年代頃のそれらのジャケットを時折眺めるために並べてみたりする。とっても美しいお方でうっとり☆

*マット・デイモンの『リプリー』はリメイクというか別物として楽しむ方がいいと自分に言い聞かせている。そう考えないとどうしたって比較してしまう。でも、ジュード・ロウは美しかったけれど~♪

20070114224236.jpg


続きを読む→
  1. 2007/01/14(日) 11:10:33|
  2. サスペンス・ミステリー・ハードボイルド|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:14
| ホーム | 次のページ→
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。