★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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『アイドルを探せ』 ミシェル・ボワロン監督 (1963年)

アイドルを探せ 日本盤シングル

シルヴィの『アイドルを探せ』の作詞はアズナヴールによるもの。この映画のために書かれたものなのだろう。”今夜、踊りに行くために 美しく着飾って”...と夢みる乙女ごころの歌。アルバムには1964年に収録され日本でも発売されている。また、監督のミシェル・ボワロンというと、ジョニー・アリディの他、アラン・ドロン、ブリジット・バルドーなどのお顔が浮かぶ☆

ミシェル・ボワロン監督の1963年映画『アイドルを探せ』。私は当初はシルヴィ・ヴァルタンの動くお姿を拝見したくてLDを購入。その後、リバイバルで新たにビデオを購入した。よくシルヴィの主演作のように言われるけれど、主演ではなくて”アイドルたち”のお一人として実名で出演され、同名タイトル曲の『アイドルを探せ』を舞台で歌われている(僅かに台詞も)。最初の方に出演されるだけだけれど、まだ19歳頃のシルヴィで可憐♪当時、この曲は日本でも大ヒットされたそうだ。私はレコードのシングル盤ではシルヴィ・ヴァルタンのものを最も多く持っている...アルバムで聴ける曲が多いので眺めては”可愛い~♪”とキュンとなる。バブルの時代の私はとにかくレコードやお洋服や装幀重視の御本などを買っては散財し今に至る。けれど後悔はしない。何故なら、それらは今でもなにかしらの心の栄養、糧となっていると想うので。

この映画はコメディで、おキャンでキュートなダニー・サヴァルたち女性3人と頼りないけれどモテるリシャール役のフランク・フェルナンデルの4人の珍騒動。女優のミレーヌ・ドモンジョが本人役で登場していて、彼女のダイアモンドを盗んでしまうリシャール。逃げる時に、レコード・楽器店の売り物のギターの中にガムに包んで隠しておいた。しかし、翌日にはそのギターは売り切れてしまっていた、それも5本あった同じプレスリー型のエリクソン。大慌てでその購入者を追う彼ら。その購入者5人は、シルヴィ・ヴァルタン、フランク・アラモ、ナンシー・ホロウェイ、ジョニー・アリデイ、シャルル・アズナヴール!彼らは全て本人役で出演していて歌も披露。その他、レ・ザーフやソフィー、エディ・ミッチェル、ジャン・ジャック・デュボゥ...と皆、実名で出演している。ソフィーの上手なダンスも拝見できるので、フレンチポップス・ファン、殊に60年代のイエイエ・ファンは喜ばしいのではないだろうか。私はシルヴィと、アリデイの登場シーン(タイトなスーツ姿がカッコいい!)、最後に登場するアズナヴールの『想い出の瞳』が聴けて大満足なもの。

アイドルを探せ/CHERCHEZ L'IDOLE
      1963年・フランス映画
監督:ミシェル・ボワロン 脚本:リシャール・バルデュッシ 撮影:レイモン・ルモワニュ 音楽:ジョルジュ・ガルヴァランツ 出演:ダニー・サヴァル、フランク・フェルナンデル、ベルテ・ブランバル、シルヴィ・バルタン、ジョニー・アリディ、シャルル・アズナヴール、エディ・ミッチェル、ミレーヌ・ドモンジョ

※「クララの森・少女愛惜」に綴ったものに追記したものです。


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  1. 2008/10/29(水) 10:34:11|
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『ロシュフォールの恋人たち』 ジャック・ドゥミ監督 (1966年)

ロシュフォール
☆美しい双子姉妹♪

『ロシュフォールの恋人たち』(1966年)はジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』(1963年)から、さらにミュージカル映画として完成させた今も色褪せぬ素敵な作品。巨額の製作費をかけてつくられたというもの。今回は南仏の港町ロシュフォールを舞台に双子の美人姉妹ソランジュとデルフィーヌを中心に繰り広げられるすれ違いの恋物語。ジャック・ドゥミ監督はこの作品でアメリカのミュージカル映画(殊にMGM)に敬愛を込めて描かれているように想う。私はミュージカル映画が大好き!何故なら、音楽とダンス、カラフルな衣装デザイン、そしてロマンティックな物語がどれも劣らぬ具合で感じられるので。この『ロシュフォールの恋人たち』は観終えたあとのあの晴れ晴れとした余韻は幾度観ても感じるもの。ただ、映画があまりにも”人生って素晴らしい!”と謳歌しているように素敵すぎる故に、この映画のクランクイン前に自動車事故による25歳での死を迎えたフランソワーズ・ドルレアックの悲運を拭い去ることはできないけれど...。実際に”映画史上もっとも美しい姉妹”と謳われたフランソワーズ・ドルレアックとカトリーヌ・ドヌーヴは双子ではないけれど1歳違い。私が自分で”映画が好き”だと意識した時、既にドヌーヴは大スターだった。けれど、『柔らかい肌』や『袋小路』ですっかりフランソワーズ・ドルレアックに魅了されてしまった私でもあった。今ではカトリーヌ・ドヌーヴも大好きなのだけれど♪

ミシェル・ルグランの音楽抜きにはこの映画は語れないだろう(決まり文句のようだけれど)!サントラを聴き、各場面を頭に描くことができる。また、この美人姉妹以外にもフランスの往年の大女優であるダニエル・ダリューやミシェル・ピコリ。そして、イタリア映画で先に知ったジャック・ペランもまだお若くてセーラー姿もお似合いの美青年!またアメリカからは、ミュージカル界の大スターであるジーン・ケリー(好きなのです!)、ジョージ・チャキリスを招き『巴里のアメリカ人』や『ウエスト・サイド物語』のオマージュ的なシーンを観ることができて楽しい。町の白い壁は映画のために塗り替えられたと読んだことがある。細部にまで徹底した拘りと愛情いっぱいのジャック・ドゥミのミュージカル。残念だと言えば、ジーン・ケリーの歌声がフランス語(会話はできるお方だと想うのだけれど)の為か吹き替えであること。この映画の出演者ではダニエル・ダリュー以外は全て吹き替えの歌い手方なのだ。中にはクリスチャンヌ・ルグラン(ミシェル・ルグランのお姉さま)も。初めて観た時はみんな御本人が歌っているものだと想っていたもの☆

ロシュフォールの恋人たちロシュフォールの恋人たち/LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT
1966年・フランス映画
監督・脚本:ジャック・ドゥミ 製作:マグ・ボダール 撮影:ギスラン・クロケ 音楽:ミシェル・ルグラン 美術:ベルナール・エヴァン 衣装デザイン:ジャクリーヌ・モロー、マリー・クロード・フーケ 振り付け:ノーマン・メーン 出演:フランソワーズ・ドルレアック、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジーン・ケリー、ジョージ・チャキリス、ダニエル・ダリュー、ジャック・ペラン、ミシェル・ピコリ、グローヴァー・デイル




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  1. 2008/09/19(金) 12:11:53|
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スティル・クレイジー

スティル・クレイジー スティル・クレイジー:STILL CRAZY
監督:ブライアン・ギブソン 出演:スティーブン・レイ、ビル・ナイ、ジミー・ネイル、ティモシー・スポール、ビリー・コノリー、ブルース・ロビンソン、ジュリエット・オーブリー、ヘレナ・ベルイストルム、リー・ウィリアムズ、フィル・ダニエルズ、ハンス・マシソン
(1998年・イギリス映画)

たいそう大好きな映画。豪華な中年ロッカー達を演じる男優陣、彼らを見守るカレン役のジュリエット・オーブリー、レイの奥様アストリッド役のヘレナ・ベルイストルム(ここではとてもコミカルな演技でキュート!)。最初はビル・ナイお目当てで観たもの。ここでは2代目のヴォーカリストのレイ役で、上手くはないのだけれど何故か似合ってしまうロッカー役(『ラブ・アクチュアリー』に引き継がれているキャラ)。

70年代に人気のあったストレンジ・フルーツというバンドが20年ぶりに再結成し最後は奇跡で終わる。テンポ良くお話は進みアッという間に観終えてしまう傑作音楽コメディ映画。それも、英国ならではの!ロック版”フル・モンティ”とも呼ばれるのも然り!日常は冴えない日々を送っているのだけれど、ステージでは違う。中年ロッカーのおかしな悲哀もサラリと漂う。クスクス笑ったりするのだけれど、最後は胸に沁み入る感動で涙する私。バラード曲を馬の合わないレスとレイの奇跡のデュエットが実現。伝説のギタリスト役ブライアンも登場!老いても素敵なブルース・ロビンソンの久しぶりの役者としての出演に感激☆そして!最初の方にしか出演シーンはないけれど、とびっきりの美青年!リー・ウィリアムズが初代ヴォーカリストのキース役で登場するのだ。とにかく美しい!!アッという間に見終えるので、また再生し登場シーンを再見して悦に入る。

私にはとっても豪華すぎる見所満載の作品。サントラにはジェフ・リン(E.L.O.)も参加。『さらば青春の光』のジミーことジェフ・ダニエルズもちょこっと出てくる。70年代のグラムロックな雰囲気、モット・ザ・フープルの名や、ユーライア・ヒープやエアロスミスの名も。トニー(スティーブン・レイ)の唯一の宝物は神様の歯(殴られた時に落ちたというジミ・ヘンドリックスのもの)で、いつも持ち歩いているようなのだ。死んでしまうキースと伝説のギタリストのブライアンは兄弟という設定★英国好きには愉快な映画で大満足なのでした。もちろん、ビル・ナイもとっても素敵に可笑しい☆

stillcrazycinemachouchou
レス(ジミー・ネイル)とレイ(ビル・ナイ)♪


  1. 2007/08/23(木) 23:59:17|
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屋根の上のバイオリン弾き

屋根の上のバイオリン弾き 屋根の上のバイオリン弾き:FIDDLER ON THE ROOF
監督:ノーマン・ジュイソン 出演:トポル、ノーマ・クレーン、レナード・フレイ、モリー・ピコン、ロザリンド・ハリス
(1971年・アメリカ映画)

去年再見してまた感動の涙に溢れたのだけれど、時間が許せば”また、観たい!”と思っている大好きなミュージカル映画のひとつ。3時間という大作なのでゆっくりと時間がある時にと思いつつ...。ミュージカルながら私がどうしても敏感になる”ユダヤ”ものでもあるので。何故に、彼らは迫害され、受難の道のりを歩まねばならないのか...と。

主役は個性派俳優のトポル(先に『フォロー・ミー』で知りました)。最初は舞台からの映画化で、ロンドンの舞台でもトポルはこのテビエ役を演じておられたという。舞台は20世紀初頭のロシア、ウクライナ地方のユダヤ人たちの村アナテフカ(ロケはユーゴスラビアで行われたそう)。そこで牛乳屋を営みながら妻と娘5人と慎ましくも幸せに暮らしていた。しかし、押し寄せてくるロシア革命の波、住み慣れた村を離れなければならない日がやってくる...ところが、このテビエはマイペースで楽観的。心配事は娘達のこと。長女のツァイテルに結婚話が出てくるお年頃。でも、ツァイテルには愛する恋人モーテル(レナード・フレイ♥美形なお方ですが、ここでは眼鏡と髭をたくわえた優しい青年役)がいた。次女は革命派の青年と恋をし、彼を追ってシベリアへ行くのだという。三女はロシア青年(彼も美しい!)と恋をしポーランドへ行くという。もう、びっくり仰天続き。父と母の思いと、娘達の新しい価値観。どちらを選べばよいのかと親心で悩んだり怒ったりもする。しかし、長女は紆余曲折を経て結婚することができた。そんななか、次第に聞こえて来る足音はユダヤ人追放の日。娘達が幸せでいてくれれば...という深い思いをトポルは見事に表現する(哀切に、そして時にユーモラスに)。そして、遂に残った妻と娘二人を連れて村を去る日がやって来る。...わぁ~こんな風に綴っていても涙が出てくるのだけれど。

屋根の上で危なっかしくバランスをとっているバイオリン弾き。彼はこの村の状況、不安定さを表現している。素晴らしい楽曲たちが沢山流れる。この映画を観る前から知っていた曲もあった程、有名なミュージカル。語り継がれる名作たちの素晴らしさを痛感するばかり♪

yaneno.jpg


  1. 2007/03/27(火) 08:53:36|
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赤い靴

赤い靴 赤い靴:THE RED SHOES
監督:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー
出演:モイラ・シアラー、アントン・ウォルブルック、レオニード・マシーン、ロバート・ヘルプマン、マリウス・ゴーリング、リュドミラ・チェリナ (1948年・イギリス映画)

この映画を最初に観たのはハッキリしないのだけれど、まだ幼かった。夜の洋画劇場ではなくお昼か夕方の放送で母と一緒に観ていた。母が多分古い名画なので何か想い出があったのかもしれない。私は何となく一緒に。ところが、だんだん引き込まれて行くのだった、主人公のヴィクトリアに。赤い靴を履いて踊り周る。踊り続ける。綺麗な映像と共にとても怖い気もした。最後は可哀相だし。当時こんなに古い作品には思えなかったのは、ジャック・カーディフのカメラワークのお陰だろう。うん、そうに違いない!何を観ても好きみたい。このバレエ映画の名作は元々はアンデルセン童話のお話を脚色したもの。そして、一流のバレエ・スタッフを集めて大成功したものだという。監督や出演者のお名前もずっと後で知るのだけれど、この映画の影響からバレエが好きになったと言える。それから後、少女漫画で有吉京子さまの 『スワン』 の連載が始まり愛読していたのも懐かしい想い出。そんな入り混じった記憶が今も忘れられずに蘇るのだから不思議。

この『赤い靴』に登場するバレエ団の団長ボリス・レルモントフ(アントン・ウォルブルック)のモデルとなるお方はバリエ・リュス(ロシアバレエ団)の主宰であったセルゲイ・ディアギレフなのだそうだ。勿論その活動は伝え聞くのみで観たことはないのだけれど、かのニジンスキーやアンナ・パブロワを率いて、フランスを中心に世界中の注目を浴び、バレエ界の革新的な偉業を残すお方。何事もだけれど、何か運命を背負った者はそこから逃れることは出来ず、華麗に舞う姿の陰には常に血のにじむような日々が共にある。名バレリーナとなる代わりにヴィクトリア(モイラ・シアラー)は死ぬまで踊り続けなければならず、恋も許されぬという運命。赤い靴に魅せられ履いてしまう、その日から。美しさと残酷さが共存し、かつ現実と幻想を彷徨うかの如く夢の世界のようでもある。モイラ・シアラーは実際にプリマとしてロンドンで活躍していたところを抜擢されたという。続いて出演された『ホフマン物語』も好きなのでまたいつか♪

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振付を担当したロバート・ヘルプマンとモイラ・シアラーの劇中バレエのシーン★

  1. 2007/02/05(月) 03:56:09|
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ボーイフレンド

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ボーイフレンド 1971年 イギリス映画

監督:ケン・ラッセル
製作:トニー・ウォルトン、ケン・ラッセル
脚本:ケン・ラッセル
撮影:デヴィッド・ワトキン
音楽:ピーター・マックスウェル・デイヴィス、ピーター・グリーンウェル

出演:
ツイッギー、クリストファー・ゲイブル、マックス・エイドリアン、マレイ・メルビン、
グレンダ・ジャクソン、ジョージナ・ヘイル、ブライアン・ブリングル、トミー・チューン

ボーイフレンド/THE BOY FRIEND

◆あらすじ◆
1920年代の英国の港町ポーツマスの劇場では、マックス(マックス・エイドリアン)一座のミュージカル「ボーイフレンド」の準備に追われていた。舞台監督助手兼使い走りの少女ポリー(ツイッギー)が客席を覗くと、一握りの観客しかいない。主演女優のリタ(グレンダ・ジャクソン)が足をケガして舞台に立てなくなり、マックスはポリーを代役に起用する。ポリーはおたおたしながらも何とかこなしていた。しかし、秘かに恋するハンサムなトニー(クリストファー・ゲイブル)が他の女性と話しているのを見ては心痛めるのだった。ハリウッドの大監督が観に来ているので皆は大ハッスル。ポリーはその監督からハリウッド入りを勧められるのだけれど、トニーとの恋を確かなものにした彼女は、誘いを断りトニーと手をとって去ってゆくのだった。

★TWIGGYの映画デビュー作となるもの。それも主演!しかし脇にはケン・ラッセル映画の常連方がしっかり。可憐でカラフル、そして幻想的な映像はラッセルのお得意とするところ。このミュージカルの主役を見事にこなしたTWIGGYはゴールデン・グローブ賞も受賞している。中で歌声も聴けるのも嬉しい。お気に入りの監督とお気に入りの俳優陣。鮮やかなアールデコ調のお衣装もとても素敵で、担当しているのは当時の監督夫人であったシャーリー・ラッセル。勿論、音楽も素晴らしく高く評価された。ミュージカルですが少女映画としても脳内には存在していたりします。私個人的にラッセル作品の一等好きなものは他にもあるので、また気ままに綴らせて頂こうと思います。



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  1. 2006/10/24(火) 17:00:04|
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歌え!ジャニス★ジョプリンのように ~ジャニス & ジョン~

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歌え!ジャニス★ジョプリンのように ~ジャニス&ジョン~:JANIS ET JOHN
2003年 フランス/スペイン合作映画 サミュエル・ベンシェトリ監督

出演:マリー・トランティニャン、セルジ・ロペス、フランソワ・クリュゼ、クリストファー・ランバート、ジャン=ルイ・トランティニャン 

先日、あるお友達とこの映画のお話をしていたのだけれど、TV放送でまた観る事が出来た。まだまだ楽しみだった素敵な女優さま、マリー・トランティニャンの遺作だという事がやっぱり悲しい。でも、この映画は楽しくカッコイイ!フランスの名優ジャン=ルイ・トランティニャンと父娘共演作でもあるし、本当のジャニスの映像も流れる。

パブロ(セルジ・ロペス)とブリジット(マリー・トランティニャン)は夫婦。パブロは保険会社に勤めているのだけれど、魔が差して50万フランもの保険金を横領することに!その用立てに考えついた事が従弟のレオン(クリストファー・ランバート)が相続したお金を何とかして...と。レオンは1973年にロンドンでジャニスとジョンに会っている。今もドラッグ漬けでジャニスとジョンのレコードやグッズだけを扱うお店を経営(?)している。完璧に時間が止まっている可笑しな人。クリストファー・ランバートっていうと『サブウェイ』という程度の私なので、あまり彼の作品は多く観ていないのだけれど、このレオン役良かった。そして、ジョン・レノンに扮するワルテル役のフランソワ・クリュゼはかなりそっくり!のジョンぶりで面白かった。こういうコメディが好きな上に、ロック名曲がいっぱい流れるので愉快。

普通のというか地味目で気弱な主婦ブリジットが、夫の企てでジャニス・ジョプリンになる。髪形から服装までガラリ!と大変身。段々とジャニスの持つエネルギーによりカッコ良く変身していく辺り、凄く好き。ジャニスとジョンを崇拝するレオンは彼らが天国から世界を救うために蘇ったという事を躊躇無く受け入れる...かなり可笑しい。クスクス笑える場面は色々ある。でも、次第にブリジットが歌うことの喜びを得て、家事や育児も忘れていく、企んだ夫も段々と孤独と疲れが出てくる。そんな中で、T.REXの「コズミック・ダンサー」が流れる。ここもジ~ンとちょっと来る好きなところ。でも、最高に好きなのは、ブリジットがレオンのお店に長年居る老バンド(ジャニスの曲なら全部演奏出来る!)をバックに「コズミック・ブルース」を歌うシーン。痩身なマリー・トランティニャンは本当のジャニスのダイナミックな体型の半分位かな?でも、あの歌うシーン、あの足の動き、表情・・・胸が熱くなる。その歌う姿を見つめるパブロ。意外な展開が他にもあり、ジャン=ルイ・トランティニャンは相変わらず静かで渋い存在感を残していた。

そして、そして、極めつけがタイトルバックの曲!何とピクシーズなのだ。この監督イイ!って思った。フランス映画にも色々。このボストンのバンド、80年代から90年代に活躍(一時解散状態だったけれど復活したり)。当時の4ADの看板的バンドだった。素晴らしいヴォーカリスト、フランク・ブラック(ブラック・フランシス)の声が響き渡る中のエンドロール...嬉しい個人的な感動がさらに増した。ここの女性ベーシストのキム・ディールも大好き!私の中の2大キム。勿論もうお一人はキム・ゴードン(ソニック・ユース)。そんな素敵な連想が私を幸せにしてくれる。


  1. 2006/06/17(土) 08:28:07|
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プロデューサーズ

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プロデューサーズ:THE PRODUCERS
2005年 アメリカ映画 スーザン・ストローマン監督 製作:メル・ブルックス

出演:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマン、ウィル・フェレル、ゲイリー・ビーチ、ロジャー・バート、メル・ブルックス

雨の夕刻、早くしないと上映が終わってしまいそう...と先月から行こう、行こうと思っていた「プロデューサーズ」を観てきた。1968年のオリジナルを以前観て面白かったこと、2001年の舞台化で数々の賞を獲り話題になっていたこと、ユマ・サーマンのミュージカルって初めてだったので...そんな興味心からワクワクしていた。

最高!予想を遥かに上回る楽しさ。シリアスな作品ではないのでポップコーンを食べながら何度も笑った。華麗で楽曲たちも楽しいし、ユマ・サーマンの歌も聴けて嬉しかった。このスウェーデン人で英語もカタコト、ちょっとお頭の弱そうな役ウーラはそれなりに良かった。でも、個人的に最高に好きだったのは中盤以降登場するゲイリー・ビーチとロジャー・バート(ゲイの方々)。舞台版でも主演のお二人共に出ておられたそうだ。舞台も観たかったなぁ~って思う。艶やかでノスタルジックで楽しい世界。

ウィル・フェレルのドイツ人フランツ役も良かった。鳩ちゃんたちに一羽ずつ名前をつけ飼っている、ヒトラーを敬愛するおかしな役。でも、歌も上手なお方なのだなぁ~と。そう言えば、ウィル・フェレルと共演したニコール・キッドマン(「奥さまは魔女」)が、本来ウーラ役だったそうだ。

「春の日のヒトラー」・・・最低の台本と演出家、役者たちで1日で打ち切りになる計画が大はずれ。大喝采!大爆笑!でロングラン上映。ヒトラー役に急遽立つ演出家のロジャー・デ・プリー(ゲイリー・ビーチ)が本当に素晴らしかった。とても上品で美しいドレスを纏ったゲイなのだが、彼がヒトラーを演じるのだ。帰りかけていたお客様達も席に戻って大爆笑。私も大爆笑!とっても楽しい気分で見終えた。こういう映画の帰り道は足取りも軽い。シリアスな作品を好む傾向が強いのだけれど、ミュージカルも好き。音楽もいっぱい素敵だし。でも、最後のエンドロールになって、私の前の席に座っておられたお若い女性のグループの方々が席を立たれた。私は最後まで観ないと嫌なので「あれ?勿体無い・・・」って思った。すると、おまけがあったのだ~♪ブラック・ユーモアもいっぱいの、最後の最後まで楽しい映画だった。まだまだ、好きだったシーンを書きたいけれど、まだ上映中なのでこの辺で。


  1. 2006/05/10(水) 08:23:25|
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アイドルたち

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アイドルたち:LES IDOLES
1968年 フランス映画 マルク'O監督

出演:ビュル・オジェ、ピエール・クレマンティ、ジャン=ピエール・カルフォン、ヴァレリー・ラグランジュ、ミシェル・モレッティ、ジョエル・バルブート、フィリップ・ブリュノ、ベルナデット・ラフォン

遂に日本でも各地でこの秋から来春にかけて公開される事になっている、フレンチ・カルト・ムーヴィー!の「アイドルたち」。元々は舞台作品との事なので、かれこれ40年ぶりにこの日本で初公開されるという、これぞカルト映画なり~!
その公開記念イベントが11/10のトーク会、11/18のライヴ・イベントと2つ企画されている。私もちょっとお手伝いさせて頂くので宣伝も兼ねて、この日記にも記しておこうと思う。

実は先月、試写会にお招き頂き鑑賞させて頂けた。(堂山と堂島を間違い、梅田を1時間も徘徊して大遅刻!なので後半しか観ていないけれど、それは公開時の楽しみに取っておきなさい。という事だと言い聞かせている。)内容はネタバレしてはいけないのであまり触れないように・・・。ただ、個人的に大好きな俳優様たちが出ているのでそれだけで胸躍るものだった。欧州映画の巨匠たちに愛されたビュル・オジェ、故ピエール・クレマンティは主役!その他、豪華な顔ぶれで色鮮やかなファッションとイェイエ♪主役3人の役名(芸名)も面白い。狂乱ジジ、短刀チャーリー、魔術師シモン。シモンは特に歌が下手だった。

それにしても、退廃的な作品や幻想的な作品で独特の雰囲気を醸し出していたビュル・オジエとは違い、よく笑いとってもキュートなアイドル姿で可愛い。そして、ピエール・クレマンティのアナーキーな感じ。破滅的でパンクなロッカー姿は実にカッコイイ!(でも、ファンだからこそ笑ってしまえるという部分が多々あり、それも楽しかった。)

フランスの五月革命、イェイェ・サウンド、アイドルたちの作られた顔と素顔、それは業界の表と裏でもある。そういった時代背景と辛辣かつ滑稽な揶揄が気持ちいい。バカバカしさの面白さというものが映画にも音楽も・・・あるけれど、そういうものを嫌がる人も居れば、楽しめる人も居る。私はこういう映画も大好き!

しかし、このマルク'O監督についてはあまり詳しくないけれど、編集者はこれまた、好きな監督である故ジャン・ユスターシュなのだ!こんなに贅沢な顔合わせの作品が観れるなんて~!とても幸運にさえ思える。ダニエル・シュミットやジャック・リヴェット、さらにマルグリット・デュラスの親友でもあったビュル・オジェのまだお若くて躍動的で可笑しな歌詞の歌を歌い踊るお姿。同じくピエール・クレマンティのまだお若く、でも相変わらず不思議な顔色と愛らしい口元と派手なお衣装で歌う(動く)お姿・・・もう、必見!としか言えない私。

こんな秘蔵ものが埋もっていたとは!やっぱり恐るべしフランス映画界★私の好きなフランスの時代でもある。五月革命の寵児たちに好きなアーティストが多いので、色々と頭の中で連想ゲームをして楽しむことも出来た。各シーンのバックに貼られている当時のアイドルたちのポスターを見てときめく事も出来た。そして、「アイドルを探せ」(ジョニー・アリディ、シルヴィ・バルタン、シャルル・アズナブール他)という映画を思い出したり・・・とにかく、公開が楽しみ~♪

(追記)
※これも2005年の試写での感想なのですが、その後、何度も観ておりまして大好きな!!映画なのです。また、その後の感想などをそのうち再見し綴ってみたいと思っています♪

  1. 2005/11/06(日) 07:41:17|
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上流社会

上流社会 特別版上流社会:HIGH SOCIETY

1956年・アメリカ映画 
チャールズ・ウォルターズ監督
出演:グレイス・ケリービング・クロスビーフランク・シナトラ、ルイ・アームストロング、セレステ・ホルム、ジョン・ランド 音楽:コール・ポーター


キャサリン・ヘプバーンの「フィラデルフィア物語」のミュージカル・リメイク。何ともうっとり~な気分に浸れる作品なので大好き!本当に美しいかぎりのグレイス・ケリーの最後の映画出演作とされるもの。

グレイス・ケリーは20代のお若く美しいお姿を僅か5年間に素敵な映画と共に残して下さった。モナコ王妃となられてからもヒッチコックは出演を希望していたという...まだまだ女優グレイス・ケリーとしての作品をスクリーンで観たいと願った人々はどんなに多かっただろう!こんな後追いの私でも思うのだから。

ヒッチコック作品も好きだけれど、この「上流社会」はミュージカルという事もあり、とにかく華麗で優雅。共演陣の顔ぶれ、流れる楽曲たち、全てが鮮やかな色彩と共に古き良きアメリカを感じさせてくれる。私はついついグレイス・ケリーばかりを観ていたけれど、信じられない共演だと驚く。ビング・クロスビーフランク・シナトラ、ルイ・アームストロングが居るし、グレイス・ケリーの歌声も聴けるし、セレステ・ホルムとシナトラの掛け合いの楽しい歌など...もう全編が素敵。コミカルな部分もそれぞれとてもチャーミングだし。映画を観てうっとりと幸せな気分になれるのはいいな(暗く重い作品を好む私なのでこれもバランスというだろうか)って思う。

美し過ぎるお方は時にとても薄幸な人生だったりするけれど、そんな事も考えながらも、ハリウッド最高の美女ってグレイス・ケリーだと思う。「緑の火」は未見なのでいつか観たいと楽しみにしている。



  1. 2005/06/11(土) 06:40:30|
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