★映画の宝石箱★美しき菫色の刻に愛を込めて☆ナルキッソスの鏡あるいは自惚れ鏡♪

楽の音は、小声で歌われる歌詞が消えても思い出の中でこだまする。by パーシー・ビッシュ・シェリー

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『不良少女モニカ』 イングマール・ベルイマン監督 (1952年)

monika
不良少女モニカ/SOMMAREN MED MONIKA

     1952年・スウェーデン映画
監督・脚本:イングマール・ベルイマン 原作:ペール=アンデシュ・フーゲルストルム 撮影:グンナール・フィッシェル 音楽:エリック・ノードグレーン 出演:ハリエット・アンデルセン(ハリエット・アンデション)、ラーシュ・エクボルイ、オーケ・グリュンベルイ、ベント・エクルンド

イングマール・ベルイマン監督の1952年映画『不良少女モニカ』はいったい何だろう!!と私は衝撃を受けたもの。原題の『モニカとの夏』の方がノスタルジックでメランコリックだろうか。強烈なインパクトをモノクロームの映像と共に感じる。この作品で映画デビューしたハリエット・アンデション(ハリエット・アンデルセン)は撮影当時19~20歳頃。この17歳の少女モニカは自由奔放でわがまま、でも、今という刻の空気を全身で感じている、社会に反抗する象徴のようでもある。新しい女性、これからの女性!という感じでこの躍動感のようなものは途轍もなくダイナミック!そして、生き生きとした若さに溢れた圧倒的な存在感なのだ!

1955年にナボコフの『ロリータ』が、そして1956年にはブリジット・バルドーの『素直な悪女』が登場するけれど、それ以前の1952年のスウェーデンからこの17歳の少女モニカは登場していたのだ。両親は仲が良いけれど父親はいつも酔払っている。兄弟たちも多い家族でモニカは今にも家から飛び出したい様子。ある日、陶磁器の配達をしている19歳の青年ハリーと出会い恋をする。ハリーは母を亡くし病気の父との暮らし。ハリーはボートを借り、モニカの夢でもある旅に出ることにする。短い北欧の夏のひととき。二人は若い。モニカははすっぱな魅力に溢れた少女(不良という言葉も出てくる)、ハリーは真面目で今後のことを考えエンジニアになる勉学をする。そんな若い二人に子供が生まれる。お腹の中にいる頃は無邪気な様子で幸せそうだったモニカながら、いざ誕生すると家で毎日赤ん坊を抱いての生活などまっぴら!となってしまう。ハリーは三人で少しでも豊かにとお仕事と勉学に励んでいる。二人の心の距離は離れる一方。そんな折、モニカが他の男性と浮気をしているところをハリーは目撃してしまう。もう修復不能となり、さっさとモニカは出て行き、ハリーは残された赤ん坊を抱いて、あの幸せなモニカとの夏を回想する...。

モニカに感情移入は全くできない私。でも、この存在感はなんだろう!!とずっと想っている。終盤、他の男性とデート中にジュークボックスから音楽が流れ、モニカの顔のアップが続く。最初は目が合うような感じでドキリ!と息を呑む程凄い...何?モニカが問いかけてくるかのようでもある。そして、モニカは”私はモニカ。これが私。”という毅然たる表明のようにも想える。また、ラストでハリーの顔のアップが鏡に映る...目の下にヤツレタ疲れが顕著で切ない。それでも回想する、あの夏の日を。ハリエット・アンデションの見事な演技力と存在感に圧倒される。ベルイマン一家のお一人として、また数々の難役を演じ続けている素晴らしい女優様として健在なり☆


※『不良少女モニカ』 17歳の少女モニカ(ハリエット・アンデション:HARRIET ANDERSSON)♪として綴ったものです。

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  1. 2008/06/28(土) 11:00:56|
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IF もしも・・・・

ifcinemachouchou

ifもしも・・・・/IF....
1968年・イギリス映画
監督:リンゼイ・アンダーソン 製作・脚本:デヴィッド・シャーウィン 撮影:ミロスラフ・オンドリチェク 出演:マルコム・マクダウェル、デヴィッド・ウッド、アーサー・ロウ、リチャード・ワーウィック、ルパート・ウェブスター、クリスティ・ヌーマン、モナ・ウォッシュボーン、ロビン・アスクウィズ、ショーン・バリー、アンソニー・ニコルズ

とんでもない映画が1968年に英国で作られていたのだなぁ...と久しぶりに観て、やっぱり”なんだかよく分からないけれど凄い!”というような感じ。マルコム・マクダウェルの映画デビュー作(この以前は舞台とTV俳優のキャリア)で、スタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』以前。存在感があり、独特のオーラを放ちまだ20代。若い勢いのようなものがあの眼光からも感じられるかのよう。全寮制のエリート男子校(寄宿舎)に通う少年達。その厳しい規律や監督生達の威張りぶり...。規律を重んじる者もいれば反逆児も中にはいるもの。その中心人物がミック・トラヴィス(マルコム・マクダウェル)だ。”トラヴィス”はここにもいた(デ・ニーロ演じるトラヴィスも危険だったけれど)。 ミックとジョニーとウォレスの三人は革命を起こそうと企てる。その過程で発覚し鞭打ちの処罰のシーンなど痛々しかった(ミックは最も厳しく罰せられていた)。そんな三人にウォレスを慕う美少年フィリップと珈琲店の女の子までが加わって、開校500年という記念の日。父兄や来賓客も多数訪れるその日に、彼ら5人は屋上から襲撃...校長が止めるように促すけれど額に弾は当り校長は倒れ、その後は砲弾の音、銃の音が暫く鳴り響き次々と倒れてゆく人々...この後もなく終える。

カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した作品ながら、未だにDVD化されていない。けれど、今だからこそ問題ありという気もする。好きな映画とは言えないけれど、何年か後に再見してしまう。私の気になるのは男子校の様子(制服姿も美しい!)や美少年フィリップだったりする。この後も、リンゼイ・アンダーソン監督はマルコム・マクダウェルを起用して作品を作っている。超個性派の男優さまなので特異なキャラクターに抜擢!が多い。『タイム・アフター・タイム』や『さすらいの航海』のような役柄のマルコム・マクダウェルもとても好きだけれど♪

if1cinemachouchou


  1. 2007/11/09(金) 05:55:37|
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青い麦

青い麦 (トールケース)青い麦 (トールケース)
(1953年・フランス映画)
監督:クロード・オータン=ララ 原作:コレット 脚本:クロード・オータン=ララ、ジャン・オーランシュ、ピエール・ボスト 撮影:ロベール・ルフェーヴル 音楽:ルネ・クロエレック 出演:エドウィジュ・フィエール、ピエール=ミシェル・ベック、ニコール・ベルジェ、ジョジアーヌ・ルコント、ルイ・ド・フュネス


「クララの森・少女愛惜」で少しふれてみました♪色褪せぬ青春映画であり、シドニー=ガブリエル・コレットの原作も恋愛小説の原点のように時を超える☆

  1. 2007/11/01(木) 23:59:12|
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チップス先生さようなら

CHIPS
チップス先生さようなら:GOODBYE, MR. CHIPS
監督:ハーバート・ロス 出演:ピーター・オトゥールペトゥラ・クラーク、マイケル・レッドグレーヴ、ジョージ・ベイカー、ジャック・ヘドレー、シアン・フィリップス、アリソン・レガット (1969年・アメリカ映画)

ピーター・オトゥールが好きで、60年代の英国ポップス界の華のおひとりであったペトゥラ・クラークも好き(暫く、結婚後フランスに住んでおられたのでフランス語曲、フレンチポップスとしてもヒット曲が沢山あります♪)。そして、寄宿舎もので少年たちがいっぱい!原作はイギリスの作家ジェームズ・ヒルトンの『グッドバイ・ミスター・チップス』。サー・マイケル・レッドグレーヴ(ヴァネッサ・レッドグレーヴのお父様)、舞台も英国少年たちも...私は最初は英国映画だとばかり思い込んでいたもの。年月が経ち、欧州映画好きと言ってもアメリカ映画も好きな作品は山のようになってきた。ハーバート・ロス監督作品は自然と好きで観ているうちに、この作品もそうだと判明した次第。素晴らしい楽曲たちが並ぶ一人の教師の愛の物語。ミュージカルでもあり、感動的なドラマでもあるのでカテゴリーなどは無意味に思うのだけれど...。

とっても好きな映画でかなり長くなりそうなので出来るだけ簡潔に。古き良き時代の英国の雰囲気を真面目で教育熱心で、堅物ながら芯の通った愛に溢れた教師アーサー・チッピングとその奥様キャサリン。二人に子供はいなかったけれど生徒たち(多くの少年たち)はチップス先生とキャサリンの子供たちのような存在だった。華やかな舞台女優のお仕事から堅実な教師の妻への人生の選択をしたキャサリンも素敵だ。子供たちを温かく(時に厳しく)見守るアーサー・チッピングの人生。時は第二次世界大戦という時代、慰問に出向いた妻の死を知らされても授業を続ける姿、老後退職しても校舎の近くに住み妻の写真が飾られている。2時間半以上の映画ながら全く長くは感じない。ラストに向かう辺りから涙腺の弱い私は涙する。素晴らしい!という言葉をあらゆる箇所で言いたくなる名作だと思う。ピーター・オトゥールは撮影当時36歳ながら、21歳から85歳までを演じている。見事!!走る姿も素敵(有名ですね♪)

先述のジョン・モルダー=ブラウン君も後半、生徒役で出演していて”きゃぁ~☆”となる私。その他、美少年たち(ノンクレジット多数ゆえお名前が分からないけれど)が私の脳裏に刻まれている。ピーター・オトゥールの歌声が聴けるのも嬉しい、ペトゥラ・クラークの歌声が素晴らしいのは当然!そして、ボーイソプラノの合唱曲も出てくる場面はかなり胸高鳴る♪お衣装デザインも美麗(ジュリー・ハリス)、歌詞も素晴らしい(レスリー・ブリッカス)、撮影はオズワルド・モリス(「オリバー!」の)...と英米強力なスタッフ、そして役者方、パブリック・スクールの少年たち(制服も美しい!)や校舎、校庭。英国の緑の美しさも見逃せないもの。贔屓目いっぱいかもしれないけれど、今このような映画は知らない。時代感、時代の空気や雰囲気は再現不可能な貴重なものなのだと、こうして古い映画を観ては心がほっこりし、豊かな気持ちになれる気がして幸せ☆

chipscinemachouchou



  1. 2007/09/11(火) 05:58:35|
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いまを生きる

いまを生きる いまを生きる
監督:ピーター・ウィアー出演:ロビン・ウィリアムズ、イーサン・ホーク、ロバート・ショーン・レナード
(1989年・アメリカ映画)

心に残る映画、それもその中のいくつかの忘れられないシーンがある。そんな作品のひとつのように感じる。監督はピーター・ウィアー。大好きな『ピクニックatハンギングロック』の監督。その少年版とも言えそうな共通した儚い青春の美しさ、瑞々しさが好き。1959年の全寮制の名門校ウェルトン・アカデミー。まだ10代のイーサン・ホークとロバート・ショーン・レナード、共にいい。特に後半悲劇に向かう少年役のロバート・ショーン・レナードは実物像と重ねて観てしまうので、その辺りから涙が込み上げてくる。何度観ても単純に感動してしまう。キャプテン(船長)と生徒達に呼ばれていた同校のOBでもある型破りな教師役はロビン・ウィリアムス。分かりきっているくらいにハマリ役!彼の嘗ての資料を元に”死せる詩人の会”を結成して洞窟でそれぞれの自己を語り合う。そういう年頃に感情移入し易い私。最後のシーン、机に立ち上がる生徒達...(座ってる男子は誰?って探してみたり)。涙腺の異常に脆い私の涙はそこでどうしても溢れてしまう。良家の息子、真面目で学力もある。好きなお芝居に没頭するあの輝きの瞬間をお堅い両親は理解出来ない。その光の輝きを持ったまま死に至る少年、大人になる前に...。悲劇ながら美しい純粋な心に胸がいっぱいになる。

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  1. 2007/01/03(水) 15:25:08|
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哀しみの街かど

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哀しみの街かど:THE PANIC IN NEEDLE PARK
1971年 アメリカ映画 ジェリー・シャッツバーグ監督

出演:アル・パチーノキティ・ウィン、アラン・ヴィント、リチャード・ブライト

アル・パチーノの「シモーヌ」と「哀しみの街かど」と新旧作品を観ていた。見終えた後の残像がほろ苦く残る「哀しみの街かど」の方がやっぱり好き。これはもうどうしようもない、時代の空気感だから...。原題のNEEDLE PARKというのが痛々しいくらいだった。ドラッグ(麻薬)の蔓延する街で暮らす若いカップル。アル・パチーノ扮するボビーとキティ・ウィン扮するヘレン。

麻薬の怖さ、陥り易い人間の脆さ、日々の生活、愛する者同士...1971年のアメリカ、当時のファッションや荒廃する都市と若者たちを描いていて、アメリカン・ニュー・シネマと言われていた時代の作品なのだろう。ジェリー・シャッツバーグ監督はファッション誌のカメラマンから映画監督へ転身しての第2作目となるのがこの作品。次作はまたアル・パチーノと組んでのかの「スケアクロウ」(ジーン・ハックマン共演)と続く。

アル・パチーノはこの作品が主演としては最初のものだそうだ。30歳を過ぎてから現在65歳。多くの名作があるけれど知っているだけを頭に浮かべただけでも「やっぱり、凄いなぁ~。」って思ってしまう。「ゴッドファーザー」でブレイクだろうけれど、この「哀しみの街かど」を観たコッポラ監督が抜擢したのも納得!というシーンがいくつもある。チャーミングな目元とどこか憂いを帯びた幸福ではないあの感じは胸に突き刺さる(そういう辺りは演技とかではなく、アル・パチーノという人の持つ拭い去れないものの様にも感じる)そして、あの迫力は凄味があり怖い。可憐なキティ・ウィンが殴られたりする時、観ている私まで痛く感じるし怖いのだ。あのチャーミングな瞳が凄味を増し違う眼光を浴びせる...なので、マイケル・コルレオーネへの繋がりが自然に思えたりした。

キティ・ウィンは時折、フランス・ギャルを少し彷彿させる可憐な女性で素敵だ。後に「エクソシスト」に出演したっきりで何処へ行ってしまったのだろう...。「哀しみの街かど」はアル・パチーノと同じくらいにキティ・ウィンの存在無くしてはここまで語られる作品では無かった様に思う。それにしても、どんよりと切ない気持ちになってしまう。


  1. 2005/05/03(火) 05:57:52|
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草原の輝き

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草原の輝き:SPLENDOR IN THE GRASS
1961年 アメリカ映画 エリア・カザン監督

出演:ウォーレン・ビーティナタリー・ウッド、パット・ヒングル

ナタリー・ウッドは美しいまま早くに世を去ってしまった銀幕の名花のお一人だと思う。おしゃまな子役時代から10代、20代とめきめきと美しさを増していく。「理由なき反抗」も代表作だと思うけれど、私はこの「草原の輝き」がとても好き。嘗ては相手役のウォーレン・ビーティは全く興味が無く対して覚えてもいないくらいだった。ナタリー・ウッドの思春期の大人になる手前の恋心が痛い程印象的だった。

いつもの如く、今だと相手役のウォーレン・ビーティも気持ちを抑えて進学...という今の時代の若者とは違う純愛ものを好演していたと思える(お二人とも、実生活では恋多き方々だったようだけれど)。初々しいお二人の存在、特にナタリー・ウッドの美しさと恋の病を素晴らしく表現した幾つかの忘れられないシーンがある。

ナタリー・ウッドは40代という若さで水死してしまった...とても残念に思う。シリアスな作品のみならず、コミカルな演技もとてもキュートだった。「グレートレース」とか大好き!(ジャック・レモンがまた最高!)ロバート・レッドフォードと共演した「雨のニューオリンズ」も素敵だし、とにかく綺麗だった。

「草原の輝くとき、花美しく咲くとき、再びそれは帰らずとも嘆くなかれ、その奥に秘められし力を見出すべし。」というワーズワースの詩がラストに流れる...その言葉とほろ苦い青春の悲哀に胸がいっぱいになる。後追いながら、私が好きな青春映画の一つだと思う。

監督は「欲望という名の電車」「エデンの東」などでも有名なエリア・カザン。50年代に「赤狩り事件」により、引退後も亡くなった(2003年)今日も、アメリカの映画関係者の方々にでさえ、一部では今なお批判され続けているという...。


  1. 2005/02/19(土) 22:22:37|
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