★
『クララの森・少女愛惜』へ♪
★『セメント・ガーデン ルナティック・ラブ:禁断の姉弟』の美少年(アンドリュー・ロバートソン)♪
★ダコタ・ファニングとエル・ファニング:DAKOTA FANNING&ELLE FANNING♪
★『青きドナウ』 トニー少年(ヴィンセント・ウィンター)とピーター少年(ショーン・スカリー)♪
★『ライフ・イズ・ビューティフル』 ジョズエ少年(ジョルジオ・カンタリーニ:GIORGIO CANTARINI)♪
★『オードリー・ローズ』 少女アイヴィ(スーザン・スウィフト:SUSAN SWIFT)♪
★ヴェロニカ・カートライトとカレン・バルキン 『噂の二人』の少女ロザリーとメアリー♪
★ジェニ・コートニー:JENI COURTNEY 『フィオナの海』 妖精の末裔少女フィオナ♪
★パスカル・ラモリス:PASCAL LAMORISSE 『赤い風船』のパスカル少年♪
★ダコタ・ブルー・リチャーズ:DAKOTA BLUE RICHARDS 『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の少女ライラ♪
★グリニス・オコーナー:GLYNNIS O'CONNOR 『ジェレミー』のスーザンと『愛のかけ橋』のボビー♪
★チュルパン・ハマートヴァ:CHULPAN KHAMATOVA 『ルナ・パパ』の少女マムラカット♪
★ロリータ・シャマ(ロリータ・ユペール):LOLITA CHAMMAH(LOLITA HUPPERT)『マリーナ』の少女♪
★ジュゼッペ・クリスティアーノ:GIUSEPPE CRISTIANO 『ぼくは怖くない』のミケーレ少年♪
★ミヒャエル・アンデ:MICHAEL ANDE 『野ばら』のトーニ少年とウィーン少年合唱団♪
★アンナ・パキン:ANNA PAQUIN 『グース』の少女エイミー♪
★クレール・ブアニッシュ:CLAIRE BOUANICH 『パピヨンの贈りもの』の少女エルザ♪
★『ブラザーズ・グリム』 (テリー・ギリアム監督)の中の少女たち♪
★イバナ・バケロ:IVANA BAQUERO 『パンズ・ラビリンス』の少女オフェリア♪
★マチュー・カリエール:MATHIEU CARRIERE 『テルレスの青春』の美少年テルレス♪
★ロマーヌ・ボーランジェ:ROMANE BOHRINGER 『伴奏者』の少女ソフィ♪
★バッティル・ギューヴェ:BERTIL GUVE 『ファニーとアレクサンデル』のアレクサンデル少年♪
★グウェン・ウェルズ:GWEN WELLES 『花のようなエレ』の可憐な少女エレ♪
★イザベル・アジャーニ:ISABELLE ADJANI 『アデルの恋の物語』のアデル・ユゴー♪
★ジャッキー・クーガン:JACKIE COOGAN 『キッド』のジャッキー坊や♪
★ニナ・ケルヴェル:NINA KERVEL 『ぜんぶ、フィデルのせい』の少女アンナ♪
★マルタン・ローブ:MARTIN LOEB 『ぼくの小さな恋人たち』のダニエル少年♪
★ピア・デゲルマルク:PIA DEGERMARK 『みじかくも美しく燃え』の美しい少女エルヴィラ・マディガン♪
★アンジェラ・ベティス:ANGELA BETTIS 『尼僧の恋 マリアの涙』の少女マリア♪
★ブノワ・マジメル:BENOIT MAGIMEL 『人生は長く静かな河』のモモ少年♪
★ナタリー・ウッド:NATALIE WOOD 『草原の輝き』の少女ディーニー(ディーン)♪
★ステーファノ・コラグランデ:STEFANO COLAGRANDE 『天使の詩』のアンドレア少年♪
★ロール・ラウスト:LAURE RAOUST 『幼なじみ』の少女クリム♪
★アンナソフィア・ロブ:ANNASOPHIA ROBB 『アメリカン・ガール サマンサの休日』で知った可愛い少女♪
★マルレーヌ・バフィエ:MARLENE BAFFIER 『クリクリのいた夏』の5歳の少女♪
★アーシャ・メニーナ:ASHA MENINA 『心の扉(ハウス・オブ・カード)』の少女サリー♪
★ジョルジュ・デュ・フレネ:GEORGES DU FRESNE 『ぼくのバラ色の人生』 リュドヴィック少年♪
★ナーチャ・ブルンクホルスト:NATJA BRUNCKHORST 『クリスチーネ・F』(われら動物園駅の子供たち)
★ハナ・テイラー・ゴードン:Hannah Taylor-Gordon 『ミネハハ 秘密の森の少女たち』 祝発売♪
★『ジェイン・エア』 の少女たち
★アニセー・アルヴィナ:ANICÉE ALVINA 『フレンズ ポールとミシェル』
★ディディエ・オードパン:DIDIER HAUDEPIN 『寄宿舎 ジョルジュとアレクサンドル』
★ブルック・フラー:BROOK FULLER 『クリスマス・ツリー』のパスカル坊や♪
★オマール・ブリニョッリ:OMAR BRIGNOLI 『木靴の樹』のミネク少年
★カトリーヌ・スパーク:CATHERINE SPAAK
★『真珠の耳飾りの少女』 少女グリート
★アワズ・ラティフ:AVAZ LATIF 『亀も空を飛ぶ』
★カトリーヌ・ドモンジョ:CATHERINE DEMONGEOT『地下鉄のザジ』
★ナディーヌ・ノルティエ:NADINE NORTIER 『少女ムシェット』
★アリソン・イーストウッド:ALISON EASTWOOD
★エロディ・ブシェーズ:ELODIE BOUCHEZ
★エヴァ・オーリン:EWA AULIN 『キャンディ CANDY』
★ミーシャ・バートン:MISCHA BARTON
★ジョデル・フェルランド:JODELLE FERLAND 『ローズ・イン・タイドランド』
★ルパート・ウェブスター:RUPERT WEBSTER 美少年フィリップ
★ツィッギー:TWIGGY
★ナタリー・ポートマン:NATALIE PORTMAN
★サンドリーヌ・ブランク:SANDRINE BLANCKE 『トト・ザ・ヒーロー』
★エマ・ボルジャーとサラ・ボルジャー:EMMA BOLGER&SARAH BOLGER
★ジャン=ピエール・レオー:JEAN=PIERRE LEAUD
★リッキー・シュローダー:RICKY SCHRODER
★マーク・レスター:MARK LESTER
★ガスパール・マネスとラファエル・フェジト
★ペレ・ヴェネゴー:PELLE HVENEGAARD
★ジョン・モルダー・ブラウン:JOHN MOULDER BROWN
★ニコライ・ブルリャーエフ:NIKOLAI BURLYAEV
★ヴィクトワール・ティヴィゾル:VICTOIRE THIVISOL『ポネット』
★パトリシア・ゴッジ:PATRICIA GOZZI
★シャルロット・ゲンズブール:CHARLOTTE GAINSBOURG
★ナスターシャ・キンスキー:NASTASSJA KINSKI
★トレイシー・ハイド:TRACY HYDE
★ジョディ・フォスター:JODIE FOSTER
★アナ・トレント:ANA TORRENT
★ビョルン・アンドレセン:BJORN ANDRESEN
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- 2008/07/19(土) 18:26:01|
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『クララの森・少女愛惜』へ♪
★青きドナウ (スティーヴ・プレヴィン監督)
★オードリー・ローズ (ロバート・ワイズ監督)
★ミツバチのささやき (ヴィクトル・エリセ監督)
★ラビリンス 魔王の迷宮 (ジム・ヘンソン監督)
★運動靴と赤い金魚 (マジッド・マジディ監督)
★ロリータ:LOLITA (エイドリアン・ライン監督)
★フィオナの海 (ジョン・セイルズ監督)
★サーティーン あの頃欲しかった愛のこと (キャサリン・ハードウィック監督)
★トリュフォーの思春期 (フランソワ・トリュフォー監督)
★若草の祈り (ライオネル・ジェフリーズ監督)
★タイムズ・スクエア (アラン・モイル監督)
★わが青春のマリアンヌ (ジュリアン・デュヴィヴィエ監督)
★ビリティス (デヴィッド・ハミルトン監督)
★彼女の時間割 (ジェーン・カンピオン監督)
★なまいきシャルロット (クロード・ミレール監督)
★人生は長く静かな河』(エチエンヌ・シャティリエ監督)
★ベルエポック (フェルナンド・トルエバ監督)
★アリス (ヤン・シュヴァンクマイエル監督)
★乙女の祈り(ピーター・ジャクソン監督)
★ハイジ (2005年英国映画版)
★エリザとエリック
★ラストコンサート
★ジャンヌ・モローの思春期
★ポビーとディンガン
★1903年のサイレント映画と1966年の英国TV映画 『不思議の国のアリス』
★今日から始まる (ベルトラン・タヴェルニエ監督)
★エヴァとステファンとすてきな家族 (ルーカス・ムーディソン監督)
★プリティ・ベビー (ルイ・マル監督)
★地下鉄のザジ
★薬指の標本
★ロバと王女
★禁じられた遊び (ルネ・クレマン監督)
※このカテゴリは更新しましたらこちらに追記更新してゆきます♪
- 2008/07/04(金) 22:15:45|
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マジッド・マジディ監督の1997年作品『運動靴と赤い金魚』の少年アリ君と妹の少女ザーラちゃんのいたいけな姿。修理してもらった妹のピンクの靴をじゃがいもを買いに行った帰りにアリはどこかで失くしてしまう。帰宅後、ザーラにそのことを告げるけれど親には言えない。ザーラはその靴が無いと学校へ行けないのだ。兄のアリも一足しか自分の靴はない。なので、ザーラが先に兄の靴を履いて登校し、その後アリはその靴を履いて学校へ...走って!走って!もう必死で健気すぎる。でも、どうしても遅刻してしまうので先生には叱られるのだった。そのザーラの靴は誤って屑屋さんが持っていってしまったのだけれど、ある日、ザーラは自分のピンクの靴を下級生が履いているのを見つける。そして、アリとザーラはそのお家をそお~っと覗く。その子の父親は盲目だと知り何も言えず引き帰す。とにかく優しい子たち!お家はとっても貧しくて家賃も滞納している暮らしながら、家族が慈しみ合い厳しい現実の中で優しさを他人にも忘れないのだ。”履いてゆく靴が無い”という状況は今の私達とは違うけれど、嘗てはそのような時代もあったのだ。日本の小学生達にもこんな映画を観て頂きたいなあ♪
アリの父はあるお屋敷の庭の手入れの仕事にありつく。報酬は良いので”この仕事が続けていられたら何でも買ってやれる”と、アリが妹の靴を買ってあげてほしいとお願いしたのだ。しかし、人生とは上手く行かないもの。その二人の乗った自転車のブレーキが利かなくなり、街路樹に激突!父は大怪我をしてしまう...どうやら妹の靴は買ってもらえそうにはない。そんな折、アリは小学生のマラソン大会に出場することにする。3等の賞品が運動靴だったので!もうたまらなく健気で愛しいのだけれど頑張って頑張って走ったアリは優勝してしまうのだ。その大会には様々な子供たちが出場している。裕福な子供は運動靴が欲しいために出場するのではなく、出来れば一等賞になりたいだろう。アリはとにかく3等になりたいのだ...普通なら大喜びの一等なのに、アリは妹にも向ける顔がなく意気消沈して悲しむ。一生懸命走ったので一足しかない靴もボロボロになってしまった。笑顔の可愛いアリなのに、終盤のこの辺りは悲しい表情で辛い。しかし、疲れた足を水盤の中に浸す。すると、アリの傷ついた心と疲れた足を慰めてくれるかのように赤い金魚たちがアリの足に寄ってくる。美しい☆
製作は児童少年知育協会というカーヌーンと呼ばれる機関が担っている。なので、この映画をイランの子供たちは無料で学校教育の中で観ているのだそうだ。子供も大人も一緒に観て感動できる作品。イラン映画が私は好きなのは、少年少女たちが主役の作品が多いので自然の成り行きのよう。でも、問題提起を含む作品もあるし、厳しい検閲の為に上映中止やシーンをカットされる作品も数多いという。性的な描写は勿論、イスラム教の管轄故女性の髪ひとつでさえ厳しいチェックが行われる。でも、子供を主役に問題提起を含む作品は辛うじて免除されることもあるようだ。
※『運動靴と赤い金魚』 アリ少年と可愛い妹ザーラ♪として綴ったものです。
- 2008/06/06(金) 05:37:56|
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フィオナの海/THE SECRET OF ROAN INISH
1994年・アメリカ映画
監督・脚本:ジョン・セイルズ 製作:マギー・レンジー、サラ・グリーン 原作:ロザリー・K・フライ 撮影:ハスケル・ウェクスラー 音楽:メイソン・ダーリング 出演:ジェニー・コートニー、ジェニー・コートニー、ミック・ラリー、リチャード・シェリダン、ジョン・リンチ、スーザン・リンチ、シリアン・バーン
『フィオナの海』はジョン・セイルズ監督がアイルランドを舞台に描いた心に響く美しい珠玉の映画。少女フィオナを演じるのはこの作品で映画デビューの演技経験のない愛らしい少女ジェニ・コートニー。でも、ただ可愛いというのでもなく、この幻想的でファンタジックでもあるお話の主人公にピッタリの妖精のような不思議な魅力を湛えた少女。この当時10歳頃のよう。私はこのような伝承民話や妖精伝説ものがとても好きな上に、可愛い少女が主役で、かつ家族と自然との深い繋がりを描いたものはたまらなく好き!アイルランドというと『ライアンの娘』(名作!)を想い出したり、ケルト神話、イングランドとの闘いの歴史も関係しているので、そうした歴史的背景も。
原作は英国のロザリー・K・フライの小説『ロン・モル・スケリーの秘密』を基に、ジョン・セイルズ監督が脚本・映画化されたもの。時代は1940年代。祖父母と従兄弟と暮らしている少女フィオナ。その島に辿り着いた時、一人で船に乗るこの少女をアザラシが見つめていた(この映画の原題は『ローン・イニッシュの秘密』で、ローン・イニッシュとはゲール語で”アザラシの島”という意味)。嘗てそのローン・イニッシュ(今は無人島)でフィオナの家族は暮らしていたのだけれど、母親を病気で亡くした家族はその島を離れることになる。その途中にフィオナの弟ジェミーは海にさらわれてしまい、行方不明となっていた。優しくあたたかくフィオナを迎える祖父母と従兄弟。祖父がフィオナに色々な昔話をする。そんな中、不思議な力で海にさらわれたジェミーのお話も。祖父は半ば彼の生存を諦めているけれど、フィオナはきっと弟が生きていると信じる。そして、そのローン・イニッシュを訪れると、不思議な男性タッドに出会う。彼はフィオナの父の従兄弟で皆からは変わり者とされている。このタッドがフィオナに、”祖先にはアザラシの妖精セルキーと結婚した者がいる。その時から、家系には妖精の血を濃く受け継いだ黒い髪の者が生まれるようになり、弟のジェミーもその中の一人なのだ”と語る。フィオナの信じる心は美しく尊い!もう何だか泣けてくるのだけれど、その純粋な気持ちは再度島を訪れた時に、お花を摘む少年をフィオナは見つける!正しく弟ジェミーだった。彼の名を叫んだけれど彼は揺り籠に乗って海を漂いながら行ってしまうのだった。祖父母は今住んでいる家を立ち退かなくてはならない。フィオナは嘗て住んでいたローン・イニッシュに家を再建しようと相談する。そうして、家族が戻ってきたらきっと、弟ジェミーも帰ってくると信じて。そして、嘗ての家を修復し嵐の夜に一家はローン・イニッシュに渡った。すると、夜になり揺り籠に乗ったジェミーがアザラシに導かれて家族の待つ浜辺に帰ってきたのだった☆
生きるもの、生命のあるものは全て尊い存在だと想う。いつの間にか、すっかり地球で権威を振るう人間はもしかすると最も野蛮な生き物かもしれない...なんて想ったりしてしまう。こうした珠玉の一編を鑑賞することで、自然の尊さ、緑や大地、草花や生き物たちと共に生きているのだと心洗われる感銘で胸がいっぱいになる。なので、私は妖精を信じているのだけれど...まだ逢えない。こうした風土、自然との共存というか調和の歴史を持つアイルランド。私の好きな井村君江さまが語っておられた。
すべての生き物や自然のなかに、人間と同じ命を感じるアニミズム(物活論)の精神は、八百万の神を信じるわが国と共通するものである。これは、いわば草木など自然の森羅万象に精霊を見るパンセイズム(汎神論)の考えと言ってもいいであろう。※『フィオナの海』 妖精の末裔少女フィオナ(ジェニ・コートニー:JENI COURTNEY)♪として綴ったものです。
- 2008/05/29(木) 23:31:00|
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 | 少女ムシェット:MOUCHETTE (1967年・フランス映画) 監督:ロベール・ブレッソン 製作:アナトール・ドーマン 原作:ジョルジュ・ベルナノス 撮影:ギスラン・クロケ 音楽:クラウディオ・モンテヴェルディ、ジャン・ウィエネル 出演:ナディーヌ・ノルティエ、ポール・エベール、マリア・カルディナール、ジャン=クロード・ギルベール、ジャン・ヴィムネ |
重く悲惨で残酷な僅か14歳の生。
ロベール・ブレッソン監督が『田舎司祭の日記』の原作者でもあるジョルジュ・ベルナノスの原作を今作でも映画化したもの。
14歳の少女ムシェット(ナディーヌ・ノルティエ)はどうしようもなく救いがない。どうしてここまで!という程。貧困や苦悩なら誰にも大なり小なりある。自分だけが世界で一番不幸者のように思い込むこともあるだろうけれど、探せば救いは見つかることが多いと私は信じている。でも、このムシェットに関してはもう孤独で死しか救いがなかったのだろう...と思えてしまう。飲んだくれの父、病床の母、まだ小さな乳離れしていない赤ん坊の弟、そして兄と貧しい生活を送っている。父はまったく働く気持ちもなく息子にお酒の密売をさせている。何もしないこの父はアル中で凶暴でムシェットに対して信じられないほどの八つ当たりをする。そんな環境(家庭)から学校へ通うけれど、これまた、学校でも級友や教師からさえ嘲笑いの対象なのだ(もう憤りとやるせなさで痛い!)。お友達もいない孤独なムシェットが、移動遊園地のバンピング・カーで遊ぶシーンだけは楽しそうで好きなシーン。後ろから男の子がバンバンと車をぶつけてくるのだけれど、相手にしてもらっていることに喜びを感じているのだ、いじらしい少女の心。でも、まだまだ不幸は襲ってくるのだ。雨の日の森で密猟をしている男性アルセーヌは森番を殺したと言い、そのアリバイ工作をムシェットに頼む。てんかん持ちで発作を起こしたアルセーヌが落ち着くと、その場にいるムシェットを奪ってしまう...。怖かっただろう...とても!逃げ出すように家に戻り母にだけは伝えたかったけれど、弟にミルクを飲ませなければならず、父も兄もおらず、母は死んでしまう。もう、これでもかというくらいの痛めつけである、悪意の大人たちや社会による。そして、老婆に白いモスリンのお洋服を貰い、崖(土砂)の上から下の池に向かってそのモスリンを体に合わせて転がってみる。そして、また上まで上り、今度は加速をつけて転がってみる。そして、再度さらに加速をつけて転がりドボン...と池の音と白いモスリンが浮かんでいる...ムシェットの死の描き方まで、冷徹な眼差しでこの冷たさはヒリヒリと突き刺さり胸が痛い。台詞もほとんどないモノクロームな映像。音と冷厳な視線の徹し方。
監督はオスカー・ワイルドの言葉を引用して語っていた「普通の残酷さは単純に愚かさから生じています。それはイマジネーションが完全に欠乏しているからです。」と。野兎が狩られるシーンなどもそういう残酷さのひとつのようだし、ただ一人だけ優しい食料品店の女主人がコーヒーとパンをムシェットに与えてくれる。ムシェットがカップをひっくり返してしまった途端!掌を返したように罵声を浴びせるシーンも怖かった...こういう人いるように思う。愚劣な大人たちや社会の犠牲者のような14歳の少女の死。これはある意味、殉職者のようにも思える。至高の映像詩人のような
ロベール・ブレッソンの映画は重く厳格なものが多いけれど、私は好きなのだ。ベルトルッチ監督とゴダール監督はこの映画を絶賛していたそうだ。ゴダールは『ウィークエンド』でジャン=クロード・ギルベール(アンヌ・ヴィアゼムスキーも)を起用している。ベルトルッチは『ドリーマーズ』で引用している。ベルイマン監督は『さっぱり、分からん。最悪だ。』と仰ったという。賛否両論の作品であり、全く商業的な世界から遠くにいる(ブレッソン監督というお方がそうなのだろう)古い作品をこうして私は見てなにかしら考えることができる。考える映画は本来好きなのだと思う(お腹を抱えて笑える映画も勿論好きなのだけれど♪)。

学校でのムシェット★
- 2007/10/20(土) 19:21:37|
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先日TVで放映していたのでついついまた観てしまった(持っているのでいつでも観れるのだけれど...よくあるパターン)。でも、記憶は薄れてゆくものなので忘れていたシーンやぼんやりした記憶が甦る。大好きなシーンや印象に残っているシーンはやっぱり何度見ても好き。原作は観た後に読んだもの。映画もヒットしたのでご覧になられたお方も多いと思う。この映画で「
境界性人格障害」という言葉を初めて知った。
スザンナ・ケイセンの原作でははっきり書かれていなかったデイジーの自殺の場面はとてもショックだった。デイジー役がブリタニー・マーフィだとは最初は分からなかった(役作りの為に太っていたのだろうか?)けれど、彼女の自殺シーンでポータブル・プレーヤーがドーナツ盤シングルを幾度もリピートさせていた。あの曲は色んな方が歌っておられるオールディーズの名曲『この世の果てまで』。劇中で使用されていたのはスキータ・デイヴィスのもの。そして、ペトゥラ・クラークの『ダウンタウン』など60年代を感じさせる音楽、キング牧師が暗殺された報道をテレビで知る少女たち、そして、看護士(婦長)役のウーピー・ゴールドバーグのその時の表情。スザンナ(
ウィノナ・ライダー)のボーイフレンドが徴兵された、ベトナム戦争...60年代のアメリカに、もしも私が思春期を過ごすべく生まれていたのなら?って考えてしまう。この時代のアメリカに興味があるようで、色んなものから其処に辿り着くことが多いと最近感じているところ。
院長のヴァネッサ・レッドグレーヴは出番は少ないけれど、知的でとても好き!色々な症状の少女たちの中の、ジャネット役のアンジェラ・ベティス、ジョージーナ役のクレア・デュヴァル、デイジー役のブリタニー・マーフィ、ポーリー役のエリザベス・モス...サラ役の
アンジェリーナ・ジョリーも初見の折はかなりインパクト強く圧倒されていた私。でも、スザンナを演じる
ウィノナ・ライダーの方が今では難しい役に思う。そう言えば、
アンジェリーナ・ジョリーが今作で助演女優賞を受賞された折に、ウィノナは”リサ役を演じれば誰でもオスカーを獲れる”というような発言をしていた...ウィノナは面白い人だし、可愛いだけではなく演技力もあるのでこれからも頑張ってほしいお方。
スザンナは結局、退院し外の世界、社会に出てゆく(映画はそこで終える)。その社会もまた、正常と異常の境界など断定不可能な世界。ウィノナ自身、19歳頃に精神障害により入院経験があるのだそうだ。なので、この脚本に感銘を受け製作・主演との運びはとても熱意を感じる。ポーリーが自分の火傷の顔を見て泣き悲しむシーンで、彼女を勇気付けるためにスザンナとリサが歌を歌ってあげる。実に優しく思いやりのある行為だ。ポーリーは喜んでいたのだし...価値観や正しい基準なんて何処にあるのだろう!病名に酔っていては良くないと思う。安住しては良くない。心の病は人それぞれ。そういう自分と付き合ってゆくことが出来れば...と思う。終盤スザンナがサラに”あなたの心は既に死んでいる。”と告げ、リサが号泣する。そして、リサは”私は死んでいない”とスザンナに告げる病棟での別れの日。リサはその後、子供も生まれ社会復帰している(原作では)。何年も精神病棟に居た彼女。医学も進み、時代も変わったけれど、多感な時の成長過程の少年少女たちの心の葛藤や夢、大人や社会との関係...今も昔も通過儀礼のようにも感じる。そのことが大人になっても尾を引くこともしばしば。『17歳のカルテ』というタイトルは取っ付き易いものだったのかもしれないけれど、原題の方が私は繊細な青春映画に思えたりもする。また、観るだろう。

スザンナとリサ★
(追記)
「クララの森・少女愛惜」でも少し触れてみました。
- 2007/09/18(火) 11:53:18|
- 少年・少女映画(『クララの森・少女愛惜』へ!)|
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